舟を編む(小説・映画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『舟を編む』は三浦しをんによる出版社の辞書編集部を舞台にしたヒューマン小説。女性ファッション雑誌『CLASSY.』に連載され、2011年に光文社から単行本が発行された。2012年には本屋大賞を受賞している。2013年には松田龍平主演で映画化、2016年にテレビアニメ化された。「玄武書房」に勤める馬締光也は、新しく刊行される辞書『大渡海』の編集メンバーとして辞書編集部に異動となる。辞書制作のために集まった個性の強い編纂者たちが奥深い辞書の世界にのめり込み、言葉に向き合う物語。

『舟を編む』の概要

『舟を編む』は三浦しをんによる出版社を舞台にしたヒューマン小説。女性ファッション雑誌『CLASSY.』に2009年から2011年まで連載され、2011年に光文社から単行本が発行された。2012年には本屋大賞を受賞している。2013年には石井裕也監督、松田龍平主演で映画化され、2016年にはフジテレビ「ノイタミナ」の枠でテレビアニメ化された。雑誌連載の挿絵や装画、文庫本の装画カバーは漫画家の雲田はるこが手掛けており、テレビアニメのキャラクター原案も雲田はるこが担当した。映画の動員数は68万人を超え、興行収入は8億円を突破している。海外でも公開され、香港、イギリス、アメリカの映画祭で上映もされた。「玄武書房」に勤める無口で変わり者の営業部社員の馬締光也は、新しく刊行される辞書『大渡海』の編集メンバーに抜擢され辞書編集部に異動となる。辞書制作中止の危機や少ないメンバーの入れ替えといった困難が馬締をおそう。辞書制作のために編集部に集まった個性の強い編纂者たち一人一人が奥深い辞書の世界にじわじわとのめり込み、言葉に真摯に向き合う物語。

『舟を編む』のあらすじ・ストーリー

馬締、辞書編集部に異動

街中の小さな蕎麦屋で「玄武書房」の辞書編集者である荒木は、定年前に現在制作中の辞書『大渡海』を任せられる人材を探してみせると同じく辞書編纂に携わる国語学者の松本先生へ、その辞書への熱い思いを伝えていた。しかし、辞書制作には気長で細かい作業を厭わず、言葉に端的だが溺れきらず広い視野をも持ち合わせていなければつとまらないため、そんな若者はいないだろうと松本先生は肩を落としていた。一方、とある書店に「玄武書房」の営業マンである馬締光也が一人、販促チラシを渡しに訪れていた。静かな店内に響く落ち着きのない馬締の大きな声に、店員は怪訝な表情をする。その様子を見ていたスーツ姿の西岡正志は、馬締が立ち去った後「うちの営業がすみません」と店員に謝った。西岡も「玄武書房」の社員だった。すぐさま外に出て馬締を呼び止め、公園で営業の心得を説教する。説教中に西岡の放った「空気を読んで」という言葉を聞いた馬締は突然、その言葉の意味を淀みなく語り、関連する言葉を呟く。おかしな奴に出会ってしまったと西岡がその場を去ろうとすると、「ご教授ありがとうございました」と深くお辞儀をする馬締。名前の通りのど真面目な性格に、呆れて西岡は思わず笑ってしまった。

会社の中を人材を見つけるために奔走する荒木のもとへ、お昼休みから帰った西岡は馬締の話をした。営業に全く向いていない風変わりな馬締に興味をもった荒木は、早速営業部へ向かう。忙しなく動く社員たちの中に、ゆっくりと場所を確認しながらファイルを収めている一人の男を見つけた荒木は迷うことなくその社員に近付き声をかけた。馬締に名刺を渡した後、荒木は「右を説明しろと言われたらどう答える」と質問する。方向としての右か、思想としての右かを尋ねた馬締は、方向だと伝えられるとすぐに「箸を使う方だと左利きを無視することになるし、心臓のない方といっても右にある人もいる」と呟く。そして、「体を北へ向けた時、東へ当たる方角」と答えた。そのじっくりと答える様を見た荒木は目を輝かせ、馬締を辞書編集部へ誘う。

