FFX-2『カモメ団の情報担当シンラ君』とFF7『神羅カンパニー』の関係のネタバレ解説まとめ

FFX-2内で、主人公ユウナやその仲間リュック・パインが所属しているスフィアハンター集団・カモメ団。その一人、情報担当のシンラ君とFF7の神羅カンパニーにはただならぬ関係があった。シンラ君は実は大きなことを成し遂げていた。それは長い長い年月をかけて、違う物語に関わっていた。名前が似ているだけではない、公式が明かした裏設定とは。その内容と解説。

『ファイナルファンタジーX-2』の概要

『ファイナルファンタジーX-2』とは、現スクウェア・エニックス(発売当時はスクウェア)から2003年3月13日に発売されたPS2用ゲームソフト。ジャンルはRPG。日本有数のRPG、ファイナルファンタジーの10作目、ファイナルファンタジー10の正式な続編である。ナンバリングタイトルの正式な続編が作品として発売されるのはFF史上初のこと。テーマソングを歌手の倖田來未が歌っていることでも有名。
前作のヒロイン、ユウナが今作の主人公。同じく前作に登場したリュック、今作より登場のパインがメインのパーティーキャラとなる。ちなみに3人の美女が活躍するという設定は、当時流行っていたチャーリーズエンジェルという映画がモチーフになっている。
ストーリーは前作の2年後。前作のエンディングで消えてしまったティーダ(前作の主人公)のことを思い、ユウナはなかなか立ち直れずにいた。そんな中、リュックがユウナに一つのスフィアを発見し、ユウナに報告する。それは2年間思い続けていたティーダらしき人物が映ったスフィアだった。ユウナは真相を解明するために、リュックの兄のスフィアハンター集団(歴史の手がかりとなる映像スフィアを探し、解析をする集団)「カモメ団」に入団し、再び世界を旅する決意をした。

そもそもシンラ君とは

FFX-2にて登場するスフィアハンター集団・カモメ団。主人公のユウナや、その仲間のリュックやパインが所属してる。その他にもリュックの兄であるアニキや、その相棒であるダチというメンバーがいる。その中でシンラ君は情報・スフィアの解析担当というポジションだ。まだ11歳の少年ながらその技術は天才的で、カモメ団の飛空艇と通信できるスフィアを発明したりした。
カモメ団の中で、ユウナとパイン以外は全員アルベト族(FF10内に登場する種族の一つ。機械の扱いに長けていて、彼ら独自の言葉「アルベド語」も存在する)。
常にガスマスクをつけたような風貌で、素顔を見ることはできない。語尾に「~だし」とつけるのが特徴で、自分が分からないことを聞かれると「僕まだ子供だし」と逃げるのも特徴。そもそもガスマスクで素顔を見ることができず、声も中性的なため本当に男の子なのかも不明。ちなみに中の人は女性。
普段はその頭脳ゆえ、大人びていて生意気だが、時に年相応な行動をすることもある。

シンラ君が神羅カンパニーの創始者

出典: dic.nicovideo.jp

そのシンラ君だが、FFシリーズ攻略本では有名なアルティマニアの一つ、『FINAL FANTASY X-2 ULTIMANIA Ω』の開発者インタビュー内で「後に『星の研究』をするためにカモメ団を脱退した後、異界の奥より画期的なエネルギー源である『魔晄エネルギー』を発見し、その後、アルベド属のリンの協力を受けて宇宙船を開発し、他の惑星へ飛び立ってその星で神羅カンパニーを築いた。FF7に登場する神羅カンパニーの始祖となった」という裏設定があると語られている。またプレジデント神羅(FF7に登場する神羅カンパニーの社長)やルーファウス神羅(プレジデントの息子。2代目社長)はシンラ君の子孫であるということも明かされた。開発した方が発言しているので、まさしく公式の裏設定ということになる。
だがあくまで裏設定なので、FF7の本筋と照らし合わせると辻褄の合わないところも出てくる。
・神羅カンパニーはもともと兵器開発会社であること。
・神羅カンパニーは宇宙に行こうとしていたプロジェクトがある。シンラ君が宇宙船に乗ってきたのならすでに技術があるはず。
・FF7では魔晄エネルギーは星の中枢に存在するもので、他の惑星から持ち込まれたものではない。
などが矛盾している点として挙げられる。

FF10とFF7はおなじ世界の話なのか

では、FF10とFF7の世界は全く同じではないのだろうか。
実は公式が明かしているもう一つの情報がある。「FF7はFF10の2,000年後」という設定だ。
これが本当だとしたら、神羅カンパニーはとてつもない老舗の会社である。
他にも二つのFFにはつながりを感じる点がある。

