ジョディ・スターリング（名探偵コナン）とは【徹底解説・考察まとめ】

ジョディ・スターリングの概要

ジョディ・スターリングとは『名探偵コナン』シリーズの登場キャラクター。
FBIの女性捜査官。
初登場は27巻・FILE7「試合開始（ゲームスタート）」。江戸川コナン・毛利蘭（もうりらん）・鈴木園子（すずきそのこ）が放課後にゲームセンターへ行くとそこでゲームをしていたジョディ・スターリングと遭遇し、殺人事件が発生するという回である。
帝丹高校の英語の先生として赴任し普段は真面目でわかりやすい授業を行っているが、裏ではFBIの捜査員として黒の組織を追うため潜入捜査をしている。
「ジョディ・サンテミリオン」という偽名を使い、わざとカタコトでところどころ間違った日本語で話す一風変わった外人を装って潜入捜査がばれないようにしていたのだ。
しかしジョディに関しては怪しげな行動や描写が多く、コナンたちや読者には黒の組織の一員ではないかと思われていた。
ジョディが潜入捜査をしていたFBI捜査官だと発覚するのは42巻FILE5「満月の夜と黒い宴の罠」から始まる長編シリーズである。
美人でスタイルが良く、髪型は金髪のショートカット、かけているメガネはFBI捜査官として殉職した父親の形見。
日本のアーケードゲームにハマり、自身もゲーマーである。
拳銃の腕前は達人レベル。

ジョディ・スターリングのプロフィール・人物像

ジョディ・スターリング
（偽名：ジョディ・サンテミリオン）
年齢：28歳
誕生日：不明
職業：帝丹高校の英語教師・FBI捜査官
家族構成：FBI捜査官の父（故人）・母（故人）
CV：一城みゆ希

20年前、黒の組織のベルモットに両親を殺され、証人保護プログラムを受けて過ごし、父親の遺志を継いでFBI捜査官となる。
同じFBI捜査官である赤井秀一は元恋人。

ジョディ・スターリングの来歴・活躍

ジョディ・スターリングの初登場回

ジョディの初登場回は「File270 試合開始」、ゲームセンターで銃を使ったシューティングゲームをプレイしているシーンである。

「試合開始（バトルスタート）～Xのその意味」

江戸川コナン（えどがわこなん）と毛利蘭（もうりらん）と鈴木園子（すずきそのこ）は学校帰りに立ち寄ったゲームセンターで、帝丹（ていたん）高校に赴任してきた英語教師のジョディ・スターリングを見かけた。
そこで殺人事件が発生し、ジョディの知識をヒントにコナンが事件を解決した。園子を麻酔銃で眠らせて事件を解決したコナンをジョディは、意味深な笑顔で見守っていた。

後日ジョディは仲間に電話をし、ベルモットが高校教師の新出（あらいで）先生になりすましていることを報告した。

コナンと阿笠博士（あがさはかせ）と灰原哀（はいばらあい）、そして少年探偵団の歩美（あゆみ）と光彦（みつひこ）と元太（げんた）が乗ったバスが、バスジャックに遭遇した。
そのバスには新出先生とジョディ、そしてFBI捜査官の赤井秀一（あかいしゅういち）も乗り合わせていた。

犯人は銃を乱射して乗客を脅した。ジョディはわざと犯人の足を引っかけ転ばせると、犯人の持っている銃の安全ロックをかけた。
コナンは犯人が見ていない隙を狙って色々調べようとしたが、犯人に見つかり銃で撃たれそうになった。その時新出先生が身を挺してコナンを助けてくれた。

その後コナンは自分の後ろの席にも、犯人グループの仲間がいることを見抜いた。
犯人たちはスキー板に爆弾を仕掛け、爆破に乗じて生き残った乗客として逃げるつもりだった。

コナンは犯人グループの仲間に分からないように、運転手にバスを止めるよう知らせた。運転手はバスを止め、コナンの指示で少年探偵団が乗客を守った。
ジョディはコナンに向かって銃を撃とうとした犯人を膝蹴りし、銃の安全ロックのかけ方を流暢な日本語で耳打ちした。
急ブレーキのせいで起爆装置が作動し、全員が逃げた後にバスは爆発した。待機していた警察に犯人が捕まり事件は解決した。

コナンはジョディが、安全ロックをかけたことを見抜いていた。

ジョディの授業で話を聞いていなかった蘭は、黒板の「X」が何のことか聞かれ答えることができなかった。学校の帰り道にコナンに「X」の意味を聞いてみるが、彼にも分からなかった。
ジョディは痴漢の被害を聞くため、園子と蘭にデパートのカフェで話をしていた。するとカフェの前で殺人事件が起きてしまった。刺された被害者は、ダイイングメッセージを残していた。

