東祥高
作曲家、シンセサイザー奏者。奈良県生まれ。
フォークグループ「五つの赤い風船」で活躍。解散後は、NHKテレビやイベントで、日本の伝統美を主題にシンセサイザー奏者として活動した。
10月11日、肺炎のため死去。
上羽秀
東京・銀座の文壇バー「おそめ」のマダムとして知られる。
京都市生まれ。祇園で芸妓(げいこ)として働いた後、京都・木屋町でバー「おそめ」を開店。文壇バーの草分けとして人気を呼び、昭和30年代に東京・銀座へ出店。飛行機で両店を行き来し、「空飛ぶマダム」と呼ばれ、川口松太郎の小説「夜の蝶」のモデルになった。作家の石井妙子さんが、評伝「おそめ――伝説の銀座マダム」を執筆。
10月1日、急性呼吸器不全で死去、89歳。
長野洋
脚本家。
ドラマ「太陽にほえろ! 」「スクール☆ウォーズ」、映画「黄金のパートナー」などの脚本を手掛けた。
10月26日午後8時12分、肺炎のため川崎市内の病院で死去、78歳。
ジョージ・マクガバン
元米上院議員。
56年、下院議員に初当選。民主党のケネディ政権で食料平和プログラム担当官を務めた。62年の上院選で当選。72年の大統領選で民主党候補として、ベトナム戦争の即時終結を掲げて現職のニクソン大統領に挑んだものの、大敗。
10月21日死去。90歳
成田一徹
切り絵作家。神戸出身。バーの多彩な魅力に取り付かれ、バーを表現することをライフワークにした。街をテーマにした作品も多く、2002年4月から1年間、関西の風景や人物をテーマに「どこへ一徹 切り絵旅」を朝日新聞大阪本社夕刊に、07年1月から2年9カ月、都内の街角を題材にした「東京シルエット」を東京版に連載し、文章も自ら書いた。
10月14日、脳内出血で死去、63歳。
今道友信
新しい倫理学「エコエティカ」を提唱した哲学者で、東大名誉教授。
東大で哲学を学び、パリ大講師、九州大助教授、東大教授などを経て、1982年に哲学美学比較研究国際センターを設立、所長に就任。科学技術が発達した社会における新しい倫理学として「エコエティカ(生圏倫理学)」を70年代から提唱した。86年に紫綬褒章、93年に勲三等旭日中綬章。
10月13日午後1時27分、大腸がんのため東京都港区の病院で死去。89歳。
大山克巳
俳優。
剣劇で人気を集めた劇団・新国劇に戦後入団し、舞台「国定忠治」などに主演。1979年の退団後は商業演劇やテレビ時代劇の脇役で活躍、栄養ドリンクのCMでも親しまれた。
10月9日、肺炎で死去。82歳。
馬渕 晴子
俳優。
1954年に「女人の館」で映画デビュー。57年にNHK専属俳優となり、冨士真奈美さんや小林千登勢さんと共に「NHK三人娘」と呼ばれた。連続テレビ小説「雲のじゅうたん」「甘辛しゃん」などに出演。民放ではドラマ「三人の母」などで母親役を演じた。
映画でも増村保造監督「妻は告白する」、黒木和雄監督の「祭りの準備」や「TOMORROW 明日」などに出演。
10月3日午前9時51分、肺がんのため東京都品川区の病院で死去。75歳。
金子哲雄
流通ジャーナリスト。
千葉県出身。慶大文学部卒業後の1994年、ジャパンエナジー(現JXホールディングス)に入社。わずか1年でコンサルタントとして独立し、その後は執筆、テレビ、ラジオなどで評論家として活躍。独特の語り口で人気を博した。著書に「学校では教えてくれないお金の話」などがある。
10月2日午前1時18分、肺カルチノイドのため東京都内の自宅で死去、41歳。
堀川弘通
黒澤明監督の助監督を長く務め、「裸の大将」などの作品で知られる映画監督。
昭和15年、東宝入社。助監督として「わが青春に悔なし」「生きる」「七人の侍」などの黒澤作品を支えた。30年、同監督が脚本を担当した井上靖原作の「あすなろ物語」で監督デビュー。「裸の大将」「黒い画集 あるサラリーマンの証言」などを手がけた。
9月5日、食道がんのため死去。95歳。
宮沢良行
殺人事件の時効撤廃を求めて発足した遺族会「宙の会」会長。
