楽しいムーミン一家（Moomin）とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ロッドユール

CV：中尾隆聖

スニフの父親。妻はソースユール。
性格はスニフにそっくりだが見た目は全く異なる（スニフは母親似）。
臆病な性格で普段は珈琲缶の中で生活している。
若かりし頃のムーミンパパ達と一緒に海のオーケストラ号で冒険し、ソースユールと出会った。

ミムラ婦人

CV：小宮和枝

ミムラ姉さんとミイの母親。
豪快な性格で、大勢の子供がいるためミイ1人が養子に行っても気にしない。

ご先祖様

ムーミン族の千年ほど前の毛むくじゃらな姿。
「楽しいムーミン一家」では台詞は無い。
原作では「ムーミン谷の冬」に登場し、水浴び小屋の棚の中に居た。
アニメでも原作でも殆ど登場しないが、可愛らしい姿なため人気がありグッズが多数出ている。

『楽しいムーミン一家』の名シーン・名場面

「地球最後の龍」

ある雨の降った翌日、ムーミンは雨で出来た水溜りでザリガニを捕まえようとして龍の子を捕まえる。
ムーミンはとても喜んだが、その龍はムーミンに懐く様子はなかった。
スナフキンに一番に見せようと呼びに行くと、スナフキンは魚釣りをしていた。
占いでウグイが5匹連れたら秋を待たずすぐに旅立つと決めていて、ムーミンは焦りスナフキンを引き止める（しかし、スナフキンの気持ちは変わらない）。
そして龍を見せるためスナフキンを部屋に招くと、龍は物静かなスナフキンの肩へ乗り居眠りをした。
ムーミンは龍をムーミンパパやミイたち皆に見せるが、龍はスナフキンだけにしか懐かなかった。
スナフキンは飲み終えたカップに龍を閉じ込めて部屋を出て行く。龍が自分へ付いてこないようにカップへ閉じ込めたのだ。
ムーミンがカップを開けると、龍はスナフキンが帰っていく姿を窓に張り付き寂しそうに見た。
ムーミンは龍を外へ逃がしてやり、「あの龍はスナフキンのところへ行き、そのスナフキンももうすぐ旅立ってしまう…」と悲しんだ。
ムーミンの言葉通り、龍はスナフキンの元へ飛んで行き、スナフキンは予定通りウグイを5匹釣った。
スナフキンは龍の事は嫌いではなかったが、自分が龍を受け入れる事でムーミンを悲しませるのはもっと嫌だったため、たまたま通りがかった遠出するヘムルにウグイ5匹をあげ、その代わりに龍を遠くへ逃がすように頼んだ。
ムーミンが龍の様子をスナフキンの元へ見に来るが、スナフキンは「龍は自分の元へは来なかった」とムーミンに言う。
さらにウグイも釣れなかったからいつも通り秋まで旅には出ないと言った。
ムーミンは龍には嫌われてしまったが、親友スナフキンが旅立たない事に喜んだ。

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「パパの思い出」（親世代のエピソード）

ムーミンパパは風邪を引いてしまい「このまま自分が死んだら、自分の出生を伝えられない」と思い、ムーミン・スナフキン・ミイ・フローレン・スニフに自分の小さい頃の話をし始める。

ムーミンパパ（若い頃はムーミンと呼ばれている）は孤児院の前に捨てられていた捨て子で、何事にも「なぜ？」と興味を持ち、孤児院の中でも問題児であった。
ある日、氷の張る湖で溺れた事から自分ひとりで生きていけると思い立ち、孤児院を脱走した。
その晩は嵐で森がバケモノのように恐ろしく思い、泣きながら1人眠った。
翌朝目が覚めると晴れており、空飛ぶ船を作るのが夢なフレドリクソンという発明家と出会う。
フレドリクソンは「海のオーケストラ号」という船を作り、これから進水式をやるという。
ムーミンはそれに参加させてもらい、一緒に冒険に出る事になった。
旅の仲間にはスニフの父親ロッドユールと、スナフキンの父親ヨクサルも一緒だった。
海へ出ると、岸にモランに襲われている人が居た。
誰が襲われているのか顔は良く見えなかったが、モランに触れたら凍り付いてしまうためムーミンは海へ飛び込み、岸で襲われている人物に海へ飛び込むようにと促した。
襲われていた人物は孤児院の院長で、脱走したムーミンを探しにやってきたのだという。
院長はムーミンの友人であるフレドリクソンたちにも怒りながら礼儀作法を教えようとする。
二度と会いたくない人物を救ってしまったと嘆くムーミンだった。

