笑ゥせぇるすまん（アニメ・漫画・ドラマ）とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

CV：大木民夫（第一作アニメ版）
第一作アニメ版第58話「自画自賛」に初登場して以降、様々なエピソードへ度々登場。喪黒とは知り合いであり、とある企業経営者でかなり大きな権力を握っているとも言われている。 第一作アニメ版で鳴金役を務めた大木民夫は、戦後間もない日本でアテレコが始まった頃から活動を開始した。そして、テレビアニメ『鉄人28号』『鉄腕アトム』に始まり、『巨人の星』『フランダースの犬』『キャッツ・アイ』『名探偵コナン』等、それぞれの時代のヒット作品を手掛けた、声優界のレジェンドである。

頼母雄介（たのもゆうすけ）

CV：柴田秀勝（第一作アニメ版）演：林隆三（テレビドラマ版）
アニメ版第1話「たのもしい顔」（テレビドラマ版最終話）に登場。ある会社の課長（アニメ版：部長）で、顔が俳優の芦田伸介に似て貫禄がある事もあり、いつも周りから期待され頼りにされてばかりいる事がストレスになっていた。そんななかで出会った喪黒に、自身の悩みを打ち明ける。第一作アニメ版で頼母雄介役を務めた柴田秀勝は、テレビアニメ『マジンガーZ』のあしゅら男爵役や、特撮テレビ作品『仮面ライダーストロンガー』のジェネラルシャドウ役やスーパー戦隊シリーズの悪の首領役等、インパクトのある声を務めた。テレビドラマ版で頼母雄介役を務めた林隆三は、テレビドラマ『噂の刑事トミーとマツ』や『ザ・ハングマン』等、多くの出演作品がある一方でミュージシャンとしても活躍。

小宮友雄（こみやともお）

CV：小林清志（第一作アニメ版）
第一作アニメ版第99話 「夜行列車」に登場。41歳のサラリーマンで妻と娘の三人暮らし。しかし家族関係は冷め切っていて、日々の生活に疲れ切っていた。何か新しい事を始めたいと思っているも、その一歩を踏み出す勇気がなく悩んでいた。その矢先に喪黒に出会い、初対面で自身の名前を知っていた喪黒を不思議がる間もなく、突然見知らぬ夜行列車へ搭乗させられる。そしてある駅で下り、その土地にある小料理屋の女将・かなこと出会い、彼女との新しい生活が始まろうとしていた。そこへ喪黒から「長く連絡していない家族にも電話する」事を忠告され、彼の言われた通りに家族へ電話する。電話に出た娘が、妻が倒れて病院に運ばれたと伝え、帰って来てほしいとも涙ながらに伝える。そして「幸せな生活」に見切りをつけ、家族のところへ戻る決意をする。第一作アニメ版で小宮友雄役を務めた小林清志は、テレビアニメ『妖怪人間ベム』のベムや『ルパン三世』シリーズの次元大介等、重要な役を演じ、多くのファンを魅了している。

かなこ

CV：小原乃梨子（第一作・特番アニメ版）
第一作アニメ版第99話話 「夜行列車」、及び年忘れ特大号「下り電車への招待」に登場。小料理屋「かなこ」の美人女将で、単身店を切り盛りする。アニメ版で、夜汽車でやって来た男・小宮と親密になるも、結局彼は家族の事が気がかりで帰って行った。また「下り電車への招待」にて、 サラリーマンの夢野童太が訪れ、彼がかなこに惚れて添い遂げようとする。しかし、夢野の将来を考え、店の常連達にお願いし彼を追い出し、半ば強引に東京へ帰らせた。第一作アニメ版でかなこ役を務めた小原乃梨子は、テレビアニメ『タイムボカン』シリーズの女ボス役や『ドラえもん』の野比のび太役を長きにわたり務めた事でも知られる他、講演会での読み聞かせ等も行っている。

