龍が如く0 誓いの場所(ZERO)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『龍が如く0 誓いの場所』とは、セガが発売するアクションアドベンチャーゲーム『龍が如く』シリーズの第6作目に相当する作品である。キャッチコピーは「日本中が狂喜乱舞していた時代。「龍」の伝説はここから始まった」。本作は初代『龍が如く』より過去の時系列の物語となっており、主人公の桐生一馬と、シリーズの顔役のひとりである真島吾朗がそれぞれ「堂島の龍」と「嶋野の狂犬」の異名で知られる極道になるまでの姿を描いている。

『龍が如く0 誓いの場所』の概要

『龍が如く0 誓いの場所』とは、セガが発売するアクションアドベンチャーゲーム『龍が如く』シリーズの第6作目に相当する作品である。2014年8月24日のニコニコ生放送の「龍が如く特別番組 〜セクシー女優・男の出演者発表会〜」において発表され、その「0」のタイトル通りに1作目『龍が如く』よりも過去の話を描いた作品となっている。
『龍が如く』シリーズの主役である桐生一馬(きりゅうかずま)と真島吾朗(まじまごろう)を主人公とし、桐生一馬編は神室町、真島吾朗編は蒼天堀と、それぞれ2都市を舞台にした物語が展開される。
そして本作のテーマは「金・女・暴力」で、特に金は本作において最も重要な要素として注目されている。さらにメインゲストとして小沢仁志、中野英雄、鶴見辰吾、井浦新、竹内力、渡哲也をはじめとした豪華俳優陣が出演し、本作の発表に先駆けて行われた「男の出演者オーディション」の合格者8名、「セクシー女優人気投票」の合格者30名がゲーム内に登場する。

『龍が如く』シリーズ恒例のやり込み要素であるダウンロードコンテンツと、過去作のセーブデータ引き継ぎは本作にも存在しており、難易度HARDまでの条件付きだが、「プレミアムアドベンチャー」でやり込んだデータを引き継ぐことができる。プロダクトプレイスメントも健在だが、本作の時代設定を反映して看板は昭和末期当時のものに差し替えられている。
そして、本作を皮切りに龍が如くシリーズは主に中華圏への海外展開がなされ、2015年6月、日本を含むアジア地域における出荷本数が50万本を突破した。

1988年12月、日本はバブル景気により活気に満ち溢れていた。東城会直系堂島組組員である桐生一馬(きりゅうかずま)は借金取りの仕事を任され、ある男から無理やり借金を回収するも、翌日その男は死体で発見されてしまう。桐生は身の潔白の証明、そして堂島組幹部たちが狙うたった一坪で10億円の価値はあるという謎の土地「カラの一坪」の所有者を探すために自ら堂島組を破門になると、「立華不動産」に入社し、カラの一坪の情報を探ることになる。
同時期、東城会直系嶋野組の元組員である真島吾朗(まじまごろう)は、かつて起こした事件の罰として大阪のキャバレーの支配人として働かされていた。そんな時、自分を縛る近江連合の佐川に「『マキムラマコト』という人間を殺せば極道に戻してやる」と言われる。しかし、その「マキムラマコト」の正体が盲目のか弱い少女と知り、更に自分以外の極道からも狙われていることが分かり、真島は咄嗟に彼女を守ってしまう。

1988年のバブル時代真っ只中の日本が舞台となっているため、シリーズ共通で登場する神室町や2作目と5作目に登場した蒼天堀のバブリーな雰囲気も見どころである。

『龍が如く0 誓いの場所』のあらすじ・ストーリー

桐生一馬編・起

第一章「盃の掟」

桐生の初登場シーン。後に「堂島の龍」という伝説の極道として名を馳せることになるが、この頃の彼はまだ堂島組のいち若衆というしがない身分である。

1988年12月、関東一円を束ねる暴力団組織「東城会」の直系組織・堂島組の若衆である桐生一馬(きりゅうかずま)は、神室町の路地裏でひとりのサラリーマンを相手に借金の取り立ての仕事を行った。その後、同じ堂島組に所属する若衆であり、親友にして相棒の間柄である錦山彰(にしきやまあきら)と共に神室町のラーメン店で食事を取っていた時、店内のテレビのニュースで、あの路地裏でサラリーマンが何者かに射殺されたという事件が起きたことを知る。さらに桐生は堂島組若頭補佐の久瀬大作(くぜだいさく)、阿波野広樹(あわのひろき)、渋澤啓司(しぶさわけいじ)から呼び出され、そのニュースでの殺人事件で問い詰められる。桐生は自分は殺してなんかいないと潔白を証明するが、久瀬たちは取り合おうとしない。そればかりか堂島組の若衆が堅気の人間相手に殺しをやってしまった以上、このままでは組に迷惑がかかることから、その責任を取って桐生に警察へ自首しろと一方的に迫る。さらに堂島組の若頭で桐生の恩人でもある風間新太郎(かざましんたろう)にも、殺しを指示したということで疑いの矛先が向けられるとも聞かされた桐生は、堂島組を離脱することを決意する。

