「刀剣乱舞」回想のストーリー解説＆考察まとめ！名前の由来や元の主に関するエピソードも！【とうらぶ】

厚藤四郎×五虎退の回想

「家康公」＝徳川家康

粟田口吉光（通称：藤四郎）は短刀作りの名工で、古来より権力者たちに珍重されてきた。

縁起が良いとされるのは、薬研藤四郎の"切腹しようとした主人の腹を切らなかった”という逸話から。

徳川家康が、大阪夏の陣で行方がわからなくなった、いくつかの藤四郎を探しだし、打ち直していることからも、藤四郎の価値が高いことがわかる。

藤四郎を所有していた大名には、三河の奥平家、加賀の前田家、常陸の秋田家、筑前の黒田家などがある。

江戸時代に編纂された、名物刀剣を集めた書物「享保名物帳」には、藤四郎の作品が16振ものっている。藤四郎は品格が高く安定しており、諸大名に人気があったという。

ゲーム中でも、まだまだ藤四郎兄弟が増えるのかもしれない。

蛍丸×愛染国俊の回想

日本刀の刀工の流派のひとつに「来派」がある。来派の主な刀工には、国行、国俊（通称：二字国俊）、来国俊、来国光、来国次がいる。

蛍丸は来国俊作、愛染国俊は二字国俊作であり、いずれも来派の刀剣である。

刀工・国行は来派の祖とされ、また、国俊の父とされていることから、今後ゲーム中で、蛍丸と愛染国俊の兄貴分として「国行」が登場する可能性がある。

※その後2人の保護者として明石国行が登場した

三日月宗近×骨喰藤四郎の回想

「足利」＝足利将軍家

足利尊氏が南下した際、九州大友家は忠誠の証として、骨喰藤四郎を足利家に献上した。このころ骨喰藤四郎は薙刀の形をしていた。

同時期、三日月宗近は、足利将軍家の秘蔵の名刀として継承されていた。第13代征夷大将軍・足利義輝は、宗近を振るって戦ったという。

鎌倉時代、三日月宗近と骨喰藤四郎は足利将軍家にいた。およそ200年ほど、一緒にいたと推測される。

第13代将軍・足利義輝が討たれた際に、三日月宗近と骨喰藤四郎はバラバラに別れることとなった。

その約100年後、骨喰藤四郎は明暦の大火で焼けてしまい、修復されたものの記憶がなくなっている。

長い時間を一緒に過ごしていた三日月宗近にとって、骨喰藤四郎が記憶を失くしているのは、ショックだったことだろう。

しかしその後の会話から、彼のおおらかなやさしさが感じられる回想である。

鳴狐×小狐丸の回想

長曽祢虎徹×陸奥守吉行の回想

「おまんの元主」＝近藤勇

政権が幕府から朝廷に移った「大政奉還」から2ヶ月後。新撰組局長・近藤勇は、京都二条城で行われた会議の帰りに、伏見街道で襲撃にあった。

襲撃したのは、新選組に暗殺された、元新撰組参謀の伊東甲子太郎の一派。伊東甲子太郎暗殺の報復のためであった。

この時、近藤勇は銃で撃たれて負傷。約2週間後に開戦した戊辰戦争の緒戦「鳥羽伏見の戦い」には治療ため参戦できず、代わりに副長・土方歳三が指揮をとったという。

長曽祢虎徹の元主・近藤勇ら新撰組と、陸奥守吉行の元主・坂本龍馬の思想は正反対であった。

武士にこだわった保守派の新撰組に対し、坂本龍馬は大政奉還の流れを作った革新派だった。それを象徴するのが、「刀」と「銃」である。

新撰組の終焉となった戊辰戦争においても、銃器を使用した新政府軍相手に、新撰組はまったく歯が立たず大敗した。

陸奥守吉行の「なんちゃーじゃ変わりゃーせんちや」という言葉は長曽祢虎徹に向けられていると同時に、どれほど抵抗しても時代の流れを変えることができなかった新撰組のことも示唆していることが読み取れる。

皮肉なのは、陸奥守吉行の元主・坂本龍馬は、刀で斬殺されたことである。

和泉守兼定×堀川国広×長曽祢虎徹の回想