『大渡海』編纂、本格始動

馬締の歓迎会のために、とある中華料理屋に集まった辞書編集部の面々は馬締を含めて5人だ。編集部主任の荒木、辞書に興味はないが口が立つ軽い雰囲気の西岡、「玄武書房」の辞書は全て監修している松本先生、そしてしっかり者のパート事務員の佐々木。緊張する馬締に西岡が呆れながら「彼女はいるのか」ときくと、いないと口籠るので合コンのために携帯番号を西岡は尋ねた。しかし馬締は下宿の共通電話で事足りるため携帯電話を持っておらず、ますます西岡は呆れる。その後趣味ぐらいあるだろうと尋ねた西岡に、「強いて言えばエスカレーターに乗る人を見ること」と馬締は答えた。通勤電車を降りてからわざと遅く歩き、自身を追い越して整然と2列になって流れていく人々の姿が美しいと語る馬締の話に荒木は釘付けになった。松本先生と顔を見合わせてから、荒木はなぜ辞書を作ろうとしているのかを馬締に尋ねた。わからないと答えた馬締に、松本先生は「辞書は言葉の海を渡るための舟」だと続ける。刻々と変化する世界でうまく言葉を見つけられず、行き場のない感情を胸に日々を送る人々にも安心して乗ってもらえる舟こそが『大渡海』だと先生は語った。そして、「力を貸してもらえますか」とにこやかに編集部の面々に問いかける。すかさず「辞書編集部の船出に」と西岡が音頭をとり、皆で乾杯した。

翌日から早速辞書作りに本格的に参加することになった馬締に、荒木が軽く説明をする。現在、辞書編集部で行っているのは『大渡海』に載せる言葉の選別だ。『大渡海』と同じ規模の辞書3冊に載っている言葉のうち、3冊ともに載っている言葉、2冊、1冊とそれぞれ印をつけていき、『大渡海』に採用する言葉を決める。そして、どの辞書にもない『大渡海』にだけ収録する言葉を選び、『大渡海』だけの色を出していく。また、それ以外にも各々が用例採集カードに言葉を集めていく。何万語とある言葉を選び、集め、美しく並べていく途方もないが壮大な仕事に馬締は感動する。それと同時に、自分が辞書編集部の一員としてうまく馴染めるのかが不安だった。その晩、下宿先に帰った馬締は大家に悩みを打ち明ける。「頼ったり頼られたりしたらいい」と話す大家の言葉に少しだけ救われた馬締は眠りについた。

下宿先での一目惚れ

辞書編集部配属の初日の晩、床に着いた馬締は下宿先にいる猫の「トラさん」の鳴き声で夜中、目が覚める。鳴き声を追ってベランダに出た馬締は、月明かりの下でトラさんを抱える黒髪の女性に出会う。驚いて尻餅をついた馬締は翌朝、それが夢だと思っていた。しかし、出勤のため玄関の扉を開けると昨晩の女性が立っており、挨拶をしてきたのだ。驚いて固まる馬締だが、女性は簡単に自己紹介をする。彼女は大家の孫娘で林香具矢という名前だった。板前修行のため、職場に近い祖母の家に居候することになったのだ。それを聞いてもまともに会話ができなかった馬締は、しょんぼりしながら出勤する。仕事中、どうも様子がおかしい馬締に気が付いた西岡が話を聞くと「恋」という言葉へ敏感に反応する馬締。昨晩会った香具矢に一目惚れをしたようだった。その日の月例会議では、『大渡海』にどんな言葉を入れて個性を出すのか話し合った後、馬締の恋愛へと西岡のせいで話が向かった。そして、仕事終わりに香具矢が板前修行中の店に行くことになってしまう。板前姿の彼女は凛々しく、真剣にその道を学ぶ様子を見た辞書編集部の面々は「いい人」と馬締を益々応援した。馬締自身も、ちゃんと話ができるように頑張ると心に誓う。

『大渡海』制作中止の危機

ある日、西岡はトイレで他部署の社員たちが「『大渡海』制作が中止になるらしい」と噂するのを聞いた。早速開かれた辞書編集部での会議で、どうすれば回避できるのかを話し合うがいい案が出てこない。その時、西岡が「先に動き出してしまえばいい」と言い出した。それは、辞書の内容を執筆してもらう専門家や大学の先生方に執筆依頼をしてしまうというもので、辞書制作の段階的には早いが会社側に後戻りできないようにさせるための作戦だった。辞書編集部も全員が賛成し、行動へと移し出す。馬締は松本先生とともに、本来執筆依頼時に渡す執筆要領の作成に取り掛かる。佐々木と西岡は、執筆をお願いできそうな先生方への電話とアポとり。荒木は玄武書房内で情報収集を開始した。毎日毎日各々が自分の仕事に奔走し、辞書のために動いて数ヶ月が経った。休みもほとんどなしで働いたおかげで、外部の人間の口から『大渡海』の名前が出てくるようにまでなった。西岡の提案で、久しぶりの休みを得た馬締は休みの日の朝、下宿先の庭で同じく休みの香具矢に遭遇する。固まる馬締に、居合わせた大家が2人でどこかに行ってこいと助け舟を出す。その後、遊園地の観覧車に乗った2人は、仕事の話をする。「本当の完成はなくても、料理を作り続けたい」と語る香具矢に共感した馬締は、「僕もです」と咄嗟に伝えた。香具矢は嬉しそうに微笑む。

