金色のガッシュ!!(ガッシュベル)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『金色のガッシュ!!』とは、2001年より週刊少年サンデーで連載されていた、雷句誠による漫画。それを原作としたテレビアニメが『金色のガッシュベル!!』である。天才中学生、高嶺清麿の前に謎の少年ガッシュが現れる。この出会いによって清麿の生活は一変。不思議な本を手に、魔界の王を決める戦いに参加することになる。「優しい王様」になるために戦う中で出会いと別れを繰り返し、彼らは強くたくましく成長していく。

CV:櫻井孝宏
中学生ながらにマサチューセッツ工科大学の論文を読破するIQ180の天才。しかし天才ゆえにクラスメイトから妬まれ孤立してしまい、不登校となった清磨。そんな彼の元に突然空から飛んでやってきた子供ガッシュ。魔界では千年置きに魔界の王を決める為の戦いが行われており、ガッシュもそれに参加している一人で、この戦いで最後に残った一人が魔界の王となる事を知る。やさぐれて、不登校にもなっていた清麿を助けたのはガッシュだった。すっかりクラスメイトとも打ち解け、嬉しい清磨は夏休みに沢山のクラスメイトと遊ぶ約束をしていた。

ガッシュのお陰で救われた清磨はガッシュを魔界の王にすると決意する。全ての戦いにおいて、卓越した洞察力、分析力を発揮し勝利してきた。ファウード編ではガッシュに勝たせるため瀕死の状態になるまで戦った。真面目で誠実な清磨を一緒に戦った仲間たちは無条件で信頼している。

ガッシュ・ベル

CV:大谷育江
人間換算年齢6歳。能力は電撃系、好きな食べ物はブリ。千年前の王を決める戦いで優勝した魔物を父に持つ。ゼオンは双子の兄になる。ゼオンには生後間もなく父から切り札の「バオウ」を受け継ぐもバオウの力を利用されない様に王族の身分を隠して庶民のユノに託される。だがユノはガッシュをこき使い、ろくな食事を与えなかった。更にユノにガッシュには家族などいないと聞かされショックを受けるが、夜中に王である父の使いが来て自分には両親と兄が居る事を知り、希望を見出した。

イギリスで倒れていた所を清磨の父、清太郎に助けられるが、記憶を失っていた。ガッシュは助けて貰った恩返しがしたいと申し出た。清太郎はならば、日本にいる清麿を鍛え直して欲しいとガッシュに頼んだ。
早速、日本に来たガッシュは清磨に友達を作る為の作戦を立てた。ガッシュのお陰で孤独だった清磨はクラスメイトと打ち解ける事ができた。シェリーとブラゴから自分が魔界の王を決める戦いに選ばれた100人の子供の内の一人だと知る。魔物との戦いの度に絆を深める清磨とガッシュ。互いに顔を合わせなくても術を発動させる程に息が合っていく。残酷、冷徹な魔物達との戦いの中で色んな仲間と出会い友情と絆を深めていく。
コルルと出会い「やさしい王様」を目指す事を決意する。

術名
「ザケル」-口から電撃を出す。
「ラシルド」-自身の前方に巨大な盾を出現させ、敵の術に自分の電撃を付与して跳ね返す。
「ジケルド」-相手の体を磁石に変化させる。
「バオウ・ザケルガ」-最大呪文。口から放出した力を巨大な雷の竜として放つ。口の大きく開けて相手の術や敵を噛み砕く様に攻撃する。
「ザケルガ」-口から一直線に走る貫通力他界ビーム状の雷を放つ。
「ラウザルク」-上空からガッシュの体に雷が落ちると同時に身体能力を一時的に強化する。
「ザグルゼム」口から任意の地点(物体・魔物・術)に強い電気を蓄積させ小さい電気の球を放つ。
「ガンレイズ・ザケル」-ガッシュの背後に8個の太鼓の様な物体とその中央に雷の紋章が出現し小さな電撃の弾を連射する。
「テオザケル」-「ザケル」の強化版で口から巨大な電撃を放つ。
「バオウ・クロウ・ディスグルグ」-巨大な「バオウ」の右腕を出現させ相手を切り裂く。
「マーズ・ジケルドン」-口から術を反発する力と敵を引き付ける力を持つ大きな球体を放つ。相手の術を弾いたり球体の中に閉じ込める。
「エクセレス・ザケルガ」-上空もしくは自身からX状の巨大な電撃のビームを放つ。
「ジオウ・レンズ・ザケルガ」-電撃の蛇の様な巨大な魔獣を放つ。

