この素晴らしい世界に祝福を!(このすば)のネタバレ解説まとめ

「この素晴らしい世界に祝福を!(このすば、KonoSuba)」とは文・暁なつめ、絵・三嶋くろねによる小説。もとはWEB小説であり、文庫化に際してはリメイクが行われている。またアニメ作品も2016年1月~3月に第1期、2017年1月~3月に第2期としてそれぞれ10話ずつ放送された。不慮の事故で命を落とした和真が異世界に転生、そこで繰り広げる賑やかな日常を描いている。

今作はとにかくテンポが良い。
たとえば第1話、カズマが死に、アクアと出会い、共にアクセルの街に転生を遂げるまではAパート、つまり10分程度で終了している。
本来であれば、この流れだけで1話、費やしてもおかしくない。

それからめぐみんがデュラハンの根城に爆裂魔法を連日、放ち続けるシーン。
最初はしっかりと詠唱しているのだが、それがじょじょに短縮されていき、最後は「ん!」の一言で終了してしまっている。
魔法を撃ち続けると言うシーンひとつとっても、視聴者が飽きないよう、テンポをどんどん良くしていく工夫がとられている。

ダクネスがバニルに乗っ取られ、あれやこれやと言い争いを繰り広げるシーンも、まるで漫才を思わせるようなテンポの良さ。
本来であれば敵方に乗っ取られてしまったので、絶望感、悲壮感が漂ってもおかしくないシーンなのに、そのテンポの良さ、そしてダクネスのキャラクター、バニルのキャラクターもあり、笑いが止まらないシーンとなっている。

それ以外も、とにかく小気味よく、まるでリズムを刻み続けるようにして物語は進行していく。
そのテンポの良さが最初から最後まで続くため、全10話と言うこともあり、一気見するのも苦痛にならない仕上がりになっている。

カズマたちパーティの絆の深さ

引きニート、駄女神、中二病、マゾヒスト。
カズマたちパーティは、字面にしてみると散々なメンツの集まりである。
しかしそれでも、苦労しつつも楽しそうに、日々の生活を送っている。

カズマ自身も、どうしようもないダメパーティだと自覚しつつ、しかし、冬将軍に倒され2度目の死を経験した際には、アクアたちのことを思い涙を浮かべている。そしてもう少し、あいつらと冒険したかった、と本音を吐露している。

どうしようもないパーティだが、その絆はとても強い。
だからこそ、カズマは渋々ながらも、時には仲間のために熱くなり、命の危険を冒してまでも敵に立ち向かっていくのだ。
シリアスシーンがほとんどない(あっても長続きしない)今作において、時折、垣間見えるカズマのこうした思いの熱さ、あるいはカズマたちパーティの絆、仲の良さと言うのは、見る者の心を強く打つ。

出典: anicobin.ldblog.jp

現生では引きニートで友人にも恵まれていなかったカズマ。
異世界で手に入れた、くだらなくも、素晴らしい仲間との生活は実に楽しそうである。

作品の名言・名セリフ

「こいつらが優秀?そんな片鱗!一度も!見たことが!ないんだが!」

1期5話、キョウヤから、そんなに優秀そうなパーティメンバーがいるのに、アクアを馬小屋に寝泊まりさせて恥ずかしくないのか、と問い詰められた際のカズマの言葉。

駄女神であるアクアは言わずもがな、1日1発限定、しかも撃ち終わった後には魔力不足により倒れ込んでしまうと言うおまけつきの魔法しか打たないめぐみん。
そして攻撃が当たらない、いや、そもそもとして当てる気もない、逆に敵からの攻撃に当りたくてたまらないダクネス。
彼女たちの散々な場面を、その目で目の当たりにしてきたカズマにしてみれば、まさに何が優秀な人材か、と吐き捨てたくなるような気持ちになるのもやむを得ず、その苦労が窺い知れるようなセリフである。