浦成平一（うらなりへいいち）

CV：キートン山田（第一作アニメ版）
第一作アニメ版第2話「イージードライバー」と第57話「安心カプセル」に登場。44歳（第57話では51歳）のサラリーマンで、第2話で運転免許を取得する為に教習所に通うも、思う様にいかず途方に暮れていた。そんな時に出会った喪黒からの運転個人レッスンを受ける。その後、酒場で飲んで上機嫌なままトラックを盗み飲酒運転をしてしまう。第52話にて、第2話で起こした交通違反を示談で解決し、何とか運転免許を取得し中古車も購入した。しかし第2話での一件により周りから白い目で見られる様になり、家にも帰りづらくなった挙句に、車上生活をするまでになった。更にその車も壊れてしまった時に喪黒と再会する。そして喪黒から勧められた、あたかも外界から遮断された様な特殊カプセルへ押し込められる。するとカプセル内が時間を忘れるかの如く、とても居心地の良い空間であり、そのまま眠り続けてしまう。目を覚ましカプセルから出ると、かなり長い時が経っており、目の前には人類が滅んだ後の荒廃した世界が広がっていた。第一作アニメ版で浦成平一役を務めたキートン山田は、テレビアニメ『ちびまる子ちゃん』の淡々としたナレーションが印象的だが、『ゲッターロボ』の神隼人役等、クールな二枚目のキャラクター役もこなしている。

茂手内蛾次郎（もてうちがじろう）

CV：山口勝平（特番アニメ版）
1993年4月6日に放送された特番アニメ「笑ゥせぇるすまん春の特大号」内のエピソード「大変愛」に登場。ハート型の頭をした男子高校生で、いつも少女漫画を読んでいる。また自身の名字からか、学校のクラスメイトや喪黒から「もてない」とからかわれる。原作者・藤子不二雄Aが1977年に発表した『藤子不二雄Aブラックユーモア短編』のエピソード「大変愛」の主人公でもある。第一作アニメ版で茂手内蛾次郎役を務めた山口勝平は、テレビアニメ『らんま1/2』や『犬夜叉』等、高橋留美子作品で主役や重要な役を務める。

珍奇堂店主（ちんきどうてんしゅ）

CV：渡部猛（第一作・特番アニメ版）
第一作アニメ版第86～87話「妖しいアンティーク1・2」、及び特番アニメ「笑ゥせぇるすまん春の特大号」内のエピソード「大変愛」に登場。藤子不二雄Aの作品『ブラック商会変奇郎』に登場するキャラクター・変奇郎の祖父である変奇左エ門がモデルとされている。骨董品店「変奇堂」を営み、昔の商品や歴史上から姿を消した物等を高額の価格で販売している。しかし店名が「変奇堂」から「珍奇堂」へ変わった際は、喪黒から「珍奇堂のオヤジ」と呼ばれる。これまで喪黒が取り扱った商品もこの店で取り扱ってる。第一作アニメ版で珍奇堂店主役を務めた渡部猛は、スーパー戦隊シリーズや『宇宙刑事ギャバン』に代表されるメタルヒーローシリーズでの悪役やボスの声を熱演、視聴者に強烈な印象を残す。

柿田アゲル（かきたあげる）

CV：松岡洋子（第一作アニメ版）
第一作アニメ版第72話「ワニオの怪奇料理」、藤子不二雄Aの作品『黒ベエ』にも登場。12歳の気弱で泣き虫な小学生で、あだ名は「かきアゲ」である。料理屋を営む両親からペットを飼う事を禁じられていたうえ、同級生、ゴリオが飼っているブルドッグに脅かされ逃げている時に喪黒と遭遇する。両親を説得した後に喪黒から一匹のワニをプレゼントされ、「最後まで可愛がる」事をと約束される。そして、そのワニを「ワニオ」と名付け可愛がっていたものの、ある日ゴリオの父親によりワニを没収され、料理人でもある父親に捌かれるという酷な宣告を受ける。しかし、捌かれようとする当日になってもゴリオ一家の前に立つ程、ワニオの事を諦めずに想い続けていた。その様子を見た喪黒が、「影写しの術」（ワニオを食べようとした者を、逆にワニオが「料理」する様子を見せ、怖がらせる）によりワニオを解放する。柿田少年とワニオの再会を喜ぶ姿を見届けて喪黒が去って行く。第一作アニメ版で柿田アゲル役を務めた松岡洋子は、テレビアニメ『ゲゲゲの鬼太郎（第4作）』にて主人公・鬼太郎を演じた他、2017年放送の『笑ゥせぇるすまんNEW』の第3話「弁当戦争」に登場の甘江優男の母親役を務めた。

今仁見手郎（いまにみてろう）