大海恵

CV:前田愛
恵は人気アイドル。ある日、海で撮影をしていると、ずぶ濡れで倒れているティオを発見する。人間界に来てすぐ魔界で仲良しだったマルスに襲われるティオを一人きりに出来ないとコンサートや海外ロケにも連れて歩く。ティオが狙われればコンサート中でも中断して戦いに応戦する。ガッシュと清麿と出会い助けて貰ってからは、ティオを連れていけない仕事の時は清磨の家で預かって貰ったりしている。清麿に特別な感情が芽生えてきたのか、クラスメイトの鈴芽に意地悪をしたり、清磨が瀕死の時、人工呼吸を乗り気でやろうとする描写がある。

ティオ

CV:釘宮理恵
人間界に来てすぐ、マルスと再会した。魔界に居た時は仲良しだった為、マルスに襲われたティオはひどくショックを受ける。何とか逃げ延び倒れた先で恵と出会い助けて貰う。マルスに裏切られた事で友達でも戦わなければならない騙し合いの世界だと思い知る。恵のコンサートの時にガッシュと再会する。しかしガッシュは記憶を失い、ティオの事を忘れていた。同時にマルスにも見つかってしまう。ガッシュはすかさずティオの盾となり、自分のパートナーの清麿を呼んでくる様に言う。

ガッシュに助けられたティオは一緒に「やさしい王様」をめざす事となる。ティオの能力は回復と盾。基本は守りの術だが「サイス」と言う唯一の攻撃呪文があるがとても弱く本を燃やせる程度。攻撃呪文がほぼない為、ずっと逃げ回ってきたがガッシュに出会い守る事の強さを知る。勝気な女の子だが仄かにガッシュへ恋心に似たものをくすぶらせている様でモモンにパンツを取られた時もガッシュに見られた訳じゃないと許そうとしたがモモンはあっさりガッシュにパンツを見せティオを本気で怒らせた。この時「チャージルサイフォドン」と言う今まで受けた屈辱や憎しみが術に加算され大きくなる術を発動させる程だった。

短気でおてんばな面もあるがウマゴンがまだパートナーを見つけられない時、自分がマルスから逃げていた時の不安と同じだとウマゴンの心に寄り添ってみたり、リオウとの戦いで瀕死になった清磨に人工呼吸を施さなければならない時にチャンス到来だと恵に勧めるなど繊細な相手の気持ちを汲み取る優しさがある。

術名
「セウシル」ー球状のバリアを張る。範囲は半径数メートルほど。
「サイス」ー両腕を躱す事で小さな刃を出す。威力は弱い。
「マ・セシルド」ー巨大な盾を出現させる。
「ギガ・ラ・セウシル」ー敵を球状のバリアの中に閉じ込める。内部から放たれた敵の攻撃を敵自身に跳ね返す。
「サイフォジオ」ー翅と水晶を持つ剣を出現させ対象者を貫く事で受けた傷や消耗した体力を回復する。
「チャージル・サイフォドン」ー最大攻撃呪文。モモンから受けた数々の恥辱から覚醒した。ティオが受けた憎しみ怒り屈辱を攻撃力に変え相手に攻撃する。
「チャージル・セシルドン」ー巨大な盾となった女神を出現させる。女神の水晶に傷ついた仲間の姿が浮かびティオの「誰かを守りたい」に呼応して強固になる。

フォルゴレ

CV:高橋広樹
イタリア出身の世界的映画スター。キャンチョメとは雨の中出会い、「高貴なる魂を認め合った仲」と言っている。女性好きで実際、ガッシュと清麿と戦いにわざわざ日本に来たにも関わらずキャンチョメを清麿宅に残し一人、女の子と遊びに行くほどだった。普段はとても呑気なフォルゴレだが、病気で入院している子供達の為だけに、オモチャやお花を買い、病室でコンサートを開くなど分け隔てなく優しく愛情深い。そんなフォルゴレも今でこそ明るくサービス精神旺盛だが、昔は荒んでいた時期があった。人助けをする事もあったが心が荒んでいた為、誰からもお礼を言われる事も、近寄られる事もない。親すらもフォルゴレに猟銃を突きつけ追い出した。ある日、フォルゴレはお店のテレビを目にする。それはカバの映像だった。カバの牙に小鳥が止まっているのを見て、自分もカバの様に不格好でいいから他人に受け入れられる優しい心の持主になろうと決意し俳優への道へと進んだ。いつも全てに怖がるキャンチョメを励まし支えている。