その後錦山や、風間の右腕で自分たちの兄貴分である風間組の若頭・柏木修(かしわぎおさむ)の反対を押し退けて堂島組事務所に赴き、桐生は久瀬に堂島組の組長・堂島宗兵(どうじまそうへい)に会わせてくれと頼んだ。だが久瀬は取り合わず、それどころか部下の組員たちをけしかけてきたので、桐生は組員たちを相手に大乱闘を繰り広げながら、堂島の部屋のある事務所の最上階へと向かう。そこで待ち受けていた久瀬とも一戦を交え、勝利した桐生の前に、ついに堂島が現れた。自分の潔白を訴えつつ、疑いがかけられた以上組に迷惑はかけられないと言い、組を離脱させてほしいと堂島に訴える桐生。自分の負けと桐生の好き勝手を認められない久瀬が食ってかかろうとするが、その場に居あわせた阿波野と渋澤がこれを黙らせる。こうして堂島は桐生の離脱を認めたが、桐生が離脱したところで、あの殺人事件で風間に責任を負ってもらうことに変わりはないと言い放つ。桐生は自分が事件の犯人を捕まえるから風間だけは助けてやってくれと頼もうとするが、「極道は1度身ぃ引いたらしまいだ...お前は堅気として幸せになる道でも探すんだな」と、堂島は取り合わず、その場を去っていった。

第二章「闇の不動産王」

その後、路頭に迷い、途方にくれる桐生の前に、スーツを上品に着こなした、ひとりの穏やかな風貌の男性が現れる。彼の名は立華鉄(たちばなてつ)。神室町にある不動産会社「立華不動産」の社長だと自らを名乗った彼は、「あなたが今置かれている状況はすべて承知しています…私は、あなたと会うこのときを、ずっと前から待っていたんです」と、意味ありげな言葉を投げかけ、桐生を立華不動産に招待した。立華はそこで、桐生が殺人事件の濡れ衣を着せられたこと、そして風間もその責任を負わされ、破門されそうになっていることは、桐生が取り立てを行った路地裏「カラの一坪」と関係していると言った。そこで立華は「カラの一坪」を手に入れるために桐生に協力を申し出るが、桐生は立華をすぐには信じられず、その申し出を固辞してしまう。
次の日、桐生は立華不動産について調査を始めた。その調査で分かったことによると、立華不動産は神室町の各所にある店に対して強引な地上げや立ち退きを行って、土地を買い占めているということだった。しかし一方で、堂島組も含めた東城会に所属する極道たちから地上げされそうになったところを立華不動産が守ってくれた店も多くあることが判明した。そんな中、立華不動産の社員である尾田純という男に桐生は出会う。自分たち立華不動産のことを嗅ぎ回っている桐生に何が目的だと尾田が尋ねると、桐生は昨夜、立華に誘われたことを話した。それに半信半疑になりながらも、尾田は電話で立華に連絡を取り、もう一度桐生と会って話をする約束を取り付けた。

そこで再び立華不動産の会社を訪れた桐生だったが、殺気立った立華不動産の社員たちが現れ、桐生に力ずくで門前払いをかけてくる。これを押し退けて会社の奥へ入った桐生を待っていたのは、尾田だった。桐生は先ほどの社員たちが尾田の差し金だと読み、なぜそんなことをしたと尋ねる。これに尾田は桐生が自分たちについてあれこれ聞きまわっていたことを理由に挙げ、ならば自分たちも桐生が立華がわざわざスカウトするほどの人間かを確かめる権利があると言った。そこで今度は自分が直接桐生を確かめると言い、尾田はトンファーを手にとって向かってきた。激闘の末、ついに尾田を下した桐生の前に立華が再び現れる。立華は、自分はカラの一坪の一件で風間とは協力関係にあり、さらに風間から桐生のことを頼まれていると明かした。そこで風間の信頼に応えるため、堂島組も含めたカラの一坪を巡る水面下での争奪戦に自分たちは参加していると明かした立華に、カラの一坪の事件の真実を突き止めるべく、桐生は協力の申し出を受け入れたのだった。

真島吾朗編・起

第三章「輝く監獄」

真島の初登場シーン。後に「嶋野の狂犬」の二つ名で桐生と同じく伝説の極道として名を馳せる彼だが、この頃の彼は「夜の帝王」と、並み居る蒼天堀のキャバレーの間で名を馳せている。

