目次

  1. リトル・ダンサー(Billy Elliot)2000年 英
  2. ギルバート・グレイプ(What's Eating Gilbert Grape)1993年 米
  3. ニュー・シネマ・パラダイス(Nuovo Cinema Paradiso)1988年 伊
  4. 君さえいれば/金枝玉葉(金枝玉葉)1994年 香港
  5. ノッティングヒルの恋人(Notting Hill)1999年 米

リトル・ダンサー(Billy Elliot)2000年 英

B2e8c1fcada2

この作品原題は「BILLY ELLIOT。主人公の少年の名前がそのままタイトルになっています。

ビリー(ジェイミー・ベル)はイギリス北部の炭坑町に住む11歳の少年。放課後にボクシングを習っているのですが、いっこうに上達せず負けてばかりでした。
そんなある日たまたま目にしたバレエ教室。ビリーは女の子ばかりの教室でいつしかバレエの楽しさに目覚めていきます。
しかし、父(ゲアリー・ルイス)が勤める炭坑ではストライキが長引き、母を亡くしたビリーの家は暗く沈んでいました。
やがて家族のお金をバレエに使い込んでいたことがバレて父に大激怒されたビリーは、一人踊りに没頭するのです・・・。

イングランド北部の、常に雲がうっすらとかかり、すべてのものに陰影が感じられるような映像にまず惹かれました。
そしてもちろん特筆すべきは、ビリー役に大抜擢されたジェイミー・ベルの素晴らしさです。
彼自身6歳のころからダンスレッスンを受けてきたということで、2000人の応募者から選ばれた逸材です。
彼のダンス!本当に踊るのがうれしくて、楽しくて、しょうがないという気持ちが体中から溢れ出ていました。

彼の脇をささえる登場人物たちも皆それぞれ派手さはなくても
しみじみと味のあるキャラを備えていて、全員に愛おしさを感じます。
中でも特に印象に残ったのがビリーの父役のゲアリー・ルイスです。
「ダンスなんぞ女のするもんだ!」と言っていた頑固親父が、息子の為に仲間を裏切って炭坑スト破りをする場面。
「ビリーには俺と同じようになってほしくない。あいつには自分の才能で人生を切り開いて行ってほしいんだ」と涙を流す姿には胸を打たれました。

Billy elliot

ギルバート・グレイプ(What's Eating Gilbert Grape)1993年 米

Gilbertgrape

1993年アメリカ映画、監督はラッセ・ハルストレム。
この監督の作品で他に有名なものとしては「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」などがありますが、いずれにも共通しているのは人間の有り様を暖かく見つめる視線です。
愚かで哀れででも愛おしくて。そんな風にすべてのものをおおらかに包み込むような優しさがあります。

「ギルバート・グレイプ」では主人公ギルバートにジョニー・デップ、その弟アーニーにレオナルド・ディカプリオという今では共演自体が難しいかもと思われるような配役がなされていて、これだけでも一見の価値はあるかもしれません。

エンドーラというアメリカの片田舎に暮らす青年ギルバート。
過食症のため異様に太った母、知的障害を持つ弟、2人の妹たちの面倒を見ながら彼は自分のことはいつも後回しの単調な生活を送っています。
ある日、キャンピングカーで旅暮らしを送る少女ベッキーと出会ったことでギルバートの心に変化が生まれるのですが・・・。

もう素直に涙が流れてしまう作品です。
エキセントリックなキャラクターを演じることが多いジョニー・デップがこの作品では内気で自分の本音をうまく外に表わす事ができない青年を憎いくらい上手く演じていました。
そしてアーニーを演じたディカプリオ!ホントーに可愛い!
当時ハイティーンだった彼ですが、10才前後の子供にしか見えません。それくらいこのアーニーという役柄に同化してしまっていて、演技しているとは到底思えない程。

また、風のようにやってきてギルバートの意識を変える重要な役を演じたジュリエット・リュイスも不思議系な女優さんですが、ここではとても透明感があって妖精のような雰囲気があり、好感が持てました。

時折ピュアな心持ちが恋しくなる時、無性に見たくなる作品です。

Main

ニュー・シネマ・パラダイス(Nuovo Cinema Paradiso)1988年 伊

Photo 2

映画好きな人なら一度は見た事があるのではないかと個人的に思う一作。ラストシーンは今思い出すだけでも目頭がじーんとします。

第二次大戦中のイタリアの田舎町。少年トトが出会った「映画」という新しい世界。映写技師アルフレードと仲良くなったトトは、アルフレードから映写機の扱い方を教えてもらうようになります。ある日映画館が火事になり、映画フィルムを取りに入ったアルフレードは火傷で失明。トトはアルフレードの後を継いで、新しく建てられた映画館新パラダイス座(Nuovo Cinema Paradiso)で映写技師として働くようになるのですが・・・。

物語は成人して映画監督として成功もおさめたトト=サルヴァトーレが、アルフレード死去の知らせを聞いて過去の回想をするところから始まります。
既に初老にさしかかったサルヴァトーレは、かつて感じていたような映画への情熱を失くしかけていました。
しかしそんな彼の心に再び「映画への愛」の火をともしたのは、亡きアルフレードがサルヴァトーレに残したある「形見」だったのです。

その形見が何なのか、それは是非本編を見ていただきたいと思います。
ラストシーンの映像とその背景に流れる美しい音楽(エンニオ・モリコーネ)が素晴らしくマッチしています。

Newcinemap m

君さえいれば/金枝玉葉(金枝玉葉)1994年 香港

51z3da4sddl

香港の有名な歌手ローズ。彼女に憧れる少女ウィンは、ローズに何とか近づきたいといつも願っていました。そんなある日、ローズの恋人としても知られている敏腕音楽プロデューサーサムが男性歌手のオーディションをすると発表。もし合格すればローズに会える!そう思ったウィンは男装してオーディションを受けます。そしてまさかの合格。ついにウィンは憧れの人ローズに会う事が出来たのですが、事態は意外な方向へと進んでいって・・・。

サム役のレスリー・チャン、ローズ役のカリーナ・ラウ、ウィン役のアニタ・ユン、全員が適役。
ボーイッシュな魅力のアニタが本当に可愛く、一方のカリーナはフェロモン全開な大人の女性の魅力たっぷり。
そしてレスリーはそんな二人の狭間であれこれ悩む役どころです。
この頃の彼は実にハンサムでした。ナイーブで時々わがままで優しくて。
今は亡きレスリーの麗しい姿をこの映画で是非堪能してください。

また音楽が物語で大きなウェイトを占めているので、作中に流れる音楽も聞き所が多い作品です。
結末も含めて、可愛らしい一作です。

Eiga kinsigyokuyou

ノッティングヒルの恋人(Notting Hill)1999年 米

Img 0 1

ヒュー・グラントとジュリア・ロバーツという美男美女によるラブコメディ。
本作は「現代版ローマの休日」とも言うべき作品です。
バツイチの冴えない書店主ウィリアム(グラント)は、ロンドン西部のノッティングヒルで旅行専門書の書店を営んでいます。そこへやってきたのが美しい女性アナでした。実は彼女はハリウッドの大人気女優。どう考えても接点が生まれるはずのないこの二人が、次第に惹かれ合いながらもなかなか前へ進んでいかない様がユーモラスに描かれています。
こんなに幸せ感に満ちあふれたラストシーンもそう多くはない、と思った一作で、ラブロマンスものがあまり得意ではない私でも素直に楽しめた作品です。

126776960069516412053 notting hill koibito bn2