フルーツバスケット(フルバ、Fruits Basket)のネタバレ解説まとめ

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『フルーツバスケット』とは高屋奈月による漫画作品、そこから派生したアニメである。
『花とゆめ』(白泉社)で、1998年16号から2006年24号まで連載された(全23巻)。
略称は「フルバ」・「フルバス」。
アニメ作品としては、2001年にテレビ東京系で放送された(全26話)。
また、2009年には劇団スタジオライフにより舞台化された。

『フルーツバスケット』の概要

ひょんなことから草摩(そうま)の分家宅へ居候することになった主人公の本田透と、物の怪憑きの体質を持つ草摩家の人々との交流を描く。
草摩家の人々は、その特異な体質から心に深い傷を負っている。表面上にこやかに繕っていても実は内面穏やかじゃない者や、透との交流を酷く拒む者もいたが、透は持ち前の明るさと優しさでその全てを温かく包み込んでいく。
キャラクター同士の不器用でじれったい恋模様や、家族・兄弟との絆、切なくて優しい物語は絶大な人気を誇り、2001年第25回講談社漫画賞・少女部門を受賞、23巻までの累計売上部数は1800万部を突破した。
ギネスブックでは「もっとも売れている少女マンガ」として認定されている。

『フルーツバスケット』のあらすじ・ストーリー

※漫画版とアニメ版で結末が異なる。下記は漫画版のあらすじ。

草摩の敷地内にテントを張って生活していた透は、登校途中に草摩の分家を発見する。縁側で日干しにしている十二支の置物に目を奪われていると、家主である紫呉が現れる。そこで十二支の昔話に出てくる"猫"の話になる。透が幼い頃、母が枕元で話してくれたものだ。
神様が開く宴会に招待された十二支達。だが、いたずら好きの鼠は、宴会の日は明後日と嘘の情報を猫に伝え、騙された猫は宴会に参加できなかった。この話の猫に同情した透は、「いぬさんをやめてねこになる!(訳:戌年を止めて、猫年になる)」と豪語。それ以降、猫には思い入れがある様子を見せる。それを聞いたら"あいつ"はどんな顔をするかなと紫呉は深みのある表情である。そこに、学校の王子様的存在である由希が現れる。彼も、この家の住人だったのだ。
由希と登校を共にした透は、由希のファンクラブメンバーにしつこく絡まれるものの、友人である魚谷 ありさ、花島咲に助けられ事無きを得る。

その日の夕方。バイト帰りの透を、外食に出ていた紫呉と由希が発見して後を追い、テント暮らしがばれてしまう。住んでいた祖父宅の改築のためにテント暮らしをしているのであって、それが終われば立ち去ると言う透に、崖の土が緩みやすいし、痴漢も出るから危ないとたしなめる紫呉。それでも大丈夫と言い張って立ち上がった透は次の瞬間倒れてしまう。ここ数日の無理がたたり熱が出てしまったのだ。おまけにテントを張っていた場所で崖崩れが発生。帰る場所を失い、満身創痍の透はそのまま紫呉の家で一夜を明かすことに。
翌朝、土に埋もれた荷物を掘り出してきた由希はさらりと、その荷物を二階へ持っていこうとする。混乱する透へ一言、改築が終わるまでこの家に泊まればいいよと。反対する透に、紫呉も掃除や料理をしてくれるなら大歓迎だと畳みかける。元々行く当てもなかった透は、案内された二階で現状の幸福を噛みしめていたのだが……突然、屋根を突き破り乱入してきたオレンジ頭の男が、由希に勝負を挑みかけてきた。男が今にも由希に飛び掛からんとしたその時、咄嗟に止めようとした透は足を滑らせ男へ抱きついてしまう。由希と男が驚いたように叫び、気が付くと、目の前の男はオレンジ色の猫になっていた。
更に、崩れた天井から落ちてきた瓦礫が透の頭に直撃。今度は紫呉と由希の方へ倒れ、二人はそれぞれ犬と鼠に変身してしまった。いよいよ誤魔化しが利かなくなってしまったため、紫呉が正直に事情を説明する。草摩の人間は何百年も前から十二支の物の怪に憑かれている。各々の動物と意思の疎通がとれたり、異性に抱きつかれると動物に変身してしまったりするが、それ以外は至って普通であると。
草摩家最大の秘密を知ってしまったため、当主へ報告しないといけないこととなる。もしかしたら秘密に対する記憶を隠蔽されるかもしれないと由希は謝るが、透は、記憶が消されちゃってもまた、お友達になってくださいねと笑うのだった。結局、当主に透のことを報告しに行った紫呉から、透の同居を許されたと告げられる。加えて、オレンジ頭の男・夾も同居するようにとのこと。虫の良すぎる話に疑いの目を向ける由希だったが、紫呉ははぐらかす。