大阪のとある繁華街・蒼天堀の一角に「グランド」と呼ばれる人気店のキャバレーがあり、真島吾朗(ましまごろう)はそこの支配人として経営を切り盛りしていた。彼はかつて東城会の直系組織・嶋野組の組員であったが、東城会の敵対組織・上野誠和会の会長・上野吉春(うえのよしはる)襲撃の件で、嶋野組長の嶋野太(しまのふとし)の命令に逆らった罰として極道社会から追放された。その後、嶋野の代紋違いの兄弟分であり、関西一円を束ねる暴力団組織「近江連合」直参の組織・佐川組の組長である佐川司(さがわつかさ)の監視下に置かれた真島は、嶋野組への復帰を目指し、佐川から条件として提示された売上金を稼ぎ続けていた。
そんなある日、真島は佐川に、あしたば公園近くのおでん屋の屋台に呼び出される。そこで佐川は、「マキムラマコト」という、蒼天堀で荒稼ぎしている売春組織の元締めたる人物を挙げて、そのマキムラマコトを殺せば極道に戻れるよう取り計らうと言った。「相手がクズで殺りやすくてよかったな」と真島をからかうように言いながらも、佐川は「殺しに人数や相手は関係ねえ…殺った瞬間、真っ当な人生には二度と戻れなくなる。極道の先輩として忠告しておくけど、殺しなんてやらないで済むならそのほうがいい」と、真摯な表情で釘を刺すように言い放つ。しかし真島は「どっちみち、人のひとり殺せん奴は極道として半人前や!」と気色ばみ、この指令を引き受けたのだった。

第四章「極道の証明」

その後、蒼天堀で情報収集をする中、真島はテレクラでマコトの協力者だとされる女子大生・アッコから、マコトは「ほぐし快館」と呼ばれる整体院の店長をしていることを突き止めた。真島は意気揚々とドスを片手にほぐし快館に乗り込む。しかし店内には誰もいなく、マコトは留守だと察した真島は出直そうと外に出ようとするが、そこへ1人の盲目の女性の整体師が現れた。誰かいないのかと大声で呼びかけながら歩いてくるその女性を見て、真島はこの女性は目が見えていないと気づき、壁に張り付いて女性を避け、息を潜めながら外に出ようと出入口に向かって後ずさりする。その時、電話が突然鳴り出して、盲目の女性は電話に出ようと早足で向かうが、そこで真島とぶつかってしまう。真島が隠れていることに気づいた盲目の女性は、彼を泥棒だと勘違いして騒ぎ立てるが、真島は慌てふためきながらも自分は客だと説明し、店長に整体をしてもらおうと頼む。しかし店長は出かけていて留守だと聞き、出直そうとしたが、盲目の女性は騒いでしまったことへの詫びとして真島に整体をすることを申し出てきた。
盲目の女性にマッサージをしてもらう中、店長と思しき坊主頭の屈強な男性が戻ってきた。男性は真島の体の刺青と、彼が近くに置いている鞘入りのドスを見て、真島が極道であることに気づいた。そこで盲目の女性に鍼術をするための道具を買ってくるように言って人払いをかけた後、坊主頭の男性は「早ぅドス取ったらどうや…片目のアンちゃん?」と、不敵に笑いながら挑発をかけてくる。そして真島もこの男がマキムラマコトだと確信し、「こういう状況も慣れっこちゅうワケか…マキムラマコトさんよ!」と、ドスを手に取り、鞘から引き抜いた。こうして戦闘態勢に入った真島を見ても、坊主頭の男性は動じた様子を少しも見せず、鍼術に使う針を武器として手に取る。この様子に訝しげになる真島に、標的の店で気を抜いている素人の殺し屋など怖くもなんともないとさらに不敵に言い放つ。それに気色ばむ真島に、坊主頭の男性は「このまま大人しく帰れば見逃してやってもいい」と挑発をかける。しかし真島が動じず、さらにドスを握りしめて睨みつけてきたのを見て、坊主頭の男性はさらに不敵に笑いながら「ゴッドハンドの大サービスや! 行くでぇ!!」と、針をかざして真島に向かってきた。

激しい一騎討ちを繰り広げる真島と坊主頭の男性。すると突然、極道と思しき男たちが割り込んでくる。「取り込み中すんまへんな。あんたが店長の李文海(リー・ウェンハイ)やな? マキムラマコトはどこや」と、極道のひとりが言った。それに耳を疑う真島に、李文海と呼ばれた坊主頭の男性は「何言うてんねん。ワシがマキムラマコトや」と、動じずに言った時、ちょうどそこへ盲目の女性が戻ってきた。その時、盲目の女性を見た極道たちが、この女性がマキムラマコトだと言い出し、一斉にその女性を外へと連れ出してしまう。止めようとした李は、逆に男たちに銃で撃たれてしまう。真島は困惑しながらも「あの女は俺の獲物なんや…お前らの勝手にされたら困んねや!!」と、後を追い、極道の男たちを蹴散らし、盲目の女性ことマキムラマコトを奪い返す。
それから真島は、マコトを守りながら蒼天堀を逃げ回りつつ、次々と襲い来る極道たちを蹴散らしながら人気のない路地へと逃げ込んだ。そこでマコトを見て、ドスを手に取ろうとする真島だが、自分の足に縋り付いて泣きじゃくってくるマコトの姿を見て、その手を止めてしまう。こんな極道の世界とは縁がなさそうな女性がどうして狙われているのか理解できず、真島はただただ困惑しながらも、泣きじゃくってくるマコトの頭を撫でて宥めすかすしかできなかった。