キャンチョメ

CV:菊池正美
人間換算年齢6歳、アヒルの嘴に様な口をしているのが特徴で服のポケットにはいつもお菓子を入れている。能力は変化と小型化。他の物質に変化したり、小さくなって敵を攪乱する事が出来る。魔界ではガッシュと同じ落ちこぼれと言われていたから、ガッシュなら倒せると遥々イギリスから来たがガッシュの成長し強くなった姿を見て悔し涙を見せた。泣きながらもガッシュと戦うも負けるとあっさり帰っていった。しかし、これを機に少しずつ精神的に強くなっていく。クリア編ではデュフォーに凄まじい潜在能力を秘めていると言われ、特訓の後にガッシュのバオウザケルガにも打ち勝つ程に成長する。

術名
「ポルク」-様々な物に姿を変える。自由自在に変身出来る。
「コポルク」-自分の体を小さくする。
「ディカポルク」-自分の巨大な幻影を作り出す。本体と同じ動きをする。
「ディマ・ブルク」自分の分身を8体生み出す。キャンチョメの想いの強さで分身の強さも変わる。
「フォウ・スプポルク」ー手から出す光と音で相手の術を包み込み魔物のパートナーがどちらかを見る事で「術を止める」「心の力を止める」と言う命令を強制的に出させる。
「ミリアラル・ポルク」-相手に幻想を与える高密度のガスを放つ。キャンチョメは他の魔物の呪文を唱えガスを放出すると相手は自分の術を受けたと暗示がかかる。
「シン・ポルク」-最大呪文「シン」の術の一つ。「自由に姿を変える」「幻を作り出す」「敵の脳に直接命令を下す」この3つを組み合わせ強力な形で発動させる。

サンビーム

CV:郷田ほづみ
ウマゴンのパートナー。イギリス系ドイツ人で自動車の走ってない国に製造技術を広める目的の為、日本の自動車メーカーに研修社員として赴任している。穏やかで言葉を使わなくてもある程度の動物とは意志を通じ合える(但し、ウマゴンの本当の名前、シュナイダーだけは伝わらなかった)。時折、妙なポーズを取ったり、ボケをかましたりするが、いざという時は年長者だけあって、適切な判断や提案をする。ウマゴンのパートナーが見つかるまでは清磨の家に居候していたが、一緒に暮らす為とウマゴンがいつでもガッシュに会いに来れる様にと清磨の家の近くに引っ越した。クリア編では、デュフォーのアドバイス通り、ウマゴンの特訓の為、アフリカに移住した。ファウード編で出会ったモモンのパートナーのシスターエルとはいつの間にか良い雰囲気になっており、最終回でそれぞれの魔物から送られてきた手紙を読んでいる時、同居している描写になっていた。

ウマゴン

CV:こおろぎさとみ
人間換算年齢4歳
魔界に居る時からガッシュの友達で仔馬の姿をした魔物。能力は「角を出して突き刺す」「炎を纏い身を守る」「壁の様に炎を出し身を守る」など。
性別は男の子。まだ幼い為、「メルメルメー」としか発音出来ない。本当の名前は「シュナイダー」と言うが唯一、魔界で知っていたのが記憶を無くしていたガッシュだった為、清磨に「馬の怪獣みたいな感じだから」と言う理由で「ウマゴン」と名付けられた。2歳の頃、魔物を乗せる父を見て、「乗っている魔物の方が父より偉そう」だと馬族の背中に乗る事の出来る魔物をとにかく嫌った。この時ガッシュと出会うがガッシュのことを最初は拒絶していた。ある日、ウマゴンの父が毒蛇に噛まれてしまう。父が苦しみもがいている所にガッシュが来た。父はガッシュに「街へ行き薬を貰ってきてくれ、シュナイダーはまだ喋れないんだ!頼む”マダラグメ蛇だ!早くしないと毒が回ってしまう!」

