【深夜廻】二人の少女ユイとハルを巡るストーリーのネタバレ解説・考察まとめ

田舎町で共に過ごす二人の少女、ユイとハル。夏のある日を境に、彼女達は怪物達がはびこる異形の街へと迷い込み、離れ離れになってしまう。深夜の街を廻り、互いを探す少女達。その中で見えてくる二人の「過去」と「真実」についての解説と考察。

「コトワリさま」とは、どういう存在なのか

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時にはハル達を襲い、最後は救ってくれた「コトワリさま」

劇中で幾度となくハル達を襲っていた「コトワリさま」だが、最終局面では山の神に立ち向かう道具を与えてくれたりと、必ずしも悪い存在ではない、という事が明らかになる。
神社の絵馬などから考察するに、恐らく「断り様」という表記が正しいのではないだろうか。人と人の「悪縁」を断ち切るための存在で、それを象徴するのが、コトワリさまが持つ巨大な「ハサミ」である。
本来は崇拝する人々が「もういやだ」と思うほど退けたい縁を「断ち切る」事で解決してくれる、存在なのだろう。
だが、ハルが辿り着くまで神社は荒れ放題で、コトワリさまを祀っている「人型の結界」も効果をなしていなかった。このため、本来持つ神性を失ってしまい、所かまわず対象を切り刻もうとする、不安定な存在になってしまっていた、ということが考えられる。
また、そもそもユイとハルに付きまとっていた理由だが、ユイは死者であり、ハルとは別の世界にいるべき「異なる存在」でもある。
このことから、本来は結ばれるべきではない者達ということで、二人の「悪縁」を断ち切るため、何度も襲い掛かってきていた、とも考えられるかもしれない。
いずれにせよ、ハルに「赤いタチバサミ」を授けてくれたのも、死へと誘う「山の神」との「悪縁」を断つため、力を貸してくれたという事だろう。
「死者と縁を結ばせようとする山の神」と「悪縁を断ち切ろうとするコトワリさま」は、対となる役割を持つ存在だったのかもしれない。

前作から登場する「ヨマワリさん」とは

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前作に続いて、謎の存在「ヨマワリさん」

もう一つ、怪異の中でも特別な存在が、街を歩いている中で突如出現し、ハルを廃工場へと連れ去ってしまう「ヨマワリさん」だ。
幽霊となったユイを追って、山に向かおうとしたハルをさらったのが初めての出会いとなったが、前作から引き続き登場している存在でもある。
前作でも主人公をさらったり、時には形を変えて襲ってきたが、その真意自体は汲み取れず、それでいてクリア後も存在しているなど謎が多い。
今作でも同様に、クリア後も町中に存在しており「廃工場にさらう」という部分は変わらない。
これは前作も踏まえて考えると、恐らくだが「山の神に近付こうとする子供をさらい、無理矢理に安全な場所へと遠ざけている」のではないだろうか。
ハルがユイに会うために山に向かったのも、結果から言えば元凶である「山の神」に引き寄せられ、選択肢によっては首を吊ってしまう危険な状況まで誘われてしまった。
こういった事態から子供達を守るため、無理矢理に離れた廃工場に連れていき、危険な場所に足を踏み入れないように、夜の街を徘徊しているのでは、と考えれる。

前作と今作のつながり

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クリア後の街で出会う少女・ことも。前作「夜廻」の主人公である

クリア後に街を散策すると、赤いリボンの少女に出会うことができる。
どこかユイに似た雰囲気の彼女だが、その正体は前作「夜廻」の主人公・こともである。
実は「ヨマワリさん」に連れ去られた廃工場を始め、その周囲の街は前作「夜廻」の舞台となった場所であり、こともの住んでいた町はハル達の住む町の、隣町だった。
「深夜廻」は「夜廻」から2年後という設定であり、行く先々でこともはハルに、街の神社や商店街、線路といったスポットでどんなことがあったかを、教えてくれる。
街でハルが見つけた「幽霊を退けるためのヒント」等は、こともが行く先々でハル達を助けるために書き記してくれていたメモだった。
ハルが初めて廃工場にさらわれ、茂みの中でヨマワリさんから身を隠している際、良く聞いていると「小石を投げる音」が聞こえるのだが、これもまた、こともがヨマワリさんの注意をひき、ハルを陰ながら助けてくれていた、という事が明らかになる。

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