新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION(第1期)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION』とはTBS系列『アニメサタデー630』の枠内で全76話放送されたアニメ作品である。鉄道に関する細かな設定が忠実に再現されており、子供向けアニメにも関わらず、大人の鉄道ファンにも人気の高い作品となっている。
鉄道が大好きな主人公・速杉ハヤトはひょんなことから巨大人型変形ロボ「シンカリオン」の運転士の適合者に選ばれる。仲間と共に日本の平和と安全を守る為、謎の巨大怪物体と戦っていく物語である。

第19話でリュウジがハヤト達を鼓舞する時に発したセリフ。
今まで年下であるハヤト達を守ろうとするあまり、自分以外の運転士を信用せず単独で戦っていたリュウジ。しかし、ハヤトに「お互いを信用し合えばいつも以上の力が出せる」と言われたことで、守る方も守られる方もお互いが信じ合えなければ何も成り立たないということに気付き、リュウジは初めてハヤト達と協力して戦おうとする。それぞれの運転士と機体の特徴から攻撃の仕掛け方をアドバイスし、一気に敵に立ち向かう際にリュウジはハヤト達に「いくぞみんな。ぬかるなよ!」と鼓舞するのだった。
このセリフはその後の大事な戦いの際にも仲間を鼓舞する意味で何度もリュウジは発している。

ハヤトとセイリュウが和解するシーン

セイリュウはこの後ハヤト達の仲間へとなっていく

第47話でセイリュウは仲間であるゲンブを石化させたハヤト達に怒り決着をつける為に戦いを挑む。始めはゲンブが石化した悲しみと怒りで冷静さを欠いていたセイリュウだったが、ハヤトと真剣に戦う内にゲンブを石化させた理由があることに気が付く。そして、暴走したゲンブを止めようとした結果、ゲンブが自ら石化することを望んだ為ハヤト達が石化させるに至ったことをセイリュウは知った。
戦いの後、セイリュウはハヤトと直接会って話し、「俺もシンカリオンが好きだ」と自分の気持ちを素直に口にしてお互いの誤解が解けたのだった。ここからセイリュウはハヤト達と交流を重ね、仲間として人と共存の道を歩み始めるのである。

セイリュウ「さよならなんて言うなよ…もう家族はお前しか残ってないんだぞ。だから最後までこの世界で生きてくれ!」

スザクの自害を必死で止めるセイリュウ

第59話で自ら石化しようとするスザクに対してセイリュウが発したセリフ。
ハヤト達と交流を重ね、セイリュウは人の世界で生きることを決める。そんなセイリュウの様子を見たスザクは、仲間だったビャッコやゲンブを失った悲しみと自分の存在がセイリュウの足枷となってしまうことを心配して自ら石化の道を選んでそのまま消えてしまおうと考える。しかし、セイリュウは今まで一緒にいた大事な仲間であるスザクにこれからも一緒に生きていてほしいと願い、スザクの自害を必死で止めるのだった。

ブラックシンカリオンオーガを撃破するシーン

運転士全員の想いを乗せてE5MkⅡ✕ブラックシンカリオン紅はブラックシンカリオンオーガに立ち向かう

最終話でシンカリオンによる支配を試みようとするキリンに対し、シンカリオン運転士達はそれを阻止しようと奮闘する。
超高速で飛行するブラックシンカリオンオーガに追いつく為、人類とキトラルザスは協力してルクスヴェテを利用してシンカリオン全機が通れる光のレールを上空に敷いた。次々とブラックシンカリオンオーガに攻撃し、最後はE5MkⅡ✕ブラックシンカリオン紅がとどめを刺してキリンの野望を打ち砕くのだった。
人類とキトラルザスの協力で得たこの勝利は、違う種族が共存し過ごしていけることを示唆している。

『新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

ハローキティとコラボした「シンカリオン ハローキティ」が発売された

左がシンカリオンモード、右がハローキティモード

実際に走行している新幹線をモデルに創られたシンカリオン。
『新世紀エヴァンゲリオン』とコラボした500系のラッピング車両「シンカリオン 500 TYPE EVA」と同様、サンリオの人気キャラクター・ハローキティともコラボしたシンカリオンが登場した。
山陽新幹線で2018年6月30日に運行が開始された500系ハローキティラッピング車両がモデルとなっており、ピンクと白を基調とした可愛らしいデザインとなっている。シンカリオン500こだまと同様に武器はシンゴウスピアとミサイルシールドを装備している。また、運転士はキティ・ホワイトという設定になっており、キティの適合率が上昇すれば「ハローキティモード」に変形することが可能。
頭部にはハローキティの顔パーツが合体し、シンゴウスピアはその場にいる者達を幸せな気持ちにすることができる「リボンステッキ」に変形する。さらに、発射するミサイルも「リンゴミサイル」に変化し、中には命中すると幸せになれるというハート型のミサイルも存在すると言われている。

シンカリオン ハローキティはアニメ本編には登場しなかったが、PVが作られてE5Mk、ブラックシンカリオンと共闘している。

第48話には本作のOPを歌う「BOYS AND MEN」のメンバー全員が登場

アニメ本編に登場した「BOYS AND MEN」のメンバー

本作のOPを担当しているアイドルグループ「BOYS AND MEN」がアニメ本編に登場したことがある。それは第48話の超進化研究所忘年会の回で、日頃頑張っている所員の為に出水がサプライズゲストとして呼んだということになっている。実際の「BOYS AND MEN」メンバーがモデルとなっており、OP曲『進化理論』を熱唱する。この時、メンバーの1人がアニメ本編でセリフを言えるという企画があり、メンバー全員でオーディションを実施した結果、辻本達規が本人役として声優としても出演している。

第15話と第52話にはミク以外のボーカロイドキャラが登場

シンカリオンH5はやぶさの運転士・発音ミクはクリプトン・フューチャー・メディアから発売されているVOCALOID「初音ミク」をモデルに誕生したキャラクターである。
ミクが初登場した第15話では、函館駅前の様子が映し出されるシーンにミク以外のボーカロイド達がモブキャラクターとして登場している。

最初のシーンでは鏡音リン、鏡音レン、巡音ルカの3人が登場。

左にMEIKO右にKAITOが描かれている

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