ドールズフロントライン(ドルフロ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ドールズフロントライン』とは、中国のサンボーンが開発しているスマートフォン用のゲームアプリである。民間軍事会社の指揮官であるプレイヤーは、第三次世界大戦により荒廃した近未来を舞台に、人工知能の反乱により襲い来る機械の兵士たちを撃退するため、銃の名前を冠する戦術人形と呼ばれる機械の少女を率いて戦うことになる。

固有名を持つ上級のネイト。ニモゲンの妹で、ほぼ同じ外見ながら服の紐が銀色なのがマーキュラス。姉同様に上級個体であることに誇りを持っており、そのため下級個体である「ネイト」の名称で呼ばれると激怒する。
ニモゲンと同様に長い袖に隠された両手は機械式の触手であり、触手には接触しただけで人形のメンタルモデルにハッキングを仕掛けるシステムが搭載されている。また、この触手で人形のエネルギーを吸収し自己回復を行うことも可能。好戦的なニモゲンと違って単身で戦うことを好まず、他のパラデウス部隊を引き連れて数的有利を確保した上での戦闘を行う。
性格は冷酷かつ陰湿で罠を仕掛けることを得意としており、芝居がかった口調で聖譚曲「メサイア」やボルヘスの詩集などから引用した台詞を朗々と語るという特徴的な喋り方をする。あまりに芝居じみたその言動のため、敵対した反逆小隊や鉄血からは鬱陶しがられていた。マーキュラスもまたネイト特有の「お父様」への強い依存心で行動しており、また姉のニモゲンに対して強い姉妹愛を持っている。

イベント「異性体」では、姉のニモゲンが国際会議を襲撃してベルグラード市中に混乱を引き起こしている間に、篭絡した士官を利用してバラクーダノードが隠された軍の施設中枢に侵入。そして自分を追跡してきた反逆小隊のAR-15とAN-94を罠に嵌めて絶体絶命の危機に追い込む。しかし、同じくバラクーダノードを狙って侵入してきたM16とビークが率いる鉄血部隊によって作戦は失敗、パラデウスを倒すため一時的に手を組んだ鉄血と反逆小隊を相手に総力戦を行うことになった。
終盤、M4の策によりニモゲン共々OGASシステムを制御する装置であるカチューシャを破壊され、OGASシステムが暴走したマーキュラスは絶叫と共に動かなくなる。AR-15からは死んだと思われたが、再び動き出したマーキュラスはすっかり幼児退行していた。迷子になった子供のようにたどたどしく姉の姿を探すマーキュラスは、M4をニモゲンと誤認する。反逆小隊はそんなマーキュラスを鹵獲し情報を引き出すつもりであったが、M4がM4自身とネイトの関連性(註:「異性体」の項目を参照)について知ることを怖れたM16はマーキュラスを射殺してその口を封じた。
名前の由来は「水銀」。

その他の人物

ルニシア

M4A1とエリザのメンタルモデルを造るための土台となった少女。故人。
難民であったが、空爆により家族を失いテロリストに復讐を唆され暗殺者となる。パン屋の配達を装って民間軍事会社の駐屯地に入り込み、当時はまだ人間主体であったグリフィンの士官を次々に暗殺するが遂に露見して撃たれ重傷を負う。死を待つばかりであった彼女は、ペルシカにより脳部のスキャンデータを採取されその記憶と人格を電子データとしてコピーされることとなった。
これを基に造られたのがM4A1であり、リコリスに譲渡されたコピーデータを基に造られたのがエリザことエルダーブレインである。ルニシアの記憶と人格の大半はM4のメンタルモデルに残されており、エリザはそれを欲している。一方でメンタルモデルの制限が解除されたM4は、自分の中にいるルニシアの人格(を模倣した人工知能OGAS)から度々干渉を受けることになる。

K / カイン・シュヴァーヴェン

声:福山潤
国家保安局に雇われていると称するエージェント。ベルグラード市内におけるパラデウスの動向を調べていた。EP11より登場。
消息不明になったアンジェリアの行方について調べるためベルグラード市へ向かったROとSOPIIの前に情報屋を自称して現れた。ぶっきらぼうな皮肉屋だが決して悪人ではなく、内心ではグリフィン指揮官の力量を認めている。アンジェリアとは古くからの知人であり、国家保安局からテロリスト認定されたアンジェリアに接触し、指名手配を取り消す代わりに自分の指示に従うよう要請した。

