ライフ・イットセルフ 未来に続く物語(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』とは2018年にアメリカで製作されたヒューマンストーリー映画。大ヒットTVドラマシリーズ『This Is Us/ディス イズ アス』の製作総指揮を務めた、ダン・フォーゲルマンがメガホンを握った作品として話題を集める。アメリカとスペインという遠く離れた地に住む2つの家族の過酷な人生模様を描く。その2家族が運命的に出会った時、そこに真の愛の物語が生まれた。ボブ・ディランの名曲をバックに、2つの家族の生き様を、3世代に渡って描いた壮大なラブストーリーだ。

その他の登場人物

ケイト・モリス医師(演:アネット・ベニング )

ウィルのセラピスト。
妄想と現実の堺にいるウィルの話を根気よく聞きながら、カウンセリングを行っていたウィルの主治医。
奇跡的に生まれた娘のために、ウィルにはトラウマを乗り越えてほしいと願いながらも、逆にウィルを自殺に追い込んでしまう。

ヴィンセント・サチョーネ(演:アントニオ・バンデラス)

スペインのアンダルシア地方にある広大なオリーブ農園の経営者であり、ハビエルの雇い主。
イタリア人の父とスペイン人の母を持ち、イタリアで育つ。
独占欲の強いヴィンセントの父は、母から故郷と家族を引き離し支配した。
母の愛するスペインに憧れを抱き、父の死後は遺産で土地を買いオリーブ農園を経営する。
複雑な生い立ちからか結婚はしておらず、いつしかイザベルに好意を抱き、ロドリゴを自分の息子のように可愛がる。
ハビエルが去った後も、イザベルに男女の関係を求めず、親子の生活を支えた。
そしてイザベルが病で亡くなるまで、そばに寄り添いながら彼女を見守った。

ウィルの妄想の中の監督(演:サミュエル・L・ジャクソン)

ウィルの妄想の中で監督を演じたサミュエル(中央)

妻アビーを事故で亡くしたウィルは、不安定な精神の中で、脚本を書きながら映画のシーンを妄想する。
その中でドクター・モリスが登場し、いきなりバスに轢かれてしまう。
そこでいきなりサミュエル・L・ジャクソンが監督として登場する。
サミュエルはこの場面にしか登場しない特別出演である。

『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』の用語

ライフ・イットセルフ

自らの著作『Life Itself』について聴衆の前で語るエレーナ(中央奥)

今作のタイトルでもある『Life Itself』は「人生そのもの」という意味。
これはそのまま、ロドリゴとディランの娘エレーナが出版した本のタイトルでもある。
映画も本も、悲劇と辛苦に満ちた祖父母達世代の人生があったからこそ、孫であるエレーナの幸せな人生に繋がった、というメッセージが込められている。

ボブ・ディラン

映画の世界観を彩る挿入歌の数々はボブ・ディランの名曲。
ボブ・ディランとはグラミー賞やアカデミー賞をはじめ、数々の賞を受賞している伝説的ロック歌手。
2012年に大統領自由勲章、2008年にはピューリッツァー賞特別賞を、2016年にはノーベル文学賞を受賞するなど、アメリカ社会に多大な貢献をした人物だ。
ザ・ビートルズやジミ・ヘンドリックスなど、有名な音楽家達にも多大な影響を与えたとされている。
今作でアビーが熱狂的に支持しているアルバム『タイム・アウト・オブ・マインド』は、グラミー賞年間最優秀アルバム賞を受賞した。
それまで低迷していたボブ・ディランが18年ぶりに全米トップ10に入りし、見事な復活を成し遂げた作品だ。

ファックフェイス

日本語で「クソ野郎」という意味。
アビーがウィルに提示した結婚の条件の1つが、犬を飼うことだった。
そして結婚して飼った犬に「ファックフェイス」と名付ける。
アビーとウィルが亡くなった後、この犬がディランの親友となり彼女を慰めた。
しかしこの犬もまた亡くなってしまい、ディランにつきまとう死の悲劇の1つとなってしまう。

『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』の名‌言・‌名‌セ‌リ‌フ‌/‌名‌シー‌ン・‌名‌場‌面

ウィル「毎日が負担なら1日おきに愛する」

アビー(右)にプロポーズするウィル(左)

出会って1年後、ハロウィンパーティーでウィルはアビーに結婚を申し込む。
お互いに運命の人だと思いつつ、ウィルの深すぎる愛に戸惑うアビーに「毎日が負担なら1日おきに愛する」とウィルは提案する。
ウィルのアビーに対する抱えきれない程の愛を感じさせるシーンだ。
この愛に溢れたシーンが、逆に自殺に追い込まれる程苦しかったウィルの辛さを際立出せている。

アビー「信頼できない語り手」

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