00年12月に東京都世田谷区で起きた一家4人殺害事件の遺族。09年2月に他の事件の遺族らとともに宙の会を結成、全国で署名活動などを続け、10年4月に時効制度が廃止された。
6日午前0時すぎ、肺炎のため、さいたま市の病院で死去。84歳。
菊池孝
日本のプロレス評論家。力道山時代からプロレスの取材を続けてきた現役最古参記者。
1956年に北海道・室蘭民報の社会部で記者としてのキャリアをスタートさせた。その後、大阪新夕刊のプロレス担当を経てフリーに転向。本紙でも長くコラムを連載。東京スポーツ新聞社制定プロレス大賞選考委員も長年務めた。
9月1日、誤嚥性(ごえんせい)肺炎のため、死去。享年79歳。
マイケル・クラーク・ダンカン
米俳優。1998年の映画『アルマゲドン』のベアー役でブレイクすると、翌年には不思議な力を持つ黒人死刑囚コフィーを演じた『グリーンマイル』が公開され、大ヒットを記録。トム・ハンクスと共演した同作の演技で、マイケルさんはアカデミー賞助演男優賞などにノミネートされた。
9月3日、ロサンゼルスで死去。54歳。
中野純子
漫画家。月刊セブンティーンにてデビュー。その後、ヤングユーなどで執筆した後、週刊ヤングジャンプ(すべて集英社)にて、1998年から1999年まで「B-SHOCK!」を、2001年から2005年まで「ちさ×ポン」を連載。そして今年春に、2007年からスタートした「ヘタコイ」を完結さていた。
7月28日午前4時55分、虚血性心疾患のため逝去。45歳。
春日野八千代
「白バラのプリンス」と呼ばれた宝塚歌劇団最古参のスターで、劇団名誉理事。
尋常小学校卒業後、宝塚音楽歌劇学校(現宝塚音楽学校)に入り、1929年「春のをどり」で初舞台を踏み、39年にはアメリカ公演に参加。戦後、進駐軍に接収されていた宝塚大劇場が46年に再開されると、乙羽信子、有馬稲子、新珠三千代、八千草薫らを相手役に「南の哀愁」「リラの花咲く頃」「虞美人」「源氏物語」などで、さっそうとした二枚目男役を演じ、「白バラのプリンス」として人気を集めた。
79年に紫綬褒章、86年に勲四等宝冠章を受章。
29日午前10時34分、肺炎のため大阪市内の病院で死去。96歳だった。神戸市出身。
内藤武敏
俳優。劇団民芸を経て、映画「ビルマの竪琴(たてごと)」、テレビドラマ「天と地と」など多数の作品に出演した。
21日午前10時10分、悪性リンパ腫のため横浜市の病院で死去、86歳。
ニール・アームストロング
人類で初めて月面に降り立った米宇宙飛行士で、1969年7月20日に人類初の月面着陸に成功した米宇宙船アポロ11号の船長。 「一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな飛躍だ」。月面に降り立った同氏の第一声はテレビ中継で全世界に伝えられた。
心臓血管手術後の合併症のため、死去。82歳。家族が8月25日、明らかにした。
トニー・スコット
映画「トップガン」(1986年)などの作品で知られる英国生まれの映画監督。
19日昼頃、ロサンゼルス近郊で自殺を図り、死亡。68歳。
関口義明
作詞家、日本作詩家協会理事。代表作は井沢八郎さんが歌った64年の「あゝ上野駅」。
16日午前1時40分、肺炎のため埼玉県内の病院で死去、72歳。埼玉県出身。
浜田幸一
元自民党衆院議員。
「政界の暴れん坊」と呼ばれ、「ハマコー」の愛称で親しまれた。
町議、県議を経て、昭和44年に衆院議員に初当選。55年に米ラスベガスでの賭博行為が発覚し、議員辞職。58年に返り咲いた後も、共産党の宮本顕治議長を「殺人者」と呼び、委員長を辞任するなど奔放な言動で物議をかもした。
衆院議員を7期務め、平成5年に政界を引退。その後はテレビのバラエティー番組などで活躍していた。22年には借金の担保に差し出した約2億2千万円相当の株券を無断で売却したとして、千葉県警に背任容疑で逮捕。
5日午前、千葉県富津市の自宅で死去。83歳。