エノーラ・ホームズの事件簿2（映画）とは【ネタバレ解説・考察まとめ】 (3/5)

エノーラ・ホームズの事件簿2（映画）とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

2023.02.23

『エノーラ・ホームズの事件簿2』とは、2022年にNetflixで公開されたイギリスのミステリー映画である。『エノーラ・ホームズの事件簿』の続編。1作目から引き続き、監督はハリー・ブラッドビアが、主演はミリー・ボビー・ブラウンが務める。探偵事務所を設立したエノーラのもとに、マッチ工場で働くベッシーが、行方不明になった姉のサラを探して欲しいとやってくる。依頼を受け、サラを探すエノーラだったが、サラが国の汚職事件の秘密を握っていることが判明。エノーラは、兄のシャーロックとともに、難事件に挑む。

『エノーラ・ホームズの事件簿2』の登場人物・キャラクター

マッチ工場で働いている少女。姉のような存在であるサラ・チャップマンが行方不明になり、エノーラの探偵事務所にサラ探しを依頼する。サラは汚職事件を公表しようとしていたため、汚職に関与するグレイル警視に人質として、サラのもとへ連れていかれる。ベッシーは勇敢にグレイル警視の手を噛み、逃げる。エノーラたちが汚職の証拠を守るために戦っている間も、盗られそうになった誓約書を拾い、守り抜く正義感をみせる。マッチの原料を毒であるリンに変えられたために労働者の女性たちが命を落としていた、というマッチ工場の真実を知り、サラのストライキの手伝いをする。

サラ（演：ハンナ・ドッド）

貧しいベッシーを今の家まで連れてきた、ベッシーの姉のような存在。マッチ工場とパラゴン劇場で働いている。パラゴン劇場で、マッチ工場を営むヘンリー・ライオンの息子ウィリアムと恋に落ちる。流行病のチフスの原因がマッチの原材料であるリンであることを突き止め、恋人のウィリアムと同じ職場のメイとともに、その真実を世間に公表しようとしていた。そのため、マッチ工場のオフィスから、亡くなった女性たちの名簿を盗み出し、姿を消す。エノーラの参加していた舞踏会にシシリーと名乗って参加し、革新派の政治家であるテュークスベリーの力を得ようとした。公表の準備を整えている最中、メイとウィリアムが殺されてしまう。絶望するシシリーだが、マッチ工場の不正の証拠である名簿と誓約書が揃い、テュークスベリーも力を貸すと約束してくれ、公表の準備が整った。そこへ、不正に関わっていたグレイル警視、マッキンタイア卿、ミラ・トロイが集まってしまい、誓約書は取り合いになって、マッキンタイア卿に燃やされてしまった。全てを諦めるサラだったが、エノーラの励ましを受け、マッチ工場でストライキを起こす。

メイ（演：アビー・ハーン）

サラとともにマッチ工場とパラゴン劇場で働いていた正義感の強い女性。マッチの原料であるリンの危険性に気づき、サラとウィリアムと協力し、真相を暴こうとしていた。ベッシーがサラを探すために雇ったエノーラがやってきた時は、作戦が台無しになることを恐れ、エノーラのことを厄介者扱いする。真実に近づいたメイは、リンの危険性を公表されたくなかったミラ・トロイの手によって、腹部を刺され、命を落とす。息を引き取る直前にやってきたエノーラに、ポケットに入っていた手がかりを託す。

ヘンリー・ライオン（演：デヴィッド・ウェストヘッド）

ライオン・マッチ工場の経営者。2年の間に、マッチの色を赤から白に変え、業績を赤字から黒字へ伸ばした。しかし裏では財務大臣のマッキンタイア卿と密約を交わし、マッチの原料を毒である安価なリンに変えていたため、マッチ工場で働く女性たちが命を落としていた。それを流行病のチフスだとして、真実を隠蔽していた。

ウィリアム・ライオン（演：ガブリエル・ティファニー）

ヘンリー・ライオンの息子。パラゴン劇場で働いていたサラと出会い、恋人になる。サラは、ウィリアムの父ヘンリー・ライオンが経営するマッチ工場でも働いていた。サラとともに、マッチの原料であるリンが人体に影響のあるものだと突き止める。財務省から、ヘンリー・ライオンと財務大臣のマッキンタイア卿が交わした、マッチの原材料を毒であるリンに変える契約書を盗み出し、公表しようとしていた。サラの身を守るためにも、公表の前に権力者を味方につけようと動いている途中、マッキンタイア卿の秘書であるミラ・トロイに殺されてしまう。

財務省

マッキンタイア卿（演：ティム・マクマラン）

財務大臣。マッチ工場の経営者であるヘンリー・ライオンと密約を交わし、マッチの原材料を毒である安価なリンに変え、お金をもらっていた。秘書であるミラ・トロイから、密約を公表すると脅され、お金を要求されていた。そのことをシャーロックが突き止め、ミラを連行する騒ぎの中、密約の誓約書を燃やし、密約の証拠を隠蔽する。その場では、逮捕されなかったが、後に過激派の政治家テュークスベリーに告発され、逮捕される。

ミラ・トロイ（演：シャロン・ダンカン＝ブルースター）

日本語吹き替え：佐古真弓
財務大臣であるマッキンタイア卿の秘書を務める女性。舞踏会の際、エノーラに近づき、エノーラがウィリアムと踊るための知識や誘うための扇子をくれる。ミラ・トロイの正体は、シャーロックにゲームを仕掛けていたモリアーティー。マッキンタイア卿とマッチ工場のヘンリーとの間で交わされた密約を使って、マッキンタイア卿を脅し、お金を受け取っていた。しかし、サラやウィリアムによって密約が公表されそうになり、真相に近づいたメイとウィリアムを殺害した。賢く、能力も高い自分が、女性というだけで、評価されない世界に不満を抱いている。

警察

グレイル警視（演：デヴィッド・シューリス）

日本語吹き替え：郷田ほづみ
銃が仕込んである杖を付く警視。マッチの原材料をリンに変える密約に噛んでいる犯人グループの1人。マッチ工場から盗まれた名簿、財務省から盗まれた誓約書を探し、サラ・チャップマンを探していた。サラを追いかけていると、エノーラもサラを追っていることに気付く。エノーラがマッチ工場の秘密に近付くのを恐れ、エノーラをメイ殺しの犯人に仕立て上げようとした。絶対的な警察の権力すら脅かすサラやエノーラが心底気に食わない。エノーラを逮捕したものの、ユードリアとエディスによって脱獄させられてしまう。グレイルは逃走した3人を追いかけるも、闘い慣れした3人にしてやられた。物語後半にエノーラ、シャーロック、テュークスベリーがマッチ工場の誓約書の在処に辿り着き、パラゴン劇場にやって来た時、ベッシーを人質に現れる。誓約書を奪えそうになるも、ベッシーやエノーラが食い止め、またしてもエノーラにやれてしまう。

エノーラ・ホームズの事件簿（映画）とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『エノーラ・ホームズの事件簿』とは、2020年にNetflixで公開されたイギリスのミステリー映画である。原作はアメリカの作家ナンシー・スプリンガーの小説『エノーラ・ホームズの事件簿シリーズ』。名探偵シャーロック・ホームズに妹のエノーラがいたらという設定で、好奇心旺盛で破天荒なエノーラが、失踪した母の捜索をきっかけに、政治家の息子であるテュークスベリー侯爵の事件に巻き込まれ、母から教わった知識や武芸を使い、解決を目指していく物語。

Read Article