コナンはダイイングメッセージの意味が分からず困っていた。その様子を見たジョディは、「アメリカでは、本当の意味とは別の物を表すことがある」とヒントになることを話した。このヒントからコナンは犯人の名前を導き出し、目暮警部（めぐれけいぶ）に伝え犯人は逮捕された。

「X」の意味を知りたかったコナンは、ジョディに聞いてみた。すると園子が「蘭に聞いてみろ」と言い、蘭は「知らなくていい」と教えてくれなかった。
「黒の組織」のメンバーであるベルモットは、ジンにメールを送り「Xはキスマークの意味」と心の声で言った。

「反撃の糸口～満月の夜と黒い宴の罠」

コナンが阿笠博士の家で「黒の組織」について悩んでいると、大阪の高校生探偵でコナンの正体を知る服部平次（はっとりへいじ）が話に入ってきた。
2人は以前起きた事件で、犯人だったピスコを手助けした仲間がいると推理した。活動を休止している、女優のクリス・ヴィンヤードが怪しいということになった。
平次は「コナンの周りにも、怪しい外国人がいる」とジョディの名前を出し、会いに行くことにした。

ジョディに会いにマンションへ行くと、隣りの部屋の住人が転落する事件が起こった。
平次とコナンは転落した時の状況を再現した。ジョディに酒を飲んでもらい、平次がメールをした後電話をかけた。平次の「あんた、何者や？」というメールに、ジョディはにやりと笑った。
電話の最中に電波が悪くなりベランダに出ようとしたが、窓にはベランダがなく転落しそうになった。犯人はベッドの位置を変え被害者に電話をして、ベランダのない窓から転落させたのだった。

平次とコナンはジョディが自分たちを盗撮していることに気づき、彼女のカメラからフィルムを抜き取った。
ジョディは服部平次が、大阪府警察本部長の服部平蔵（はっとりへいぞう）の息子で探偵だと調べていた。

灰原が熱を出したため阿笠博士とコナンは、彼女を日曜日もやっているデパートの病院に連れてきた。
病院の診察まで時間があったので灰原を車に残し、時間を潰すため他の店に行った。店の近くで蘭と園子とジョディに会った。ジョディが「黒の組織」に関係しているかもしれないと思っていたコナンは、灰原のことは伏せておいた。

一方灰原が寝ていた駐車場で殺人事件が発生した。ジョディは具合の悪そうな灰原を見て、「赤髪かかった、茶髪」と心の中でつぶやいた。
事件を解決したコナンが阿笠博士に連絡すると、博士は勝手に家に戻っていた。

灰原は帝丹高校の担当医の新出先生に診てもらっていた。そこにはジョディもいてコナンは驚いたが、特に問題は起きなかった。
その頃クリス・ヴィンヤードは家でお酒を飲みながら、灰原の写真に向かって「見つけた」と呟いていた。

ジョディが帝丹高校を辞め、アメリカに戻ることになった。お別れパーティーをするため、蘭と園子とジョディはコンビニに寄った。
そこにいた中学の同級生の七川絢（ななかわあや）は、自分が勤務する日に限って商品がなくなると店長に叱られていた。
蘭はコナンに助けを求めようとするがジョディに促され、自力で事件を解決することにした。

ジョディがメガネを外すところを見た蘭たちが、「古そうなメガネだ」と聞いてきた。ジョディは「とても大切な人の、この世に残った唯一の痕跡だ」と話した。
犯人はコンビニのトイレの天井に隠れていた。絢がバイトの日だけトイレへ行く裏通路が綺麗になるため、降りて商品を盗んでいたのだった。
蘭の推理のおかげで絢の濡れ衣は晴れ、事件は解決した。

その後蘭たちは、ジョディの家でパーティーをした。その時蘭はトイレで鏡の裏に、工藤新一（くどうしんいち）が盗撮されている写真を見つけ戸惑った。

毛利小五郎（もうりこごろう）と工藤新一宛に、季節外れのハロウィンパーティーの招待状が届いた。差出人はベルモットで灰原が顔色を変えたため、「黒の組織」のベルモットからの挑戦状だとコナンは確信した。

封筒の中には「親愛なる江戸川コナン様」と書いてあった。自分の正体を知っている相手だったため、コナンはパーティーに行くことを決めた。
パーティーで殺人事件が起こった。

その時阿笠博士の家では風邪気味の灰原が、設備の整った病院で検査をしようと提案した新出先生を待っていた。
しかし新出先生の代わりにジョディが迎えにきた。ジョディの車の後ろに、新出先生の車が付いて来ていた。ジョディは勝手に灰原を連れ出していたのだった。