桐生一馬編・承

第五章「白への道」

立華不動産と協力関係を結んだ桐生は、尾田の指導のもとで立華不動産の仕事をこなしていた。しかしある時、その仕事でとあるビルに居座っていたところを追い出した占有屋の極道が、阿波野が組長を務める堂島組の直系組織・泰平一家の構成員だったことが判明する。これが原因で桐生と立華不動産の協力関係が堂島組に露呈してしまい、占有屋から話を聞いた阿波野が桐生の前に現れる。そこで阿波野は、占有屋の件、そして桐生や風間がカラの一坪に手を出そうとしてることは目を瞑るから、自分を立華に会わせろと要求するが、桐生は「俺はもう堂島組を抜けてる。あんたに指図される義理はねえ」と一蹴する。すると阿波野は「このままマトにかけられてえか…? 堂島組傘下の全組織からだ」「刑務所に逃げ込んだとしても死ぬまで追い込まれるだけで、錦山も無事ではいられなくなる」と脅しをかけてくる。これに桐生が「立華に会ってどうする気だ」と阿波野に尋ねると、阿波野は「『カラの一坪』に関する情報を洗いざらい吐き出させるだけだ。そのあと部外者には御退場願う」と言い放った。そして最後に「朝まで考える時間をやる…返事がねえ時は、狩りを始める。獲物は当然、お前の首だ」と、言い残し、阿波野は去っていった。
その後桐生は、カラの一坪に向かって改めて手がかりを探そうとしたが、「真犯人につながるような証拠は、残っていませんよ」と、誰かが後ろから声をかけてきた。振り返ると、立華が立っていた。そして立華は、自分の情報網を使って桐生に殺しの濡れ衣を着せた真犯人を探しているが未だ見つかっていなく、その代わりにこのカラの一坪の所有者を見つけることができたと言った。立華によると、まだ接触はできていないが、その所有者を押さえてカラの一坪を手に入れれば、立華不動産は堂島組を大きく牽制し、有利な立ち位置に回ることができるということだった。その所有者を見つけるまでは桐生には無事でいてもらうと立華は言い残し、その場を去っていった。

第六章「極道たちの生き様」

街中いたるところから堂島組の組員たちが現れては襲いかかってきて、桐生に休む暇を与えない。

翌日、桐生から返事がなかったことから、桐生が立華を渡さないと読み取った阿波野は、久瀬と渋澤、堂島に電話で「桐生は始末します。堂島組に義理欠いたケジメは…きっちりつけさせます」と、連絡する。そして久瀬が「お前らぁ! 桐生探し出してここに連れてこい!! 生け捕りにして、俺の前に出せやぁ!!」と、命令を下したその瞬間、堂島組の桐生追撃が幕を開けた。神室町の各所を逃げ回りながら堂島組組員の執拗な追撃を切り抜け、さらに逃げ込んだ先の地下道で待ち構えていた久瀬に再戦を挑まれるもこれを退け、とあるディスコに逃げ込んだ桐生の前に、再び阿波野が姿を現した。阿波野は桐生と錦山が育った養護施設「ヒマワリ」の存在をちらつかせ、さらに住所や錦山も含めた友人関係、神室町の行きつけの店などは全部調べがついていると豪語する。そこで再び立華を渡すよう要求し、この要求をのめば命は助けるだけでなく、その分の見返りを約束してやってもいいと阿波野は迫るが、桐生は「それだけか。話にならねえよ」と再び一蹴する。すると阿波野は桐生に銃を向け、ディスコの前には100人は下らない堂島組の組員が銃を持って待ち構えていると言い放つが、桐生は動じなかった。「あんたは揺さぶりをかけたつもりかもしれねえが…死ぬか生きるかは大した問題じゃねえ。あんたが楽しいかどうかで物事を決めるのと同じ、俺は“好きか嫌いか”で決めるだけだ」と言って桐生がディスコの外に出たが、そこには堂島組の組員たちの姿はなかった。100人の武装した堂島組の組員は、阿波野の脅しでハッタリだったのだ。そのハッタリを前にしても怯まなかった桐生に、阿波野は「本当の馬鹿には、脅しも通用しねえってことかい…」と、溜め息をついた。

