シノン（ソードアート・オンライン）とは【徹底解説・考察まとめ】

幼少期、父親を事故で亡くしそのショックで母親は精神退行を起こしつつあった。そんな母と2人で銀行に行ったある日、不運にも銀行強盗事件に巻き込まれてしまい人質となり犯人が銃を母親に向けた際守らないとという一心で犯人に立ち向かう。犯人の手から銃を奪うことに成功し、奪い返そうとする犯人に対抗しようとするが構わず取り返そうと掴みかかってきたため必要以上に気が動転してしまい握っていた銃の引き金を引いてしまう。放った弾丸が犯人に命中してしまい即死。当時の事件は、年齢的にも判断能力が低く襲われていたという状況から正当防衛と判断され罪とされることはなかったが銃を使い人を殺めた事実がトラウマとなり銃を匂わせるだけで吐き気を催したりするなどの拒否反応を引き起こす。高校生活では、いじめの対象としてモデルガンや銃のハンドサインで発作を意図的に引き起こさせられたりと悪質な手段で精神的に追い込まれるいじめを受け続けていた。発作を引き起こすことで反抗しきることもできず毎度毎度恐喝されたりと被害を被ることが多々あったのだ。

「ガンゲイル・オンライン」との出会いから死銃事件解決

高校生となってもトラウマが薄れることなく健在だった。元同級生で友人の新川恭二にVRMMOFPS「ガンゲイル・オンライン（以下GGO）」を紹介された。その世界では基本、銃火器を扱うゲームのため現実では銃に似たものを見たりするだけで発作を起こしていたシノンもそれを扱うことが避けられなかった。しかしこの世界では、銃を握っても発作を引き起こすことがなかったため、トラウマを克服しようとGGOを継続してプレイするようになった。

後の愛銃・へカートIIを手に入れプレイし続けていたある日、死銃事件の調査で「アルヴヘイム・オンライン（以下ALO）」からコンバートしていたキリトと出会う。コンバートした際のキリトは極めて女性アバターに容姿が近くなっており、男女の判別が難しいアバターだったためシノンもしばらくキリトを女だと勘違いした状態でGGOの説明に加え、BoBエントリー受付までの案内をしていた。キリトの武器をそろえ終わった後、着替えをしようとキリトと共にロッカールームに入り着替え始めたところでキリトが慌てて着替えを制止、男だと打ち明けてきたためシノンが羞恥心にかられキリトに強烈なビンタをお見舞いした。その後もしばらく一方的な敵視を向け、予選が終わるまで怒りが収まることはなかったが予選が進む途中で待合ルームで鉢合わせた際はキリトがそれまでの冷静で落ち着いた雰囲気から乖離した状態だったため心配した上に自分のトラウマと似た過去を持ち合わせていると考えた。

予選通過後、本格的にBoBの生き残り戦が始まりキリトとの決戦を目標に敵を撃破し生き残りが数人となるまでキリトも同時に生き残った。その後はキリトのただならない状態を目にしたことも重なり怒りは落ち着いており、死銃事件の事もキリトから聞いてしまったため事件の解明に協力することとなった。BoB終盤での死銃との決戦にキリトと共闘して挑むことにするがそれまでの戦闘と死銃の攻撃でへカートIIの限界を感じたシノン。ただ、スコープさえ使えればとスナイパーとしての根気と今までの経験をフル活用して幻影の一弾を死銃本人に向けることができ、キリトの死銃撃破に大きく貢献することとなったのである。その後は、傷だらけのキリトを見るなり戦意を見せずおみやげグレネードと呼ばれる自他ともに吹き飛ぶグレネードの使い方で自分もろとも吹き飛ばす。結果第3回BoBは、シノンとキリトのダブル優勝で幕引きとなった。自爆を始める直前の会話でキリトに名前や住所は教えてくれないよなと言われた際、小悪魔のように耳元で個人情報をしゃべってしまうが後にそれが自身の命拾いのきっかけとなる。

BoB閉幕後、キリトとシノンが互いにログアウトした後シノンは自室でキリトは病院のベッドで目を覚ます。シノンが目を覚ました後、自室のチャイムが鳴り友人の恭二が顔を見せたためドアを開ける。ここで軽く新川恭二の説明をすると、彼はとある病院の院長の息子である。恭二がBoBの感想を述べた後、新型の針の無い注射器で襲い掛かってきた。その注射器の中身は心臓の発作を引き起こし死へと誘う毒だと知っていたため、しばらくは自身の抵抗だけで時間を稼げたがそれも限界を迎えシノンの命が脅かされていた。そんな時、ログアウトした後すぐに病院から駆けつけたキリトによって最悪の事態は避けられた。シノンが危機を脱したと思った次は、キリトと恭二の殴り合いの中でキリトが胸元に毒撃を受けてしまう。恭二はキリトに蹴飛ばされた際、頭を強く打ち気を失った。恭二が気を失った後シノンはすぐにキリトの傍に駆け寄り、毒撃を受けた胸元を心配する。毒を受けたはずの服の下には直前まで病院で受けていた心電図をとるための電極が奇跡的にあった。電極の上に毒の液体が掛かっていたためキリトの身体に異常はなくこの段階での死銃事件はひと段落つくこととなった。

