草摩はとり(フルーツバスケット)とは【徹底解説・考察まとめ】

草摩はとり(そうま はとり)とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』に登場する十二支の辰(龍)の物の怪に取り憑かれた人物で、草摩家の主治医である。当主の草摩慊人や父の命令に従い、十二支の呪いを知った人物に「記憶の隠蔽」と呼ばれる催眠術を施してきた。クールな見た目と物言いが特徴的だが性格は優しい。主人公の本田透が草摩家に深入りすることで元恋人の草摩佳菜のように傷つかぬよう、これ以上関わるなと忠告した。数百年続く神と十二支の絆を「呪い」と表現した、作中最初の人物。

草摩はとりの概要

草摩はとり(そうま はとり)とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』に登場する、十二支の辰(龍)の物の怪に取り憑かれた人物である。異性にぶつかるか抱き疲れるなどするとタツノオトシゴに変身する。この姿はコンプレックスらしい。
職業は医者だが、一族の人間のみを診る草摩家の主治医で、外来はやっていない。本人が言うには、当主である草摩慊人(そうま あきと)の世話が半分だそう。
家に伝わる「記憶の隠蔽」と呼ばれる催眠術を使い、他者の記憶を消す術を持っている。これにより、物の怪憑きのことを知った他人からその記憶を消すことができる。一時、草摩家ではあるが物の怪憑きのことを知らない草摩佳菜(そうま かな)と恋に落ち、婚約もしていた。慊人に結婚の許しを乞いに行ったが、はとりが他の女性に奪われることに激昂した彼女により左目を傷つけられ、視力をほとんど失ってしまう。この一件で自分を責める佳菜を救うため、彼女の記憶を消す。愛する人の記憶から消えることで、忘れられる辛さを思い知った。
戌(犬)憑きの草摩紫呉(そうま しぐれ)と巳(蛇)憑きの草摩綾女(そうま あやめ)とは同い年で、「真のマブダチトリオ」と彼らに認識されている。はとりは、暴走しがちな綾女を制御できる唯一の人物でもある。
尚、紫呉は慊人を自分だけのものにする為に策略を巡らせ、他人である本田透(ほんだ とおる)をも利用している。はとりは佳菜と似た感性を持つ透に彼女の面影を感じ、紫呉の企みを傍観しつつ透を利用する彼に釘を刺すこともある。
慊人が女性であることを知る数少ない人物で、幼い頃の彼女をよくあやしていた。その為、実母の草摩楝(そうま れん)に傷つけられる慊人を呪いを抜きにしても突き放せずにいた。
後に、佳奈の親友だった白木繭子(しらき まゆこ)と交際を始めた。
左目はほぼ見えないが、車の運転は得意。
通称は「はーさん」、「とりさん」、「ハリィ」。

草摩はとりのプロフィール・人物像

CV:井上和彦(旧アニメ版)、興津和幸(新アニメ版)/長谷川育美(新アニメ版幼少期)

クールで落ち着いた性格。威圧的な物言いをすることもあり、周囲から誤解されることもある。性格と同じくクールな印象の美男子で、背も高い。職業は医者だが草摩という家の主治医で、外来の診察はしていない。戌(犬)憑きの紫呉、巳(蛇)憑きの綾女とは「真のマブダチトリオ」。とはいえはとり自身は彼らとの関係を「腐れ縁」と呼んでおり、「マブダチトリオ」を名乗ったことはない。
父や当主の慊人の命令に従い、十二支の秘密を知った他者の記憶を消し続けてきた。その中には物の怪憑き仲間である子(鼠)憑きの由希の友人や、卯(兎)憑きの紅葉の母もいたことから、慊人に「雪みたいに冷たい」と評されたことがある。
他の物の怪憑きと同じく、神である慊人に対し本能的な思慕の情を抱く。十二支と神の切れぬ絆を重荷に感じているのも他の物の怪憑きと同様であり、本編で初めて絆を「呪い」と表現した。クールな振る舞いをするのは、物の怪憑きとして生まれたことへの諦観もある。
根は優しく、主人公の透のような温かい性質の主が草摩家と関わり、恋人だった佳菜のように傷つく前にと、自分の企みの為に彼女を言えに住まわせている紫呉の家を出るように忠告した。

草摩はとりの能力

辰憑き

変身後のはとり。

異性と抱き合う、ぶつかるなどすると体長8cmのタツノオトシゴに変身する。時間が経つと自動的に元の姿に戻るが、変身の際服が脱げてしまう為、全裸の状態で戻ることになる。初めて変身後の姿を目にした主人公の透、恋人だった佳奈は「水に入れるか、海水に入れるか」と取り乱した。タツノオトシゴになることがコンプレックスらしく、紫呉がはとりの変身後の姿を透に教えようとした際彼に脅しをかけている。