こうしてひと段落つけた桐生の前に、今度は錦山が車に乗って駆けつけてきた。錦山の車に乗って、桐生は神室町を脱出し、郊外まで逃げることができたが、今度は錦山が銃を突きつけてきた。「…何のマネだ。悪ふざけにしちゃタチが悪すぎねえか?」と、桐生が尋ねると、錦山は「もうこうするしかねんだよっ!!」と、叫んだ後、悲しげに表情を歪めた。これを見て、桐生は錦山も組に自分を殺すよう強制させられていると悟ったが、錦山は桐生にこう語った。堂島組は、裏切り者に対しては死ぬまで甚振ってから殺すのを主なやり方としており、そのやり方で殺された人間は、人間と呼ぶには無残すぎる有様だった。それが堂島組にマトにかけられるということであり、親友として桐生にそんな死に方はさせられないから、自分の手で一思いに死なせるしかないのだ、と。そんな錦山の悲痛な思いを前に、桐生は「…お前にここまでさせちまったのは、俺のせいなんだな」と詫び、ここで自分を撃ったらその首を手柄にして出世してくれと頼んだ。しかし、錦山は引き金を引くことはできず、その場に膝をついて泣き崩れる。「やっぱり俺は…お前と一緒じゃなきゃ駄目だ…。俺は…お前が一緒じゃなきゃ、何やっても半端で意味がねえんだよっ!!」と、叫んでくる錦山に、「俺だって…同じさ。お互い、まだガキだってことだ」と、静かに返す桐生。そして、自分にはもう二度と関わるなと訣別を言い渡し、ひとり神室町への道を引き返していった。

真島吾朗編・承

第七章「黒の流儀」

キャバレーの競争相手である山形が用意した倉庫へとマコトをかくまった真島は、マコトになぜ極道たちに狙われているのかと尋ねるが、マコトは自分にも心当たりがないと当惑するばかりだった。一方で真島も、マコトが佐川から聞いていた話とは全然違う人物だということに当惑しながらも、とりあえずマコトが何故狙われているのかを探るため、李にもう一度会いに蒼天堀の「雀薔薇屋」と呼ばれる雀荘へと向かった。その雀薔薇屋で真島と再会した李は、真島からマコトは無事だと聞いた後、マコトの過去をこう話した。2年前、マコトは大阪にやってきたが、彼女は行く宛も身寄りもなく、住み込みのホステスなどいろんな職を転々としていた。その時、腕に蝙蝠の刺青を持ったひとりの男がマコトの前に現れて、突然彼女を檻の中へと監禁した。そして蝙蝠の刺青の男はマコトをとある韓国系の組織に高い金で売り飛ばし、売り飛ばされてからはマコトは何をされていたかは李にはわからないが、それが原因で極限状態のストレスからくる心因性視覚障害を患い、盲目になってしまったという。そして、目が見えなくなる前に最後にマコトが見たのが、自分を売り飛ばした男の腕にあった蝙蝠の刺青だという。そして半年前、李はマコトを拾ってほぐし快館の整体師として雇う形で保護することになった。そんな中、自分と同じ目に遭う人間を他には作りたくないというマコトの気持ちを汲んで、アッコをはじめとしたテレクラであった少女や女性たちに情報収集の協力をさせながら、蝙蝠の刺青の男を探している、とも李は語った。
その後、真島は李をマコトのいる倉庫に案内し、李からマコトを守り、さらに真島や自分も助かるための方法を教わる。それは、李が見つけてきた素性の悪いひとりの女性を殺し、さらにその女性にほぐし快館の従業員の服を着せてマコトに見立てるというものだった。ただの鍼師とは思えないその方法の思いつきに真島は一瞬息を呑み、お前は一体誰だと問う。すると李は「ワシも元はあんたと同じ…殺し屋や」と、切り出し、自分についてこう語り始める。かつて自分は大陸系の組織に雇われており、最後に仕事をしたのがマコトを拾った半年前のことだという。その頃の李は組織の命令に従って韓国系の組織を襲撃して、その韓国系の組織が人身売買で集めた女たちが監禁されている倉庫の扉を開け、監禁されていた女たちはみんな我先に逃げていくのを見ていた中、檻に監禁されたマコトを見つけた。それで李が檻に近づいて手を差し出してみたとき、マコトはその手を握って、李を助けようと思ったのか、泣きじゃくりながら何度も「ありがとう」と言ってきたという。そして李は、かつて病気がちで目が見えなくなったまま死んでいった自分の一人娘のことを思い出し、マコトを放っておけなくなってしまったため、マコトの親代わりになることを決意したのだった。

