グランディアIII(Grandia III)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『グランディアIII』とは、2005年スクウェア・エニックスよりPlayStation 2用ソフトとして発売されたRPGゲームである。グランディアシリーズの第4作目にあたるが、今までの作品とは全く異なった舞台である。幼い頃、飛行王「シュミット」に憧れた主人公ユウキは、飛行機による大陸横断を目指す中で神人(コミュート)のアルフィナと出会う。行方不明の兄を探すアルフィナを助けるため共に旅立ったユウキは冒険の中で聖獣と神人の宿命を知り、世界の真理に触れ成長していく。

『グランディアIII』の用語

バース界

聖獣が住む故郷であり楽園である、とアルフィナは信じていたが、ウルは「死の世界」と言っていた。
元々12の聖獣がそれぞれ加護を与えた12の町で構成された豊かな世界だったのだが、無の聖獣ゾーンが全ての存在との同化を望んだため、他の聖獣と対立することになった。ゾーンが加護するスルマニアの町の人々を盾にして他の聖獣たちと戦った結果、いくつも聖獣を失ったものの残った聖獣たちでゾーン封印に成功する。しかしこれによってスルマニアは廃墟となり、バース界には全てのものをガラス化する呪いが掛けられてしまったため、死の世界と呼ばれるようになってしまった。

聖獣

かつてバース界に住んでいた存在で、12の聖獣が存在していた。とても大きく、獣の姿をしている。
無の聖獣であるゾーンとの戦いによって、グリフ、ドラク、ヨウト、セイバ、ウナマしか生き残っていない。
それぞれの力を秘めた「オーブ」を持っており、火や回復、時間干渉などの力を持っている。

神人(コミュート)

聖獣の意思を人々に伝え人々を豊かにする使命を持つ一族。その証として手に紋章が刻まれているがアルフィナとエメリウスは半分ずつ紋章を持っている。ヘクトは完全な形の紋章を持っている。エメリウスは幼い頃から自分に半分しか紋章がないことをコンプレックスに感じており、聖獣や神人の宿命に懐疑的だった。

ガラス化

無の聖獣ゾーンの呪いによって起きる事象で、生き物や植物などあらゆるものがガラスになってしまう。ガラスになると、後は砕けて完全に消えてしまうため、ガラス化=死、と捉えられている。
バース界全体でガラス化する現象が起きているが、食い止める手段がないため静かにそれを受け入れざるを得ない状況となっている。

『グランディアIII』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

アークリフへの旅立ち…ミランダとの別れ

飛行王シュミットから貰った飛行機でアルフィナと共にアークリフを目指すことにしたユウキ。ここまでユウキについてきたミランダは、彼が一人の男として道を選び、自らの翼で飛び立とうとしていることを悟り、「アロンソと私はアークリフには行かずに自分の道を行く」と宣言する。大人になっていくユウキに切なさを感じながらも母親として送り出そうと決心したミランダだが、ユウキが飛行機に乗り離陸していくのを走って追いかけてしまう。飛び立ったユウキに胸がいっぱいになってしまった時、飛行機はなぜか旋回しミランダの方へ戻ってきた。飛行機の飛ぶ轟音の中でユウキはミランダに「母さん」と初めて呼びかけた。ミランダは飛び去る飛行機を見送りながら、初めて「母さん」と呼ばれたことに感極まり、アロンソの胸で泣きじゃくるのだった。

立ち直るヘクト…前を向いて

バース界のガラス化を止められず、「私たちは負けた。消えゆく運命なのだ」と悲観していた長老のヘクト。しかしアルフィナたちの真実を見つめる勇気、兄を思う気持ちに心打たれ、前向きに変わり始める。「私たちが封じていたのゾーンではなく私たち自身の心だったのかもしれません。ありがとう」と告げるヘクト。未来を信じる勇気を再びバース界の皆に伝えたいという思いを伝え、アルフィナたちと思いを一つにしたのだった。

エメリウスVSデュンケル最後の戦い

エメリウスの凶行を止めようとしたデュンケルとエメリウスとの最終決戦。エメリウスの剣がデュンケルを貫き「お前は神になれなかった」と勝ち誇るも、デュンケルの剣はゾーンのさなぎに刺さっていた。悔しさを滲ませるエメリウスに「さらば、友よ」という言葉を残し地上へ落下するデュンケル。そんな彼の元へ駆けつけたダーナは、「やっぱりあなたは、最後まで私が愛したあなただった」と言って泣き崩れる。自分の信念を貫き生を全うしたデュンケルの最期を見届けたダーナは、生きることへの決意を新たにするのであった。

エメリウス倒れる…強く結ばれる兄妹の絆

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