共同生活を始めて何か月か経った後。無事、祖父宅の改築が終了し、透が出て行った紫呉宅は重たい空気になっていた。由希も夾も透と交わした言葉を思い出しながら悶々とした時間を過ごす。一方透は、あまり歓迎ムードではない新しい家で委縮しつつあった。唯一、祖父だけは変わらず優しい態度だったが、透はもう一度、紫呉宅へ戻りたいと涙を流す。その時、由希と夾が現れて帰ろうと促す。自分の気持ちを押し殺していた透に、たまには我儘になってもいいと諭す夾と、優しく笑う由希。こうして透は再び、紫呉・由希・夾との共同生活に舞い戻るのだった。

透の元には、物の怪憑きのメンバーが次々と現れる。亥憑きの楽羅(かぐら)、卯憑きの紅葉(もみじ)、辰憑きのはとり、丑憑きの潑春(はつはる)、巳憑きの綾女(あやめ)、寅憑きの杞紗(きさ)、未憑きの燈路(ひろ)、申憑きの利津(りつ)、牛憑きの依鈴(いすず)、酉憑きの紅野(くれの)、そして草摩家当主の慊人(あきと)。
※各キャラクターのエピソードは、登場人物の章で記述する。

彼らは十二支の呪いに縛られ、草摩の当主であり十二支をまとめる神でもある慊人に逆らえない人生を送ってきた。しかし、何百年も続く十二支の呪いは綻び始めていた。その証拠として、普通は年が離れて生まれてくるはずの物の怪憑きが揃っていること、本来辰憑きは大きな竜の姿になるはずだが、今回はタツノオトシゴに変身することなどが挙げられ、きっとこれが最後の宴会だからと言われていた。

慊人だけは、十二支との呪いのような絆を頼りにずっと生きてきたため、次々と自分から離れようとしていく草摩の人々を見て狂乱し、ついには紅野を刺して走り去ってしまう。その足で透の元へ向かい、これで満足か、絆が消えてしまったら自分には何も残らない、置いていかれるのは嫌だと泣く慊人に、もう一度一から始めましょうと自己紹介をして握手を求めた透の手を弾いた慊人。しかし、そっと微笑み、そこに居たんですねと特別ではない自分の存在を認めてくれたことに心動かされ、手を取ろうとする。その途端、足元が崩れて透は崖下へ転落。誰か来てと叫ぶ慊人の声を聞いた、紫呉や由希、そして夾は駆けつける。幸い命に別状はないものの入院を余儀なくされた。

十二支の呪いが解けた後、慊人は女性としてみんなの前に現れ、改めて解放を宣言する。草摩の中で戦い続ける者、それを傍で支える者、遠くの土地で再出発する者、まだ心の整理がつかない者…各々が複雑な想いを抱えながらも未来へ向けて歩み始めた。物語は、歳を重ねた透と夾が仲睦まじく手をつないで散歩をする後ろ姿で締めくくられる。

『フルーツバスケット』登場人物・キャラクター

本田 透(ほんだ とおる)

