冷たく厳しい現実と小さな希望を描いた感動映画まとめ!『ウィンターズ・ボーン』など

ここでは主人公が冷たく厳しい現実に直面しつつも、小さな希望を見出していく感動映画をまとめた。アメリカの山奥の村を舞台に家族を守ろうと奮闘する少女を描いた『ウィンターズ・ボーン』、辛い過去を抱えた兄弟が母の死をきっかけに再会する『光のほうへ』などを紹介している。

バッドエンドでもハッピーエンドでもなく、リアルなラスト。だが、厳しい状況の中でも微かな希望が見え隠れし、「雪融け」を感じさせる観賞後の後味は決して悪くない。

出典: noraneko22.blog29.fc2.com

彼女達の苦境の中で凍り固まっていた精神も砕け、わたしたちに衝撃的な結末と感動を運ぶ。痛烈な物語だが、母親の優しさに溢れるわたしたちの心を突き動かす映画だ。

出典: www.cinemaonline.jp

母性は、過酷な現実に追い詰められていてさえ、自分以外の人間に愛を与えられる力を持つ。その究極のエネルギーに深く感動させられた。

出典: www.jtnews.jp

▼『扉をたたく人』

出典: www.amazon.co.jp

”現代社会の無情さを感じさせるストーリーの中に、確かに希望の光が...。”

トム・マッカーシー監督、リチャード・ジェンキンス主演による2007年の作品。妻に先立たれ、自己を閉ざして虚ろな毎日を送る大学教授のウォルターが、シリアの移民青年タレクと出会い、彼が奏でるアフリカン・ドラムの軽快なリズムを介して、互いに反発しながらも徐々に心を通わせ始める。しかし、タレクは不法移民として逮捕され、入管管理局の施設に収容されてしまうが...。

現代アメリカの抱える問題を提起しながら、人種も年齢も全く異なるふたりが出会った事により閉ざされていた老教授の心が変わっていくという、微かでも確かな希望が提示される...。

『扉をたたく人』予告編

ウォルターが地下鉄の駅の構内でジャンベを叩くシーンは、様々な感情が心から体から溢れている。もう感情を押し込めることなどせず、実際に自分を表現している姿には希望の光が見える。

出典: ssrebornmananshi.blog.fc2.com

見よう見まねでジェンベをたたき始めた教授は、見るみる生気を取り戻す。12年間、機械のように同じ授業をくり返してきた大学を捨て、人間として生き直し始める。

出典: blog.goo.ne.jp

ウォルターは、新天地を求めてアメリカにやってきた文化も年齢も職業も異なる人々との出会いにより、心の奥底に眠っていた人間らしさを取り戻し、再び生きる意味を見出すのだ。

出典: ykc.jimdo.com

▼『シティ・オブ・ゴッド』

出典: www.amazon.co.jp

”ブラジルのストリートを暴力的に描いた痛烈な作品だが、微かな希望も!”

ブラジル人監督フェルナンド・メイレレスが描く、ブラジルはリオデジャネイロの貧困層が居住するファヴェーラと呼ばれるスラム地域を舞台に、強盗や麻薬売買で金を稼ぐモレーキ(ストリートチルドレン)たちの姿を、実話を基にして描いている。一部の役柄を除き、主要キャスト含め、素人によるアドリブ主体の演技を撮影したリアルな作品。後にテレビ版も制作された。

壮絶な騙し合いと裏切りと殺し合い、しかも子供同士の...といった地獄の様な現実を突き付けられますが、最後にカメラを手に取り、自分の中で何かが変わった事を感じさせるブスカペの行動は、未来への希望を感じさせるものでありました!

『シティ・オブ・ゴッド』予告編

ラストを、不思議な軽快さと仄かな希望感を漂わせながら締め括った事に拍手を送りたいですね。たとえその「希望」が、映画の中にしか存在しない「フィクション」に過ぎないのだとしても…

出典: www.h7.dion.ne.jp

暴力的な犯罪社会を肯定する気は更々ないが、こうした逆境の中で運命に翻弄されながらも逞しく生きる若者たちを描いた“青春映画”として、万人にオススメしたい一本である。

出典: www2.hp-ez.com

ときおり抜け出て行く奴もいるし、ただ永遠に繰り返されるだけの暴力もある。だが、ブラジル人の持つ妙な明るさのおかげで、なんとなく救われるというか、見た後もなぜかさわやかな気持ちになる。

出典: www.cinemaonline.jp

taka_ribado
taka_ribado
@taka_ribado

目次 - Contents