『マイティ・ソー』解説まとめ【あらすじ・登場人物・名言・主題歌など(ネタバレあり)】

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アメリカのMARVELが出版しているコミックスに出てくるヒーロー、マイティ・ソーが主役の映画シリーズの第1作目である。個々のヒーロー映画をクロスオーバーさせたMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の中では第4作目に当たる。アスガルドの第1王子のソーは、その傲慢さゆえに弟の策略にのり人間界に追放されてしまう。人間たちと関わるうちに感謝の心を学んだソーは、弟を止めるために立ちあがる。

『マイティ・ソー』概要

アメリカで大手のコミックス出版社、MARVELが出版しているヒーローコミックスの1つであるマイティ・ソーを主役とした映画作品である。ケネス・ブラナー監督、スタン・リー制作総指揮により制作され、パラマウント映画の配給により2011年に公開された。
個々のヒーロー作品をクロスオーバーさせたMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の作品群としては第4作目に当たる。50年にわたる連載作品を見事に実写化した映画であり、異世界の城や鎧をコミックスのイメージを壊すことなく実写化しても違和感のないビジュアルに仕上げている。原作にも様々なパラレルワールドが存在しアースと呼ばれているが、MCUはアース199999という時空の話であるとされている。

ストーリー

ユグドラシルに守られた9つの世界の1つ、アスガルド。そこに住むアース神族の国王オーディンにより統治されたこの国は、周辺の国とたまに小競り合いがあるものの強大な王国として君臨していた。王国の第1王子であるソーは粗暴ながらも高いカリスマ性を持ち、次期国王としての戴冠式に挑んでいた。
オーディンから最強のハンマー、ムジョルニアを受け継ぎ、アスガルドの平和と9つの世界の秩序を守ることを誓ったソーだったが、戴冠式の途中に敵国ヨトゥンヘイムからの刺客が城に現れた。停戦を誓っていたはずの国からの刺客にソーは憤り、ヨトゥンヘイムに攻め入ることをオーディンに提案するが却下されてしまう。そこでふがいない父を見返してやろうと考えたソーは、勝手にヨトゥンヘイムに直近の部下と弟のロキを連れて攻め入ってしまった。最初こそ優勢だったが多勢に無勢でピンチに陥ってしまいもうダメだと思った瞬間、オーディンが現れてソーたちを助け出した。危ないところで命が助かったソー一行だがオーディンはソーの傲慢さに怒り、ソーの神の力を奪い人間界に追放してしまった。

ニューメキシコの砂漠地帯。ちょうど天体研究のためにその場所を訪れていたセルヴィグ博士、ジェーン、ダーシーの3人は急激な砂嵐と雷に驚き、車を右往左往させていた。そのとき、何かが車の前に飛び出してきて撥ねてしまう。その撥ねたものこそが、追放され空から落ちてきたソーであった。
とりあえず病院にソーを入院させたセルヴィグたちだったが、ソーが落ちてきた夜撮った写真には空に人影が写っていた。北欧神話が現実にありうると考えている研究者のジェーンは、アスガルドが実在するという手掛かりをソーが握っていると考え病院に迎えに行き研究に協力してもらおうと考え、仲間に招き入れた。
コップを叩き割ったり(アスガルドではおかわりを求める際、持っている食器を叩き割る習慣がある)、やたらと偉そうだったりと、行動がどうにも地球人のものと違うソーに違和感を覚えながらダイナー(レストラン)で食事をしていると、動かそうとしても動かないハンマーの噂を耳にする。ソーはそれがムジョルニアだと確信し落下地点に行くためいったん別行動をとるが、その間にセルヴィグ博士たちの車は怪しげな組織に押収されてしまった。S.H.I.E.L.D.(シールド)と名乗るその組織は、十分な報酬を渡すから研究機材とデータをそのままそっくりもらい受けることを無理やり実行したのだ。

ジェーンはデータを奪い返してやろうと考え、ソーを連れ組織がいるであろうハンマーの場所まで訪れた。ハンマーを中心に大きな簡易建造物を作り上げ、警備も相当厳しそうなS.H.I.E.L.D.を見て突入をためらうジェーンだが、ソーはハンマーを取り返して研究データも取ってきてやると約束する。
突入し、ハンマーのところまで力ずくで進んでいくソーはついにハンマーのある場所にたどり着いた。それはまさしくムジョルニアであった。持つのにふさわしい人物にしか持ち上げられないムジョルニアを意気揚々とつかむソーだが、神の国アスガルドを追放されたソーにはその資格が失われていた。ムジョルニアは持ち上がらずソーはS.H.I.E.L.Dに捕まってしまい、エージェント・コールソンに質問を受けるもムジョルニアを持てなかったショックでソーは何も答えない。そこでコールソンが一端退室すると、部屋の中にロキが現れた。
ロキにアスガルドに自分を戻してもらうよう口添えを頼んだソーだが、ソーの追放を条件にヨトゥンヘイムとの停戦協定を成立させたこととオーディンが種々のストレスで弱り死んだと言われソーは絶望する。実はオーディンが死んだというのは王位を狙うロキの嘘であり、オーディンはただ眠りについているだけであった。ソーはその話を信じ、事情を話してくれたロキに感謝し人間界で生きていく決心をする。