記憶の隠蔽

佳菜の記憶を消すはとり。

十二支の秘密が外部に漏れた時、はとりは秘密を知った人物に「記憶の隠蔽」を施す。本編で隠蔽術を施されたのは子(鼠)憑きの由希が変身する場面を見た彼の友人たち、卯(兎)憑きの紅葉の母、恋人の佳菜。
紅葉の母は動物に変身する子を産んで精神を病んでしまっていた。紅葉を記憶から消すことで、母は健康な精神状態を取り戻した。紅葉は自分を産んだことを後悔しているとの母の言葉に傷つくが、はとりと父のフォローにより、自分の中の辛い記憶を受け止めつつ母の心中を思いやる明るいく優しい少年に成長した。

草摩はとりの来歴・活躍

歪んだ一族と記憶の隠蔽

辰の物の怪に取り憑かれたはとりは、宴を開いた神の夢を見て泣いた。

草摩はとり(そうま はとり)は、生まれた時から辰(龍)の物の怪に取り憑かれていた。草摩家は、何百年も前から十二支と猫の物の怪に取り憑かれた子「物の怪憑き」が生まれる家柄だった。物の怪憑きたちは、異性と抱き合う、ぶつかる他、体力が落ちるとなどするとその動物に変身し、各々の動物と意思が通じる特性を持つ。
草摩家そのものは大規模な家で、同じ敷地に住む一族の中でも物の怪憑きとその家族は「中」と呼ばれる中枢区域に住み、それ以外の者は「外」に住んでいた。
はとりが幼い頃、動物たちを宴に招いた神が夢に現れた。はとりと、同い年の巳(蛇)憑きの草摩綾女(そうま あやめ)、戌(犬)憑きの草摩紫呉(そうま しぐれ)、少し年少で酉(鳥)憑きの草摩紅野(そうま くれの)は、しびれるように甘い情熱と共に泣きながら目を覚ます。物の怪憑きたちには、神を本能的に慕う性質があった。はとりたちは、その足で当主である草摩晶(そうま あきら)の妻、草摩楝(そうま れん)の下に向かった。楝の胎内に宿った神を求めてのことで、はとりたちは自分の中にいるもう1つの自我である物の怪を意識する。
晶と楝の子は女児だったが、生まれつき複数の異性に愛される娘を妬んだ楝により草摩慊人(そうま あきと)と名付けられ男として育つことになった。夫の晶の寵愛をも奪われた為、楝はますます慊人を嫌うようになる。はとりは、度々泣きついてくる慊人をあやしていた。成長後、はとりは外部に物の怪憑きのことが漏れないよう、秘密を知った人物の記憶を消す隠蔽術を身に着ける。自身の父や慊人の命令に従い、はとりは記憶の隠蔽を施し続ける。
ある日突然慊人は精神的に捩じれてしまい、物の怪憑きの心身を痛めつけるようになる。特に、神と同等だとされる子(鼠)憑きの草摩由希(そうま ゆき)は自身が幼い頃から彼女のそばにいたこともあり、人格や存在の否定といった精神的な虐待を受け続けた。
はとりが記憶を消した人物の中には、同じ物の怪憑きである由希の友人や、卯(兎)憑きの草摩紅葉(そうま もみじ)の母もいた。由希は学校でできた友達に家では得られない安らぎを覚えていた為、泣きながらはとりに「消さないで」と縋ってきた。それでも慊人が命じたため、はとりは由希の友人から彼の記憶を消し去ってしまう。