だからこそ、赤の他人を何人殺しても、自分にとって娘同然の存在であるマコトだけは守らなければならないと李は語り、真島にも協力してもらうと言い放つ。しかし真島は李の言葉を「極道ナメすぎや…そない小細工すぐバレる」と一蹴し、協力を拒否した。すると李が「そうやって、また逃げんのか。お前が片目失くしてもたんも、そないして逃げてきたからやろ」と、挑発をかけてきた。真島がそれに表情を変えると、真島はあれこれ理由をつけて、自分の手を汚さないために正当化してきたんじゃないのか、と李は決めつけるように言ってくる。そして、「お前も所詮、元は極道やったんや。一度“黒”に染まったモンは…どこまで行っても“黒”。せやったら、腹ぁ決めて地獄落ちたらんかい!!」と、発破をかけるように李が勢い良く言い放つと、真島もついに怒りを露わにした。「お前が俺の何を知っとるんや、ボケ…!」その言葉と共に、真島は李と再び激突してしまう。
再びの激突の末、真島は李を再び下した。マコトを守るにはこの方法しかない、そしていつか真島以外の殺し屋がマコトのところに来て、その前に真島も殺されることになると李は叫ぶ。それに対し真島は「それやったらそれでええ…俺が、向かってくるモンひとり残らずブッ殺したるわ」と言い切った。そして真島は「一度“黒”に染まったものは“黒”でしかない」という李の言葉を肯定するが、裏社会に足を踏み入れ、もう真っ当に生きることはできない人間でも、戦う相手を選ぶくらいならできるとも言った。そして、李にマコトの面倒を見てやれと言い残し、真島は倉庫を後にした。

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龍が如く4 伝説を継ぐもの(ゲーム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

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『龍が如く4 伝説を継ぐもの』とは、セガが発売するアクションアドベンチャーゲーム「龍が如く」のシリーズの第4作目に相当する作品である。キャッチコピーは「それは熱き男達の、奇跡の記録」。主人公の桐生一馬が東城会で起きた内乱を収めた後からの物語を描いており、従来の主人公である桐生一馬に加え、秋山駿、冴島大河、谷村正義と3人の主人公とその物語が追加されているのが特徴となっている。

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龍が如く3(ゲーム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

龍が如く3(ゲーム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『龍が如く3』とは、セガが発売するアクションアドベンチャーゲーム『龍が如く』シリーズの第3作目に相当する作品である。キャッチコピーは「伝説の龍が帰ってきた」。本作は前作『龍が如く2』にて近江連合との戦いを終えた桐生一馬が、生まれ育った沖縄へと帰ってからの物語を描いており、その物語の舞台として東京と沖縄のふたつが選ばれているのが特徴となっている。

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龍が如く7 光と闇の行方(ゲーム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

龍が如く7 光と闇の行方(ゲーム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『龍が如く7 光と闇の行方』とは、セガが発売するアクションアドベンチャーゲーム『龍が如くシリーズ』の第7作目に当たる作品である。キャッチコピーは「ゲームに飽いた人たちへ」。本作は、『龍が如く』の主人公であった桐生一馬に代わり春日一番が主人公となり、彼が刑務所というどん底に突き落とされてから本物の龍になるまでの姿を描いている。重くハードなストーリー展開はそのままに、これまでの喧嘩アクションに新しくライブコマンドRPGバトルが加わり、これまでのシリーズとは全く異なったRPG作品となっている。

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龍が如く 維新!(ISHIN)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

龍が如く 維新!(ISHIN)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『龍が如く 維新!』とは、PS3・PS4対応のアクションアドベンチャーゲーム『龍が如く』シリーズのスピンオフ作品。『龍が如く 見参!』に続く時代物の外伝作であり、キャッチコピーは「かつて日本には、英雄がいた。」である。日本の幕末が舞台となっており、忠実をベースに物語が作られている。主人公の坂本龍馬は育ての親である吉田東洋の殺害犯を捜すため、名前を変え新選組に入隊。吉田を殺した特異な剣術をヒントに、組織内部から新たな犯人を捜していく。

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龍が如く1(初代・極)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

龍が如く1(初代・極)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『龍が如く』とは、2005年にSEGAからPlayStation2用ソフトとして発売された3Dアクションアドベンチャーゲーム。『龍が如く』シリーズの第1作である。主人公の桐生一馬を操作して物語の舞台となる神室町でストーリーを進めたり、ヤクザやチンピラなどの敵と戦ったりする。企画当初は成人男性をターゲットにしていたが、リアルに再現された繁華街を自由に探索できるのと、日本の裏社会を題材とした濃厚なストーリーが繰り広げられることから話題となった。

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龍が如く OF THE END(オブ ジ エンド)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

龍が如く OF THE END(オブ ジ エンド)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『龍が如く OF THE END』とはアクションアドベンチャーゲーム「龍が如く」シリーズのスピンオフ作品で、2011年6月9日に発売されたPlayStation3用ゲームソフト。キャッチコピーは「伝説の男達、最後のケジメ」。本作は「龍が如く4 伝説を継ぐもの」後の神室町を舞台にしており、バイオハザードが発生した神室町を舞台に桐生一馬ら主人公たちが銃を手に戦いながら、事件の真相を追う姿を描いている。

