ドールズフロントライン(ドルフロ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ドールズフロントライン』とは、中国のサンボーンが開発しているスマートフォン用のゲームアプリである。民間軍事会社の指揮官であるプレイヤーは、第三次世界大戦により荒廃した近未来を舞台に、人工知能の反乱により襲い来る機械の兵士たちを撃退するため、銃の名前を冠する戦術人形と呼ばれる機械の少女を率いて戦うことになる。

EP03(通常)「沈黙」

ST AR-15はハンターを倒しAR小隊の仲間の元へ駆け付けた

無事にM4を回収し、彼女が持っていた情報を入手したグリフィンだったが、協定による制限で社の全力を投入できないため、鉄血との戦闘は引き続き新人指揮官の部隊に任されることとなった。一方M4へ敵地にいるM16A1から連絡が入る。彼女はM4に残り2人のメンバーであるSOPIIとAR-15との合流を急ぐよう要請した。SOPIIたちもM4との合流を急ごうとするが、SOPIIとM4の通信は鉄血に傍受されていた。AR-15は足止めのために残留し、SOPIIを先行して合流させる。SOPIIと共に、グリフィンの現地司令部を襲撃した鉄血部隊を撃退した新人指揮官だったが、AR-15は鉄血の高等戦術人形「ハンター」に捕らえられていた。ハンターはAR-15を人質にM4へ投降を迫るが、鉄血の司令部を警護する部隊の大半がコントロールを喪失する。わざと捕らえられたAR-15が鉄血人形の命令系統を書き換えて混乱を起こしたのだ。この機に乗じて突入したM4と新人指揮官の部隊は鉄血の司令部を制圧。ハンターもAR-15により倒された。

EP03(緊急)「データ回収」

入手した記録から得た鉄血部隊の作戦計画だったが、その内容をこの時点で知ることはできなかった

グリフィンでは、かつてハンターとその部隊が制圧していた地区の調査任務の引き受け手を募集していた。それをカリーナが独断で受注したために、新人指揮官はその任務を遂行することになる。強力な残存戦力を撃退し、戦利品として軍用の情報ストレージを入手したが、それをグリフィンに移送する部隊が鉄血部隊の襲撃を受けた。鉄血部隊を退けストレージに残された情報を解析した結果、得られたのはハンターと鉄血の新たな高等戦術人形「イントゥルーダー」の会話だった。そこにあった「傘計画」「遺跡」といった言葉の意味が分かるのは、これよりもう少し先のことになる。

EP03(夜戦)「匿名救助」

エリートの増援を要請したのにやってきたのは「クレイジー・イワン(イワンのばか)」だった

鉄血の拠点に潜入していたベテラン戦術人形のナガンM1865だったが、発見されて倉庫に逃げ込み救助を求める通信を送ってきた。M1895の弟子であるマカロフは新人指揮官に救出作戦の指揮を要請。グリフィンにも増援を頼んだが、送られてきたのはマカロフの要求したエリート戦術人形ではなくAK-47とSKSのバカ脳筋コンビだった。腕は立つがやることなすこと大雑把な二人に苦慮しながらもM1895を救出することに成功したマカロフたちだったが、そこに鉄血の哨戒部隊が戻ってくる。しかし偶然見つけた火薬庫を爆破して隙を作ったマカロフの活躍に乗じて新人指揮官たちは脱出に成功したのだった。
ヘリアンが新人指揮官を救助に派遣することを許可したのは、AR-15が鉄血の拠点に残した通信機をM1895が確保していたからだった。もしそうでなくても救助をしてくれたかと言うマカロフだったが、ヘリアンはその問いにはっきりした答えを出すことはなかった。

EP04(通常)「メッセージ」

潜伏地を404小隊の416に急襲されたM16A1、二人の間には過去の因縁があった

AR小隊により得られた情報から、S09地区に鉄血の重大作戦に関わるデータがあることが判明した。その奪取を命じられていた部隊を援護する命令を受けた新人指揮官は、その部隊である404小隊を援護し作戦を成功させる。しかし、404小隊のメンバーである416は、かねてより恨みを抱く相手であるM16の手がかりを見つけて独自の行動を開始する。そのM16はM4たちに合流せず、単独で調査活動を続けていた。一方、鉄血の高等戦術人形「イントゥルーダー」は、グリフィンの通信回線に潜入してM4たちへ芝居がかった挑発を繰り返す。
M16の潜伏先に乗り込んだ416はM16を破壊しようとする。二人はかつて国家保安局の同僚であったが、そこで416がM16を激しく憎むようになった何かがあったのだ。性能では勝るはずの416はM16に敗北するが、M16はとどめを刺さない。M16にとって416は憎むにすら値しない存在だった。そのM16に404小隊のリーダー・UMP45が接触。UMP45は負傷した416を回収するついでに、M16に鉄血の重大作戦に関するキーワードを託した。
のらりくらりと挑発を繰り返すイントゥルーダーだったが、遂にM4たちと新人指揮官の部隊に倒された。しかし、イントゥルーダーは重大作戦のための時間稼ぎこそが自分の真の任務であったと告げるのだった。そこに駆けつけたM16は鉄血の重大作戦に関する情報を指揮官に伝える。『雨が降った、平原に。』これが鉄血の新型コンピューターウイルス「傘」による作戦の鍵となる言葉だった。