波止場で車から降りたジョディに、新出先生が「その子をどうするのか」と焦った様子で話しかけた。
ジョディは新出先生に変装したベルモットが、組織から逃げ出した灰原を消そうとしていることを突き止めていた。

昔ベルモットは、FBI捜査官のジョディの父親を殺し、家に火をつけジョディも消そうとした。ジョディはFBIの証人保護プログラムで別人として生きてきた。
ベルモットはあの時の子供が、自分を追っていたことに驚いた。

パーティー会場では灰原とコナンを離すために、殺人事件をベルモットが仕組んだと判明していた。
ジョディはベルモットになぜ年を取らないのか尋ねた。ジョディの調査では、母親のシャロン・ヴィンヤードとベルモットは同一人物だった。ベルモットは何らかの技術で、若い見た目を保っているのだった。

話しているうちにジョディは、ベルモットの仲間に脇腹を撃たれてしまった。
絶体絶命だったが、ジョディの車に乗っていた灰原はコナンの変装だった。コナンはベルモットに麻酔銃を突きつけて追い詰めた。そこに隠れていた灰原が飛び出してきた。
驚いたコナンの隙をついてベルモットが麻酔銃を撃ち、コナンを気絶させてしまった。

ベルモットは灰原をシェリーとコードネームで呼んだ。
灰原の危機に、車のトランクに隠れていた蘭が飛び出し灰原を守った。ジョディは怪我をしたまま、ベルモットに銃を突きつけた。

形勢逆転したベルモットは、コナンを人質にとって車で逃げた。
彼女は車の中で「黒の組織」のボスにメールを送信した。コナンはメールの送信先が分かる機器を体につけていた。ボスのメールアドレスを入手したコナンだったが、あと一歩のところでベルモットを逃がしてしまった。

「雨中の刻印～運命の人」

銃撃戦で怪我をしたジョディの元に、蘭と園子がお見舞いに来た。園子はジョディがFBI捜査官だと知って驚いた。
蘭があの日ジョディの車のトランクに入っていたのは、ジョディの家で新一の写真を見つけたためだった。ジョディに理由を聞こうとしているうちに、トランクに入ってしまったのだった。
ジョディは新一たちの写真を、「日本でできた友達の写真」と誤魔化した。

蘭と園子が帰ると、FBIの上司であるジェイムズが病室にやって来た。ジョディが日本の警察に黙って潜入捜査をしていたため、色々説明して警察を納得させてきたのだった。
その後ジェイムズは灰原に、証人保護プログラムを受けるよう電話で提案した。

しかし灰原は「逃げたくないから」と、証人保護プログラムを断るためにジョディの病室を訪れた。ジョディは灰原の決断に納得した。ジョディは昔、「証人保護プログラムを受ける代わりにFBIに入れろ」とジェイムズに啖呵を切っていたのだった。

アナウンサーの水無怜菜（みずなしれな）が「黒の組織」のキールだと発覚した。コナンが水無を追う準備をしていると、ジョディが現れ「FBIも水無をマークしていた」と言った。
水無がこれから会う政治家の中に「黒の組織」のメンバーがいるとFBIは見ていたが、コナンは暗殺計画だと水無につけた盗聴器から分かっていた。
暗殺計画がどこで行われるのか推理したコナンは、ジョディと共に水無を追った。

暗殺計画が行なわれる公園に着くと、建物の屋上にスナイパーの姿が見えた。コナンはジョディにスプリンクラーを拳銃で撃ってもらい、ターゲットの周りに集まっていた一般人が傘をさすよう仕向けた。
傘のせいでターゲットが見えなくなり、スナイパーは暗殺を一旦中止した。

次の暗殺場所を推理したコナンは、先回りして「黒の組織」を1人ずつ捕まえた。バイクに乗って暗殺場所に向かっていた水無にジョディは銃を向けたが、子どもを避けた水無が転倒し気絶してしまった。

「黒の組織」とやり取りをする通信機器にノイズが入り、盗聴器の存在が「黒の組織」に分かってしまった。小五郎が水無と最後に会っていたため、盗聴器を仕掛けたと思われ標的になった。コナンとジョディは探偵事務所に向かい、小五郎が事件に関係ないと「黒の組織」に思わせた。

ジンはコナンもろとも殺せと指示を出したがベルモットが止めに入り、盗聴器の指紋を調べればいいという話になった。しかしその盗聴器は、赤井秀一が700ヤード離れたビルの屋上から撃ち破壊した。
「黒の組織」はその場から撤退し、水無は警察病院で意識が戻らない状態になった。

