ロクでなし魔術講師と禁忌教典(ロクアカ)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』とは羊太郎によるライトノベル、及びそれを原作としたアニメ・漫画等のメディアミックス作品。
暗示特化専用言語のルーン言語を用いた魔法能力を持つ人間がいる異世界が舞台で、主人公のグレンは前職を辞めて以来、育ての親であるアルザーノ帝国魔術学院教授セリカの下で、一年に渡り引きこもり生活を送っていた。しかし業を煮やしたセリカに脅され、嫌々ながら同学院の非常勤講師として勤める所から物語は始まる。
生徒と教師、互いに学び合いながら成長する過程で様々な名言が生まれている。

『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』 の概要

『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』(ロクでなしまじゅつこうしとアカシックレコード)とは、羊太郎によるライトノベル、及びそれを原作としたアニメ等のメディアミックス作品。
原作のライトノベルは羊太郎が当初「ニートなボクが魔術の講師になったワケ」のタイトルで投稿していた作品で、後に「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」と改題され第26回ファンタジア大賞において大賞を受賞した。
アニメーション制作は『山田くんと7人の魔女』などを手掛けたライデンフィルムが行い、監督は和ト湊(わとみなと)が務めた。
魔術言語のルーン言語を用いた魔術能力を持つ人間が存在する異世界が舞台で、主人公のグレン・レーダスは前職を辞めて以来、育ての親でありアルザーノ帝国魔術学院の教授であるセリカ・アルフォネアの下で、一年に渡り引きこもり生活を送っていた。
しかし働きもしないグレンに業を煮やしたセリカから、アルザーノ帝国魔術学院の非常勤講師に就くか、私の攻撃魔術の餌食にされるか、どちらか選べと脅され、嫌々ながら講師となる事を選択し、同学院に講師として赴任する所から物語は始まる。
成績上位者が多く、エリート揃いの一組と相反し、個性の強い問題児ばかりの二組を担任する事になったグレンであったが、クラスの生徒達に問題があるか否か以前に、無理矢理非常勤講師にさせられた事で、生徒に自習をさせつつ居眠りしたり、生徒が授業に関する質問をしても自分で調べさせたりと、全くやる気がない。
講義を受ける生徒達は怒りを通り過ぎて呆れ、失望し、グレンとの溝は深まっていったが、そんな中、学園にテロリストが侵入して一人の生徒が連れ去られてしまう。
テロリストから受けた魔術攻撃で傷だらけになりながらも、学園内に侵入したテロリストを撃退し、連れ去られた生徒を取り戻すグレン。
そんな姿を目の当たりにした生徒達は、次第にグレンとの関係を改善していき、全てにおいてやる気を失っていたグレンの心にも変化が起き始める。
生徒と教師、互いに足りない所を学び合いながら人間として成長していく関係性の中からは、様々な名言が生まれている。

『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』の名言・名セリフ

本物のロクでなしだ

第一話からギイブル・ウィズダンのセリフ。
アルザーノ帝国魔術学院の二年次生二組を担任する事になったグレンであったが、赴任初日から遅刻。担当授業も時間の半分を過ぎてから教室に入り、待っていた生徒達には自習をさせ、自身は眠いからと教卓で眠り始める始末。
クラスのリーダー的存在のシスティーナ・フィーベルが怒って辞書を投げつけると頭に直撃。目覚めたグレンは仕方なく授業を開始するが、やはりやる気がなく、仕舞いには授業に関する質問をした女子生徒に対し、自分で辞書を使って調べる様にとまで言い出した。名言は、男子生徒のギイブルが呆れて呟いた一言。
全ての物事においてやる気を失っていたグレンを、端的に言い表した一言である。

あれ? 何か約束したっけ? 僕何のことだかわかんなぁい

第一話かグレンのセリフ。
グレンのあまりのやる気ない授業態度に我慢の限界を超えたシスティーナは貴族としての家名と、魔術を学ぶ者としての誇りを懸け、グレンに決闘を挑む。「教師」対「生徒」と言う前代未聞の決闘に、色めき立つクラスメイト達。
そんな中、余裕を見せるグレンであったが、いざ決闘が始まると、システィーナの魔術攻撃にあっさり敗北。挙句の果てに「三本勝負だった筈だ」、「五本勝負だった筈だ」と負ける度に言い出し、更には不意を突いた卑怯な手段で勝ちを得ようとするが、あっさり見破られて負け、最後には上記名言を言って勝負自体を無かった事にしようとし始める。
グレンのダメ男加減が分かる一言である。
ネット上にもグレンのあまりのダメ男ぶりに、視聴者から呆れ声が多数投稿されていた。

悪かった。嘘だよ。魔術はすげー役に立っているさ。人殺しにな

第二話からグレンのセリフ。
相変わらずやる気は見せないものの、システィーナに負けた手前、仕方なく講義だけは開始するグレン。
しかしグレンは授業の中で、魔術師の講師でありながら、魔術を勉強し、努力する事に対し否定的な発言をする。
そんなグレンに対し、システィーナは魔術を学ぶことで「世界の理」に近づく素晴らしさを訴え、二人は持論をぶつけ合うが、グレンは上記名言でシスティーナの心を傷つけ、怒らせた。
グレンが魔術に対し、心に深い闇を持っている事を感じさせるセリフである。

