【深夜廻】二人の少女ユイとハルを巡るストーリーのネタバレ解説・考察まとめ

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田舎町で共に過ごす二人の少女、ユイとハル。夏のある日を境に、彼女達は怪物達がはびこる異形の街へと迷い込み、離れ離れになってしまう。深夜の街を廻り、互いを探す少女達。その中で見えてくる二人の「過去」と「真実」についての解説と考察。

『深夜廻』とは

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一人の少女が怪物の世界となった「夜」を廻る、前作「夜廻」

「深夜廻(しんよまわり)」は、日本一ソフトウェアより2017年8月24日に発売されたPlayStation 4及びPlayStation Vita用ゲームソフト。
2015年に前作「夜廻」がPlayStation Vita用ゲームソフトとして発売され、今作「深夜廻」はその続編となる。
デフォルメされた可愛い少女のキャラクターが、懐中電灯を頼りに夜の街を「廻る」ことで怪異達をかわしながら謎を解いていくホラーアドベンチャー。
キャラクターの可愛らしい見た目に反して、怪物のおぞましい造形や、グロテスクさを抑えない容赦ないホラー描写が独特の「ダーク」な世界観を作り上げ、好評となった。
本作「深夜廻」も前作が作り上げたダークな世界観をそのままに、今度はユイとハル、という二人の少女が主軸となり物語が進んでいく。

夜を廻る二人の少女、ユイとハル

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怪異に巻き込まれる少女、ユイ(左)とハル(右)

「深夜廻」の主人公となる二人の少女、ユイとハル。
ユイは赤いリボンとポニーテールが特徴で、ハルよりも少しだけ精神的に大人。クロとチャコという二匹の犬を飼っている。
ハルは青いリボンと三つ編みが特徴で、ユイに比べるとまだまだ幼い部分が抜けず、ユイを頼る場面も多い。
彼女達は互いに田舎町に住み、いつも一緒に遊ぶ親友であった。
しかし、ユイは家の事情から近々、遠くの街へ引っ越すことが決まっていた。
別れてしまう前に、共に花火を見て最後の夏の思い出を作ろうと決めていた二人。
そんな中、二人は怪異が待つ「深夜」の世界に引き込まれていく。

意味深な幕開けと、離れ離れになる二人

チュートリアルの最後に待つ惨劇

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ゲームではおなじみの操作説明。その最後に待つ結末は…

ストーリーを開始すると、まずはユイの絵日記が一枚、表示される。
そこに書かれていたのは、彼女の飼っていた犬の一匹・クロが死んでしまったという、悲しい内容だった。
夕暮れの山の中をクロの亡骸を持ち、進むユイ。彼女の側には、残されたもう一匹の犬・チャコも一緒だった。
街が見える見晴らしの良い場所にクロを埋葬するユイ。するとここで、ゲームの操作方法を説明する「チュートリアル」が始まる。
移動方法やアイテムの使い方、ギミックの解除の仕方などが説明され、山道を進んでいくユイ。
ユイは途中でチャコをリードから離し、たった一人で山道を奥へ奥へと進んでいく。
やがて、一本の大きな木へとたどり着くユイ。チュートリアル通りに操作を続けていくと、彼女はその木にチャコを繋いでいたリードを括り付け、首を吊ってしまう。
操作説明を終え、待っていたのは主人公のいきなりの自殺。
彼女は残された愛犬・チャコを自由にし、ただ一人死を選んだ。
この意味深な描写から「深夜廻」のストーリーは始まっていく。

別れを惜しむ二人は、「深夜」の世界にひきずりこまれる

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夏の最後の思い出として、花火を見る二人。この後、ユイは怪異に連れ去られる

場面は一転、ユイとハルは山頂から、夜の空に上がる花火を見ていた。
親友の二人だったが、ユイが家の事情から近々、遠くの街へ引っ越すことが決まり、二人でいられる時間も残りわずかとなっていた。
夏の最後の思い出として、一緒に花火を見るユイとハル。ハルはまだどこか未練が残っていたが、ユイはあえて別れをはっきりと告げることで、互いの気持ちを固めようとする。
花火も終わり、二人は懐中電灯の明かりを頼りに、街へと戻るため夜の山道を降りていく。
だが、山道で謎の声を聞き、怯えだすハル。
ユイはハルを茂みの中に隠し、様子を見るため一人で進む。
慎重に進んでいくと、そこにはなぜか自身がチャコを繋いでいたはずの、赤いリードが落ちていた。
不可解に思うユイだが、彼女に謎の怪物が襲い掛かり、山から連れ去る。
遅れて駆け付けたハルだったが、そこにはユイが持っていたはずの懐中電灯が落ちているのみだった。
突如姿を消したユイ、そしてそこから次々と姿を現す怪物。
ハルは親友を探し出すため、一人で真夜中の街の探索を始める。

怪物だらけの夜の街

街中に現れる怪異の存在達

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夜の街には、ハルが出会ったことない存在が、そこかしこに現れていた

手がかりもない中、とにかくユイを探すために、深夜の街を巡るハル。
懐中電灯で照らすと、街の至る所に見たことも無い怪物達が出現していた。
赤ん坊の泣き声をしながら追いかけてくる者、唸り声と共に近付く白い影、タイヤのような見た目で突っ込んでくる幽霊。
姿形は多種多様だが、皆揃って、ハルを見つけると彼女を追いかけてくる。
幽霊に触れてしまうと、無力なハルにはなす術がなく、一回でゲームオーバーとなる。
襲い掛かってくる怪異からひたすらに逃れながら、ハルはユイの行方を捜す。

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ハルとは別の箇所をさまようユイ。彼女もまた、怪異に襲われていく

一方そのころ、さらわれたユイも街の別箇所で、目を覚ましていた。
彼女もハルと同様、怪物だらけになった街に困惑しつつも、再びハルと出会うために進んでいく。
しかし、行く先々で怪物達に捕らわれ、物語冒頭と同じように連れ去られていくユイ。
プレイヤーは彼女が見ていた光景を頼りに、手がかりを見つけようと奮闘していく。

ハルを導いてくれるたった一つの存在・チャコ

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行く先々でハルを導いてくれるチャコ

一人きりに思えたハルだが、彼女の前に、ユイの飼い犬であるチャコが姿を現す。
チャコは行く先々でハルが進むべき方向、行くべき場所へと誘ってくれる。
ハルは、きっとチャコがユイの元へと連れて行ってくれようとしていると思い、チャコの後を追って行く。
チャコは道案内をしてくれるだけでなく、襲い来る怪異に毅然と立ち向かう事で、時にはその魔の手からハルを守ってくれる。
たった一人で街を巡るハルにとっては頼もしい味方の登場だった。

怪異の中でも「特異」な存在

何度も二人を追い詰める「コトワリさま」

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