翌日、院長は船にルールを作りそれに沿って動くようにと勝手に仕切り始めてしまうが、そこにニブリングと呼ばれるビーバーのような生き物の群れが通りかかる。
ムーミンたちは高い所に逃げるが、逃げなかった院長はニブリングたちに攫われてしまう。
そして甲板には不思議な空飛ぶ雲が引っかかり、嵐に遭う。
空飛ぶ雲は海のオーケストラ号の帆となって空を飛び、雲の上まで浮いた。雲の上は晴れていた。
船は空を移動し、とある島へ上陸した。上陸する際に生垣を壊してしまった。
そこにはミイそっくりの「ミムラの娘」が住んでおり、「今日は王様のパーティーをしているが、悪い子だから置いていかれた」と言う。
ミムラの娘を連れて会場へ行くと、王様の生誕100年を記念し吃驚大会をしている。
会場へ入ると、作り物の大きな蜘蛛や噴水、迷路や本物の牛でムーミンたちは吃驚させられた。
最後にパーティー会場へ辿り着き、そこでは豪華な食事と花火が上がり島の住人達がわいわいと楽しんでいた。
ミムラの娘の母親ミムラ夫人もそこに居た。
王様は生垣を壊したムーミンたちに罰としてこの島に住み、フレドリクソンには島のために研究を、ムーミンたちには新しく作る村の開発を頑張るように言う。
本当は冒険へ行きたいムーミンであったが、フレドリクソンは空飛ぶ船の開発がゆっくり出来ると喜び冒険はここで一旦終了となった。
ムーミンは二階建ての家を建てて住むことになった。

ムーミンが新しい村とはどんな村だろう？と考えていると、窓からからオバケが家にやってくるのが見えた。
ムーミンは怖がりベッドの下に隠れる。
しかし幽霊はムーミンの側へ来ると脅かす前にくしゃみをした。
ムーミンは幽霊の事が怖くなくなり、幽霊が13日の金曜にまた来るぞと脅かすとムーミンは逆に喜んだ。
ムーミンは約束の13日の金曜に皆を招待して幽霊に会わせた。
しかし怖がったのはロッドユールのみで他は誰も驚かなかった。
ヨクサルの提案でオバケはムーミンの家に一緒に住む事になった。

フレドリクソンが新に作った空飛ぶ船海のオーケストラ号の進水式をやると同時に、ロッドユールとソースユールの結婚式をやる事になった。
海のオーケストラ号は無事空を飛ぶことができたのだが、エンジンの出力が下がり海へ落ちた。
海の中にはロッドユールを祝いに来ていた龍のエドワードが居た。

その年の秋は雨が降り続き洪水が発生し、皆がムーミンの家へ引っ越してきた。
窓から荒れた海を見ると何かを感じ取り惹かれるように浜辺へ行くムーミン。辺りを見回すと嵐の海で女の子が溺れていた。
ムーミンが海へ飛び込み泳いで女の子を助けると、その子はハンドバッグを手に持ったムーミン族の女の子だった。
ムーミンは一目惚れをし、女の子もまたムーミンに恋をした。
その女の子とは若い頃のムーミンママの事だったのだ。

ムーミンママと出会ったことでムーミンパパの冒険物語はここで終わる。

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「姿の見えないお友達」「笑顔がもどったニンニ」