事件解決後のトラウマ克服のきっかけ

死銃事件の犯人として実行犯として新川恭二が現行犯で逮捕され、恭二の兄で元殺人ギルドのラフィン・コフィンメンバーだった新川晶一がゲーム内でデス・ガンとして大会に参加していた共謀犯として逮捕された。キリトはデス・ガンが一人を指す言葉ではなく共犯がいるだろうと考えていたため見事推理的中となった。事件がひと段落ついたある日、キリトに連れられて向かったカフェにてアスナとリズベットに引き合わせる。そして強盗事件以来そのことを悩み続けるシノンに対してキリトから「君はずっと自分を責め続けてきた。自分を罰しようとしてきた。それが間違いだとは言わない。でも君には同時に自分が救った人の事を考える権利があるんだ。そう考えて自分自身を許す権利があるんだ」と言われ、事件当時現場にいた元銀行員の女性と当時はお腹の中にいた女の子と対面する。キリトの言葉を理解した上で女の子からもらった贈り物でトラウマに対して今まで踏み出せていなかった1歩を踏み込むことができ、学校にていじめられていた頃と同じ内容やそれ以上の脅しを受けても今までの発作も引き起こすことなく相手を見返すことができるくらいにはトラウマを克服してみせた。

アスナたちと出会った後の「アルヴヘイム・オンライン」生活

死銃事件解決後にキリトからエギルやアスナ、リズベットを紹介され、2人の友達・1人のゲーム仲間が増えた。アスナたちと現実で対面した後は、ALO内にてシリカやリーファ、クラインとも対面した。「キャリバー編」では、キリトたちの発案でエクスキャリバーのイベントに向かうことになり都合のついたシノンもそのクエストに同行することになる。「キャリバー編」の序盤にて欲しいものを問われた際はレジェンダリー武器を所望したため、キリト一行はあっけにとられていた。旧ALO（アスナがアルヴヘイムの世界樹に囚われていた頃）時代、キリトとリーファに救われ友達になったモンスター・トンキーのおかげでクエスト自体は順調に進んだ。しかし、クエストの終わりと共にダンジョンが崩壊し始め、トンキーで避難した。その際、キリトはエクスキャリバーを持ち帰ることを諦め手放すがそれをよしとしなかったシノンは自身のソードスキルで落ち行くエクスキャリバーを拾い上げ、その場にいた面々から歓声が上がる。拾い上げた後に置き台詞のように「この剣を握るたびに私を思い浮かべてね」という言葉で空気を一転させたこともある。

キリト救出のためアンダーワールドにダイブ

エクスキャリバーのクエストから時が経ち、キリトが元殺人ギルドの「ラフィン・コフィン」の残党に襲撃され意識不明の重体まで悪化したため治療という名目でキリトの知人で官僚、はたまた自衛隊にも籍がある菊岡誠二郎の指示で移送されるがその行方は国内の病院ではなく海に浮かぶ「オーシャン・タートル」という軍事施設だった。その上キリトの治療を行うために彼の意思はアンダーワールド（以下UW）にダイブしていた。その施設が謎のテロリストによる襲撃を受け、直前に施設に訪れていたアスナはアンダーワールドにダイブしていた。そしてそのテロリスト集団の指揮官・ガブリエルと元ラフィン・コフィンの残党でリーダーだったPoHことヴァサゴがUWにダイブする。テロリストの襲撃を知ったリーファとシノンは菊岡が運営に立つラースという企業の支社にてUWにダイブする。その中でアスナとリーファ、シノンの3人はスーパーアカウントというUWにおける神と呼ばれる存在のアカウントでダイブしており、その中でシノンは太陽神ソルスとしてダイブした。ダイブした後、キリトの状態を確認したシノンは攫われた金色の整合騎士であるアリスの救出に向かう。
それ以前にアリス救出に向かっていた一人目の整合騎士・ベルク―リは、敵陣営ダークテリトリー軍の将軍ベクタのスーパーアカウントでダイブしていたガブリエルと対峙し相打ちとなってしまう。その後、強制ログアウトさせられたガブリエルは自身のGGOアカウントをコンバートさせサトライザーとしての姿で舞い戻る。ガブリエルに追いついたシノンは神器アニヒレート・レイで応戦するが、ガブリエルの圧倒的な負の心意の力によって劣勢となる。負の感情が募る一方で、シノン自身の強い心意に応えるようにして弓の形状をしていた神器がシノン愛用のライフル”へカートII”へと形を変え、心意の力で弾丸を生成し圧倒的な負の心意を相手に最後まであがく。しかし、両足を奪われたり戦意を奪われたという劣勢を覆すことができず結果的にアリスを再び連れ去られてしまうが、自我喪失状態にあったキリトが目を覚ましガブリエルに追いつくまでの時間稼ぎができた。シノンは以前GGO内でサトライザーと面識があり敗北した経験を持っていたため、その姿を見た時は手も足もでそうになかったがシノンが現実で身に着けていたキリトが死銃事件の時に身に着けていた電極にチェーンを付けたネックレスがUWにてシノンの胸元で強い光を放つ。その存在に励まされ立ち向かう勇気と時間を稼ぐほどの戦意を思い出した。

