ザックス・フェア（ファイナルファンタジーVII）とは【徹底解説・考察まとめ】

『ファイナルファンタジーVII』では重度の魔晄中毒に陥ったクラウドと共にミッドガル付近で神羅兵の待ち伏せに遭い銃殺されるザックスだが、『ファイナルファンタジーVIIリメイク』では「運命の番人」フィーラーが消滅したことで運命が変わり生存している姿が確認できる。
ストーリーのラストでミッドガルから脱出しようとしているクラウドやエアリスと、重度の魔晄中毒のクラウドを連れたザックスがすれ違う場面が描かれている。このときお互い存在に気付いていないため、ザックスが死亡した世界とザックスが生存した世界の二つに分岐したのではないかという噂がSNS上でささやかれている。

ザックス・フェアの関連人物・キャラクター

アンジール・ヒューレー

CV：井上和彦
ザックスの上司であり、幼馴染のジェネシス及び「英雄」セフィロスと親友と呼べる関係を築いていたソルジャー・クラスファーストである。真面目な性格でソルジャーの心構えや夢、誇りなどをザックスを含めた後輩ソルジャーや兵士たちの他、セフィロスに対しても常々言い聞かせていた。
貧しい家庭に生まれた為少年時代は空腹を満たすためにリンゴ泥棒などをしていたこともあったが、親友であるジェネシスの家のリンゴは絶対に手を出さないなど自らのルールで己を律し成長する。故郷のバノーラ村は神羅の関係者が多く生活していた場所だった為自然とソルジャーを目指すようになり、就職の際育ての父親からバスターソードを贈られた。アンジールはバスターソードを非常に大切にしており、戦前のまじないや仲間の危機を救う時のみにしか使用しなかった。
落ち着きがないザックスの事を本人の知らない所で「子犬のザックス」とあだ名をつけ、手を焼きながらも可愛がっており、自身のファンクラブでは「趣味は犬の世話。手のかかる犬ほどかわいい」と公言している。

ザックスの頼れる上司として実直に活動していたが幼馴染のジェネシスが大量の部下を連れて失踪したとの情報を聞き、ザックスを連れてウータイを訪れる。そこで背中から黒い翼を生やし神羅を攻撃するジェネシスと遭遇したアンジールは、事情を探る為理由も告げずザックスを残して一人失踪した。

ジェネシスとアンジールの正体はジェノバ細胞を使った実験「プロジェクト・G」によって生み出された実験体であり、ジェノバ細胞の影響によって身体に様々な影響を及ぼしていたのだった。右の背中から突如白い翼が生えたアンジールは「俺はモンスターになってしまった」と一度は絶望するが、ソルジャーの誇りを取り戻しジェネシスを止める為ザックスやセフィロスと共に行動する。
しかしジェノバ細胞の影響を止めることができず本物のモンスターになってしまったアンジールは、己を始末させるために自らの意思で変身してザックスに襲い掛かった。ザックスによって討たれ人間に戻ることができたアンジールは、ソルジャーとしての夢や誇りの象徴であったバスターソードをザックスに託し、満足げにその生涯を閉じたのだった。

ジェネシス・ラプソードス

CV：Gackt
ソルジャー・クラスファーストとして活躍していたが、ウータイでの作戦中突然大量の部下を連れて失踪した。事件の調査の為ウータイを訪れてきた幼馴染で親友のアンジールと接触した際には背中から黒い翼を生やしており、アンジールに「そっちの世界で生きていけるのか？」と意味深な言葉をかける。
アンジールと同様にジェノバ細胞を用いた実験「プロジェクト・G」によって生み出された実験体であり、ジェノバ細胞の影響によって他人に自分の情報をコピーさせるなどの能力を持っている。自身の出生の経緯を知った後は急速に劣化する己の身体を治すため、分身体を操りながら神羅に襲撃を繰り返した。

「英雄」セフィロスに憧れてソルジャーを志し、同僚となった際には友人としての関係を築いていたが、同時に「セフィロスを倒して自分が英雄になりたい」という複雑な感情を抱いている。ニブルヘイムの魔晄炉調査にやってきたザックスとセフィロスの前で出生の経緯を明かし、セフィロスが乱心するきっかけを作った人物である。

ザックスに対しては当初「子犬」扱いをして全く興味を向けていなかったが後にザックスの成長を認め、アンジールと同じく自らを始末させるためにザックスの前に立ちふさがった。

セフィロス

CV：森川智之
幼いころから神羅カンパニーに所属し活躍してきた伝説のソルジャーである。幼少期育ての親ともいえるべき存在のガスト博士が何も告げず突然失踪し、孤独感と尋常ならざる己の強さに対する違和感を抱きながら成長する。それでもセフィロスに比肩するほどの実力を持ったソルジャークラス・ファーストのアンジールやジェネシスとは心を通わせ、親友とも呼べるほどの関係性を築いていた。
アンジールの部下であるザックスとはさほど関わる機会はなくアンジールに依頼されてたまに面倒を見ていた程度だったが、アンジールとジェネシスの失踪後はザックスと組んで活動することが増えていきある程度の信頼感を見せるようになる。

