学園ハンサム(Gakuen Handsome)のネタバレ解説まとめ

「学園ハンサム」とは、2010年に発売されたBLゲーム。製作は「チーム欲求腐満」、メインイラストやシナリオをメンバーの「木足利根曽」が担当している。最初はコミティアでパソコンゲームとして販売されたが、その後スマホゲーム化。2016年には5分枠でテレビアニメ化した。「主人公」はハンサムの揃う私立薔薇門高校に転入し、個性の強いハンサムたちと出会う。異様に長い顎が特徴。

『学園ハンサム』の概要

「学園ハンサム」とは、2010年に発売されたパソコン向けBLゲーム。

元々は、東北芸術工科大学映像学科の生徒8名のサークル「チーム欲求腐満」が作った、第9回ニコニコ映画祭に出した映像作品。
映画祭ではノミネートなどの評価は受けなかったが、メンバーの「木足利根曽」が2009年にニコニコ動画に本作のオープニング映像を載せると反響があり、当初はオープニングのみ製作の予定であったがゲーム製作することになった。
2010年に同人即売会コミティアで体験版を販売し、同年9月に公式サイトで正式に販売開始。
その後モバゲ・GREE版を発表し、スマホ向けアプリとして完全版を発表。
さらに番外編をスマホ向けアプリで発表し、2015年に完全版と番外編をパッケージ化した「学園ハンサム Special」が発売。
2016年にはクラウドファンティングで資金を集め、5分枠でテレビアニメ化した。

本作の特徴は、とにかく顎が長く、素人が描いたような画力で中二病な黒歴史を彷彿とさせる絵である。
基本的には木足利根曽の顎の長いイラストがメインではあるが、たまに画力の高いイラストレーターがスチルや立ち絵などを描いてもいる。
顎が長い事などのデッサンの乱れはあえて下手に描いていると思われ、公式側がギャグとしてネタにしているもので、顎で人を刺し殺すなど理解の範疇を超える表現をする。
物語も顎に負けずかなりの荒唐無稽で、感覚が麻痺する程のツッコミ所ばかりの作品となっており、ターゲット層である腐女子たちも本作がBLであることを忘れてしまう程衝撃的な内容となっている。
しかしこういった特徴が段々と中毒症状を起こし、一度見たら忘れられない作品となって行き、ニコニコ動画で行われた実況動画などの影響もあって認知度を広めていく。
腐女子ではない人たちからもギャグ作品として高い評価を受け、クラウドファンティングで資金が集まる程固定ファンも多い。
本作は、画力やシナリオのクオリティではなく作品のコンセプトや存在そのものが愛されている。
いつのまにか本当にキャラに萌えてしまう人もいて、二次創作では画力を惜しみ無く使ったイケメン化などもされている。

ゲーム版はフルボイスで、声優は素人の男性スタッフが担当しているため、基本的には棒読みでたまに台詞を噛む。
しかしリテイクは無く、噛んだ台詞や台詞の途中で笑ってしまってる場合でもそのまま収録されている。
ゲーム版では主人公の名前は決まっておらずプレイヤーの任意の名前になるが、キャラクター達は主人公を呼ぶ時に名前の部分に「あー」や「んーん」などの適当な声が入り、なんとなく名前を誤魔化して呼んでいるような雰囲気になっている。
次第に声優が主人公名の部分で遊ぶようになり、主人公がキャラ達になんて呼ばれるかも笑い所の一つ。

『学園ハンサム』のあらすじ・ストーリー

「主人公」は、部活・勉強・家柄などあらゆる分野で県内トップクラスの実力者、且つハンサムが揃っていると言われている男子校「私立薔薇門高校」に転入した。
アウトローな担任教師「西園寺 輝彦」と、校長の「夏目 次郎」に挨拶し、主人公は自分のクラスへと行く。
そこには7年ぶりに再会した幼馴染「早乙女 拓也」がいた。
そして校内で不良問題児と言われている「美剣 咲夜」、生徒会長の「鏡 蓮児」に出会う。
美剣に好かれサッカー部に誘われたり、鏡に好かれ生徒会に誘われる主人公。
拓也と一緒に帰ったり、西園寺のいる美術部に出入りし、主人公は周りにいるハンサムたちと交流を深めていく。
主人公が学校に馴染んできた頃、不思議な雰囲気を纏った青年「志賀 慎吾」が転入してくる。
志賀の登場と同じ頃に主人公は、志賀っぽい人が出てくるファンタジーで不思議な夢を見はじめる。