シノンの関連人物・キャラクター

キリト／桐ケ谷和人（きりがやかずと）

キリトとは、『SAO』シリーズの主人公でSAO攻略時で16歳という若さでありながら幼少期に両親を交通事故で亡くし母方の妹家族である桐ケ谷家に引き取られた過去を持つ。
10歳の頃に桐ケ谷家が実の家族でないと知ってしまいより一層、ゲームやPCに関する趣味へ没頭していった。そして『SAO』の物語の始まりであるSAO事件に巻き込まれ、攻略の立役者となった”英雄”キリトとして作中では名を馳せている。SAO攻略中に出会ったアスナとはゲーム内で結婚していたが攻略後は改めて恋人として日々過ごしている。SAO攻略後もいくつもの事件に巻き込まれては精神的に成長していく姿が描かれている。成長する中で失ったものは少なからず自身の内に蓄積し、心が壊れることもあったが周りの想いが支えとなり立ち直ることができた。

キリト（ソードアート・オンライン）とは【徹底解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]

renote.net

キリトとは『ソードアート・オンライン』シリーズの主人公であり、諸悪の根源であるゲーム「ソードアート・オンライン」の生存者”SAO生還者（サバイバー）”。本名は桐ケ谷和人（きりがやかずと）。ゲームを攻略する中で立ちはだかる壁を越え、出会いや別れを繰り返すことで1人の人間として成長していった。「ソードアート・オンライン」攻略後も様々なゲームや事件をきっかけに、たくさんの人との出会いと別れを繰り返し、より強い”人”として成長していく。

アスナ／結城明日奈（ゆうきあすな）

アスナは、SAO攻略時17歳で文武両道・才色兼備な完璧超人と周りに思われている家柄も良いお嬢様。家柄と反して、とてもフランクで外交的な性格をしておりSAOでは何かとキリトを気にかけている部分が見受けられた。
事件解決後は、すぐに意識を取り戻したわけではなくアスナの父が信頼を置く部下の息子・須郷の手でALO内に監禁されていた。キリトが救出に来たことで須郷の悪事が公となりアスナの父が決めていた須郷との婚約も破棄となった。その後は改めてキリトと付き合うこととなり、キリトの事になると心配性なところが浮き彫りとなる場面が多々あり過保護な面がある。キリトが事件に巻き込まれる度、心配して振り回されているが事件の度に新しいヒロインを連れてくるためそこには呆れつつある。

シュピーゲル／新川恭二（しんかわきょうじ）

死銃事件当時16歳の高校1年生。とある総合病院のオーナー院長の息子で次男である。
彼自身、医者を目指す医者の卵である。GGOをシノンに勧めた張本人で自身もGGOをプレイしている。一見すると内気で大人しい、人当たりの良い性格。実際は正義感が強く、いじめを受けていたシノンを助けるなどの外見からは想像できない勇敢さを持ち合わせている。GGOにおける大型大会のBoBでは予選準優勝にまで上り詰められる実力を持っていたが受験勉強に本腰を入れるために半引退状態となっていた。実際は病院の後継者としてのプレッシャーに打ち勝てず闇落ちしてしまう残念な男であった。兄の新川晶一と共犯して自身の親の病院から持ち出した凶器を用いてあたかもゲームでの死を現実に反映させているかのような演出を画策したのだ。ゲーム内では晶一が対象を撃破し、撃破を合図にリアルのターゲットの居場所に恭二が進入し凶器で殺害という仕組みで殺人を行った。これが死銃事件の大まかな犯行である。

シノンの名言・名セリフ／名シーン・名場面