私は魔術を真の意味で人の力にしたいなって思ってるんです。そのために今は魔術を深く知りたい。恩返ししたい人がいるんです

第二話からルミア・ティンジェルのセリフ。
グレンのクラスの女子生徒であり、家の都合でシスティーナの屋敷に身を寄せ暮らすルミア。
ルミアの魔術授業の復習の手伝いをしたグレンは、学校から二人で歩く帰り道、ルミアから三年前にシスティーナの家に押しかけて来た悪い魔術師」達に連れ去られ、殺されそうになったところを、「正義の魔術師」に救われた経験があるとの話を聞かされる。
魔術に対して拒否反応にも似た態度を示すグレンに対し、ルミアが辛かった体験談を用いて魔術に対する想いを語った一言であるが、グレンはルミアの言葉で何かを思い出し、次の日から授業態度を改める。
グレンの心境にどの様な変化が起きたか不明であるが、グレンの心に変化をもたらすきっかけとなった一言である。

魔術は世界の真理を追い求める者、なんてお前ら言うけどな。そりゃ間違いだ魔術はな。人の心を突き詰めるものなんだ

第二話からグレンのセリフ。
授業を開始する前に、今日までの態度を生徒達に謝罪するグレン。
教科書には書かれていない実戦的な魔術の運用方法を次々披露するグレンに驚く生徒達。
そんな生徒達にグレンが教えた、魔術上達の為の秘訣と言うより、心構えの一言。
グレンが魔術と生徒に対し、真摯に向き合う気持ちに変わった事が感じられるセリフである。

ここで諦めたら俺の人生は一体何だったんだ! 正義の魔法使いに懸けた人生、無意味だったのはわかってる。だが、無価値にだけはしたくないんだ! 文句あるかこんちくしょう!!

第三話からグレンのセリフ。
学園に侵入したテロリストに連れ去られるルミア。配下の者達を倒し、深手を負いながらもルミアの下に辿り着いたグレンを待っていた首謀者は、魔術学院2年次生2組の前任担当講師であり、行方不明となっていた筈のヒューイであった。
彼は元々アルザーノ帝国と敵対する、帝国内最古の魔術結社「天の智慧研究会」に所属し、学園を監視する為に潜入していたスパイであったが、組織から「ルミアの拉致」の命令が下り、その準備の為に姿を隠していたのだった。
「天の智慧研究会」へ転送される魔方陣の中央に座らされるルミア。
ヒューイは自身が人間爆弾である事をグレンとルミアに語り、十分後にルミアが転送されると同時に爆発し、学園ごと消し飛び、それを阻止するにはルミアを取り巻く五重の魔法陣を一つずつ解除して行くしか方法が無いと言う。
魔術を用いて解除に取り掛かるグレンであったが、一つ解除するにも時間を要し、制限時間は刻々と迫り、ルミアは逃げる様に訴えるが、上記名言を以って逃げない理由を叫び、解除作業を続けた。
幼少期に読んだ童話の中に出て来る「正義の魔法使い」に憧れ、セリカから魔術を教わり、帝国宮廷魔導師団に入れるほどの魔術師として成長したグレンであったが、魔導士団の同僚を守れず失った経緯を持つ。
無力感に苛まれ、赴任当初は魔術に対して嫌悪感さえ滲ませていたグレンであったが、それは魔術に対して強い思い入れがあったからこそである事が分かる名言である。

ただの凡人のくせにアイツは、何故かいつも予想外の事をやってくる

第四話からセリカのセリフ。
アルザーノ帝国魔術学院で行われるクラス対抗の魔術競技祭に向け、誰がどの競技に参加するか、割り振りを考えるグレンのクラスの生徒達。しかも今回はアルザーノ帝国の現女王アリシア七世が競技祭を叡覧されるとあって、他のどのクラスも気合が入る。
競技祭は魔術の成績優秀者だけを各競技に割り振る事が通例であり、グレンのクラスの生徒達からも同様の声が上がるが、グレンは生徒一人一人の個性と、本人も気付いていない得意分野を解説した上で、各競技の割り振りを一方的に決めて行く。
二年次生二組の全生徒の個性を把握していたグレンに感動するシスティーナ達であったが、通例通り成績優秀者だけを配する他のクラスと競う事に、疑心暗鬼を拭えずにいた。
しかしいざ競技が始まってみると生徒達が抱えていた不安を余所に、グレンのクラスは、それぞれグレンに気付かされた特技をいかんなく発揮して学園内の下馬評を覆し、どの競技においても好成績を収めて行く。
エリートたちを次々打破して行くグレンのクラスの生徒達の姿に、グレンを非常勤講師として学院に推薦したセリカが、旧知の仲であるアリシア女王に嬉しそうに言った一言。
全てにおいてやる気を失っていたグレンを罵ったり、足蹴にする育ての親のセリカであったが、セリカがグレンの人間性を買っていたと分かるセリフである。

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