風間新太郎（龍が如く）とは【徹底解説・考察まとめ】

風間新太郎の概要

風間新太郎（かざましんたろう）とは、『龍が如く』シリーズに登場するキャラクターで、東城会直系・堂島組の若頭であり、堂島組内の風間組組長を務めた人物である。かつては天才的な銃の腕を持つヒットマンだった。二挺拳銃と軽い身のこなしでターゲットを次々と亡き者にしていく姿から「東城会の殺し屋」と呼ばれていたが、好意で「柄本医院」の経費及び生活費を援助するなどの義理人情に厚い一面も併せ持っている。
私財で孤児の養護施設「ヒマワリ」を創設しており、そこで育った桐生一馬や錦山彰にとっては父親のような存在として認識されている。風間自身も桐生には特に愛情を注いでおり、彼が窮地に陥った際には犠牲を厭わずに救出するほどだった。
外見がよく似た弟・風間譲二は、アメリカの諜報機関「CIA」のエージェントである。

風間新太郎のプロフィール・人物像

性別：男
生年月日：1968年10月8日
身長：177cm
体重：70kg
所属：東城会直系・堂島組
CV：渡哲也

聡明で判断力に優れており、義理人情を重んじる性格である。しかし、敵対した相手を蹴落とすために仲間を利用するなどの極道らしい狡猾な一面も持っている。桐生に対しては特に愛情を注いでおり、彼が極道の世界へ入ってきてからも絶大な信頼を寄せていた。
凄腕の元ヒットマンであり、「東城会の殺し屋」と呼ばれるほどの実力を持っていたことから、身体能力が高く喧嘩も強かったことが分かるが、桐生を助けるために足を負傷してからは歩く際には杖を使用しないといけない状態となっている。

風間新太郎の来歴・活躍

桐生一馬への愛情と信頼

私財で孤児の養護施設「ヒマワリ」を創設し、そこで育った桐生には特に愛情を注いでいた。
桐生が同じ極道の世界に入った後も何かと気にかけており、彼が中国マフィア「蛇華」に捕らわれて監禁・拷問されていた時には真っ先に駆け付けて助け出した。その際に自身は足を負傷し、杖をついて歩く生活を送ることとなる。
堂島組の実権をほとんど掌握するようになる頃には、桐生が自分の後釜になってくれないかと考えていた。

100億円事件と風間の最期

桐生に組の未来を任せたいと思っていたところ、彼が組長の堂島宗兵を殺した錦山の罪を被って逮捕されたことにより、その話は流れてしまう。事件に巻き込まれ記憶を失った澤村由美を介抱し、話を聞いているうちに堂島を殺したのは錦山だということを悟った風間は、彼に由美の居場所を知らせることはしなかった。その後、東城会に出入りしていた神宮京平と由美が恋仲になった際には、彼女が極道の世界と縁を切れる良い機会だと考えて見守ることにする。
由美と破局した後の神宮は権力にとりつかれ、スキャンダルを恐れて彼女とその間に生まれた遥の命を狙うようになる。馴染みの相手だったことから神宮に手を貸してしまった東城会会長・世良勝を何とか説得し2人を助けた風間は、今後も狙われることがないように由美には整形し新しい戸籍を用意し、遥は「ヒマワリ」に預けることにした。
神宮を失脚させるため、由美、世良と共謀して100億を盗む工作を行う。その後は、跡目争いで自分の死期を悟った世良に「極道の未来を託せる男を選んで欲しい」と名前が空白のままの遺言状を託され、その空白に桐生の名を綴った。

桐生の出所後、世良の葬儀で彼に由美のことを話そうとした際に、錦山の陰謀によって狙撃され重傷を負ってしまう。逃げ隠れた先で桐生と再会し、由美についてや、「100億円事件」の真相を伝えることができた。しかし、直後に宿敵である嶋野太に襲われ、遥を身を挺して守ったことから致命傷を負ってしまう。
自分が死ぬことを理解した風間は世良の遺言状を桐生に渡し、「桐生の親を殺したのは自分であること」と「その罪を償うために孤児の養護施設を作ったこと」を打ち明けて、彼の腕の中で許しを請いながら息を引き取った。

風間新太郎の関連人物・キャラクター

桐生一馬（きりゅうかずま）

『龍が如く』シリーズのメイン主人公である人物。「堂島の龍」「伝説の龍」「伝説の極道」などの異名を持つ元ヤクザ。懐が深く、面倒見が良い。その上、1度決めたら譲らない頑固さや、腕っぷしの強さも兼ね備えているため、彼を慕って極道になる者もいるほどのカリスマ性がある。
風間が創設した児童養護施設「ヒマワリ」で幼少期を過ごしている。桐生にとって風間は父親のような存在である。

風間譲二（かざまじょうじ）

風間新太郎の実弟で、アメリカの諜報機関「CIA」のエージェント。兄とは瓜二つの外見をしている。
『龍が如く3』から登場するため、兄と直接接触するシーンはないが、外見が似ていることから桐生に「おやっさん」と呼ばれるシーンがある。

風間新太郎の名言・名セリフ／名シーン・名場面

「なに、お前のためなら足の一本や二本…」

中国マフィア「蛇華」に捕らわれて監禁・拷問されていた桐生を助けた時のセリフ。
桐生が捕らわれた場所へ駆け付けた風間は、すぐさま敵を2人撃ち殺すが、台車をぶつけられて足を負傷してしまう。それに気付いて身を案じる桐生に対して「なに、お前のためなら足の一本や二本…」と、彼が気に病まないように声をかけた。これ以降、風間は足を悪くし、杖をついて歩くようになっている。
風間の桐生に対する愛情が分かる名言。彼を助けるためならば、足を失っても構わないという親心のようなものが感じられる。

「お前の…”肉親”殺したのは…俺なんだ」

風間の最期のセリフ。
「100億円事件」で、風間は宿敵・嶋野太が投げた手榴弾から身を挺して遥を守った。即死は免れたものの致命傷を負ってしまい、駆け付けた桐生に「許してくれぇ…一馬…お前の…”肉親”殺したのは…俺なんだ」と告げる。桐生の親を殺してしまった風間は、その罪滅ぼしのために「ヒマワリ」を創設し、育ての親として彼の成長を見守ってきたのだった。
風間がずっと抱えてきた思いを暴露し、息子のように見守ってきた桐生に許しを請う印象的なセリフとなっている。最期の言葉であり、桐生はもちろんプレイヤーにも強いショックを与えた名言だ。

風間新太郎の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話