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龍が如く1(初代・極)の必殺技・ヒートアクションまとめ

龍が如く1(初代・極)の必殺技・ヒートアクションまとめ

『龍が如く』とはSEGAから発売された裏社会を舞台とするアドベンチャーゲームである。主人公の桐生一馬は、堂島の龍と呼ばれた伝説の極道であり、極道組織東城会に所属している。100億円をめぐる事件を彼なりの方法で解決していく。 『龍が如く』のヒートアクションとは、『龍が如く』で敵と戦う時に使用可能な攻撃の種類のことである。ヒートゲージが溜まった状態で、コマンド△を押すと発動可能。通常攻撃では見ることのできないムービーが流れるのが特徴で、中にはムービー中にコマンドを選択するアクションもある。

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龍が如く8(ゲーム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

龍が如く8(ゲーム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『龍が如く8』とは、株式会社セガが販売するドラマティックRPGで『龍が如く』シリーズのナンバリング8作目。2020年に発売された『龍が如く7 光と闇の行方』以来、4年ぶりのタイトルである。キャッチコピーは「世界一、運が悪くて世界一ハッピーなヤツらの物語」。 どん底から再び這い上がる男「春日一番」と人生最後の戦いに挑む伝説の極道「桐生一馬」の2人の主人公を軸にシリーズ最高のドラマが繰り広げられる。2人の主人公が織りなすストーリーの濃密さと、サブストーリーの豊富さが魅力の作品。

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龍が如く7外伝 名を消した男(ゲーム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

龍が如く7外伝 名を消した男(ゲーム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『龍が如く7外伝 名を消した男』とは、セガより2023年11月に発売されたアクションアドベンチャーゲーム。 2020年に発売された『龍が如く7 光と闇の行方』の外伝作品である。 愛する人を守るため、自らの死を偽装した、主人公・桐生一馬。しかし、謎の覆面集団に襲われたことがきっかけで、再び極道の抗争に巻き込まれることになる。 本作は、『龍が如く7』での桐生一馬の「空白の時間」を埋める作品であり、「桐生一馬」という人間の魅力を前面に押し出している作品となっている。

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サクラ大戦シリーズ(ゲーム・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

サクラ大戦シリーズ(ゲーム・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

サクラ大戦とは1996年9月27日にセガゲームスより発売されたアドベンチャーゲーム。 蒸気機関が普及する「太正」時代を舞台に、主人公(プレイヤー)が特殊部隊「帝国華撃団・花組」を率いて都市に巣食う闇の勢力と対決する。 テレビアニメのほか、OVA、ドラマCD、小説、舞台、マンガ、パチンコ・パチスロなど幅広く展開されている。

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JUDGE EYES:死神の遺言(ジャッジアイズ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

JUDGE EYES:死神の遺言(ジャッジアイズ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『JUDGE EYES:死神の遺言』とは、2018年に発売されたリーガルサスペンス巨編のコンシューマーゲームである。本ゲームは、極道モノのアクションアドベンチャーゲームとして地位を築いている『龍が如く』シリーズ初の派生作品でもある。 主役は木村拓哉が務める。舞台は『龍が如く』でお馴染みの「神室町」で、関東一帯を束ねるヤクザ「東城会」の人間も登場する。猟奇殺人や、現代の日本の課題である「認知症」がテーマとなり、ストーリーを展開していく。

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LOST JUDGMENT 裁かれざる記憶(ゲーム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

LOST JUDGMENT 裁かれざる記憶(ゲーム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』は、2021年にセガから発売されたリーガルサスペンスアクションゲーム。『龍が如く』シリーズの派生作品で、2018年に発売された『JUDGE EYES:死神の遺言』の続編となっており、主演は引き続き木村拓哉が務める。 前作から3年。「神室町」の探偵である八神隆之は、「横浜・伊勢崎異人町」に潜む「闇」に直面する。「法とは何か」「正義とは何か」時代を問わず、どこにでもあり得る「イジメ問題」をテーマにサスペンスフルなストーリが繰り広げられていく。

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プロジェクトセカイ(プロセカ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

プロジェクトセカイ(プロセカ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『プロジェクトセカイ』(プロセカ)とは、音声合成ソフトの「ボーカロイド」が題材のスマホ向けリズム&アドベンチャーゲームである。人気のボーカロイド楽曲(通称:ボカロ曲)で遊べるほか、『プロセカ』オリジナルキャラクター達が展開するストーリーを読む事ができる。全5ユニットでわけられているストーリーでは、さまざまな悩みや葛藤を抱える少年少女達が、仲間や初音ミク達バーチャル・シンガーとの交流にくわえ、音楽そのものを通して成長・変化していく様が描かれている。

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サクラ大戦TV(アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

