笑ゥせぇるすまん(アニメ・漫画・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『笑ゥせぇるすまん』は、藤子不二雄Aが手掛けたブラックコメディー漫画作品で、謎のセールスマン・喪黒福造(もぐろふくぞう)が悩みを抱える現代人の欲を叶える際に、約束や忠告を破ったりした場合、その代償を払わせる毎回一話完結の形式となっている。1989年にTBS、2017年にTOKYO MX等でテレビアニメ、1999年にはテレビ朝日にてテレビドラマとして放送。これらの影響もあり、社会風刺が込められつつネガティブな物語展開ながらも、成人のみならず、小中学生といった幅広い年齢層から指示を受ける。

『笑ゥせぇるすまん』の概要

『笑ゥせぇるすまん』とは、藤子不二雄Aが手掛けたブラックコメディー漫画作品。謎のセールスマン・喪黒福造(もぐろふくぞう)が、悩みを抱える現代人が謎のセールスマン・喪黒福造(もぐろふくぞう)のもと、彼の「お客様」としてそれぞれの願いや欲を叶える。その際に、「お客様」となった人物は喪黒との約束や忠告を破ったりした場合、その代償を払わせる毎回一話完結の形式となっている。1989~1992年にTBS、2017年にTOKYO MX等でテレビアニメ、1999年にはテレビ朝日にてテレビドラマとして放送。

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元々は、1968年に小学館から発行のコミック誌「ビッグコミック」にて読み切り作品として登場した『黒イせぇるすまん』が元祖である(その後実業之日本社の「漫画サンデー」で1969年から連載)。また、原作者の藤子不二雄Aもゲスト出演したTBS系列のトーク番組番組『ギミア・ぶれいく』内で1989年からのアニメ化放送に伴い、タイトルが『笑ゥせぇるすまん』へと改題された。またそれまで『忍者ハットリくん』や『プロゴルファー猿』に代表される少年漫画作品を手掛けてきた藤子不二雄Aが、珍しく青年漫画作品として発表したのが本作である。また1989年にテレビアニメ化、遅い時間帯での放送かつ内容的にも暗くマイナーな展開であったにも関わらず、多くの視聴者から支持を得る。グッズ等が販売された事もあり、小中学生からの人気も高かった。

各話ストーリーが、自分達の日常生活で見かける様な人物、場面を捉えている点にあり、観る者の共感を得ている。そして各話で展開されるエピソードを通じて、人間の愚かさや弱さといった醜態がさらされる内容(喪黒福造が、自分との約束を破った「お客様」となっている人物を「契約違反」として破滅へと導く展開)となっている。そしてこの喪黒福造の様に、謎めいたキャラクターが周囲を惑わすスタイルは、以降のメディア作品に影響を与える事となる。

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アニメ放送以降も、1990年代から「ビッグコミック」や「漫画サンデー」等のコミック誌で読み切り、連載作品として登場し人気を博す。1999年には、伊東四朗が喪黒福造を演じたテレビドラマ作品がテレビ朝日系列で、2017年に約25年振りのアニメ作品『笑ゥせぇるすまん NEW』が放送された。

『笑ゥせぇるすまん』のあらすじ・ストーリー

現代社会において、老若男女心の寂しい人物に寄り添い、彼等の願望を叶えるボランティアを行うセールスマンがいた。その名は喪黒福造、全身黒ずくめで不敵な笑みを浮かべ、対象となる人物へ「ココロのスキマ」を埋めるサービスを提供する。但し、その際に喪黒が「お客様」となる人物へ「約束事」を提案し、必ず守る様に促す。もしその「約束」を破ったり、欲望を満たそうと更にサービスを要求した場合、喪黒が「お客様」へ「契約違反」だと迫り、人差し指で「ドーン!」と叫ぶ。そして喪黒に迫られた「お客様」は、破滅の道へ向かうのだった。