「この街の危険が危ないみたいなの」

2期9話、アルカンレティアの温泉の質が低下していることを知り、どうにかしたい、とカズマたちの訴える際にアクアが口にした言葉。

水の女神でありながら、圧倒的に、絶望的に知力が低いアクア。
そのことを思い知ることができる場面は物語の随所にある。
そもそもアクアの知力が高く、彼女がもっと思慮深く、熟考できる女神らしい女神であれば、本作はもっとシリアスな作品になっていたはずである。

危険が危ない。
それを何の疑いもなく口にしたアクアの知力の低さと言うもの、改めて知ることができるセリフである。

「私は爆裂魔法しか愛せない!」

1期2話にて、アクアから、何故、爆裂魔法しか使えないのか、と問われた際にめぐみんが答えたセリフ。

きっぱりと、爆裂魔法への愛を口にしためぐみん。
しかし冷静に考えると、何故、愛しているのか。何故、その愛にこだわるのか、と言った、アクアの問いに対しての答えにはなっていない。
だが、この、迷いなく爆裂魔法への愛を口にし、その愛に生きる姿こそ、めぐみんのめぐみんたるゆえんなのである。

ちなみにこの答えに対し、アクアは非効率ながらもロマンを追い求める姿に感動した、と返す。
しかしカズマは、まずい、この魔法使いはダメな系だ、とめぐみんとの縁を切ることを心に誓うが、結局、それが叶えられることはなかった。

「この私の体は好きにできても、心までは自由にできるとは思うなよ!城に囚われ魔王の手先に理不尽な要求をされる女騎士とか…どうしようカズマ、予想外に萌えるシチュエーションだ。行きたくはない。行きたくはないが仕方ない。ギリギリまで抵抗してみるから邪魔はしないでくれ。では、いってくりゅ!」

1期4話。デュラハンに死に至る呪いをかけられ、それを解いてほしくば魔王城に来い、と命令された際のダクネスの言葉。

真性のマゾヒスト。敵に虐げられ、抵抗しつつもそれが実らず、あらゆる手段を持って屈辱を与えられることを良しとするダクネス。
その妄想はいたるところで爆発し、カズマをドン引きさせるのだが、この台詞もそのひとつである。
締めくくりの「いってくりゅ!」を茅野が見事に演じきっているため、尚のこと、ダクネスのどうしようもなさが伝わってくる。

ちなみにこの言葉を聞いたデュラハンも、呆れ、それどころか得体の知れないものを前にしたような恐れすら感じているようなそぶりを見せる。
敵をも呆れさせる、引かせるほどのダクネスのマゾヒストぶりである。

「アクシズ教徒はやればできる。できる子たちなのだから、うまくいかなくてもそれはあなたたちのせいじゃない。うまくいかないのは世間が悪い」

2期10話にて、アクアを信仰の対象と認めたアクシズ教徒たちが口にする台詞。
なおこれ以外にも、以下のような言葉が続く。

「嫌なことからは逃げればいい。逃げるのは負けじゃない。逃げるが勝ちと言う言葉があるのだから!」
「迷った末に出した答えはどちらを選んでも後悔をするもの。どうせ後悔をするのなら、今は楽ちんな方を選びなさい!」
「汝、老後を恐れるなかれ。未来のあなたが笑っているか、それは神ですらも分からない。なら今だけでも笑いなさい!」

アクシズ教の信仰の対象、そこにはアクアが存在していると言うのが理解できる、まるでアクアそのものを意味しているかのような、それでいて実に趣深い言葉である。

オープニング

第1期オープニング

第1期のオープニングは、Machicoによる「fantastic dreamer」
なお第1話ではエンディングとして、最終第10話では挿入歌として使用された。
紆余曲折ありながらも、冒険を続けるカズマたちの賑やかな様子を彷彿とさせる曲に仕上がっている。

第2期オープニング

第2期オープニングも、第1期に続いてMachicoが担当した。
曲名は「TOMORROW」
解放感溢れるサビの部分が、第2期になってもパワーダウンすることなく、わが道を突っ走るカズマたちの様子を想像させる。

エンディング

第1期エンディング

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