EP11では、ベルグラード市の地下下水道に潜んでパラデウスの調査をしていたところに現れたROとSOPIIを試し、グリフィン指揮官の力量を見定めた上でパラデウスやアンジェリアについての情報と引き換えに自分の作戦に協力するよう要請した。
イベント「異性体」では、ベルグラード市で開催される和平会談をパラデウスが狙っていることを察知し、警備体制の予備プランとしてグリフィンに市中に潜んでいるパラデウスの排除を依頼する。しかし、パラデウスの計画はKの予測以上に周到であったため国家保安局の警備体制は崩壊。グリフィンにウルリッヒ主席の護衛を要請すると同時に、反逆小隊にはパラデウスの真の目的であるバラクーダノードの破壊を命じる。しかし、国家保安局のゼリンスキー局長がパラデウスの脅迫に屈したため、急遽命令を変更してグリフィンが鉄血から奪回したバラクーダノードを接収しパラデウスに引き渡すこととなった。

マホロ

声:佐倉薫
Kのサポートを務めるメイド用民生人形。しかし、その正体は戦術人形と同等の格闘戦能力と電子戦性能を持つ違法改造人形である。RO635が言うには「当局にバレたら懲役十数年は間違いない」レベルの改造が施されている。元が民生用素体であるため素体時点から戦闘用に造られたAR小隊の人形に比べてパワーと耐久力には劣り、SOPIIとの戦いでは腕力の差で敗北している。同タイプの人形を複数並列式に同じメンタルモデルでコントロールしており、捕獲された際には自壊プログラムでメンタルモデルを溶融させて証拠を残さないよう設定されている。
Kに対しては強い忠誠心と信頼感を持っており、カリーナが任務に邁進するあまり私生活を犠牲にしているKのことを「自律人形のよう」と口にした時には普段の無感情ぶりが嘘のように「その発言は看過できない」と激怒していた。
EP11ではKの命令でベルグラード市内に勢力を広げているパラデウスについて調査していたところROたちと遭遇。一度は誤解から敵対するが、ROたちがグリフィンの戦術人形であると知って協力する。
イベント「異性体」では、グリフィン部隊と共に教会に籠城していたウルリッヒ主席を助け出すために登場。輸送用トラックを用意して脱出のサポートを行った。

『ドールズフロントライン』のメディアミックス作品

ドールズフロントライン 人形之歌

漫画:Ling
原作:上海散爆網絡技有限公司(サンボーン上海本社)
連載:2019年7月26日~
単行本:既刊5巻(以下続刊予定)

中国の動画サイト「Bilibili動画」で月刊連載されている公式コミカライズ作品。日本では一迅社の「月刊ComicREX」で連載されている。物語はEP00から始まってほぼゲーム内のメインストーリーを主人公であるM4A1の視点から追っていく形であるが、独自のキャラクターを設定された女性指揮官やメインストーリーでは活躍しなかったその他の戦術人形の活躍など、各エピソードに漫画版ならではの脚色がされている。

ジャンシアーヌ

声:小松未可子
『ドールズフロントライン 人形之歌』におけるグリフィン指揮官。女性、22歳。
癖っ毛をボブカットにした、いかにもゆるふわ女子といった印象の人物だが切れ者の指揮官。頼りなさげな言動とは裏腹に、基地に保護されたM4が勝手に回線を使用してSOPIIと連絡を取っていたことを見抜くなど抜け目がない。エリート部隊と違い装備も乏しく所属する人形も少ないながら、戦術人形をできるだけ傷つけたり失ったりしないよう知恵を巡らせて指揮を執っている。当初は不信感を抱いていたM4も、彼女の優れた指揮能力と人形への思いやりを知って信頼を深めていく。個人の戦闘力も高く、デストロイヤーによるグリフィン基地襲撃では爆発により負傷したものの、すぐに外骨格と防弾アーマーを着用し自ら前線指揮を執っている。
副官はGr G36であり、激務に疲れてメイド服の彼女に甘えているところが度々描かれている。
電脳空間でのミーティングの際に使用しているアバターはコウモリの翼を持ったウサギ。