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第一作アニメ版・第11話「押入れ男」

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ふけで「富士山」を作る日陰

漫画家の日陰久利(ひかげくり)は、あるアパートの狭い部屋に住み、漫画のアイデア作りにふけっていた。その合間に、頭から落ちてくる大量のふけを押入れの襖にのりでつけて、富士山の絵まで作っていた。そんななか、アパートの管理人が扉を叩く音が聞こえて、日陰は思わず押入れに隠れる。日陰が半年間、家賃を滞納している事に対し、管理人が次の住人を連れて来たとの事。その「次の住人」というのが、喪黒福造である。管理人に案内された喪黒が部屋へ入ると、押し入れの中で日陰が寝ていた。

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引っ越して来たと言い、日陰を尋ねる喪黒

後日、日陰がアパートでラーメンを食べているところへ喪黒が入って来て、ここへ引っ越して来たと告げる。日陰は慌てて、出て行くと言い片付けを始める。それに対し喪黒は、行くあてはあるのかと尋ねる。返答に困っていた日陰に対し、喪黒はこれまで通り、このアパートで暮らす事を提案し自身の名刺を渡す。そして喪黒は、自分は一日中外出しているからこの部屋にいて構わないが、なるべく押入れに入っている様にと日陰に約束させる。翌朝、押入れの襖を開けた喪黒が日陰に住み心地を聞くと、「押入れは快適です、落ち着いた気分になれます」と答える。その後、日陰は完成させた原稿を持ち出し外へ出るも、日の光を浴びるやいなやめまいを起こし、その場で倒れる。気が付くと日陰の傍には、喪黒と管理人が見守っていた。更に日陰は、ずっと1週間押入れに籠っていたと話し、「太陽が怖い」と布団に籠る。

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紹介された押入れ部屋で仕事に打ち込む日陰

すると喪黒が良い手があると言い出し、日陰が眠っている間に、日当たりが良い田舎へ引っ越しを始め無事に終わる。日陰が目を覚ました時に、小窓から喪黒が顔を出す。そして喪黒は、日陰がいる部屋を「特別に作った押入れ部屋」と話し、外へ一歩も出ずに生活できると話し、ここで好きなだけ漫画を描く様に告げる。その場所が気に入った日陰は漫画を順調に描き、完成した原稿を編集長のもとへもって行くと、「傑作」だと喜ぶ編集長だった。以降も喪黒は、時々小窓から顔を出しては、日陰の様子を伺ったり、出版社に届いた日陰へのファンレターを届けに来る。これに喜んだ日陰は、自分も「人気漫画家の仲間入り」と思い、キャバレー等へ遊びに行こうとする。しかし押入れの鍵は外側から掛かっており、中からは出られなかった。

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一気に日が差し込み、動けなくなった日陰

日陰は、自分が押入れから一切出ては行けない事を思い出し、喪黒が自分に仕事をさせときながら給料を独り占めする気ではないかと思い込み、戸を叩きながら「開けろ!」と叫びぶ。日陰が戸を叩き続けた結果、壁や屋根が落ちてきて、そこ一変してガラス張りの屋根裏部屋と変わる。そして喪黒は、「人間は所詮、押入れの中だけでは暮らせないのですよ」と言い、日陰に「ドーン!」と指を指す。太陽の光を一気に浴びた日陰は、思わず机の下へ隠れ動けなくなる。そして喪黒は「オーッホッホッホッホ」と笑いながら、日陰のもとを立ち去っていく。

第一作アニメ版・第53話「老顔若体」

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若々しさをアピールする出雲(右端)

73歳の会社社長の出雲若志(いづもわかし)は、いつも同年代の者とゴルフを楽しんでいる。周囲は、とても同世代とは思えない出雲のパワフルかつ若々しさに圧倒されていた。ゴルフも一息つき、ロッカールームへ入った出雲へ、喪黒が声を掛け名刺を渡す。「あなたのココロの中はスキマだらけだ」と言う喪黒に、出雲が歯向かおうとした時に一瞬足がよろける。そこへ喪黒が、出雲の膝に「喪黒シップ」を貼る。そして喪黒は一旦、その場を去って行く。その晩、出雲は風呂場で日増しに衰えていく自分の体を見て、愕然とする。周囲から馬鹿にされまいと、筋力トレーニングを倍にしようと一人、意気込んでいた。

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鏡の前で愕然とする出雲

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