EP04(緊急)「記憶回想」

面白半分に鉄血人形の眼球を抉り取ってきたSOPIIには指揮官もさすがにドン引きする

新人指揮官は、AR小隊からの頼みで廃棄されたデータ倉庫から戦術人形の記憶データを回収に向かうこととなった。3箇所のデータ倉庫から回収された音声データは、それぞれ単体だと意味不明な詩のようなつぶやきだった。そして最後のデータが保管されていたのは、かつてAR小隊が鉄血の高等戦術人形「エージェント」と戦闘し壊滅寸前に陥った「第3セーフハウス」だった。そこから回収された音声データを残り3つのデータと組み合わせることで得られた動画データは、鉄血側によって記録されたと思われるAR小隊の過去の戦闘データだった。鉄血の高等戦術人形がなぜAR小隊を執拗に狙うのかという理由がそこには記されているという。
そのデータ回収作戦の合間、カリーナが機械には不向きなタイプの暗号解読に長けていること、それを模倣できるM4の戦術人形らしからぬ柔軟な思考能力、SOPIIの持つ幼児的な残虐性、そしてAR-15は本来人形ではあり得ない「死」を経験したのではないかという疑惑が語られる。

EP04(夜戦)「1週間相棒」

短期間だけの仲間に救われたRO635は、今度は自分がAR小隊の仲間たちを助けようと決意する

16Labで製造された新型戦術人形のRO635に与えられた任務は、36号ファイルと呼ばれる書類を所持している人間を見つけ出すことだった。RO635はグリフィン所属の戦術人形であると嘘をつき、グリフィンの92式に助力を要請。指揮に不慣れで、部隊の構成員もきちんと把握していないRO635は失敗を続けながらも92式に叱咤されて任務を遂行していく。ようやく36号ファイルの所有者を見つけた彼女たちだったが、所有者は部屋に鍵をかけて接触を拒否。そんな時に鉄血の大規模砲撃部隊が街に攻勢をかけてきた。なんとか書類と所有者、両方を確保したRO635たちだったが、その処遇を巡って「人間の命令」を最優先するステンMk-IIとRO635は対立する。36号ファイルは犯罪者のリストであったが、ステンは所有者からそれを焼き捨てるよう頼まれたのだ。「人間への安全性、命令への服従、自己防衛」を目的とするロボット三原則を遵守しようとするステンに対し、それは時代遅れだと言うRO635。人間の命令より優先する上位権限を行使したRO635はステンからファイルを受け取ろうとしたが、その時に鉄血の砲台からの砲撃でステンの周囲が爆発した。一時撤退し、マカロフと合流したRO635は、砲撃で行方不明になったステンや92式を捜すが、鉄血の砲撃は自分たちにも向けられていた。爆発に巻き込まれたRO635は、AR-15が残した「想定外の事態に陥った時にも諦めず戦い続けられるか」という最後のメッセージを思い出す。それからしばらく後、瓦礫に埋もれていたRO635を救出したのは92式やステンたちだった。彼女らはマカロフに指揮された部隊に救助されたのだという。臨時チームの仲間との別れを惜しみながら、RO635はAR-15の意志を継いでAR小隊の仲間を守る決意を固めるのだった。

EP00 「タネ」

燃え盛るセーフハウスで対峙するM4とエージェント

時間はEP01より少し前に遡る。
I.O.P社のペルシカから依頼を受けたAR小隊は、かつてのペルシカの同僚で、鉄血工造に移籍し戦術人形統括用上位人工知能「エリザ」を開発した科学者リコリスのセーフハウス(隠れ家)からあるデータを持ち帰るための作戦を遂行していた。技術体系の違いから戦術人形ではハッキングできない旧式のコンピューターに隠されていたデータをペルシカの指示で発見したM4だったが、そこに現れたのは鉄血の高等戦術人形の中でも最高級モデルである「エージェント」とその指揮下の部隊だった。鉄血の戦術人形を統括する人工知能・エルダーブレインもこのデータを狙っていたのだ。激しい戦いの末に痛み分けとなったエージェントとAR小隊。M4が手に入れたデータをペルシカに届けるため、AR小隊は決死の逃避行へと身を投じるのだった。

再生された記録データを見てかつての戦いを思い出すM4に、M16は鉄血の新たな大規模作戦が始まることを告げる。

EP05(通常)「火種」

爆破テロで頭部を負傷した新人指揮官を助けたのはグリフィンの最高責任者・クルーガーだった

AR小隊が持ち帰ったデータから、鉄血は「傘」と呼ばれる新型コンピューターウイルスを使用した作戦を計画していることが判明。グリフィンは極秘拠点に所属の指揮官を集めて対策会議を開くこととなった。しかしグリフィンの拠点は爆破テロを受ける。負傷した新人指揮官は、壮年の男に助けられる。戦士の心構えを説いた壮年の大男はグリフィンの最高責任者・クルーガーだった。拠点を攻撃してきた鉄血部隊をなんとか撃退したグリフィンは、極秘拠点の情報を漏洩した内通者を探す。それはウイルスに感染したAR-15だった。本人の意思と無関係に情報を漏洩するAR-15は情報モジュールを遮断され監禁されるが、他の小隊員が作戦行動をしている最中にグリフィンの施設から脱走する。ヘリアンは脱走したAR-15の破壊命令を下すが、そのAR-15は鉄血の高等戦術人形「デストロイヤー」の拠点を突き止めていた。AR-15はデストロイヤーに指示を出していた上位の高等戦術人形「ドリーマー」から自分が使用した鉄血人形の命令書き換え能力がドリーマーによって与えられたものだと知る。今はドリーマーの言葉に従うことが自分の真の目的に近付く方法だと知ったAR-15はそのまま行方不明になってしまった。

yuku_sakana
yuku_sakana
@yukusa_kana

目次 - Contents