主人公の妹「優」は、さも当然のようにハンサムたちの誰が好きなのか主人公に聞いてくる。
最初は男には興味は無いと主張する主人公であるが、次第にハンサムたちに惹かれて行く。
主人公は夏休みやクリスマスを誰と過ごすか、決断を迫られる。

美剣ルート

主人公が美剣の在籍するサッカー部へ出入りし、休日やクリスマスに美剣を誘い、美剣の好感度を上げると美剣ルートになる。

主人公が美剣を最初に見たのは、美剣が校内で喧嘩している姿であった。
問題児の不良として有名である美剣であるが、ある日主人公が落とした消しゴムを笑顔で拾ってくれる。
美剣は主人公を消しゴムとあだ名をつけて覚えており、主人公がサッカー部へ行くとサッカーの指南をしてくれる。
その際に主人公がサッカーボールで美剣をふっ飛ばした事により、美剣は主人公にサッカーの才能を見出す。
美剣は先輩らしく主人公をリードし、主人公は美剣に好意を寄せていく。
そして美剣もまた主人公の事が好きで、二人は想いを告げ合い結ばれる。
次の日、主人公が美剣と両想いになった事に浮かれ気分で部室へ行くと、美剣と部員の喧嘩する声が聞こえてきた。
美剣は「あんこはこしあんに決まっている」と主張し、物凄い剣幕で部員に掴みかかっていた。
その場は主人公が説得し場を収めたが、翌日事件は起こってしまう。
主人公が部室へ向かうと、「ウボァー!」という悲鳴が聞こえてきた。
慌てて部室に入ると、美剣が自身の顎で部員の胸を刺していた。
なんと美剣はつぶあん派を殲滅する殺人鬼と化していたのである。
美剣は部室を飛び出し、次々につぶあん派の人間を殺して行き、主人公は美剣を追った。
主人公は公園で美剣と対峙し、狂った美剣は主人公の事もつぶあん派だと決めつけ、主人公に襲い掛かる。
美剣の攻撃を掻い潜る主人公であるが、攻撃を受けてしまい倒れてしまう。
目を覚ますと病院に居て、側には美剣がいた。
美剣は主人公にとどめを刺そうとした瞬間、愛の力で顎が輝き、正気に戻ったというのである。
美剣は憑き物が落ちたような顔で、(あんこの好みは)「人それぞれだよね」と笑うのであった。
美剣の罪は特に問われる事は無く、二人は結婚するのであった。

