頭文字D(イニシャルD・イニD)のネタバレ解説・考察まとめ

『頭文字D』とは1995年~2013年まで、しげの秀一が『週刊ヤングマガジン』で連載していた漫画およびそれらを原作としたアニメ作品である。実在する日本の峠を舞台にし、自動車を高速で走行させて峠を攻める事を目的とする「走り屋」達の物語を描いた作品である。トヨタスプリンタートレノ(ハチロク)のドライバー藤原拓海が卓越したドライビングテクニックを駆使して数多くの走り屋とのバトルを繰り広げる様を描く。

チームスパイラル

プロジェクトDの進行を阻止するために構成された防衛ラインの「第三防衛ライン」

池田 竜次(いけだ りゅうじ/声 - 中井和哉) / 搭乗車種:Z33 フェアレディZ Version S(前期型)

スパイラルのゼロと呼ばれるチーム・スパイラルのヒルクライム担当。実家が寺であり、豊富な資金がある。
ゼロ理論である無の境地という、独自の理論をもって走る。この理論は、ドライバーの感情を限りなく無に近づけて走ることで車からの情報を読み取り、それにドライバーが運転技術で応えることで最適な走行を実現するというものである。涼介は方法としては間違っていないが「人間である以上、感情を無にすることなど不可能である」としてこの理論を否定している。

ボディカラー
バーニングレッド

主な外装パーツ
イングス製パーツ、AUTO PRODUCE BOSS製マフラー、mine's製ミラー

主な内装パーツ
ロールバー(メーカー不明)

ナンバー
湘南 301 み 69-556

深窓の令嬢の異名を持つフェアレディZは日産自動車で製造されているスポーツカーである。エンジンはV6VQ35DE型であり3.5LのNAであり出力は280PSを誇る。またFR特有の走行バランスを安定化させるために電子制御システムVCD等が搭載されている。現状購入することが出来るFRでMTのスポーツカーである。

本編では池田竜次が搭乗する車種である。3.5LV6NA「VQ35DE」エンジンが引き出す太いトルクに安定したハンドリングを約束する高次元のスポーツカーである。

全長×全幅×全高(mm):4315×1815×1315
ホイールベース(mm):2650
車両重量(kg):1480
エンジン型式:VQ35HR
総排気量(cc):3498
最高出力:313ps/6800rpm
最大トルク:36.5kgm/4800rpm
トランスミッション:6MT
駆動方式:FR

奥山 広也(おくやま ひろや/声 - 阪口周平) / 搭乗車種:S15 シルビア Spec-R(前期型)

チーム・スパイラルのダウンヒル担当で、スパイラルのゼロワン。挑発的な性格で、プロジェクトDとの戦いに対してドラテクを競うつもりはない、車の性能差で勝つと豪語していた。愛車のS15の性能に自信を持っている。

ボディカラー
ブリリアントブルーチタンパールメタリック

主な外装パーツ
GP SPORTS製 G-SONIC EVOLUTION、Gullflameホイール、EXAS EVO Tune

ナンバー
湘南 503 ほ 16-801

S15シルビアは1999年に発売されたシルビアでは7代目にあたる車両である。今でもドリフトベースとしての評価が高く中古車市場では根強い人気を誇っている。
バランスの良いSRエンジンは2リッターターボであり最高出力は250PSとなる。FRにターボを搭載したシルビアはその外装の美しさからも人気が高い。また内装にメーカー純正とは珍しい、ブースト系や油圧計などを標準装備させている。

本作では奥山広也が搭乗する日産S15シルビアは、37年間続いたシルビアの最終型モデルである。扱いやすくバランスも良い車両となっている。

全長×全幅×全高(mm):4445×1695×1285
ホイールベース(mm):2525
車両重量(kg):1240
エンジン型式:SR20DET
総排気量(cc):1998
最高出力:250ps/6400rpm
最大トルク:28.0kgm/4800rpm
トランスミッション:6MT
駆動方式:FR

サイドワインダー

神奈川三大勢力の一つで、「4段階の防衛ライン」を考案・指揮している。プロジェクトDの実力を見極めるため、走行タイムを計測したりとデータを集めている。

北条 豪(ほうじょう ごう/声 - 木内秀信) / 搭乗車種:NA1 NSX(前期型)

チーフドライバーでサイドワインダーのヒルクライム担当。境遇としては高橋兄弟と似ており、兄の北条凛と共に富士の北条兄弟と呼ばれ、名の知れた存在である。クールで理論派の凛に対し、己の感性と集中力の高さで勝負する天才肌のドライバーという、高橋涼介と啓介と似た境遇を持つ。
かつて凛とは、現在の高橋兄弟と比較されるほど良好な兄弟関係にあったのだが、婚約者である香織の自殺によって自暴自棄となった凛の姿に幻滅し、現在では絶縁状態となっている。

ボディカラー
フォーミュラレッド

主な外装パーツ
アドバンス製パーツ、BBS製ホイール

主な内装パーツ
ロールバー(メーカー不明)

