キング/ハーレクイン(七つの大罪)とは【徹底解説・考察まとめ】

キング/ハーレクインとは漫画『七つの大罪』に登場する人物で妖精たちの王。人間を虐殺した親友ヘルブラムを王としての責務から討ち、“危険な妖精を放置した”咎で怠惰の罪を背負う。その後主人公のメリオダスの誘いにより、聖騎士団「七つの大罪」に加入。以後は仲間達と共に魔神化したヘンドリクセン、十戒、魔神王、混沌から生まれたキャス等、多くの強敵達と死闘を繰り広げた。神器「霊槍シャスティフォル」を得物とし、戦いの中で史上最強の妖精王として覚醒した。後に七つの大罪の仲間である巨人の少女ディアンヌと結婚した。

リオネス王国を追われたキングは、焼失した妖精王の森と妹のエレインの死を知る。彼はかつての仲間だったバンが犯人だと思い込み、死者の都にて彼を石化させてしまった。
「さよなら…バン」
仇敵であるバンだが、かつての仲間でもあった彼に、キングは悲しげな表情で言葉をかけた。

「やあバン」

死者の都でバンを石化させたキングであったが、直後にバンをエレインが救い出す。その後エレインにバンの事を託されたキングは、渋々ながら彼に協力する事を決意した。

一方バンは聖騎士ギーラに苦戦していた。
「やあバン」
そこへキングが乱入し、バンと仲間達の窮地を救うのであった。

ギーラを圧倒するシーン

死者の都でメリオダス、バンは聖騎士ギーラに苦戦する。そこへキングが登場し、神器シャスティフォルで彼女を圧倒した。七つの大罪の新メンバーとして加わったキングが八面六臂の活躍をし、頼もしさを感じさせる名シーンである。

「もう休んでいいんだ」

リオネス王国奪還の戦いで、キングはヘンドリクセンに蘇生させられ、使役されるヘルブラムと因縁の死闘を繰り広げる。
「もう休んでいいんだ」
激闘の末、キングは死しても尚人間に利用されてしまったヘルブラムに引導を渡した。

「そんな…そんな…」

ヘンドリクセンと戦うキングの前に、先程倒した筈のヘルブラムが再び立ちはだかる。彼はヘンドリクセンの禁術「死者使役」によって操られていたのであった。だが度重なる禁術により、彼の魂は磨耗して理性を失いかけていた。
「そんな…そんな…」
親友を2度も殺し、更にもう1度戦わなければならない悲しさに、キングは涙を流して悲しみに暮れた。

ヘルブラムを消滅させるシーン

キングは、ヘンドリクセンに2度も利用されたヘルブラムを救う為、彼の遺体ごと消滅させる。それが、親友ヘルブラムからの最期の願いであったのだ。キングの悲しみと、親友への想いが感じられる名シーン。

「オイラはキミを殺さない」

初代妖精王グロキシニアの試練により、キングは3000年前の聖戦をグロキシニアとして追体験する事になる。最終的に彼は、グロキシニアの妹であるゲラードが人間のローの手で殺された現場を目撃した。激昂しローを殺そうとしたキングであったが、直前で思い止まる。
「オイラはキミを殺さない」
そう言ってキングは彼を殺さなかった。

ローは、実はゲラードを守ろうとしていた人間であったのである。キングは、かつて妹エレインを殺したと思っていたバンが、実は彼女を守ろうとしていた事を後に知っている。この経験から、彼はローを殺さなかった。だが、かつてのグロキシニアは怒りに駆られてローを殺し、十戒に寝返っている。ここに両者の対比が描かれており、グロキシニアはキングの選択によって改心した。

キング/ハーレクイン(七つの大罪)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

キングは実はノーパンである

ノーパンのキング

妖精族には下着という観念が無い為、キングは常にノーパンであった。妹のエレインもノーパンであり、妖精族の感性が人間とは異なる事が窺える。他にも妖精族は草花から生まれると言及されており、人間とは根本的に異なった種族である。

キングの覚醒姿はネタにされている

r34skylineturbo3
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@r34skylineturbo3

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