本好きの下剋上(ラノベ・漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜』とは、香月美夜が『小説家になろう』に投稿したweb小説である。「TOブックス」より書籍版が発売され、その後、漫画化・アニメ化された。シリーズ累計発行部数850万部を突破する人気作品である。本が大好きな主人公が、マインとして異世界に転生してしまう。その世界でマインは本を入手することができず、自分の手で本を作るために奮闘する。マインが成長していく姿や、家族を大切にする姿が丁寧に描かれており、読者の心を打つ。

フェルディナンド役の声優速水奨は、YouTubeの公式声優チャンネル『say U play』で行われた「演じるのが大変だったキャラクター」のランキング第1位にフェルディナンドを選んだ。
曰く、アニメ制作スタッフは『本好きの下剋上』を全編アニメ化するつもりであり、それには10年以上の時間がかかるとのこと。そのため、速水奨はスタッフから「歳をとらないでくれ」と言われた。以降、ジムなどに通って若さを保つ努力をするが、そのキャラクターを長年の間保たなければならない大変さを語った。

物語の構想期間は約4ヶ月

『本好きの下剋上』は、ストーリーやキャラクターの他に、細部まで作り込まれた世界観も魅力の1つである。特にTVアニメでは、原作者の香月美夜が監修を行い、建物などの街並みや衣装の細かい部分までこだわって制作されている。しかし、「小説家になろう」での連載前に物語の構想を練っていた期間はわずか4ヶ月だとオーディオコメンタリー付き総集編で語っている。その4ヶ月の間に物語の大筋や、大まかな世界観は決定し、細かい部分は執筆途中で加えたとのこと。
また、本編中に出てくる本須麗乃が本に夢中になっている間に夜になり、学校の図書室に閉じ込められたという話は、香月美夜本人が経験した実話だと明かした。その他にも、ローゼマインの発明の元になっている麗乃の母の趣味は、近所に住んでいた知り合いから教わったものとのこと。

『魔術士オーフェンはぐれ旅』とのコラボ

2019年12月、『本好きの下剋上』と同じTOブックスから書籍化されている『魔術師オーフェンはぐれ旅』がコラボし、両作の主人公マインとオーフェンが描かれたイラストが公開された。イラストでは、マインがオーフェンの衣装を着て魔術を放ち、オーフェンがフェルディナンドの神官服を着て本を持っている。また、『本好きの下剋上』のTVアニメ放送中には、マインが『魔術士オーフェンはぐれ旅』を紹介する特別コラボCMが放送された。

『本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):諸星すみれ「真っ白」(第1話 - 第14話)

作詞:岩里祐穂、作曲・編曲:白戸佑輔

第1期のオープニングテーマ。作詞は岩里祐穂、作曲・編曲は白戸佑輔。

ED(エンディング):中島愛「髪飾りの天使」(第1話 - 第14話)

作詞・作曲:吉澤嘉代子、編曲:清竜人

第1期のエンディングテーマ。作詞・作曲は吉澤嘉代子、編曲は清竜人。中島愛の13枚目のシングル。

OP(オープニング):諸星すみれ「つむじかぜ」(第15話 - 第26話)

作詞:岩里祐穂、作曲・編曲:白戸佑輔

第2期のオープニングテーマ。作詞は岩里祐穂、作曲・編曲は白戸佑輔。諸星すみれは「目的をぶれさせることなく、真っ直ぐに世界と向き合っていくマインの背中を押すような楽曲」とこの曲を表現している。

ED(エンディング):鈴木みのり「エフェメラをあつめて」(第15話 - 第26話)

作詞:やなぎなぎ、作曲・編曲:kz

第2期のエンディングテーマ。作詞はやなぎなぎ、作曲・編曲はkz。

OP(オープニング):東山奈央「あの日のことば」(第27話 - 第36話)

作詞:藤原さくら、作曲:SoichiroK、Nozomu.S、編曲:Soulife

第3期のオープニングテーマ。作詞は藤原さくら、作曲はSoichiroKとNozomu.S、編曲はSoulife。

ED(エンディング):坂本真綾「言葉にできない」(第27話 - 第36話)

作詞・作曲:坂本真綾、編曲:h-wonder

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