「人形之歌」をベースとしたTVアニメ版「ドールズフロントライン」にも登場。アニメオリジナルエピソードである第2話では、基地内の人形との面談でそれぞれの個性を見極め、適材適所に配置することで初の作戦を成功させ、またその作戦がグリフィン上層部によるチュートリアルであることを看破するという場面があった。

石軍(しーじゅん)

声:三瓶雄樹
グリフィンの指揮官でジャンシアーヌの同僚。
髪型はツーブロックのオールバックで黒縁眼鏡をかけた若い男性。オタク趣味かつ女好きという二次元三次元問わない色好みの性格で、副官のSuper SASSからは呆れられ気味。ジャンシアーヌの後方幕僚であるカリーナを熱心に口説いているが、カリーナからは金払いのいいカモだと思われている。RFタイプの戦術人形を好み、狙撃戦法を得意とする。
作中では鉄血の高等人形ハンターが率いる輸送部隊を攻撃する際の友軍として登場。その後、ヘリアンが招集した指揮官会議の出席者として再登場。デストロイヤー率いる鉄血部隊がグリフィン基地を強襲した際にジャンシアーヌらと共に防衛戦に臨んだ。

「人形之歌」をベースとしたTVアニメ版「ドールズフロントライン」にも同様の役割で登場した。

フョードル・カモロフ

声:星野充昭
グリフィンの指揮官でジャンシアーヌの同僚。
金髪の坊主頭にカイゼル髭、筋骨隆々の大柄な中年男性。常に敬語を使う真面目な熱血漢で、ジャンシアーヌの指揮能力には一目置いている。副官はHGのPPKだがその他の部下はほとんどがMGの戦術人形で、瞬間火力重視の戦法を好む。PPKからは「人形の能力に対して不満が多い」と悪く言われながらも慕われている模様。
作中では石軍と共に鉄血の高等人形ハンターが率いる輸送部隊を攻撃する際の友軍として登場。その後、ヘリアンが招集した指揮官会議の出席者として再登場した。鉄血による基地襲撃に際しては自ら前線に立ち、外骨格の補助があるとはいえ連装機関砲で鉄血人形を蹴散らすという人間離れしたパワーを見せた。

「人形之歌」をベースとしたTVアニメ版「ドールズフロントライン」にも同様の役割で登場した。

川崎(かわさき)

声:丸岡和佳奈
グリフィンの指揮官でジャンシアーヌの同僚。
眼鏡をかけた若い女性で片脚は義足。ヘリアンにより招集された指揮官会議の出席者として登場、待ち時間にジャンシアーヌとの模擬戦を行い、非エリート人形を自在に使いこなすジャンシアーヌの手腕に感服していた。その後の基地防衛戦ではジャンシアーヌらと共に鉄血の攻撃を食い止めるべく奮戦していた。
片脚を幼少期にテロリストの仕掛けた爆弾で失っており、その際に弟が死亡している。

「人形之歌」をベースとしたTVアニメ版「ドールズフロントライン」にも同様の役割で登場した。

フランクリン

声:柳田淳一
グリフィンの指揮官でジャンシアーヌの同僚。
肩までかかる金髪のキザな青年だが、抜けたところがありいまいち様にならない。技官上がりのためジャンシアーヌらと違い直接戦闘力は低いが頭脳は優秀。ヘリアンにより招集された指揮官会議の出席者として登場したが鉄血による基地襲撃に遭遇。自ら配合した特殊樹脂を基地内に流し込み鉄血部隊の足止めに貢献したが、前線で戦わなかったことから石軍らには文句を言われる。その後は鉄血部隊の指揮所を突き止めるための分析班として優れた洞察力を発揮していた。

「人形之歌」をベースとしたTVアニメ版「ドールズフロントライン」にも同様の役割で登場した。アニメ版ではコミカルな部分がより強調されたキャラクターとして描かれている。

ドールズフロントライン トリガーハッピー

yuku_sakana
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