佳菜との出会いと別離

佳菜(左)は、はとり(右)の全てを受け入れた。

医学の道に進んだはとりは、一族の主治医となった。ある時、「外」に住む草摩佳菜(そうま かな)がはとりの助手として派遣される。佳菜は、「雪が溶けると何になると思いますか?」と尋ねてきた。からかわれているのかと感じながらも「水」と答えると、佳菜は「ブッブー。春になるんですよ」と答えた。
佳菜の明るさにはとりは惹かれていき、2人は恋仲となった。それでも、物の怪憑きである為はとりは佳菜を抱きしめることができなかった。ある時、佳菜の目の前ではとりは変身してしまう。驚きつつも佳菜は彼を受け入れ、ずっと傍にいると言った。佳菜の言葉に、はとりは初めて何かを許されたような気がした。はとりは佳菜の親友である白木繭子(しらき まゆこ)に紹介される。繭子の家は書店を営んでおり、読書好きのはとりは時々そこを訪れた。後に紫呉と繭子は交際を始め、はとりと佳菜は予想外のカップルの誕生に驚く。
はとりは慊人に結婚の許しを請いに行くが、慊人は突如激昂して暴れ出した。はとりは左目を負傷し、失明に近い後遺症を負ってしまう。佳菜ははとりをそんな目に遭わせたことに強い罪悪感を抱き、次第に心を病んでいった。
慊人は「こんな時こそ、記憶の隠蔽術が役に立つ」と佳菜の記憶を消すようはとりをけしかける。記憶を消す寸前、佳菜は「守ってあげられなくてごめんね」と涙を流した。その後心身が回復した佳菜は、「中」から出て行った。愛する人の記憶から消えることで、今まで由希や紅葉がどんな思いをしたのかを知る。その後、はとりは人と深くかかわることを避けるようになった。

本田透との出会い

紫呉の家に、由希のクラスメイトだという本田透(ほんだ とおる)という少女が同居することになった。紫呉の家で偶然物の怪憑きたちに抱き着いて十二支の秘密を知ってしまった透だが、自分と物の怪憑きの絆を証明したい慊人は彼女の記憶を消さずに同居を許した。また、紫呉の家には十二支の仲間外れの存在で、一族中から忌み嫌われる猫憑きの草摩夾(そうま きょう)も一緒に住むこととなる。
由希たちが通う高校の文化祭の日、39度の熱が出た慊人に代わり、はとりと卯(兎)憑きの草摩紅葉(そうま もみじ)が由希らの様子を見る為学校に行くことになった。紫呉に聞いていた通り、透は至って普通の女子高生に見えた。はとりは、由希たちに内緒で1人で草摩家本家に来るよう透に告げる。佳菜のように、十二支という草摩家最大の秘密に深入りし、慊人を怒らせることで心に傷を負わないようにとの配慮だったが、そのことは口に出さなかった。尚、透ははとりが物の怪月に関することを「呪い」と称しても尚、紫呉の家に留まった。
年末、はとりは物の怪憑きの一員として神と十二支だけの宴に出席する。由希と夾は本家に戻らなかった。猫憑きの夾は元より宴の参加が許されていないが、由希の不在により本家は騒ぎになる。子憑きは、神と等しい存在と尊ばれていた。紫呉が言うには、2人は1度は本家に向かったものの、透を1人ぼっちにさせないために引き返したのだという。初の鼠の宴会サボりに驚きつつ、はとりは慊人よりも透を選んだ2人を褒めてやりたい気もした。
正月から少し経過した頃、はとりは街で透と再会する。雪が降り出し、倒れ掛かった透を抱きとめたことではとりは変身し、気を失ってしまう。タツノオトシゴになってしまったはとりを見た時のリアクションは、初めて変身後の姿を見た佳菜と似ていた。人間に戻った後、はとりは透に「雪が溶けたら何になるか」と尋ねてみた。「春になります」との透の答えに、はとりは「今は寒くともいずれ春が来る。溶けない雪はない」と、前向きな気持ちになった。
その後、はとりは紫呉が慊人を独占するという自分の計画の為に透を利用するのを黙認しつつ、「(由希たちに真相がバレた場合)歯の一本は覚悟しておけ」と釘を刺すようになる。

繭子との再会

ある夏、はとりは注文していた本が繭子の家に届いたと聞き、彼女の家を訪れる。紫呉と別れた後浮いた話のない娘を心配していた繭子の母は、はとりを新しい恋人と思い込んで話しかけてきた。繭子は母の追及から逃れるべく、はとりの手を引いて家を出る。
紫呉から「はとりには新しい恋人ができた」と聞いていた繭子は、彼が幸せそうでないことを指摘し大声で泣き出した。実は、繭子は佳菜に紹介された時はとりに一目惚れをしていた。十二支のことは知らされなかったが、佳菜がはとりを守れなかったことで精神を病んでしまい、2人の幸福な記憶をはとり自身が消してしまうことは聞いた。
繭子ははとりの心中を思いやり、未だに彼が何ものからも解放されていないと感じて泣いたのだ。はとりは「疲れていただけ」、「大人になると大声で泣くのが苦手になる」と言い、代わりに泣いてくれた繭子に礼を言う。尚、「はとりに恋人ができた」というのは紫呉の嘘であった。

避暑地での慊人と透

えどまち
えどまち
@edono78

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