ウマゴンは散々ガッシュを拒絶したり意地悪してきた自分の父を助けてはくれないだろうと泣いて困っている。するとガッシュは「シュナイダー背中に乗せてくれなのだ!お主が私を嫌ってるのはわかる!だが今は助け会わなければお主の父上を助けられぬ!お主は早く走れる!私は言葉が喋れる!好き、嫌いではない助け合わねばお主の父上は死んでしまうのだ」といった。それを聞いたウマゴンはガッシュを背中に乗せて走った。ガッシュは「シュナイダー速いぞ!すごく速い!父上は助かるぞ!」と励まし続けた。ウマゴンは嬉しくて涙を流し喜んだ。ウマゴンは母親から「それが生涯の友達よ、もしあなたがこの魔界の王を決める戦いで王になれなくても、あなたが助けたいと思える人を助けられたらそれはとても幸せな事よ」と教えられていた。ウマゴンは最後まで敵と戦うよりもガッシュの力になる事だけを望んだ。

術名
「シュドルク」ー全身を鎧で覆い移動速度も上げる。
「ゴウ・シュドルク」ー一角獣の様な角が生え「シュドルク」よりも鎧が強化される。
「ディオエムル・シュドルク」ー全身に炎を宿す鎧と角が装着される。
「シン・シュドルク」ーウマゴンの最大術。「シン」の術の一つ。ゴウ・シュドルクより強化され体も一回り巨大化する。空中を自在に翔る事が出来る。

リィエン

go-1056372341297614968315
go-1056372341297614968315
@go-1056372341297614968315

Related Articles関連記事

金色のガッシュ!!(ガッシュベル)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

金色のガッシュ!!(ガッシュベル)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

「金色のガッシュ!!」は、雷句誠によって週刊少年サンデーに連載された漫画作品。 中学二年生の天才「高嶺清磨」は周囲から嫉まれ、不登校を繰り返していた。そこに現れたのは、謎の少年「ガッシュ・ベル」と、一冊の赤い本。口から電撃を放つ謎多きガッシュは実は魔物の子供だった。千年に一度行われる魔界の王を決める戦いを描くファンタジーバトル。王道じみた熱い展開に、胸打たれる名言も数多く存在している。

Read Article

クリア・ノート(金色のガッシュ!!)とは【徹底解説・考察まとめ】

クリア・ノート(金色のガッシュ!!)とは【徹底解説・考察まとめ】

クリア・ノートとは雷句誠による漫画『金色のガッシュ!!』の登場人物で、アニメ版には登場していないラスボスである。 魔界の王を決める戦いに選ばれた100人の魔物の子の1人であり、他の魔物とは桁違いの圧倒的な力を持つ。 見た目は細身の青年だがその力の大きさは出会った瞬間に分かるほどに凄まじく、自身を「滅亡の子」と称している。 呪文の力は「消滅」で、生まれた時から魔物を滅ぼすという意思を持ち、それを実行するため王を目指す。 まさに最強・最悪の魔物である。

Read Article

ガッシュ・ベル(金色のガッシュ!!)とは【徹底解説・考察まとめ】

ガッシュ・ベル(金色のガッシュ!!)とは【徹底解説・考察まとめ】

ガッシュ・ベルとは、雷句誠による漫画『金色のガッシュ!!』の主人公で、1000年に1度行われる魔界の王を決める戦いに選ばれた魔物の子の1人である。仲間たちからは「ガッシュ」と呼ばれている。 戦いの場は人間界となっており、パートナーである高嶺清麿と共に次期魔界の王を巡るサバイバルを生き抜き、“優しい王様”になることを目指す。 魔界では落ちこぼれと言われていたが、「悪しき心を持つ魔物を王にさせるわけにはいかない」と傷つきながらも戦い続け、仲間との辛い別れを繰り返し、日々成長を重ねていった。

Read Article

金色のガッシュ!!2(ガッシュベル2)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

金色のガッシュ!!2(ガッシュベル2)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『金色のガッシュ!!2』とは、人間と魔物の子供たちがタッグを組んで、魔界を脅かす敵と戦う様を描いた、雷句誠による漫画作品。2001年から連載され大好評を博した『金色のガッシュ!!』の正当続編である。 1000年に1度行われる次代の魔界の王を決める戦いを制したガッシュと高嶺清麿は、永遠の友情を誓って別れ、魔界と人間界でそれぞれの道を歩む。しかし数年後、突如魔物の子ゼリィが清磨の前に現れ、謎の敵によって魔界が滅び、ガッシュも倒れたことを告げる。魔界とガッシュを助けるため、清磨の新たな戦いが始まる。

Read Article

目次 - Contents