日常が一変してしまう巻き込まれ系映画まとめ!『ペーパーボーイ 真夏の引力』など

ここでは主人公のごく普通の日常が一変し、常軌を逸した世界に引きずり込まれてしまう映画をまとめた。ある女性に惹かれたことで禁断の世界に足を踏み入れる青年を描いた『ペーパーボーイ 真夏の引力』、狂信的キリスト教団体が生み出す悪夢を描いた『レッド・ステイト』などを紹介している。

▼『フランティック』

出典: www.amazon.co.jp

”スーツケースを取り違えただけで、異国の裏社会に引きずり込まれる医師...”

ロマン・ポランスキー監督・脚本、エンニオ・モリコーネが音楽を担当、ハリソン・フォードが主演した1988年の作品。学会出席のためパリを訪れた医師と妻だったが、空港で何者かとスーツケースを取り違えてしまう。そして、ホテルの部屋に着いてシャワーを浴びている間に、妻が忽然と姿を消してしまう。通報するも中々マジメに対応してくれない警察に業を煮やした彼は、スーツケースの持ち主が秘密を握っていると睨み、自らの手で行方を探しはじめるが、その周囲では殺人事件が起こる。持ち主の女を突き止めて問い正した所、事件の鍵は意外なところにあった...。

出典: www.myspace.com

ポーランド出身の映画監督、ロマン・ポランスキー。幼少期にドイツのユダヤ人ゲットーに捕らわれ、母親はアウシュビッツの犠牲者となったという悲惨な体験が映画製作の原動力であり、作品に暗い陰を落としている理由でもある。シャロン・テートと結婚するも信じられない悲惨な事件に巻き込まれるが、絶望するも再起する。しかし、子役に性的行為をしたとして有罪判決を受ける(本人は冤罪を主張)と、アメリカから逃亡し、以後入国はしていない。数奇な運命を辿った悲劇的な作家ではあるが、その独特の陰のある作風は現在も健在である。

『フランティック』予告編

ハリソン・フォードの演技も見応えがありました。彼はこんな不安な状況下に置かれた男を演じると実にいい味を出しますね。そしてこのサスペンスドラマを彩った謎の女。この女の悲しき存在感がこのサスペンスドラマをより見応えのあるものにしています。

出典: www.jtnews.jp

ハリソン・フォードが最高なんだよねえ。彼の困った顔、すごい愛せる。そして彼と偶然行動を共にすることになるエマニュエル・セニエがこれまた魅力的。ぜひともみなさんに観てほしい。

出典: immoue.com

言葉が通じない不安の中、夫(=ハリソン・フォード)は火事場の俄然クソ力を発揮し始めます。屋根に登り、カーチェイスをして見たりこのあたりからだんだんと頼れるおじさんとなっていくのです。

出典: blog.goo.ne.jp

▼『ブルー・ベルベット』

出典: www.amazon.co.jp

”のどかな街に巣食う悪夢の様な人間の闇に巻き込まれた大学生の青年!”

デイヴィッド・リンチ監督・脚本、カイル・マクラクラン、イザベラ・ロッセリーニ、デニス・ホッパー主演による1987年の作品。大学生のジェフリーは、急病になった父の面倒を見るために、故郷の田舎町に戻ってきた。父を見舞った帰りに野原で人間の片耳を発見し、警察に通報する。そして、警察官の娘から事件に関わっていると思われるディープ・リヴァー荘に住む歌手の事を聞き、興味半分で会いに行くのだが、そこで、倒錯した悪夢の様な裏の世界に自ら巻き込まれていってしまうのだ!

出典: blog.livedoor.jp

デニス・ホッパーが演じた変態中年オヤジ、フランク・ブース。ナイト・クラブの歌手であるドロシー(イザベラ・ロッセリーニ)の夫と息子を人質に取り、彼女に対して変態三昧。ガスボンベを使用して亜硝酸アミルを吸って倒錯の中で変態行為を行う強烈な男。ベルベットを痛烈に愛するベルベット・フェチ!。

出典: tower.jp

鬼才の名を欲しいままにするデヴィッド・リンチ監督。1976年のデビュー作『イレイザーヘッド』『エレファント・マン』といった作品で自己の偏愛を惜しむことなく表出させてカルト的に評価される。『デューン/砂の惑星』の映画化で大失敗するが、今作で独自の作風を確立し、それは大ヒット・ドラマ『ツイン・ピークス』へと確実に繋がっている!

『ブルー・ベルベット』予告編

ドロシーの家は、ジェフリーが今まで知りもしなかった世界の暗部です。サディズム、性的倒錯、奇声が飛び交う世界。ドロシーとの変態セックスを通し、そんな異世界に深く関わってしまいます。

出典: fc0373.hatenablog.com

不運な事故で偶発的に巻き込まれることはあれ、自ら足を踏み込まない限り、彼らのような裏社会の住人と関わることはまずありますまい。がしかし、普通の人々の住む世界と、かの世界が地続きであるのは、哀しいかな、紛う方なき現実であります。

出典: lounge.plaza.rakuten.co.jp

この不思議な悪夢は、主人公のジェフリーが切り落とされた耳を拾ったことから突然始まることになります。そこで登場する「耳」はその螺旋構造によって「無限」や「迷宮」を現していて、その入り口にぴったりの存在です。

出典: www3.ocn.ne.jp

hideking9921
hideking9921
@hideking9921

目次 - Contents