西岡の脱退

『大渡海』の制作もようやく波に乗ってきた頃、突然西岡へ上層部から呼び出しがあった。会社側に手出しできないように先回りで執筆の依頼を多方面にしていた西岡へ上が黙っているわけもなく、西岡自身もいつか制裁が下されるだろうと予想していた。西岡が誰もいない会議室で待っていると、柔らかい表情で局長が入ってきた。そして、西岡の行動力や機転のきく頭をかって、かねてから西岡が希望していた宣伝部に春から異動が決まったことを伝えた。やっとエンジンがかかってきたばかりの辞書制作に、力を貸せないことが西岡を悩ませた。馬締や荒木ほど言葉への情熱はなくとも、自分にしかできない仕事をやってみようと動き出していた矢先のことだったのだ。辞書編集部には自分から伝えられず気落ちする西岡だが、馬締に添削を頼まれた香具矢への長い恋文を読み、数ページの辞書の見本で2時間も語り合う編集部の人たちを見ていると悩んではいられなかった。自分の抜けた辞書編集部への不安は真面目すぎる馬締のひたむきさで少しだけ軽くなり、辞書編集部の面々の辞書作りへの熱量に当てられて、やれるだけのことはやってみようという前向きなものへと気持ちは変化した。

西岡の手腕

3月になり、西岡の異動の日も間近に迫った頃、大学教授の小田先生のもとへ西岡は向かっていた。先生から届いていた執筆原稿は辞書編集部が用意した執筆要領から大きく逸脱した内容で、余計なものが多かったため馬締と西岡は大幅に文言を省いていた。そのことを知った小田先生から早速、お怒りの電話がきていたので話をするために西岡は出向いていたのだった。部屋に入ると食べていたお弁当箱を隅へやって、小田先生が前代未聞だと捲し立てる。おまけに、どこから知ったのか西岡の異動の件まで持ち出して、自身の原稿がいじられたことへの怒りをぶつけていた。しかし西岡は怯まず、他の先生だともっと手直しが必要だと小田先生を煽てて調子を取ろうとした。少しずつ先生の口調も柔らかくなったかと思ったが、「修正案をのむのもやぶさかでは無い。土下座とまではいかないが」と続けた。固まる西岡は、「わかりました」とゆっくり姿勢を低くする。しかし今までの辞書作りの日々が頭をよぎり、「そんな安い辞書じゃねぇ」と呟いた。そして姿勢を正すと、「先生に愛人がいたとしても、そんなことで修正案をのむように強いることはしません」と話し出した。動揺する先生を前に、尚も西岡は「まだ若いのに料理が上手ですね」と隅にある弁当を見て続け、「ありがとうございます」とにっこり笑った。そして部屋を出る前に振り返った西岡は真剣な眼差しで、「これからもよろしくお願いします」と頭を下げた。

香具矢への告白

西岡から「ビシッと渡してしまえ」と言われた長い恋文を持って、下宿先の玄関で香具矢が帰ってくるのを待つ馬締。香具矢が帰ってくると、「僕の気持ちです」と緊張しながら恋文を渡す。そして、その場をいそいそと去ってしまった。次の日の明け方近くまで馬締は香具矢の返事を待っていたが、彼女が部屋を訪れることはなかった。気持ちが落ち着かない馬締はいつもより数時間早く支度を済ませると、出勤のために玄関へ向かう。ちょうどその時、手紙を持った香具矢と鉢合わせするが馬締は怖くて逃げるように会社に来てしまった。そのことを西岡に話すと叱られてしまい、その日のうちに返事を聞くように言われもする。下宿へ戻った馬締は帰宅した香具矢に改めて、返事を聞く。戸惑う香具矢に「恋文のことです」と意気込んで告げると、香具矢は赤面して部屋に走って行ってしまった。振られたと落ち込む馬締。部屋で沈んでいると、恋文を持って香具矢が部屋にやってきた。驚く馬締に「ラブレターかどうかわからなかったけど、恋文と聞いてもう一度改めて読んだ」と香具矢は話す。「好きです」と思わず言葉が出る馬締にうなずく香具矢は、「私も好きです」と優しく笑った。