サクラ大戦TV(アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『サクラ大戦TV』とは、セガサターン用アドベンチャーゲーム『サクラ大戦』及び、ゲームのストーリーを元に新たなストーリーや構成を加えたテレビアニメ作品である。ゲーム版の世界における日本の年号である太正12年、真宮寺さくらの帝国華撃団加入から、葵叉丹率いる黒之巣会との戦いまでを描いている。ゲーム版が帝国華撃団隊長の大神一郎を主人公とした恋愛シミュレーションであるのに対し、本作は華撃団隊員の真宮寺さくらを主人公としたメンバーの結束をメインテーマとして描いており、シリアスなストーリー展開が特徴である。

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ソニックアドベンチャー2(Sonic Adventure 2)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ソニックアドベンチャー2(Sonic Adventure 2)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ソニックアドベンチャー2(Sonic Adventure 2)』とは株式会社セガより2001年6月に発売されたアクションゲームである。2001年6月にドリームキャスト用として発売された後、同年12月にはゲームキューブ用に『ソニックアドベンチャー2 バトル』が発売された。また2012年10月にPlayStation 3用、Xbox 360用がダウンロード版として販売された。前作『ソニックアドベンチャー』の続編ではあるが、ストーリー的繋がりは無く本作からでも楽しめるゲームである。

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龍が如く2(極2)の必殺技・ヒートアクションまとめ

龍が如く2(極2)の必殺技・ヒートアクションまとめ

『龍が如く2』とはSEGAから発売された裏社会を舞台とするアドベンチャーゲームである。主人公の桐生一馬は、堂島の龍と呼ばれた伝説の極道であり、極道組織東城会に所属している。『龍が如く2』のヒートアクションとは、ゲーム内で敵と戦う時に使用可能な攻撃の種類のことである。ヒートゲージが溜まった状態で、コマンド△を押すと発動可能。通常攻撃では見ることのできないムービーが流れるのが特徴で、中にはムービー中にコマンドを選択するアクションもある。

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わくぷよダンジョン決定盤(わくわくぷよぷよダンジョン)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

わくぷよダンジョン決定盤(わくわくぷよぷよダンジョン)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『わくぷよダンジョン決定盤』とは、1999年にコンパイルから発売されたPlayStation用ローグライクゲーム。落ちものパズルゲームの代表作『ぷよぷよ』の名前がタイトルに付けられているが、パズルゲームではない。3人のキャラから主人公を選んで、ダンジョンの攻略を目指すRPGとなっている。 「すっごい魔法のアイテム」がどこかにあるというテーマパークに足を踏み入れた3人の主人公・アルル、ルルー、シェゾ。それぞれは期待を胸に、不思議なダンジョンが建ち並ぶテーマパークで大冒険をする。

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ぷよぷよテトリス2(ゲーム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ぷよぷよテトリス2(ゲーム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ぷよぷよテトリス2』とは、『ぷよぷよ』と『テトリス』という2つの落ち物パズルゲームによるコラボレーション作品で、2014年発売のゲーム『ぷよぷよテトリス』の続編である。2020年にセガから発売されたアクションパズルゲームだ。 前作同様『ぷよぷよ』同士・『テトリス』同士・『ぷよぷよ』対『テトリス』の対戦などが行える他、演出が強化され、「スキルバトル」という全く新しい対戦形式が実装されている。ルールが簡単な対戦ゲームとして、配信者の間でも人気となった。ストーリーは前作の続きとなっている。

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サクラ大戦3(ゲーム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

サクラ大戦3(ゲーム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『サクラ大戦3 〜巴里は燃えているか〜』とは、2001年にセガから発売されたドラマチックアドベンチャーゲーム。『サクラ大戦』シリーズの3作目であり、タイトルにもある通り物語の舞台をパリへと変更し、登場キャラクターも一新。極めて美麗なOPアニメーションが話題となった。 日本で帝国華撃団が悪党を退けた頃、フランスの都パリでも謎の怪人による事件が続発。事態を打開するため帝国華撃団の隊長である大神一郎がパリに派遣される。新しい仲間たちと協力しながら、大神はパリの市民を脅かす怪事件に挑んでいく。

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サクラ大戦2(ゲーム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

サクラ大戦2(ゲーム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『サクラ大戦2 〜君、死にたもうことなかれ〜』とは、1998年にセガから発売されたドラマチックアドベンチャーゲーム。大ヒットを記録した『サクラ大戦』の続編であり、仲間キャラクターはほぼ全員が続投。売上本数は50万本を超え、シリーズの歴史の中でも最大のヒット作となった。 叉丹との戦いから1年。演習航海を終えた大神一郎は、再び帝国華撃団の隊長に就任。前作の仲間たちに2人の新メンバーを加え、大神たちは新たに現れた大敵「黒鬼会」に立ち向かう。

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