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父を三歳の頃に亡くし、女手一つで育ててくれた母も高校入学してすぐに事故で亡くす。父の葬儀の際、親戚に全く父親に似ていないと言われたことを気にし、敬語で話す癖があった父を真似して透も敬語で話すようになった。父方の両親宅(祖父の一人暮らし)で厄介になっていたが、娘夫婦と同居するため改装をするので、その間どこかに退避していて欲しいと祖父より申し出がある。友人宅で長い間お世話になるのは忍びないと考えた透は、これを期に一人暮らしの練習になればと草摩の土地だと知らずにテント暮らしを敢行。その後、紫呉・由希の希望もあり、一緒に暮らすこととなる。学費と生活費を稼ぐため、清掃業のバイトをしている。当主の言いつけで、憧れの猫憑きである夾も同居することとなり話しかけたい気持ちはあるものの、夾のどこか苛ついたような態度に、なかなか距離が縮まらない。その後、夾の態度は不器用なだけで、真は優しい青年なのだということに気付き、次第に夾に惹かれていく。

十二支の呪いをなんとか解きたい、夾に幸せになって欲しいと願っており、単独で籍真に呪いについて尋ねに行ったりした。夾が自分の気持ちを自覚し、あり得ないと思いつつも透はもしかして自分のことを好きなのでは考えるようになって暫く、ついに夾は、自分(夾)のことが好きなのか?と透に問う。肯定も否定もしないでいると、夾は今日子と昔会ったことがあること、事故の瞬間助けられたのにそれをせず、倒れた今日子に許さないと言われたことを告白する。透はそれを聞き、それでも夾が好きだし、それが本当なら母に反抗せざるを得ないと言うが、夾は幻滅だと一言残してその場を去る。残された透が茫然としていると、紅野を刺した後走ってきた慊人が現れ、自分の居場所を奪って思い通りになって満足かと叫ぶ。慊人との会話の最中、雨でぬかるんでいた足元が崩れ崖下へ転落。入院することとなるが、見舞いに来た慊人を温かく迎え入れた。

夾の幻滅だという言葉は夾自身に向けられたものだったが、夾に振られたと思い込んだ透は、距離を置くようになる。入院中も、夾と会うことを避けていた。その後、夾に告白され、お互いの気持ちを確かめ会いながら抱擁を交わした。本来であればすぐに猫の姿になるはずだったが、そうなることはなく、呪いが解けたと悟る。今日子の墓前で、もっと外の世界を知りたいから遠くの土地で働こうと思っている、一緒に来てほしいと夾に言われ、未来を語ってくれる嬉しさに幸せを感じながら頷くのだった。

草摩 由希(そうま ゆき)

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子憑き。眉目秀麗、学園の王子様的存在。鼠を意のままに操ることができ、透のテントが崖崩れで埋まってしまった時には、鼠を使って荷物を掘り出した。小二の頃、ふざけて異性の友人が抱きついてきたため、大勢の前で鼠の姿になってしまい、その場にいた全員の記憶が隠蔽された。人が鼠になるなんて気持ちが悪いこと、この先の未来は真っ暗で可能性も希望もないと当主の慊人に陰湿に刷り込まれた過去を持つ。そのため、変身した姿を見ても尚、態度の変わらなかった透には始め戸惑っていたが、その温かさに心を溶かされていく。草摩の檻の中から抜け出したつもりでいたが、相変わらず草摩の分家に留まっていることや、他者との関わりに一線を引いてしまっていることを気にしている。知らない間に皆の和の中にいる夾のことを羨んでいる。自信がないからと生徒会長に推薦されても断り続けていたが、勇気を出して再び登校を始めた杞紗に触発されて生徒会長になることを了承する。

透が幼い頃に、迷子になったところを助けてくれた少年とは由希のことである。その事実を透は知らない。異性としての恋慕ではなく、無償の愛情を注いでくれる透に、母親を求めていたことに気付く。またその頃から精神的な強さが増し、誰かのせいにするのは止めると慊人に宣言したり、友人達の記憶を隠蔽したはとりを恨んでいたことを謝ったりしている。透が崖から転落してしまった際は、病院に付き添わなかった夾を殴り倒し、お前にはお前にしか出来ないことがあるんだから透を泣かせるなと叱咤する。

こんな自分でも何かを生み出すことが出来るのだと実感したくて、裏庭に秘密基地と称する家庭菜園を持っている。かなりの無精者で折り鶴もまともに折れない不器用人間。低血圧で朝に弱い。生徒会に会長として入ってからは、会計の真知と恋仲となる。高校卒業後、遠くの大学へ行くことを決めた。

