【MCU】ファン一押しのマーベルヒーローを紹介【マーベル・コミックス】

自分が末期癌だということを知ったウェイドは、裏稼業の関係者がヴァネッサを襲ったこともあり、彼女と別れ、アメリカ・カナダ両政府主導の計画に参加する。それは「ウェポンX計画」というもので、超人的な兵士を作り出すための極秘プロジェクトだった。そこでウルヴァリンが持つ「ヒーリング・ファクター」（超・治癒能力）を移植されたウェイドは、癌の進行を一時的に抑えることに成功する。

「死の池」へ

「ウェポンX計画」におけるミッションの中で、ウェイドはチームメイトを殺してしまう。失格とされた彼は、「死の池」と渾名されるホスピスへ移送される。そこには「患者」たちを拷問することに暗い喜びを抱くドクターと、その助手であるサディスティックな男が待ち構えていた。彼らは哀れな「患者」たちが「死の池」でどれだけ長く生き延びられるか賭けることを娯楽にしていた。

拷問の日々、そして「死」との出会い

移植されたヒーリング・ファクターのために傷つけられても回復してしまうウェイドは、狂ったドクターたちの格好の獲物となった。ありとあらゆる拷問を受ける日々、それでも死なない彼に、親近感を抱いた存在がいた。「死」を象徴する宇宙的な存在であるデスだ。そのこと自体とても特別だが、ウェイドが惹きつけたのはデスだけではなかった。拷問によって無気力になっていた「患者」たちの目前で、何度も死の淵から蘇るウェイド。「患者」たちには彼の姿が次第に特別なものになっていった。そう「抵抗」の象徴に。

そしてDeadpoolへ

そんな彼の信奉者の一人が、ドクターの助手によってロボトミー手術をされてしまう。デスの促しもあり、その苦しみを終わらせるためにウェイドは「友達」を自らの手で楽にしてやる。しかしそれは「死の池」における重大な違反行為だった。「患者」が別の「患者」を殺したら、死刑。ウェイドは心臓を摘出されて放置される。ヒーリング・ファクターの持ち主に対しては数少ない殺害の手段だった。しかし強大な復讐心がウェイドのヒーリング・ファクターを増強させ、体内に新たな心臓を生み出すという奇跡が起こった。ウェイドは助手を殺し、「友達」たちとともに「死の池」（deadpool）から脱出する。そしてこの日から、ウェイド・ウィルソンはDeadpoolとなった。

能力

超天才的知性
・マサチューセッツ工科大学を17歳で卒業
・機械工学の天才
・地球上トップクラスの知性の持ち主
・知識のみならず機転・応用力・発想にも優れる
・人類より数百年先をゆく異星人のテクノロジーをハッキング可能
・ある程度の「未来予測」が可能なほどの直観力
・装備の助けを借りれば、3つのアーマーを（自動操縦ではなく）同時に動かし、一つを移動させ、一つで戦い、一つで会話するなど、意識を分割してマルチタスクを実行することが可能
不屈の意思
・危機的な状況や困難に立ち向かうだけではなく、アルコール中毒との戦いにも負けていない

特技

機械工学
・地球上のほぼすべての機械を修理することが可能
ビジネススキル
・経済界では常にキーパーソン扱い
・経済的な話題を彼が話せば世相や市場に多大な影響を与える
・複数の大企業をゼロから育て上げていて、仮にそれらをすべて失ったとしても一週間もあれば再建できると確信している
・経営者としての責任感も強く、利益のために違法行為を行うような社員はたとえどんなに有能でもすぐに解雇する
戦術眼
・凝った戦術を練り上げることが得意
・状況の変化によっては手間のかかった戦術をあっさり放棄し別の戦術へ変化させることを厭わない対応能力
格闘術
・キャプテン・アメリカ、ブラック・ウィドウ、ブラック・パンサーなどから訓練を受けた結果、アーマーなしでも複数の忍者や異星人相手に戦えるほどの技量を身につけた
射撃術
・特に自ら開発した兵器に関しては得意
アクロバット
・訓練の結果、他のヒーローほどではないが、人並み以上の体術を習得した
言語能力
・英語の他に、日本語、フランス語、ロシア語などを話す

弱点

アルコール依存症
・過去に何度か深刻なほどの依存を見せたがその度に抗い、克服はしている
・常に異常なほどのプレッシャーと闘う日々を過ごしているため、アルコールの誘惑は常に彼の近くにある

