冷たく厳しい現実と小さな希望を描いた感動映画まとめ!『ウィンターズ・ボーン』など

ここでは主人公が冷たく厳しい現実に直面しつつも、小さな希望を見出していく感動映画をまとめた。アメリカの山奥の村を舞台に家族を守ろうと奮闘する少女を描いた『ウィンターズ・ボーン』、辛い過去を抱えた兄弟が母の死をきっかけに再会する『光のほうへ』などを紹介している。

▼『ウィンターズ・ボーン』

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”家族のため、生きるために少女が立ち向かう困難の先には小さな希望が...。”

デブラ・グラニック監督・脚本、『世界にひとつのプレイブック』で主演女優賞を受賞したジェニファー・ローレンス、ジョン・ホークス主演による2010年の作品。アメリカの山奥の小さな村に住み、精神を病んだ母親と幼い弟と妹を支えながら極貧暮しをする少女リー。ヤクの売人をしていた父が逮捕され、自宅と土地を担保に保釈された後に失踪。間もなく家が没収される事に。父親捜しを始めた彼女に、様々な困難が立ちはだかる...。

頼る人も無く、家族を守るために必死に強く振舞おうとする長女の強い意思と行動によって、絶望だけだった世界に小さな光が差してくるのだ...。伯父のティアドロップもシブくてカッコイイぞ!

映画『ウィンターズ・ボーン』予告編

村の掟の残酷さを目の当たりにしながらも家族と家を守り抜いたリー。アメリカの闇ともいえる部分に身を置きながらも強く生きてゆく決意の見えるラストが切ないです。

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この世界に入ると一生出てこれないのではないかと思わせる不安感を持った。 その中で、光を与える、この映画の感動は何なのだろう。 私の中で非常に重要な位置づけを持つ映画になった。

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希望はまだ見えない。だが、リーが貫き通した強い心さえあれば、絶望に負けない事は出来るのである。

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▼『光のほうへ』

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”あまりに辛い過去が原因でマトモな生活を送れない兄弟に差す微かな光...。”

最新作『偽りなき者』が絶賛されたデンマークの名匠トマス・ヴィンターベア監督、ヤコブ・セーダーグレン、ペーター・プラウボーが主演した2010年の作品。母親と自分たちが原因で、辛い過去を抱えてしまい、大人になっても荒んでマトモな人生を送れないでいた兄弟が母親の死をきっかけに再会し、お互いの人生を見つめなおしていく。しかし、中々思うように立ち直れない彼らの行く末はどうなってしまうのか...。

子供の頃の壮絶な体験を精神的に引きずり、狂気に彩られた自堕落な生活をする兄弟それぞれの日々を、淡々と痛切に描く残酷な作品。しかし、いくばくかの希望が垣間見えるラストシーンに微かな光が...。

『光のほうへ』予告編

浮上できるかどうかは判らない。しかし、それでも捨てようとしない愛情がある。いや、これから愛情に育つかもしれない兆しがある。それを目にすることができただけで、私たちは幸せだ。

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ラストはほんと良かったです。希望と、救いがある。けして明るいラストでもないんですが、美しいです。この映画を見ていて、映画っていいものだなあとしみじみ思ったのです。

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やがて二人はどん底に落ちて行くかのごとく不幸せ極まりない状況に陥り始める。しかし、ラスト…タイトルにある“光のほうへ”向かう兆しが見えてほっとした。

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『フローズン・リバー』

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”絶望的な状況の中、違法な仕事に手を染める母親達の決断に微かな光が...。”

コートニー・ハント監督・脚本、メリッサ・レオ、ミスティ・アップハム主演による2008年の作品。カナダとの国境に面するアメリカ北部の町で、2人の息子を育てる女性レイ。家を買う資金を夫に持ち逃げされた彼女は、近くの居住地区に住むモホーク族の若い女と知り合い、彼女と組んで、凍った川を車で渡って不法移民を密入国させる仕事をはじめるが、ある日大変な事件が起き、カナダとアメリカの警察双方に追われる身となり...。

自身が手を染めた違法な仕事が元で、警察に追われる事になってしまった2人のシングルマザーの最後の決断には納得。そして、微かな希望が垣間見えるのだ...。

『フローズン・リバー』予告編

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@taka_ribado

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