涼宮ハルヒの憂鬱(The Melancholy of Haruhi Suzumiya)のネタバレ解説まとめ

Haruhi

2003年にライトノベルとして刊行され、2006年にアニメの放送が開始された涼宮ハルヒの憂鬱。涼宮ハルヒに振り回される主人公、キョンを中心に描いたSF学園ストーリー。ゲーム、映画、マンガなど放送当初から多くのメディアで話題となった。個性豊かな登場人物、そして親近感を持てるストーリーは多くの人に愛され続け、2016年、とうとう10周年を迎えることとなった。

あらすじ・ストーリー

「東中出身、涼宮ハルヒ。ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」
かなり変わった少女、涼宮ハルヒ。主人公キョンは高校入学早々、ハルヒと出会う。部活動「SOS団」の設立を手伝わされ、強引に入部させられたキョン。宇宙人の長門有希、未来人の朝比奈みくる、超能力者の古泉一樹も加わり、キョンの平凡だった生活はどんどん非日常へと変化していく。

SOS団とは

SOS団は涼宮ハルヒが設立した団体の名称である。
S:世界を
O:大いに盛り上げるための
S:涼宮ハルヒ
の団、の略。宇宙人、未来人、超能力者を探し出し一緒に遊ぶことを目的としている。有希、みくる、一樹の登場によりこの目的は達成しているのだが、ハルヒ本人はそのことに気づいていない。
元は文芸部の物だった部室を、部員が一名しかいないという理由で強奪し使用している。SOS団自体は学校で公式に認められていないため、表向きは文芸部扱いになっている。

個性豊かな登場人物・キャラクター

キョン (CV杉田智和)

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高校一年生。キョンというあだ名は、彼の本名をもじってつけたもの。本名は作品内で明かされていないが、「どことなく高貴で、壮大なイメージを思わせる」らしい。「やれやれ」が口癖の事なかれ主義。人付き合いがよくお人よしで、愚痴をこぼしながらもハルヒの暴走に付き合い続けている。学校の成績は悪く、テストはいつも赤点ギリギリである。一人妹がいるが、名前は不明。
入学当初、ハルヒの前の席だったことがきっかけで彼女と関わることになった。厄介ごとはいつも彼に押し付けられており、ハルヒ曰く「SOS団の雑用担当」。SOS団の中ではハルヒを怒鳴りつけることができる唯一の人物。かなり序盤から有希を気遣うなど面倒見がいい。また、有希が力を使う際は彼に許可を得たり、みくるに頼られるなど、団員からの信頼は厚い模様。一樹とは当初衝突することもあったものの、現在は打ち解けている。
隠された能力などない、ごくごく普通の一般人。しかしハルヒが最も信頼する相手なため、各機関からは「鍵」として重要視されている。これはハルヒの能力が彼の行動次第で、発動してしまう可能性があるためである。また、同じ理由で「過激派」の機関からは命を狙われることも多い。
平穏な日々を送ることを願っているが、実は非日常な日々を楽しんでいる。そのことに気づいてからは、事件の傍観者ではなく、当事者としての意識を持つようになった。

涼宮ハルヒ(CV平野綾)

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SOS団団長にしてメインヒロイン。頭脳明晰、運動神経万能。さらに黙っていれば美人ということもあり、入学当初は告白されることも多かった。現在は「校内一の変人」として名前が知れ渡っている。退屈なことが嫌いで、いつも面白いことを探している。また、感情の起伏が激しい。横暴で好奇心旺盛のため、いつも何かを思いついては団員を振り回している。年齢関係なくため口を使うが、外部の人間や高齢者などには敬語を使うなど常識もある。典型的なツンデレタイプ。
みくるにメイド服などのコスプレをさせては楽しんでいる。本人もそういった格好をすることに抵抗はなく、SOS団設立当初はみくるとともにバニーガール姿でビラを配ったこともある。キョンや有希が倒れた際は、熱心に看病するなど団員としての思いやりも見られる。
本人は無自覚だが、世界を改変できるほどの力を持っている。その力があまりにも強大なため、数々の機関が彼女に関心を持ち同時に警戒心を抱いている。また、精神が不安定になると「閉鎖空間」というものを生み出す。一度、キョンと共に閉鎖空間に入ってしまったことがあったが、どうにか脱出。彼女はこの出来事を夢だと思っている。
「恋愛感情は一時の気の迷いで、精神病の一種」という持論を持っている。しかし、キョンの言動により機嫌が悪くなったり、キョンがみくると仲良くしていると不機嫌になったり、キョンに好意を持っていそうな描写が多々見られる。
当初、キョン以外のクラスメイトとの会話はなかったが、物語が進むにつれ会話することも増え人間的に成長していることがわかる。

長門有希(CV茅原実里)