西園寺ルート

主人公が西園寺がいる美術部へ出入りし、休日やクリスマスに西園寺を誘い、西園寺の好感度を上げると西園寺ルートになる。

西園寺は昔、海外画家デビューする予定であったが、親の借金が原因で夢は叶わなくなってしまう。
崖から自殺を図った所を薔薇門高校の校長である次郎に助けられ、次郎が薔薇門高校で教師になるよう道を示したことで、西園寺は画家になるという夢を断念し教師の道を選んだ。
そんな西園寺の過去を知らなかった主人公は、西園寺に自分で描いた崖の絵を見せてしまい、西園寺のトラウマが復活する。
「あばばば」と謎の声を上げ精神崩壊してしまう西園寺に、主人公は西園寺から教えてもらった絵画の技術を生かし、西園寺のために絵を描く。
西園寺は画家になれなかった自分の人生とは何だったのか落ち込んでいたが、主人公の絵を見て、夢を諦め教師になった人生にも意味があったのだと気づき、立ち直るのであった。
しかし、主人公が薔薇門高校へ来て一年が終わろうとしていた頃、事件が起こる。
薔薇門高校に多大な寄付をしていた名士「○潤」が、主人公を見初める。
主人公は西園寺が好きであると主張し○潤の告白を拒むが、周りの誰もが名士である○潤の力には抗いきれず、主人公は○潤と結婚することになってしまう。
結婚式の前夜、西園寺が主人公の元を訪れ、二人はお互いに想い会っていることを告げお別れする。
結婚式当日、○潤との誓いの言葉を迫られる主人公は、ひたすら拒否し続ける。
すると挙式会場に西園寺が乱入し、主人公を連れ去る。
追ってくる○潤に拓也を生贄に差し出し、拓也の尊い犠牲もあり、二人は逃げ延び幸せに暮らした。

鏡ルート

主人公が鏡の在籍する生徒会へ出入りし、休日やクリスマスに鏡を誘い、鏡の好感度を上げると鏡ルートになる。

主人公と鏡の出会いは、主人公が鏡の落としたプリントを拾ってあげたところからであった。
鏡はプリントを拾った主人公を生徒会に誘い、主人公は鏡の仕事を手伝いながら鏡と仲良くなっていく。
主人公の親友である拓也は、性格が合わない鏡とは何かと対立しがちであるが、主人公と一緒に鏡に接していくうちに鏡と拓也も仲良くなっていく。
次第に三角関係の雰囲気になり、拓也と鏡の仲を勘ぐる選択肢を選ぶと二人が結ばれるルートへ行く。
拓也との仲を無視すると正式に鏡ルートとなる。
赤点を取ると退学になってしまう拓也のために、主人公・鏡・拓也の三人で勉強会を開いた。
生徒会室で鏡は主人公に、最近胸がドキドキするがこれは何なのかと尋ねてきて、主人公はそれは恋だと答えた。
鏡の恋の相手とは一体誰なのか、鏡が答えを出そうとした瞬間、生徒会室に拓也が血相を変えて入ってきて、テストの結果が出たと騒いだ。
問題になったのは拓也の点数ではなく、常に1位を取っていた鏡が今回は2位だったと言うことであった。
高飛車で他人を見下す鏡にとって、成績は常に1位であることが当たり前で1位からの転落は死を意味していた。
2位を取ってしまった鏡は思いつめ、何処かへ走り去ってしまう。
主人公と拓也は二人で鏡を探しに行くが、途中何処からとも無く○潤が襲い掛かってきて、拓也は主人公に鏡を探させるため○潤の足止めを買って出た。
○潤に襲われた拓也の叫び声を背中に聞きながら、主人公は鏡を探しに行く。
鏡はプール施設の屋上から身投げしようとしていた。
主人公が鏡に告白したことで鏡は自殺を止めるが、足を滑らせて落下してしまう。
しかし鏡は奇跡的に命を取りとめ、主人公は病院で鏡に面会し、結婚しようと告げる。
二人は結婚し、二人を皆が祝福した。

