金獅子のシキ（ONE PIECE）とは【徹底解説・考察まとめ】

金獅子のシキの概要

金獅子のシキ（きんじしのシキ）とは、『ONE PIECE』の登場人物で、物語開始の20年以上前に君臨していた世界屈指の大海賊。
独自の海賊団を持つ以前は、“世界最強”の名をほしいままにしていたロックス海賊団に加わっていた。同海賊団を壊滅に追いやった海賊王ゴール・D・ロジャーとはライバル関係にあり、世界の海の覇権を巡って幾度となく激突。ロジャーの掲げる「海賊は自由であるべし」との思想を決して認めなかったが、同時に彼の実力を誰よりも評価していた。

それだけにそのロジャーが海軍に捕まり処刑されることになったとの報を受けた時は激しく動揺し、海軍ごときに彼が殺されることをどうしても受け入れられず、その前に自分で殺そうと単身海軍本部に乗り込んだ。ロジャーと協力してロックス海賊団を壊滅させた海軍中将ガープや当時の海軍大将センゴクと凄絶な死闘を繰り広げた末に敗れ、自身も重犯罪者用特殊監獄インペルダウンに収監される。
ロジャーは公開処刑の直前に「自分の財宝は世界のある場所に隠してきた」と群衆の前でブチ撒け、これにより多くの若者が“海賊王の財宝”を我が物にせんと海に旅立つ大海賊時代が始まっていた。

我こそ最強の海賊、我らが覇を競ったロジャーたちこそが最強の海賊たちだと考えるシキにとってこれは不愉快な事態であり、自身と自身の世代の海賊が最強であることを証明するためにインペルダウンを脱獄。20年もの時を潜伏して過ごし、ロジャーを殺した海軍とロジャー亡き後に生まれた全ての海賊団を殲滅する準備を進めていった。
準備万端整えた上で行動を起こし、海軍を翻弄した上で自らの海賊としての再起を宣言。無差別に暴威を振るうが、モンキー・D・ルフィと彼の率いる麦わら海賊団の奮闘により撃退された。

ONE PIECE FILM STRONG WORLD（ワンピース フィルム ストロングワールド）とは【ネタバレ解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]

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『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』（ワンピース フィルム ストロングワールド）とは、海賊を題材にした少年漫画『ONE PIECE』（ワンピース）を原作とした劇場版。『ONE PIECE』の劇場版第10作品目にして、TVアニメ放送10周年を記念した作品である。2009年12月に公開された。原作者の尾田栄一郎が初めてシナリオを書き下ろし、製作総指揮も務めたことで話題になった。新世界編に入る前最後の長編映画作品で、「ルフィの17歳最後の冒険」になっている。

金獅子のシキのプロフィール・人物像

本名：シキ
異名：金獅子、空飛ぶ海賊
所属：ロックス海賊団船員→金獅子海賊団提督（大親分）
所属船：名称不明→メルヴィユ
誕生日：3月20日
星座：おひつじ座
血液型：不明
好物：不明
武器：名刀「桜十」、「木枯し」

CV：竹中直人

金色の髪とひげを蓄えた、威風堂々たる老人。頭部にはロジャーとの戦いの中でアクシデント的に突き刺さった舵輪の破片がそのままになっている。脱獄した際に自身の両足を切り落としており、自身の愛刀である「桜十」と「木枯し」を義足代わりに装着している。
残忍、冷酷、慎重にして狡猾な、“海賊”と言われて思い浮かぶような苛烈にして残虐な性格。作中では気に入らなければ部下すらあっさりと殺す非情さを見せており、かつては恐怖と共にその名を轟かせていた。海賊としてのロジャーが「自由」を掲げていたのに対し、自身は「支配」を海賊のあるべき姿だと認識していた。

一方で誇り高い海の男としての一面も持ち、自分がその実力を認めた相手に対しては並みならぬ執着を見せる。唯一自分と同格の存在だと思っていたロジャーが海軍に捕まり処刑されると聞いた時は、普段の冷徹さが嘘のように狼狽し、「海軍ごときに殺される前に自分が殺してやる」と単身で海軍本部に乗り込むという行動に出ている。
この愚挙ともいえる行動の結果海軍に捕まり、ロジャーの処刑を見届けることも、「病でまもなく死ぬから、その前に若者に夢と世界を引っ繰り返すチャンスを与えてやろう」という彼の真意も理解できないまま、“最強であるはずの自分たちが世界の全てに蔑ろにされた”という虚無感を抱く。作中の行動の多くは、これを満たしたいがためのものとなっている。

金獅子のシキの能力

悪魔の実：フワフワの実

悪魔の実とは、『ONE PIECE』の作中に登場する、食べた者に超常的な能力を与える果実である。代償として、悪魔の実の能力者は海水に浸かると身動きできず、能力を使うこともできなくなってしまう。能力者が心身を鍛えていくことで悪魔の実の力もさらに強く発揮されていき、より広範囲に効果を及ぼすことができるようになる。これを「覚醒」と呼んでいる。

シキは自身や触れた物体を重力の鎖から解き放って浮遊させる、フワフワの実の能力者である。作中で特に説明されてはいないが、その力は覚醒段階に入っており、巨大な帆船から数キロほどもある島、それをすっぽり覆うほどの水の塊を同時に浮遊させている。浮遊させた物体を精緻に操ることも可能で、作中ではゴムゴムの実の能力者であるルフィを海水の塊の中に封じ込めて窒息寸前まで追い詰めている。
弱点としては、あくまで「浮かせている」のが基本であるため、空中で急加速させることが不可能な点。嵐などの強風の前には太刀打ちできずに吹き飛ばされるままとなるため、シキは優れた航海士を集めて常に嵐を避けるようにして対策している。

獅子威し「地巻き」（ししおどし ちまき ）

自分の能力で浮遊させた島の土砂を操り、獅子の形に成形して敵にけしかける技。大量の土砂に敵を飲み込み、最終的には地中に封じる。

獅子威し「御所地巻き」（ししおどし ごしょちまき）

地巻きと同じ技を、土砂ではなく雪で放つ技。

剣術

悪魔の実の能力者としてもすさまじい力の持ち主だが、剣を使って戦うスタイルが本領である。桜十（おうじゅう）と木枯しという2振りの名刀を得物とする二刀流を得意戦法としていたが、インペルダウンを脱獄する際に自ら両足を切り落として以降は、この2本の刀を義足代わりにして装着している。

斬波（ざんぱ）

剣を振るって衝撃波を飛ばす技。海を叩き割るほどの威力を持つ。

獅子・千切谷（しし・せんじんだに）

斬波を立て続けに放つ技。1発ごとの威力はさすがに斬波ほどではないが、攻撃密度は遥かに上で、斬波で切り分けた水塊を細かな水滴にまで分解してみせた。

覇気