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SOS団の団員であり唯一の文芸部員。以前は眼鏡をかけていたが、戦闘で眼鏡を壊してからはかけていない。無口で感情表現に乏しいが、容姿がよく校内に隠れファンも多いとのこと。読書が好きで暇さえあれば本を広げている。学校以外のほとんどの場で制服を着ている。一度コンピューター研究会と勝負してからは、頻繁にその部室を訪れているらしい。
事件が起きると真っ先に頼られることが多い。無自覚だが、本人はそのことを気にしており一緒にあたふたしてみたいらしい。そのためみくるのような女の子に憧れている。キョンのことを信頼しており、何かあると判断を彼に委ねることもある。一見気づかないような彼女の微細な表情の変化も、ハルヒとキョンは気づくことが多い。
その正体は宇宙人。ハルヒを観察するためにやってきた。観察結果は組織の上層部に報告しているらしい。情報の操作が得意で環境の改変、再構築などをすることが出来る。また戦闘にも長けているため前線に立つことも多い。
様々な人間とのふれあいで徐々に表情が柔らかくなっている。また、コミュニケーション能力の欠如を気にしたり、冗談を言うなど人間らしい部分が見え始めたため、「普通の女の子になる日も遠くない」とのこと。しかしこの変化は大きな事件を起こすきっかけにもなった。そのため本人と所属組織はこの変化を「エラー」と認識、一度は彼女の処分も検討した。その後は能力の一部を意図的に封印、役割の譲渡などを行った。現在はハルヒとキョン同様、機関から重要人物とみなされている。

宇宙人とは

正式名称は「情報統合思念体」。宇宙に広がる情報系の海から生まれ、高度な知性を持っている。しかし実体を持たないため有希のような「対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェイス」を介することでコミュニケーションをとっている。三年前、ハルヒの力が情報フレアを引き起こし、その解析ができなかったためハルヒの力に興味を持った。ハルヒの力が自分たちの自立進化の可能性を秘めていると考え、彼女の様子を観察している。
情報統合思念体の中でもいくつかの派閥に分かれており、それぞれの派閥と対立している。

朝比奈みくる(CV後藤邑子)

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SOS団の副々団長兼書記。高校二年生で、SOS団の中では上級生にあたる。幼い容姿にも関わらず胸が大きく、加えて美少女のため校内でもファンが多い。元は書道部に所属していたが、ハルヒに拉致され団員となった。シャイだが真面目で優しい。そのためハルヒの思い付きでやらされたお茶くみについて、熱心に勉強している様子も見られる。
素直な性格でよくハルヒにからかわれている。長門に対しては恐縮している様子が見られ、遠慮がちな態度をとる。SOS団のマスコット的存在な部分もあり、多少露出の多いコスプレをさせられることもある。時にはその次の日部室に顔を出さないなどの抵抗をすることもある。
その正体は、ハルヒ監視のために未来からやってきた未来人。といっても組織の末端のためハルヒと接触する予定はなかった。SOS団に入団したのはただの偶然。組織から指令が来る際は、詳細が知らされずパニックになることも多い。本人は直接会ったことがないが、時々みくるが来た未来より先の未来から来た、朝比奈みくる(大)が登場することもある。みくる本人と会わないのは、みくる(大)が未来の自分に会った記憶がないため。
物語が進むにつれ、一樹や有希のように特別な力がない自分に悩む姿も見られる。

未来人とは

未来から来た調査員。その仕事は歴史を調整すること。未来を変えるために過去へ飛ぶのではなく、その目的はあくまでも調整。未来はいくつかに分岐しており、自分たちのいる未来へ向かうように調整している。時間移動は脳内に存在するというタイムマシン、通称「TPDD」を使用する。その際、過去の人間に未来の情報を話さないよう、精神操作が行われる。この操作による規制は個人によって程度が違うらしい。
三年前にハルヒが起こした「時間振動」により、三年前以前の過去への時間移動が不可能となった。その調査のため、ハルヒのいる現代で調査を行っている。

古泉一樹(CV小野大輔)

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SOS団の副団長。中途半端な時期に転校してきたことでハルヒに目をつけられ、団に入る。常に笑みを絶やさず美形のため、女生徒からの人気は高い。一見穏やかな性格に見えるが、どこかうさん臭い。誰に対しても敬語を使う。物語の中では解説役に回ることが多い。
団内で交流することはあるものの、どこか一歩引いていて個人的に深い付き合いはない。現在の性格は、ハルヒの願望に沿った演技とのこと。このことについてキョンに不満をもらしたこともある。また、アナログゲームが好きだがかなり弱い。キョンと勝負した際にはわざと負けていると勘違いされるほど。ハルヒに好意を抱いているような描写もたまに見られる。
その正体は、超能力者。所属機関の方針である「現状維持」に則り、ハルヒを刺激しないよう努めている。団の中で一歩引いた印象なのはそのせい。超能力者といっても、閉鎖空間かそれに近い空間の中でしか力を発揮できない。ハルヒを退屈させないために定期的にイベントを考え、その準備には機関も手を貸している。
時間移動について興味があるようで、キョンが時間移動をするたびにうらやましがっている様子が見られる。またSOS団に愛着が生まれ始めているようで、一度だけなら機関を裏切ることもいとわない様子。

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