拓也ルート

主人公が拓也の絡む選択肢を選び、休日やクリスマスに拓也を誘い、拓也の好感度を上げると拓也ルートになる。

主人公と拓也はもともと幼馴染であった。
拓也は主人公に好意を持っていたが、その気持ちが恋であったことを再会した時に確信する。
主人公にとって拓也は一番身近で接し易い親友でもあり、学校生活の中で一番一緒に居る時間も多い。
拓也の自宅はお好み焼き屋で、拓也は積極的に店を手伝っていた。
主人公と拓也は一緒に夏祭りに行き、主人公は拓也の自宅に泊まった。
眠る主人公に、拓也は主人公に対する想いを吐露するが、告白して主人公に迷惑を掛けたくないとも思っていた。
拓也は自分の気持ちを告げる事で、主人公との友情が崩れてしまうのを恐れていた。
だが拓也は気持ちが抑えきれず、告白しようと主人公宛にラブレターを書くが、やはり踏ん切りがつかず手紙を主人公に渡せずにいた。
その手紙をうっかり教室に落としてしまい、主人公が読んでしまう。
読まれてしまっては仕方ないと、拓也は想いを告げ、迷惑であればもう縁を切って自分の事を忘れて欲しいと主人公に言う。
主人公は拓也の気持ちを受け入れ、二人は結ばれた。
しかし翌日、突然拓也の引越しが決まってしまう。
お好み焼き屋の経営難で夜逃げする事になり、もう町には戻ってこれないかも知れないと言う。
主人公は拓也にお守りを作り、夜逃げの日にそれを渡し、いつか再会出来る事を祈った。
5年後、商店街に新しくお好み焼き屋が出来た。
主人公が店に行って見ると、そこには店主になった拓也がいて、二人は再会するのであった。

志賀ルート

志賀はストーリーの途中から出てくるキャラなため、他のキャラのフラグを折りながら志賀の登場まで待ち、志賀の絡む選択肢を選び続けると志賀ルートになる。
志賀のストーリーは中二病的な物語になっており、主人公が冷めた発言をしたり待ち合わせ場所に行かないとフラグが即折れる。

主人公は転校したその日、誰かが自分に呼びかける不思議な夢を見る。
5月に入り、主人公が学校に馴染んできた頃、クラスに新しい転校生の志賀がやってきた。
そして主人公は再び不思議な夢を見るが、今度の夢は鮮明で、志賀にそっくりな人間が登場した。
その人間は「シガリータ・シンゴリファー」と名乗る。
夢の中の世界は異世界ファンタジーで、シガリータは魔法を使ってモンスターを倒した。
シガリータとは志賀のことなのだろうか、それとも別人なのだろうか、主人公は志賀の存在を意識するようになる。
志賀は学校ではいつも一人で、大抵屋上に居る。
ある昼休み、主人公が屋上でおにぎりを食べようとすると、志賀が現れ主人公の持ったおにぎりを黒の紋章と呼んだ。
志賀もまた不思議な夢を見ていて、夢の中で出会った人物が主人公に似ていると思っていたのであった。
つまりシガリータは志賀だったのである。
そして志賀は、天空世界ディアハーン(恐らく夢の中の世界の事)を守る魔道師である事を主人公に明かす。
主人公もまたディアハーンの伝説の戦士であるようで、二人はディアハーンを魔物から救おうと決意する。
黒の紋章は何かのアイテムだったようであるが、詳細は不明。
ある日、ディアハーンの魔王が学校の屋上に扉を作っており、魔王がこちらの世界に来ようとしているという話を主人公は志賀から聞く。
二人は扉からディアハーンに行き、魔王○潤を倒しに行く。
志賀は魔法少女(女装)に変身し戦うが、魔王の力に押されてしまう。
志賀は主人公に告白し、主人公は志賀の想いを受け入れ、愛の力によって志賀はパワーアップし、魔王を倒した。
二人は現実世界に戻り結ばれるのであった。

その他ルート

優の部屋へ行くという選択肢がセーブポイントになっているが、一度だけ風邪を引いてる時があり、少ない優ルートの一つ。

他にも複数のバッドエンド、隠しルートで次郎と優ルートが存在する。
序盤で次郎と優に誰が気になっているか聞かれる時に、選択肢で全員死ねを選ぶと、優と次郎を推す選択肢が出てくる。

次郎ルートは、夏に次郎と出かけるというミニストーリー。
優に関しては二週目からは弟という設定になり、いつもは女装しているという事が明かされる。
可愛さ故にクラスメイトの男子から苛められてしまう優を、主人公が助ける兄弟(妹?)愛が描かれる。
またハッピーエンドの攻略数に応じて、エキストラシナリオ「志賀君殺人事件~犯人は拓也~」が解放される。
タイトル通り、志賀が殺害され犯人が拓也というミニストーリー。

『学園ハンサム』の登場人物・キャラクター

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