楽しいムーミン一家（Moomin）とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ムーミンパパ

CV：大塚明夫

ムーミントロールのお父さん。ムーミンママの夫。
いつもシルクハットを被っており、パイプタバコを好んでいる。
少々天然でナルシストなところがあり、冒険家であった自分の半生を小説に書いている。
優しい父親で、ムーミンママの事も大事にしている。

出生の秘密

少年期CV：高山みなみ

ムーミンパパは捨て子で、孤児院の前に新聞紙に包まれ捨てられていた。
他の孤児達とは違い色々な事に「何故？」と興味を持ち、孤児院の院長からは問題児とされていた。
ある日湖に張った氷の上で遊んでいると氷が割れて溺れてしまう、命からがら助かるがその経験から自分は1人でも生きていけると思い、孤児院を脱走した。
そしてフレドリクソンという発明家と出会う。
息子ムーミンがスナフキンを尊敬するのと同様に、ムーミンパパもフレドリクソンを尊敬していた。
そして、フレドリクソン、ヨクサル、ロッドユール達と共に蒸気船「海のオーケストラ号」に乗り旅に出た。
航海の後に嵐の海で溺れていた女の子のムーミン（後のムーミンママ）を助け、結婚し息子ムーミンを授かった。

冒険家であったためか放浪癖がある。
そのため原作の時系列では一作目に当たる「ムーミントロールと大きな洪水」では、ムーミンとムーミンママが何処かへ行ってしまったムーミンパパを探す話から始まっている。

ムーミンママ

CV：谷育子

ムーミントロールのお母さん。ムーミンパパの妻。
おっとりした優しい性格であるが、行動力がありお転婆な一面も併せ持つ。料理が上手で、趣味はガーデニング。
赤と白の縦じまエプロンを身に付け、小さなハンドバッグを持っている。
このバッグは命の次の大事な物で、ムーミンやムーミンパパにプレゼントされたものや絆創膏や靴下など、色々な物が入っている。
ムーミンがバケモノに変身し戻れなくなってしまった際はただ1人それをムーミンだと見やぶったり、心を閉ざしてしまったニンニがムーミンママには特別に懐いたりなど、母性を感じるエピソードが多い。
他人の世話をするのが好きな「お母さん」の代名詞的な存在である。

ムーミンパパとの出会い

少年期CV：かないみか

嵐の海で溺れている所をムーミンパパに助けてもらう。
若い頃の見た目はフローレンにそっくりで、ムーミンパパ曰くムーミン族の中でも飛び切り可愛いムーミンであったという。
この頃からハンドバッグを持っていて、溺れて助けられた時もまず「ハンドバッグを助けて！」とバッグを心配し、中に入っていた白粉が駄目になったことを悲しんだ（しかし直後「そのままでも綺麗だよ」と口説かれる）。

スナフキン

CV：子安武人

ムーミンの親友。
自由と孤独を愛し、何かに執着したり所有する事を嫌う。
冬になると南へ旅立ち、春になるとムーミン谷へ帰ってくる。
思慮深く落ち着いている皆のお兄ちゃん的な存在で、色々なことを知っているためムーミン以外からも一目置かれている。
家で寝るのは落ち着かないらしく、家を持たず川辺にテントを張って住んでいる。
釣りをしたりハーモニカを吹いたりしている事が多い。

父親はヨクサル、原作では母親はミムラ夫人でミイと父親違いの姉弟であるが（甥と叔母説もある）、アニメではその話には触れずミイやミムラ姉さんともそういう間柄である雰囲気は無い。
ムーミンとフローレンが恋人のためか、ミイとセットのなる事が多く、ミイにデートに誘われた際は驚いて川に落ちた。
またミイとムーミンが喧嘩をした際は、行き場をなくしたミイがテントへ来たため泊めてあげたり、喧嘩中の2人の事に口を出さずに見守っていた。