ジョディは赤井秀一に、「お気に入りの探偵」とコナンを紹介した。

FBI捜査官で「黒の組織」に潜入していた赤井秀一は死んでしまった。赤井と恋人だったジョディは、彼の死にショックを受けていた。
ジョディは街中で赤井にそっくりな男を見つけ、追いかけたが見失ってしまった。
ジェイムズがお酒を買おうとしてカードが使えなかったため、ジョディが銀行にお金をおろしに行った。そこで銀行強盗に遭遇してしまった。

ジョディは人質の中に、さっき見かけた赤井そっくりな男を見つけた。しかし銀行強盗を捕まえることを優先した。
ジョディはトイレに行くふりをして、犯人の1人を蹴り飛ばした。実はその銀行にたまたま居合わせたコナンと少年探偵団が、トイレに隠れていた。ジョディから状況を聞いたコナンは事件の解決に動いた。

ジョディはトイレでスタンガンを受けてしまい、事件解決まで気を失ってしまった。事件は解決したが、赤井に似た男は見失ってしまった。

「危険なエリア～赤井秀一の消息」

米花百貨店に来た小五郎と蘭とコナンは、店員に詰め寄るジョディを見かけた。
ジョディは死んだはずの赤井がこの百貨店のロゴの入った帽子をかぶっていたので、手掛かりを掴みたいようだった。

ジョディが流暢な日本語で話していたため蘭はとても驚いた。
赤井が訪れているはずなのに、店員が覚えていないことにジョディは納得できなかった。

考えながら1人カフェにいると、コースターが折れていることに気がついた。コースターの裏には「逃げろ、このエリアは危険だ」と赤井の筆跡で書いてあった。
すると周りで爆弾騒ぎの事件が発生し、コナンが爆弾を見つけて事件を解決した。

百貨店で死んだはずの赤井の目撃情報があったため「黒の組織」も銃で狙っていた。ジョディとコナンは赤井を探した。彼を見つけたジョディが、「黒の組織」が狙っていることを知らせるが本人に届かなかった。
コナンは嘘の情報で一般人を混乱させ、銃撃戦は避けることができた。

蘭の同級生で自称女子高生探偵の世良真純（せらますみ）が、探偵事務所に遊びに来た。
服部平次が来ることを聞き、世良は「新一と平次のどちらが名探偵か」と話題にした。
そこにやって来た平次は、名探偵は自分だと自信満々だった。

一方平次の幼なじみの遠山和葉（とおやまかずは）は、探偵事務所に来る途中でレストランに寄っていた。そこで殺人事件が起きたと平次に電話をしてきた。
世良はこの事件で、推理勝負をするよう提案した。

事件の第一発見者は、FBI捜査官のキャメルだった。連絡を受けたジョディとジェイムズが現場へ向かう途中、キャメルから世良の隠し撮りの写真が送られてきた。

事件解決後キャメルは、「写真の人物に、見覚えがないか」とジョディに聞いた。見覚えのないジョディは、ジェイムズにも聞くが「こんな娘覚えがない」と彼は答えた。ジェイムズが中性的な世良を見て、女の子と即答したことにジョディは驚いた。
ジョディは世良の写真を見て、誰かに似ていると思うのだった。

お花見に来たコナンたちは、ジョディと遭遇した。
実はコナンは彼女と会う約束をしていた。コナンは顔に火傷がある赤井が目撃された件について、「黒の組織」のバーボンが変装していたとジョディに伝えた。

そこへ銀行強盗に遭った時、人質だったという男性とその妻が現れた。
その男性は「顔に火傷がある男を見かけた」と言った。しかしジョディは百貨店で見かけた赤井が、バーボンの変装だったと聞かされていたため混乱してしまった。
この時スリ事件が発生し、ジョディとコナンが事件を解決した。

結局この人質だったと話した男性はバーボンの変装で、その妻はベルモットの変装だった。
彼らはジョディにつけた盗聴器を回収するために現れたのだった。
また彼らは、ジョディとコナンが知っている赤井の情報を探りに来たのだった。

映画シリーズの出演回

「映画『異次元の狙撃手』」

高さ635メートルの日本一高いベルツリータワーで、絶景を楽しんでいると狙撃事件が発生した。この捜査にFBIが参加し、連続狙撃事件に発展した事件を追った。

「映画『純黒の悪夢』」

「黒の組織」のメンバーのキュラソーが、公安に追われ事故に遭い記憶を失ってしまった。キュラソーと出会ったコナンたちは、記憶を取り戻そうと一緒に行動した。
「黒の組織」や警察、FBI、CIAがすべて登場した。