装備

アーマー
＜汎用機能＞
・常にバージョンアップが施されており、目的別・試作型など多くのタイプが存在する
・一部の大型なものをのぞいて、専用のブリーフケースに収納して持ち歩ける
・自動装着
・身体能力のブースト
－100トンくらいの重量物は軽く持ち上げられる
－超人的なスピードとリアクション
・飛行可能
－ブラックホールの吸引から逃れられるほどのスピード
－最新のものはワープに近い能力を持つ
・無限に等しい動力源
－通常のバッテリー以外に、太陽光発電、先進的ジェネレーターなど複数の電源
－一定距離内の電気、磁力、地熱、星そのもののエネルギーなどを吸収し利用可
・生命維持装置
－圧力・放射線・生化学・化学・腐食・力学・電撃などの影響を軽減／無効化
・磁場・磁力への対策
－アーマーに対して磁力的な影響が感知されると即座に無効化する機能
－逆に磁力を発生させ、金属を引き寄せたり押しやったりできる
・コンピューター（AI）
－トニーの必要とする情報を的確に与え、その思考をサポートする
・各種センサー群およびそのモニター
・オーバーライド機能
－各種セーフティやリミッターを解除し、一時的に各種出力を大幅アップできる
－ただしシステムダウンのリスクを背負う

＜防御機能＞
・銃撃・ロケット砲・ミサイル・魚雷・高出力レーザーなどのダメージを大幅に軽減
・電撃・炎・衝撃波・エネルギー攻撃などにも高い抵抗力
・絶対零度から太陽の温度にまで耐えられる
・マーベルのヒーロー中最強クラスであるソーやハルクの攻撃にも耐えたことがある
・核爆発を爆心地で耐えられる
・宇宙空間や深海などに移動すると自動的に酸素供給や耐圧などの機能が働く
・テレパシー攻撃に対抗するための特殊回路を内蔵している
・アーマーそのものの頑強さに加えてエナジー・シールドを展開できる
－盾状に展開することも、アーマー全体を覆うことも可能
－全出力の2パーセントほどのパワーで核爆発に耐えられる

＜攻撃機能＞
・リパルサー・レイ
－アイアンマンを代表する主武器
－威力は調節可能で、薄い鉄板に小さな穴をあけることも山脈に大穴をあけることも可
－目的によってビームの形状を変化させられる
・その他いくつものビーム、レーザー、プラズマを利用した武装
・ミサイルやエナジー・ブレードなどの武装もある

エージェントたちの悲恋

S.H.I.E.L.D.に所属するエージェント、アマンダとジュードはあるミッションで出会い、深く知り合い、ジュードがアマンダの命を救った。そして二人は恋に落ちた。二年間の関係の後、アマンダは身ごもった。出産予定日の一週間前にジュードはある秘密を打ち明けた。彼は「ヒドラ」（ナチスの系譜を継ぐ悪の組織）の二重スパイで、S.H.I.E.L.D.の兵士たちを罠にかけていた。アマンダが命を落としかけた事件にも深く関与していたのだ。口論の中で、ジュードはアマンダにもヒドラの支援を受けるよう説得する。しかしアマンダは拒絶した。二人は争いになり、結果アマンダはジュードを殺害してしまう。

悲恋の子、孤児へ。そして……

S.H.I.E.L.D.の長官ニック・フューリーは組織内の慣例に従ってこの件を処理した。生まれた子供をブルガリアの孤児院に預ける事にしたのだ。フューリーの同僚であり有名な実業家でもあるハワード・スタークはこの事実を知るとその孤児を探し当てた。そして自分たち夫婦の養子にした。実の母であるアマンダが望んだ名、アンソニーをその子に与えて。

”秘密の子”の身代わりとして

トニー（アンソニーの愛称）はスターク夫妻の実の子の代役として必要とされたのだった。その子供はとある事情によってその誕生を隠蔽され、トニーがその代わりとなったのだ。トニーは自分が養子であることも、別にスターク夫妻の実の子がいることも知らないまま育っていった。母・マリアからの無条件の愛とは反対に、父・ハワードとの緊張関係は幼少期のトニーを悩ませた。繊細で非社交的な面のあるトニーと、腕っぷしの強さを称賛したがるハワードとの性格的な差があった。ハワードの飲酒量は増え続ける一方で、それは時にトニーに対する言葉の暴力を引き起こした。またハワード自身には躁鬱状態をもたらした。

最初は現実逃避として