その後セルヴィグ博士に助け出されたソーはセルヴィグ博士たちの研究を手伝いながらしばらく過ごすが、ある日アスガルドから来訪者が来る。直近の部下だったウォーリアーズ・スリーとレディ・シフである。彼らはオーディンが本当は死んでいないこと、ロキが王位を狙っていることをソーに知らせアスガルドに戻ることを依頼した。
その時、デストロイヤーと呼ばれる人型兵器もアスガルドから送られてきた。ロキがシフたちの行動に勘づき、ソーもろとも葬り去ろうとしていたのだ。人々を避難させてから必死に戦う4人の戦士たちだったが、デストロイヤーが強力で中々倒すに至らない。何もかも破壊し尽くそうとしているデストロイヤーの前に立ちはだかったソーだったが、神の力を失っており普通の人間程度の身体能力しかない。ロキに語りかけて退却を促したが、ついに殴り飛ばされてしまった。
瀕死の重傷を負ったソーであったが、そのときムジョルニアが反応した。ソーが身を挺して仲間や人間を守ろうとしたことで、高潔な神であると認められたのだ。遠くからムジョルニアが飛来し、同時にソーには鎧が装着されていく。完全に神の力が戻ったソーは、竜巻であっという間にデストロイヤーを巻き上げて雷の力で破壊してしまった。ロキを止めるため、ソーはジェーンに必ず戻ると約束を残し、戦士4人と共にアスガルドに帰還した。

ちょうどそのころ、ロキが手引きして城に入りこんだヨトゥンヘイムの王・ラウフェイがオーディンの命を奪おうとしていた。
妻のフリッガが応戦するも太刀打ちできずまさに危機的状況であったが、ロキが現れてラウフェイを殺害した。ロキは国王を殺そうとしていた敵国の王を殺しヨトゥンヘイムを壊滅させることで、アスガルドへの忠誠心と父への敬愛を示そうとしていたのだ。そこへソーも登場し、ロキに向かって攻撃を仕掛けた。
ロキはビフレストという橋に設置された次元転送器を悪用してヨトゥンヘイムを攻撃していたため、ソーは橋を破壊することを決めた。橋が無くなると次元転送ができなくなるため地球にも行けなくなるのだが、9つの世界の平和のためにソーはムジョルニアを振り下ろした。橋を破壊した反動で次元のはざまに放り出されそうになっていたソーとロキであったが、ロキの杖をソーがつかみ、ソーを眠りから目覚めたオーディンがつかむという形で落下を防ぐことができた。ロキはオーディンにみんなのため、父のためにヨトゥンヘイムを攻め落としたのだと必死に訴えるが、オーディンは優しくその言葉を否定した。そしてひねくれてはいるが父に自分を認めてほしいと願っていたロキは絶望し、自分から手を放して次元のはざまに消えていった。

アスガルドと地球に一応の平和が戻ってきた。傲慢さに気づき、周りの人間を思いやることを知ったソーはオーディンの後を継ぐべくこれからも練磨を続けていくこととなる。一方地球ではセルヴィグ博士がS.H.I.E.L.Dからある石の調査を依頼されていた。それは70年前のある日、キャプテンアメリカとともに海に沈んだインフィニティ・ストーンであった。

主な登場人物

ソー・オーディンソン(演:クリス・ヘムズワース)

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アスガルドの王の第1王子。傲慢な性格を父親にとがめられて、人間界に突き落とされた。北欧神話に出てくる雷神ソー(トールとも呼ばれる)がモデルである。性格は単純、マイペースかつ大雑把で、アベンジャーズの面々と比べてもやや天然なところがある。戦い方もパワフルで大雑把な戦い方であり、ムジョルニアを使い竜巻を起こしたり稲妻を落としたりする。ジェーンに本気で惚れており、他のヒーローにジェーンの自慢をする姿も見られる。身体能力は高く、ハルクと互角に戦えるくらいである。

ロキ・オーディンソン(演:トム・ヒドルストン)

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アスガルドの王の第2王子。兄であるソーに比べると物静かでいたずら好き。こちらも、北欧神話に出てくる邪神ロキがモデルである。ヨトゥンヘイムの王、ラウフェイの息子であり、戦争の際に捨てられていたのをオーディンに拾われた。ソーに比べて魔法を使うのが上手く、他の人間や神に化けたりする姿をMCUの作品中で度々見ることができる。無意識にいつもアスガーディアン(アスガルドの住人)に化けており、城にあった冬の小箱に触れて青い肌と赤い瞳に戻ったことで自分がヨトゥンヘイムの出身だったことを知った。兄に対して並々ならぬコンプレックスを抱いており、味方についたかと思うとソーをだまして陥れようと画策している。

オーディン(演:アンソニー・ホプキンス)

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アスガルドの王。北欧神話の神であるオーディンがモデルで、全知全能の神である。実の子供はソーだけで、ロキはヨトゥンヘイムに攻め入った際に捨てられていたのを拾った。心身に負担がかかると”オーディンの眠り”と呼ばれる眠りに落ち、しばらくは目覚めない。

ジェーン・フォスター(演:ナタリー・ポートマン)

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天体物理学者。北欧神話の世界を信じており、ニューメキシコに天体の研究をするため滞在していた。最初はソーを不審に思っていたが、徐々に惹かれていき恋人関係になった。原作では看護婦であるが、MCUオリジナルの設定で天体物理学者になった。

エリック・セルヴィグ(演:ステラン・スタルスガルド)

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天文物理学者であり、カルバー大学教授。映画の中でのセリフから、ハルクに変身する科学者、ブルース・バナー博士とも知り合いであることがうかがえる。どうやら世界中に科学者仲間がおり、その中にはS.H.I.E.L.D.と関わりのある者もいる模様。

ダーシー・ルイス(演:カット・デニングス)

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ジェーンの親友であり、ジェーンとセルヴィグ博士の助手を務めているカルバー大学の学生。仕事はしっかりこなすが、言動はかなりマイペースである。

フィル・コールソン(演:クラーク・グレッグ)

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