ある時老朽化した魔晄炉調査の任務の為、セフィロスはザックスとニブルヘイム出身の一般兵士クラウドを伴ってニブルヘイムを訪れた。山岳ガイドのティファの案内で魔晄炉に辿りついたザックスとセフィロスは、魔晄漬けにされている人間（モンスター）とジェノバというプレートがかけられた封印されている部屋を発見する。セフィロスは魔晄炉でモンスターを作っていたの神羅の科学者宝条だと看破するが、自身も作り出されたモンスターなのではないかと疑念を抱いた。そこへジェネシスが現れてアンジールとジェネシスの出生の秘密である「プロジェクト・G」の存在を明かし、セフィロスに「劣化を止めるために細胞を分けてくれ」と依頼する。
ジェネシスの言葉を「くだらん」と吐き捨てたセフィロスだったが、出生に対する疑念はぬぐえず村に戻ってからは神羅の資料が多数保管されている「神羅屋敷」の地下に籠りきりになってしまった。

やがて古代種を蘇らせる計画「ジェノバ・プロジェクト」によって生み出されたという事実を知ったセフィロスは乱心し、村に火を放って住民を虐殺する。ザックス、ティファ、クラウドは「ジェノバ」を取り戻すために魔晄炉へ向かったセフィロスの後を追うが、ザックスとティファは返り討ちに遭う。やや遅れて到着したクラウドはザックスの剣を使いセフィロスに不意打ちを加え重傷を負わせることに成功した。
とどめを刺そうとしたクラウドはセフィロスの刀に刺されて重傷を負うが、力を振り絞って反撃しセフィロスをジェノバの首ごと魔晄炉内に投げ落とす。こうしてセフィロスの肉体は消滅したが強靭なセフィロスの意思は消えることはなく、ライフストリームからあらゆる知識を吸収して、復活の機会をうかがうのだった。

セフィロス（ファイナルファンタジーVII）とは【徹底解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]

renote.net

セフィロスとは『ファイナルファンタジーVII』および『ファイナルファンタジーVIIリメイク』、『ファイナルファンタジーVIIクライシス・コア』に登場するキャラクターであり、主人公クラウドの最大の敵である。幼少より神羅カンパニーのソルジャーとして活躍を重ねた「伝説のソルジャー」だったが、同時に人間離れした自身の強さに疑問を抱いていた。任務で訪れたニブルヘイムでの出来事をきっかけに自分が「ジェノバ」によって生み出された人間だと認識し、星を滅ぼし神になることを目論み暗躍するようになる。

クラウド・ストライフ

CV：櫻井孝宏
セフィロスの強さに憧れてソルジャーを志し、ニブルヘイム村を飛び出してきた若い青年である。身体的な強さは問題なかったが精神的に弱かった為、ソルジャーにはなれず一般兵士として採用された。雪深いモデオヘイムにザックスと共に任務で出かけた際、トラブルが発生して雪山に墜落してしまう。同行していたタークスのツォンは雪山に体力を奪われて足が重くなる一方、田舎育ちのザックスとクラウドは苦も無く行動する。この時同じ田舎者同士という共通点からザックスと交流を持つようになった。ヘリやトラックなど乗り物に非常に弱く頻繁に酔っている為、度々ザックスに心配されている。
ソルジャーになる夢は諦めておらず、親しくなったザックスに「オレ、ソルジャーになりたいんだ」と明かした。ザックスはクラウドの夢を覚えており兵士に激励の言葉をかけている際「ソルジャーになりたいんだって？がんばれよ！」と個別に声を掛けている。

故郷ニブルヘイムにザックス、セフィロスとともに訪れた際にはザックスを食事に誘うほど親しみと憧れを感じていた。翌日幼馴染のティファに正体を隠したままニブルヘイムの魔晄炉へと出発し、ザックスとセフィロスが調査を行っている間は魔晄炉の前でティファの護衛をしていた。

出自に悩むセフィロスが神羅屋敷に閉じ籠ってから数日後、セフィロスの様子がおかしいことに気付いたクラウドはザックスにその旨を報告する。その後すぐセフィロスは乱心したため、クラウドは火にまかれて気絶していた。意識を取り戻し魔晄炉へたどり着くと、倒れているザックスとセフィロスに切られる瞬間のティファの姿を目撃する。怒りのままにザックスの剣を手に取ったクラウドはセフィロスに不意打ちで攻撃を加え、自身も刀に刺されて重傷を負いながらもセフィロスを魔晄炉内に投げ落とすことに成功した。
その後調査にやってきた宝条にザックスともども捕縛され、ジェノバの細胞を植え付けられた挙句に神羅屋敷の地下で魔晄漬けにされる。五年後自力で目覚めたザックスによって救出されたが、魔晄に耐性のなかったクラウドは重度の魔晄中毒に陥り心神喪失状態に陥ってしまったのだった。