草摩 夾(そうま きょう)

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猫憑き。十二支の昔話で、猫が鼠に騙されたことを根に持っている。草摩のつまはじきにされているのを気にしており、高校卒業までに由希に勝てればその一員にするが、もし勝てなければ一生幽閉、という慊人との賭けがあり、それ故に、由希へ勝負を挑むことが多い。容量が良く、自分が望んでいた結果を先に手に入れてしまうところや、みんなに頼られている由希が羨ましくもあり、妬ましくもあった。透から、十二支の話に出てくる猫が好きで、猫年になりたかった、仲良くなりたいのだと言われ、少しずつ態度を軟化させていく。

左手にいつも着けている数珠を外すと、異臭を放つ、醜い姿に変貌してしまう。数珠を外さなければ、異性にぶつかっても普通の猫に変身するのみ。師匠の籍真の独断で、強制的に数珠を外されて透の目の前で猫憑きの本来の姿を晒すことになる。逃げ出した夾を追いかけてきた透を引っかき、わざと自分から遠ざけるような言葉を浴びせるが、透は夾にすがりつき離れない。今の姿は怖いけど、それでも一緒に暮らして、分かり合っていきたいと。それは夾がずっと望んでいた言葉でもあった。怖がっても良いから、自分をちゃんと見てほしかったんだと本音を話した夾は透を抱きしめる。

今日子が健在だった時に出会っている。透が迷子になって帰って来ず、今日子が途方に暮れていた時には、自分が見つけ出すと息巻いたが、結局家を抜け出してきた由希が代わりに助けてしまうという形になり、その点も由希へ劣等感にも似た怒りを抱く原因になっている。今日子にはそれっきり会いに行かず、別れ際に今回のこと(透を助けると言った約束)はツケと言われていた。また、今日子が事故に遭う瞬間を目撃していた。腕を引けば助けられる距離にいたが、抱き留めれば公衆の面前で変身しまうことになる。それを恐れて手を出せず、黙って車が突っ込んでくるのを見ているだけとなった。倒れた今日子が夾を見て、許さないと呟いたことを今でも繰り返し思い返しては、透への後ろめたさで潰れそうになっていたが、実は ”ツケ払ってくれないと” 許さないという意味であった。

実の母からは化け物に変身してしまうことを恐れられて、一日に何度も数珠が外れていないか確認され、あなたが大事だからと自宅から出ることを禁じられていた。そんな母も、自分の体裁を大事にする父に散々追い詰められて自殺。父を許せず、しかし、猫憑きとして生まれてしまった自分のせいなのではという罪悪感もあり、ずっと父と向き合って話すことから逃げてきた。高校卒業後は死ぬまで、草摩家の離れで幽閉される運命だったが、透と共に生きていきたいという思いが強くなり、父へ、自分は外で生きていくという決別の言葉を伝えに行く。

退院した透に告白し、抱きしめた際に猫に姿にならなかったことから、呪いが解けたことを悟り涙した。高校卒業後、遠い土地で、籍真の知り合いの道場に通いながら働くと宣言。その際、透にもついて来て欲しいと頼んだ。

草摩 紫呉(そうま しぐれ)

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戌憑き。女性には紳士的な態度をとる。年長者らしく由希や夾を叱ることもあるが、大概、説得力が伴わない。職業は小説家。純文学と、趣味でライトノベルを出している。物書きだからという理由で、いつも着物を着用している。いつもにこやかだが何を考えているのか分かりにくい。時に、手に入れる為なら多少の偽りも利用も問わないと冷酷な言葉も吐く。その本心は、慊人の気持ちが自分だけに向くこと。十二支の絆にこだわる慊人から、十二支達がそれぞれの道を選び離れていくようにわざと仕向ける。透を自宅に招いたのも、慊人とは意図が異なるものの自分の願望を叶えるためである。常に慊人の傍にいることや、何となく呪いが解けているのではないかという勘もはたらき紅野のことを良く思っていない。
十二支の面々が呪いから解放され、慊人には "お別れ" と称して女性用の着物をプレゼントする。それは恋人としての別れではなく、父親が望んだ自分と決別して、ようやく一人の人間として出発することが出来るからという意味であった。物語の最後では、小説家をやめて本家へ戻り、慊人の傍で支えになっているようだ。

