キング/ハーレクイン(七つの大罪)とは【徹底解説・考察まとめ】

キング/ハーレクインとは漫画『七つの大罪』に登場する人物で妖精たちの王。人間を虐殺した親友ヘルブラムを王としての責務から討ち、“危険な妖精を放置した”咎で怠惰の罪を背負う。その後主人公のメリオダスの誘いにより、聖騎士団「七つの大罪」に加入。以後は仲間達と共に魔神化したヘンドリクセン、十戒、魔神王、混沌から生まれたキャス等、多くの強敵達と死闘を繰り広げた。神器「霊槍シャスティフォル」を得物とし、戦いの中で史上最強の妖精王として覚醒した。後に七つの大罪の仲間である巨人の少女ディアンヌと結婚した。

第4形態 光華(サンフラワー)

第8形態の光華(サンフラワー)の強化形態。強力な極太レーザーで敵を焼き尽くす。十戒以上の強さを持つ「原初の魔神」に初使用した。威力はかなり強力なものの、魔神王の力を借り受けていたゼルドリスによって無効化されてしまった。

第5形態 増殖(インクリース)

第5形態の増殖(イングリース)の強化形態。霊槍状態よりも巨大な剣を無数に出現させ、相手を攻撃する。

第6形態 ユグドラ・クロス(神樹の衣)

シャスティフォルを鎧のように変化させ、身に纏う形態。キング本体の防御力、スピードを向上させた。この技は十戒のグロキシニアも使っていた。作中では4つの戒言の取り込んだ女神族のマエルとの戦闘で初使用した。だがマエルの圧倒的な力の前にキングは苦戦し、この形態が活躍する事は無かった。

第7形態 不明

第7形態は作中で明かされていない。

第8形態 花粒園(パレン・ガーデン)

第8形態の花粒園(パレンガーデン)の強化形態。セーブ状態と同様に強力な防御膜を張り、対象を保護する。

第9形態 不明

第9形態は作中で明かされていない。

第10形態 不明

第10形態は作中で明かされていない。

キング/ハーレクイン(七つの大罪)の来歴・活躍

妖精王として暮らす

ヘルブラム(画像右の人物)と戯れ合うキング(画像左の人物)

キングはブリタニア大陸で妖精として生まれ、神樹に選ばれて妖精王となる。本名はハーレクインで、その圧倒的な力を恐れられた事から「キング」と呼ばれている。神樹とはキング達妖精の暮らす「妖精王の森」の中心にある大木である。神樹から森は広がっており、この木が枯れてしまうと森は死滅してしまうのであった。神樹は代々妖精達の中から妖精王を選定する。選ばれた者は妖精王として妖精達と森を守る使命を負わされる。

ブリタニア大陸には妖精、人間、巨人、女神族、魔神族が存在している。本編から3000年前「聖戦」と呼ばれる魔神族対女神族率いる4種族により大戦が勃発し、大陸は戦禍に包まれた。最終的に女神族は「常闇の棺」という道具を使用し、魔神族を封印してしまう。代償に女神族達は肉体を失って霊魂のみの存在となった。キングが生まれた時、ブリタニア大陸は一部の例外を除き妖精族、人間、巨人族のみが生活している。妖精王のキングは人間と相互不可侵の盟約を交わし、人間との接触を極力避けていた。彼は人間をあまり信用していなかったのである。

キングにはエレインという妹がおり、彼女は「生命の泉」を守る聖女となった。生命の泉はゴブレットから溢れ出す水で、神樹の命の源である。この水を飲むと不老不死が手に入るが、神樹は枯れて森が消滅してしまうのであった。その為、彼女は生命の泉を守護していたのである。

本編から700年前、キングにはヘルブラムという妖精の親友が居た。彼は人間に興味を抱いており、キングは「人間を信用し過ぎないように」と忠告していた。だが、ある日ヘルブラムと仲間の妖精達は人間の闇商人と用心棒アルドリッチの手により誘拐されてしまう。アルドリッチは甲冑を着た老騎士である。人間達の間では「妖精の羽は不老不死の効果がある」として高値で取引されていた。これによりヘルブラムの目の前で、仲間の妖精達は苦しみながら羽を毟り取られて殺されてしまう。一方、キングはヘルブラム達を救出する為、エレインの制止を振り切って妖精王の森を飛び出す。彼はヘルブラム達の監禁場所を特定したものの、アルドリッチに不意を突かれて負傷してしまった。そのままキングは川に落ちて流され、ディアンヌに救出される。ディアンヌは巨人族の女性である。巨人族は戦闘を好む民族であるが、彼女は戦う事が嫌いで、巨人族の里を抜け出していた。少女の姿をしているものの、数百年を生きている。彼女に救われたキングは記憶を失っていた。その後500年間、彼はディアンヌと共同生活を送る。2人は次第に相思相愛となり、良い感じとなっている。だが、ある日キング達の住む近くの人間の村で爆炎が上がった。キングが駆け付けるとそこにはアルドリッチに扮したヘルブラムの姿があった。

ヘルブラムは仲間を人間に殺され、憎悪に駆られていた。そして彼を攫った闇商人達を返り討ちにして殺したのである。その後、彼は助けに来たキングの気配が消えた事で「キングが死んだ」と思い込んだ。そしてアルドリッチを刺し殺してしまった。復讐を遂げたヘルブラムであったが、人間への憎悪から発狂してしまう。以降500年間、彼は人間を無差別に虐殺し続けた。

キングは人間を虐殺するヘルブラムの姿を見て記憶を全て取り戻す。そして妖精王として、同胞の不始末を付け、親友を憎悪から救う為、ヘルブラムを涙ながらに殺した。その後彼は親友の罪を背負って刑に服する事を覚悟し、ディアンヌとの離別を決意する事となった。そして彼女に寂し良い想いをさせぬ様に、キングはディアンヌの500年間の自分との記憶を消去してその場を立ち去った。

ディアンヌと別れたキングは「1人の妖精(ヘルブラム)による人間の虐殺という凶行を見過ごした、妖精王としての怠惰」からリオネス王国の聖騎士達に捕えられる。聖騎士とはリオネス王国に仕える、強大な魔力と剣技を持った騎士達の総称である。彼は禁固1000年の刑を言い渡された。親友を救えなかった己の怠惰への後悔と自責の念から、キングは刑に服する。当時リオネス王国の聖騎士として活動していたメリオダスは、キングとヘルブラムの一件を知り、キングに一目置く。そしてメリオダスはキングを勧誘し、彼を聖騎士団「七つの大罪」へと加入させた。メリオダスは本作『七つの大罪』の主人公で、少年の姿をしているが出鱈目な強さを持っている聖騎士である。「憤怒の大罪(ドラゴン・シン)」を背負っており、七つの大罪の団長でもある。キングはこの誘いを受け入れ、以降は「怠惰の大罪(グリズリー・シン)」を背負い、七つの大罪のメンバーとして活動していく。尚、この時リオネス国王から神器「霊槍シャスティフォル」を渡された。神器とは七つの大罪のメンバーそれぞれに与えられ、持ち主の魔力や特性を引き出す強力な武器である。

七つの大罪として活動する

七つの大罪として活動するキング(画像右の人物)

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