ザックスは神羅屋敷に有ったソルジャーの制服をクラウドに着せて脱出し、ヒッチハイクをしながらミッドガルを目指す。この時クラウドは自我が無かったが「生活するには金が必要だ。俺たちはなんでも屋をやるんだ」という言葉を無意識のうちに記憶した。
ミッドガル目前のところで大量の神羅兵に発見されたザックスは、クラウドを安全な場所に退避させてクラウドを守るために戦うが数には勝てず敗北する。己の限界を悟ったザックスからバスターソードを差し出されたクラウドは一瞬の間自我を取り戻し、「俺がお前の生きた証」と呟いて慟哭した。
バスターソードとふらつく身体を引きずりながらミッドガルの駅に辿りついたクラウドは、偶然幼馴染のティファと再会する。この瞬間クラウドの中のジェノバ細胞が反応しクラウドの人格を作り上げて偽りのクラウドの冒険が始まったのだった。

クラウド・ストライフ（ファイナルファンタジーVII）とは【徹底解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]

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クラウド・ストライフとは『ファイナルファンタジーVII』、『ファイナルファンタジーVIIAC』に登場するメインキャラクターである。前日譚『ファイナルファンタジーVIIクライシス・コア』においては、クラウドの詳細な過去が描かれた。神羅カンパニーの元ソルジャーとしてクールな性格で登場するが、ストーリーが進行するにつれてクラウドの本当の姿が徐々に明かされていく。世界を牛耳る神羅カンパニー、そして因縁の相手セフィロスから星を守るため仲間と共に巨大な戦いに身を投じる。

エアリス・ゲインズブール

CV：坂本真綾
プレート上部から落下し、五番街スラムの教会の天井を突き破って落ちてきたザックスを助けた少女である。助けてくれたお礼として「なぁ、デート一回ってのは？」とザックスから提案されたことをきっかけにザックスとの交流が始まった。優れた能力を持っていた「古代種」の生き残りのため常に神羅から監視されており、度々タークスのツォンがエアリスの様子を見守っていた。

閉じ込められたスラムで育った影響故か空を恐れているなど繊細な様子も見られたが、ザックスの底抜けの明るさに感化されて徐々に表情豊かになっていく。ザックスと交流を重ねるうちにひそかな恋心を抱くようになった。
ある日ザックスからミッドガルでは貴重品の花を売ってみないかと提案され、花売りの仕事を始める。もっと効率的に仕事ができるよう花売りワゴンの作成をザックスに依頼していたが、任務が重なりなかなか実現しなかった。ザックスが上司であるアンジールを亡くして落ち込んでいる際には、ザックスの精神的な支えとなっている。

任務が一通り落ち着きようやくエアリストの花売りワゴン作成の約束を果たしたザックスは、新たな任務の為ミッドガルを旅立つ。その後ザックスはニブルヘイムでの事件に巻き込まれて消息不明となるが、エアリスはザックスの生存を信じ手紙を書き続けていた。
ザックスが行方不明になってから五年後、壊れたワゴンの代わりに籠で花売りを続け、ピンクのワンピースを身に着けたエアリスは混乱する八番街でクラウドと運命的な出会いを果たすのだった。

エアリス・ゲインズブール（ファイナルファンタジーVII）とは【徹底解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]

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エアリス・ゲインズブールとはスクウェア・エニックスのゲーム『ファイナルファンタジーVII』及び『ファイナルファンタジーVIIリメイク』、『ファイナルファンタジーVIIクライシスコア』に登場するキャラクター。星の声を聞き、人々を「約束の地」と呼ばれる場所へ導くという伝説が伝わる「古代種／セトラ」のただ一人の生き残りである。世界を牛耳る大企業「神羅カンパニー」に誕生後から長い間利用されてきたが、元ソルジャーを名乗るクラウドと出会ったことにより神羅から解放され、世界を救うための戦いに身を投じていく。

ザックス・フェアの名言・名セリフ／名シーン・名場面

「夢を抱きしめろ。そしてどんな時でもソルジャーの誇りは手放すな」

ソルジャークラス・ファーストを目指していたザックスに対して上司のアンジールが常々言い聞かせていた言葉が「夢を持て。そしてどんな時でもソルジャーの誇りは手放すな」という言葉である。ファーストを目指すことしか考えていなかった若いザックスは「夢を持て」と言われ困惑していたが、アンジールの過去とバスターソードに籠められた誇りや思いを知るうちに徐々にソルジャーとしての自覚や責任感が芽生えていく。
そしてアンジールの誇りの象徴であるバスターソードを受け継いだザックスは、大勢の部下や後輩に向かって「夢を抱きしめろ。そしてどんな時でもソルジャーの誇りは手放すな」という言葉を贈ったのであった。ザックスのまっすぐな言葉は多くの部下たちの心に響いており、ソルジャーに憧れを抱くクラウドもザックスのようになりたいと考えるようになった。ザックスの誠実さと強い想いが伝わる名言である。