草摩 楽羅(そうま かぐら)

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亥憑き。透達より二つ年上。夾を猪突猛進追いかけまわし、感情が高ぶると人が変わったように狂暴になる。黙っていれば可憐な少女である。幼い頃、初めて夾に声をかけた時には、猫憑きに比べれば自分が物の怪憑きとして生まれた不幸なんて大したことじゃないと感じられるから傍にいるという歪んだ感情を持っていた。また、ふざけて数珠を取ったことで夾の本来の姿を知り逃げてしまったことを悔やみ、汚い感情を持っていた自分ごと無かったことにしたくて、辻褄合わせの恋であると気づいていながら夾を好きだと思い込むようになった。だがいつしか、本当に夾のことを好きになっていた。夾からお前を好きになることはないと告げられて涙するものの、自分の罪を省みる時が来ただけだと達観した気持ちでいる。オレンジ色の猫のリュックサックを背負っている。

草摩 紅葉(そうま もみじ)

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卯憑き。ドイツ人の母と、日本人の父をもつ。ドイツ語と日本語を話す。初登場は透のバイト先(紅葉の父のビル)。ゴミに足を滑らせ転んだ透の鞄からノートが飛び出る。そのノートに書かれた名前を見て、興奮した様子で何やら話しかけてきた。元々透の噂を耳にしていた紅葉は、目の前にその噂の当人が現れたことを喜んでいたわけだが、ドイツ語ではしゃぐものだから透には聞き取れない。その上、混乱する透の頬にキスの挨拶。驚いた透は、走ってその場を後にする。その後、透に会いに文化祭に赴いた紅葉は、十二支の事情を知っているならと、いきなり抱きつき兎の姿に変身してしまう。周りのクラスメートがざわつく中、由希の機転で何とかその場を切り抜ける。そんな状況でも悪びれる様子はなく、問題を起こしたのだから帰ると言う付き添いのはとりに、まだ透と話したいと駄々をこねるなど、やや子供っぽい言動が目立つ。しかし、人の心の痛みには敏感で、ここぞという時には空気も読める。バレンタインのお返しに温泉旅行をプレゼントしたり、夏休みに別荘へ遊びに行こうと誘ってきたり、そのいずれも由希や夾を巻き込んだ大賑わいの旅になるが、透は初めての旅行にとても喜んでいる。一緒に温泉に入ろう、一緒に寝ようなどと性別を通りこした誘いや、身体的ふれあいを好むことがあり、幼い容姿故に透もついつい了承してしまうので、その度に由希や夾に阻止されている。
夢はバイオリン弾き。モモという名の妹がおり、とても愛しく思っている。母は生まれた紅葉が兎の姿に変わったことを受け入れられず精神を病んだため、記憶を隠蔽された。そのため、紅葉を見ても我が子だと分からない。紅葉は「それでもママが元気でいてくれるなら良い」と笑い、透のバイト先に足を運んでは、仕事終わりの父を迎えにくる母と妹の様子を見守っている。かぼちゃパンツや、耳付きの帽子など可愛らしい服装を好む。幼く見えるが透達より一学年下なだけであり、潑春と一緒に透達の高校へ進学してくる。物語後半では身長が伸び、十二支の呪いも紅野を除いて一番始めに解ける。もう透を抱きしめることだってできるが、透の気持ちは夾に向いていることに気付いているため、悔しい心の内を夾へ吐露する。それでも前を向き、すがる慊人に別れを告げるのだった。

草摩 はとり(そうま はとり)

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『フルーツバスケット』とは高屋奈月による漫画及びそれを原作とするアニメ作品です。母を失くして一人テント暮らしをする女子高生、本田透。透はひょんなことから十二支の物の怪に取り憑かれた一族、草摩家と関わることになります。可愛い絵柄とタイトルに惹かれて買ってみたら結構ドロドロ?しかし救済もあれば爽やかな部分もある。色々と人生について考えさせてくれる名作です。この作品のキモである「神」と「十二支」についてまとめました。

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