ムーミンの事は大事な親友と思っているが、旅について行きたそうなムーミンを「1人で行きたいんだ」と説得した。
これはムーミンの事を煙たがっていたという事ではなく、あくまで旅は1人でしたいというポリシーから来るものである。
またムーミン谷へ帰る途中、とても疲れていたスナフキンははい虫（後にティーティーウーとスナフキンに名づけて貰う）に話し掛けられて「誰かがあなたに憧れていて、とても会いたがっているのを知るのは、さぞいい気持ちでしょうね」と言われ、普段見せないようなムッとした態度を取った。
喧嘩を売っているかのような台詞だが、ティーティーウーはむしろスナフキンを尊敬していたため、そういう意図があって言った言葉ではなかったようだ。
スナフキンは他人から尊敬されチヤホヤされることが苦手なのだ。
特にムーミンとは対等な関係であろうとしている。
普段は穏やかで空気の読めるスナフキンであるが、彼のポリシーを尊重しない言動にはあまり良い顔をしない。

スナフキンの名言・名セリフ

スナフキンといえば名言と言われる程、心にグッと来る台詞が多く、殆どの場合会話の中でサラリと使われる。

「自分できれいだと思うものは、なんでもぼくのものさ。その気になれば、世界中でもね」
宝石のガーネットを欲しがるスニフへ言った言葉。自分の目に入っている間は自分の物という意味合いがある。

「あんまり誰かを崇拝するということは、自分の自由を失うことなんだ」
自分を尊敬するティーティーウーに対して言った言葉。

「僕は自分の目で見たものしか信じない。けど、この目で見たものはどんなに馬鹿げたものでも信じるよ」
龍を見せて自分を驚かせようとしているムーミンに対して言った言葉。
ムーミンが気持ちよく自分を驚かせられるように、こういう言い方をした。

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ミイ

CV：佐久間レイ

ミムラ夫人の20番目の子供。
原作ではムーミン一家の養子に入っている（アニメでは寝るときは自分の家に帰っている様子）。
原作ではムーミンパパの昔語りの途中でミムラ夫人から生まれているため、ムーミンやスナフキンよりも年が上である。
しかしミムラ夫人の子供達の中で、成長しても1人だけ小さいままなためミイ（一番小さい）と呼ばれている。
アニメではスナフキンの腰～肩辺りまでの背であるが、原作ではスナフキンのポケットへ収まる描写がある。
そのためミイは個人名では無いが、他にミイと呼ばれているキャラが居ないため「ミイ（リトルミイ、ちびのミイ）」はこちらのミイを指す名詞ではある。
物怖じせず毒舌家で、ツッコミ役の少ないムーミン作品における重要なツッコミ役でもある。
友達思いな所もあり、憎めない可愛らしさを持つ。
大抵の場合本心からそう思って素直な感想を述べているだけの事が多く、意地悪をしたり苛めようと思っているわけでは無い。
喜んだり怒ったりすることを大事に思っており、「悲しむ」という感情を役に立たないと考えている。

アニメ「楽しいムーミン一家」では最初っからムーミン谷の住人として登場するが、原作では序盤には登場しない。
またアニメでは近所にミムラ姉さんが住んでいるため、他人に迷惑を掛けるとミムラ姉さんに怒られている。

フローレン

CV：かないみか

ムーミンの恋人で、スノークの妹。
金のアンクレット（足環）をつけていて、これを失くしてしまい探している途中で食虫植物に襲われてしまい、それを助けたのがムーミンだった。
ムーミンは事前に足環を拾っており、足環だけでまだ見ぬスノークの娘に既に恋をしていた。
わがままで夢見がちでムーミンを振り回すヒロインであるが、ムーミンの事を大事にし、兄スノークの生活の面倒を見るなど甲斐甲斐しい面もある。
美しい前髪やふさふさの尻尾に自身を持っているが、服を着ていない事を少々気にしている。
「劇場版 ムーミン 南の海で楽しいバカンス」ではビキニを着た際に、ムーミンに「そんな格好ダメだよ！何も着てないみたい…」と言われ、シュールな笑いを生んだ。

シリーズにより変わる名前

フローレンという名前は、アニメ「楽しいムーミン一家」での呼び方である。
原作ではスノーク族の娘というニュアンスの呼び方をされていて、個人名はついてない。

原作名：スノークのお嬢さん
昭和アニメ：ノンノン
平成アニメ：フローレン