8年後に新メンバー加わる

月日は流れ、『大渡海』編纂が始まって13年が経った。西岡が異動になり、馬締だけが辞書編集部の正社員となってからちょうど8年目の春。段ボールを抱えて1人の女性社員が「玄武書房」の外れにある辞書編集部へやってきた。岸辺みどりは、前まで『ノーザン・ブラック』というファッション誌の編集部にいたが思いがけず辞書編集部に異動となり戸惑っていた。岸辺がパートの佐々木に挨拶をすると、「馬締主任、新しい方です」と奥の方に佐々木が声を掛ける。のっそり現れた馬締は社内にも関わらず名刺を渡す。散らかった机のどこでも使っていいと話す馬締だが、片付けからお願いしたいと岸辺に頼む。「わかりました」とバラバラの書類をまとめ、分類してファイルにテキパキと片付けていく岸辺だが、ふと作業が落ち着いて溜息混じりに「アウェー感半端ない」と呟く。2人しかいない静かな部署内でその言葉は馬締の耳にも入り、すかさず用例採集カードを持って「アウェー感とはなんですか?」と食い気味に意味を尋ねた。びっくりする岸辺だが、「所在が無い感じとか。心細いとか。敵陣の中にいる感じとか。今の私のこの感じとか」と小さな声で馬締に伝えた。「ここは敵陣ではないですよ」と言う馬締だが、自分は辞書に向いていないと岸辺は俯く。馬締は、岸辺の片付けた書類やファイルを見て言葉を整える辞書作りに向いていると語った。しかし、その意味は残念ながら岸辺には届かなかった。

8年前の告白から馬締と香具矢は結婚していた。家に帰った馬締は、香具矢に新人について話す。歓迎会を勧められ、早速香具矢が店主を務める料理屋で松本先生や荒木、佐々木さんと西岡も呼んで歓迎会が行われた。飲み会も進み、皆が帰り出した頃荒木らを送っていく西岡に「岸辺ちゃんは俺が戻ってくるまで待ってて」と言われ、岸辺は馬締と2人きりになってしまった。酒がすすんでしまい、酔った岸辺は「すみません。辞書作りはできません」と話し出す。岸辺がファッション誌の編集長に、記事のことで突っ掛かり揉めてしまうことが多かったことを話すと、馬締は「言葉を大事にしていたから」と言った。岸辺は「そうじゃない」、とよくわからなくなって店を飛び出す。公園で涙ぐむ岸辺を荒木を送った帰りの西岡が発見し、事情を聞いた。西岡は話を聞いた後、「右を説明しろって言われたらどうする?」と岸辺に尋ねる。「結婚指輪をしない方だと、右手にする人もいるから」と悩んだ後、岸辺は突然閃いたとばかりに立ち上がり、「北を向いたときに東にあたる方角」と自信満々に答えた。クスッと笑う西岡は、「辞書作り向いてるよ。俺が保証する」と力強く伝えた。次の日、馬締に岸辺はファッション用語を見直したいと言い、自分に任せてもらえないかと聞いた。彼女のやる気に気付いた馬締は「もちろん」と答える。

高まる辞書への情熱

歓迎会の翌日、辞書編集部の棚の中にマル秘と書かれたファイルを岸辺は見つける。その中には、大学教授や専門家、辞書編集部に関わる人間の情報が趣味や性格まで1人1人細かく記されていた。それは西岡が異動になる際にいつか役立つだろうと残しておいたもので、馬締についても書かれていた。より詳しく知るために岸辺は西岡に連絡する。そして、8年前に馬締が書いた香具矢への恋文のコピーを資料室で発見する。まわりくどく香具矢への募る想いが綴られたその文章には、馬締の不器用さと誠実さがしっかりと表現されていた。馬締は辞書をどんな言葉で説明するのか聞きたくなった岸辺は、馬締に質問する。「人が人と理解し合う助けとなるもの」と馬締は答えた。そして必ずしも辞書は万能ではないということも馬締は岸辺に伝える。生き物のように変化する言葉を選び、辞書を作っていくには若い感性も必要なのだと2人の話を聞いていた松本先生が付け加えた。岸辺は自分が辞書を作る意味を知り、ますます辞書作りへの気持ちを強める。

『大渡海』の紙を決める

『大渡海』制作も中盤に差し掛かった頃から、文字を印刷する紙の選定が始まっていた。印刷会社の若い男性社員宮本が、自社開発した『大渡海』のためだけの紙を足繁く持ってくるが未だに馬締は首を縦には振ろうとしなかった。手に吸い付くような「滑り」がないと言われ、改良して持ってくるも今度は薄くしすぎたため紙の「強度」が心配だと言われる。岸辺は、何度も諦めずに改良したものを持ってくる宮本が落ち込んでいる様子を初めて見た時、「お互い頑張りましょう」と声をかけた。そして、とうとう馬締が紙に納得した。帰り際、「素晴らしい紙をありがとうございました。この紙にふさわしい立派な辞書に仕上げます」と頭を下げる岸辺に宮本は、辞書編集部の長年の熱量に負けてられないなと思って頑張れたと伝えた。そして、お祝いと称して照れながら岸辺を食事に誘う。驚くが、満更でもない岸辺。そんな2人の会話を聞いていた佐々木が、咳払いしながら横を通り過ぎて行った。

完成間近に見つかった脱字

syary
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@syary

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