ナンバー
横浜 39 ま 40-298

キャッチコピーとしてour dreams come true・緊張ではない、解放するスポーツだ。として発売されたNSXはバブル景気絶頂期である1989年に発売され以後16年にわたってフルモデルチェンジを行うことなく製造が続けられた。発売当初の価格は800万円で当時の日本メーカーの自動車の中では最高額となった。以後改良や装備が追加されて、スポーツカーの名を持つにふさわしい価格である1300万円台となった。発売から15年間は日本車の最高額を記録し続けている。
車名の由来はホンダの新しいスポーツカー、ニュー・スポーツカーと未知数を表すXを合成させたNew SportsCar Xの略である。
エンジンはV6 3.0L DOHC VTEC280PS 31.0kgmを誇る。

本作では北条豪が搭乗する車種であり、MR2 MR-Sと同じくミッドシップとなっている。世界初のオールアルミボデイにリッター当たり100馬力を発揮する専用設計の3.0LV6DOHCVTECエンジンC30Aを搭載。
優れた走行性能を発揮し、作中では高橋啓介相手に初めてとなるNA(自然吸気)車両での対戦相手となった。

全長×全幅×全高(mm):4430×1810×1160
ホイールベース(mm):2530
車両重量(kg):1320
エンジン型式:C32B
総排気量(cc):3179
最高出力:280ps/7300rpm
最大トルク:31.0kgm/5700rpm
トランスミッション:6MT
駆動方式:MR

乾 信司(いぬい しんじ/声 - 阿部敦) / 搭乗車種:AE86 スプリンタートレノ GT-APEX 2door(後期型)

本作のラスボス的ドライバーで最後の藤原拓海のバトル相手となった。北条豪がダウンヒル担当のドライバーとして召喚した若干18歳の少年。藤原拓海と境遇が似ており、片親であり無免許で運転をしていたり(拓海の場合は豆腐の配達の手伝い、信司の場合は疲れた母親の代わりに運転をする。)愛車がハチロクであり元は親の車である事等、多くの点において拓海と似た境遇がある。学業はあまり得意ではないが、知能指数と空間認識力はずば抜けて高い。
普段は内気で温厚な性格であるが、運転すると相手を故意に前に出したり悪意が無いが躊躇なく相手の車にぶつけていくという大胆な性格は拓海とは異なっている。
小学校4年の頃に、疲労の中で自分を学校へ送迎する母親の姿を見て少しでも楽をさせようという気持ちから帰りの下り道限定で運転することとなる。毎日のように母の運転を見てきたことから初めて乗ったハチロクを自分の手足のように操るという運転技術を既に身につけていた。
それはどれだけブレーキをかけないで走れるか、というゲーム性と助手席で眠る母を起こさないように走るという優しさから培われた技術であり、本当に助手席で眠ってしまうと母は語っている。
しかしその条件はあくまでも走り慣れているコースに限定された物で、他のコースでは平凡なドライバーになると言われている。また、速さを競うモータースポーツの面白さが解らず、速く走ることの意味が解らないことからモチベーションがイマイチ上がらないことも欠点となっている。走っている車を見て、そのドライバーの実力や感情などを察知することが出来る特殊能力を所持しており、一度見た拓海の走りをハチロクから白い翼を見たと表現していた。
母に言われてバトル会場へ行くも、未だに迷いを断ち切れずギャラリーとして豪と啓介のバトルを観戦し、インパクトブルーの真子と沙雪との会話を通して心を動かされ自分も走りを通してヒーローになってみたいという願望を持ち、拓海とのバトルを決意する。

ボディカラー
ハイテックツートン

主な外装パーツ
純正リアスポイラー、RSワタナベ製ホイール

主な内装パーツ
ロールバー(メーカー不明)

ナンバー
相模 57 い 12-186

2ドア式のスプリンタートレノであり、その外装の特徴から1985年以降の後期型であGT-APEXであることが分かる。最高出力は130ps/6600rpm 最大トルク:15.2kg-m/5200rpm)であり拓海のハチロク同様のFR構造である。

本作では乾信司が搭乗する車種であり、藤原拓海が搭乗するハチロクトレノが3ドアハッチバックに対して乾信司は「2ドアノッチバック」となっている。ハッチバックは空力性能が高くサーキット等で活躍したのに対して、ノッチバックは車両合成が高いことからラリーで活躍した。

同じ境遇で似た者同士の二人のバトルは長編となった頭文字Dのラストバトルとして描かれ、均衡したバトルが繰り広げられるものの最終的には峠センスや今まで数多くのバトルの場数の経験が生きた拓海が勝利することとなった。

全長×全幅×全高(mm):4205×1625×1335
ホイールベース(mm):2570
車両重量(kg):925
エンジン型式:4A-GEU
総排気量(cc):1587
最高出力:130ps/6600rpm
最大トルク:15.2kgm/5200rpm
トランスミッション:5MT
駆動方式:FR

LK168g9
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