ライフストリームと幻光虫

ライフストリーム

幻光虫

どちらもエネルギー体であるという共通点がある。

7のライフストリームはその星の命の循環の流れのようなもの。魔晄とも呼ばれる。その星に生きるものが死ぬと、その知識やエネルギーが星の中に流れ込み、そこからまた新しい生命が生まれると言われている。精神エネルギー的なものであるが、肉眼で見ることができる。神羅カンパニーはこのエネルギーを吸い上げ都市のエネルギーとして使っているが、それは星のライフストリームの流れを阻むこととなり、周辺の土地は荒れてしまう。また、ライフストリームは荒廃した場所へ集まって星を修復しようとする性質がある。まるで星の意思のよう。ちなみに人がライフストリームの中に落ちると、膨大な知識やエネルギーが流れ込み精神崩壊を引き起こす。これを魔晄中毒と作中では呼んでいる。ライフストリーム自体はエメラルドグリーンのような色をしている。

10の幻光虫は生命に宿る魂のようなもの。名前に虫とついているが、虫とは何の関係もない。すべての生命に宿っており、その命が終わった時には幻光虫がその体から離れ舞っていく様子を肉眼で見ることができる。その色は虹のような色合いをしており、美しい。ちなみにFF10に出てくる魔物は、異界(FF10でいう死後の世界)に行くことができなかった死者の思いが幻光虫と融合したものという設定がある。

ジェノバとエボン=ジュ

出典: wikiwiki.jp

ジェノバ

出典: wikiwiki.jp

エボン=ジュ

7のJENOVAを逆さ読みするとAVONEJ。10のエボン=ジュとも読める(正しい英語表記はYevon-Yu)。どちらもそれぞれの物語の諸悪の根源的存在である。

ジェノバは遠い昔に宇宙からやってきた生物で、隕石と共に星に落ちてきた。ちなみにこの落下地点がFF7のラストダンジョンだったりする。星に寄生して生命エネルギーを糧とするジェノバだが、自分を滅ぼせる生物がいると判断した場合、分裂・擬態(相手の思考を読み怪しまれない姿に化ける)して相手を油断させ、ウイルスに感染させるという対処法を取る。この方法で古代種(はるか昔にいた星の先住民。人間とは異なる存在。ジェノバによって絶滅寸前まで追い込まれる)を滅ぼそうとしたが敗れ、地中深くに封印された。高い知性と破壊衝動を持った危険な生物。

エボン=ジュはFF10本編の1,000年前に実在した人間の召喚士。人間のころは名をエボンと言った。当時のザナルカンドを統治していた人物。かつて2大都市と言われたザナルカンドとべベルとの戦争によって、ザナルカンド側は滅亡寸前まで追い込まれてしまう。エボンは残った住民たちを祈り子(いわゆる人柱のようなもの)にして、いつまでも理想のザナルカンドを見られるように「夢のザナルカンド」を召還。永遠にそれを続けることとなる。いつしかエボンの人格は失われ、ただ延々と夢のザナルカンドを召還し続ける存在「エボン=ジュ」となっていく。ちなみにこの「ジュ」は「呪」から来ている。

スフィアとマテリア

スフィア

マテリア

7のマテリアはライフストリームが凝縮されて結晶化したもの。古代種の知識が蓄積されていると言われており、これを使うことで魔法を操ることができたり、召喚獣を呼び出したりすることができる。中には星を滅ぼすほどの強力な力を持ったマテリアも存在する。色は赤、青、黄など数種類あり、いずれも球体の宝石のようになっている。星が自然に生み出した天然のマテリアと、神羅カンパニーが作り出した人工マテリアの2種類があり、天然物は希少価値が高い。ゲーム内で出てくるマテリアはほとんどが人工のもので、天然のものはストーリーに大きく関わっていたりする。

10のスフィアは幻光虫を多く含んでいる物体。幻光虫は水と相性がよく、高濃度の幻光虫を含む水を詰めたものをスフィアと呼ぶ。水色やオレンジ色の丸い形をしている。このスフィア非常に便利で、映像や音声を記録・再生することができ、現代でいうビデオカメラのように使うことができる。記録したものは放置していてもほとんど劣化せず、長いものだと1,000年前のものでも残っていたりする。

どちらもキャラクターの成長にはかかせないものであり、プレイヤー自ら試行錯誤して武器につけてみたり、能力を開花させていく。
実は7のマテリアは開発当初スフィアのという名前になる予定だったが、もっとはっきりした名前がいいということでマテリアになったそう。

シンラ君のもう一つの姿

LK1686
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@LK1686

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