日常が一変してしまう巻き込まれ系映画まとめ!『ペーパーボーイ 真夏の引力』など

ここでは主人公のごく普通の日常が一変し、常軌を逸した世界に引きずり込まれてしまう映画をまとめた。ある女性に惹かれたことで禁断の世界に足を踏み入れる青年を描いた『ペーパーボーイ 真夏の引力』、狂信的キリスト教団体が生み出す悪夢を描いた『レッド・ステイト』などを紹介している。

▼『ペーパーボーイ 真夏の引力』

出典: eiga.com

”妖艶な大人の女性に魅せられてしまった青年が、引き込まれる禁断の世界!”

ピート・デクスターの原作を、『プレシャス』のリー・ダニエルズが監督、原作者と共同で脚本を手がけ、ザック・エフロン、ニコール・キッドマン、マシュー・マコノヒー、ジョン・キューザック出演により映画化した2012年の作品。1960年代のフロリダ州の小さな町で、大学を中退して退屈な日々を送る内気な青年ジャック。ある日、新聞記者の兄が戻ってきて、地元で起こった殺人事件の冤罪を再調査するという。兄の手伝いをする事になったジャックは、この事件で収監されている死刑囚のヒラリーと、手紙を交わしただけで婚約したという妖艶な美女と出会い、惹かれていくが、それは危険な悪夢のような出来事の入り口だった...。

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主人公の青年ジャックを演じたのはザック・エフロン。ディズニー・チャンネルで放映されたドラマ『ハイスクール・ミュージカル』で主人公のトロイを演じて人気者になった。大勢のヤング・セレブを生んだこのドラマの中にあって、その後は映画『セブンティーン・アゲイン』『きみがくれた未来』などに出演して演技の幅を広げている。今作でも個性派揃いのキャストに囲まれて、新境地と言える演技を見せた。

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収監されている死刑囚ヒラリーと、手紙を交換しただけで婚約まで交わした風変わりで妖艶な女性、シャーロットを演じたのは、ニコール・キッドマン。普段は清楚もしくは凛とした女性を演じる事の多い彼女が、今作では、あれやこれやそれやと、何をしでかすか分からない不可解な行動を起こす妖艶ビッチでアブナいな女性を演じている。こちらも新境地。それにしても濃いぞ!

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人種差別主義者の保安官が虐殺された事件の犯人として収監され、既に死刑が確定している貧しい男、ヒラリー・ヴァン・ウェッターを演じたのはジョン・キューザック。人のいい、ちょっとヌケた役が多かった彼だが、徐々にキレ役も多くなって怪演を見せる。今作でも、アブナイ雰囲気満点の死刑囚を演じる。これもまた濃いのだ!

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主人公の青年ジャックの兄で、大手新聞社マイアミ・タイムズに勤めるウォードを演じたのはマシュー・マコノヒー。ヒラリーが冤罪だと睨んで調査をしている。彼も凄く濃いキャラ!そして、今作の大きなカギを握る人物であった!

『ペーパーボーイ 真夏の引力』予告編

ザラザラした雰囲気、血や沼のようにドロドロした人間の感情がこれでもかと言わんばかりの説得力を放つ。ネチャッ。ネバッ。ヌメヌメ。本作の雰囲気を表すには「ナ行」の擬音がいくらでも当てはまる。

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思春期の挫折の中で鬱屈していた青年の退屈な毎日が、年上の美しい女性と出会いをきっかけに劇的に変化する。初恋物語を、露悪的なまでのどぎつい暴力とエロスでブラッシュアップしていく手腕にはクラクラしました。

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当時のアメリカの貧しさや教養のなさや黒人差別など、いろんな負の要素がてんこもりの内容で、ラストはかなり衝撃的でした。おもわず手で目を覆ってしまった!!

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▼『レッド・ステイト』

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”出会い系サイトで知り合った女性は、キリスト教の狂信的信者だった...”

ケヴィン・スミス監督・脚本、マイケル・パークス、メリッサ・レオ、ジョン・グッドマン主演による2012年の作品。田舎町の高校生トラヴィスと二人の友人は、カノジョが欲しいと出会い系サイトに登録し、そこを通じて女性と知り合う。彼女と約束した場所に会いにいった彼らだったが、現れたのは中年の女性サラだった。そして、彼らは保守派の狂信的キリスト教団体に監禁されてしまう。性の乱れの象徴として処刑台にかけられる事になってしまった彼ら。しかし、教団の中身が警察の知るところとなり、彼らを施設内に残したまま、警察の特殊部隊と狂信者との銃撃戦が始まってしまう...。

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出会い系サイトで知り合った女性に、高校生の三人組が拉致されたのは、キリスト教原理主義者の狂信的な信者が集まった教会だった。彼らは、性欲に溺れている堕落者の象徴として、教会の牧師であるアビン・クーパー師の決定により見せしめとして処刑台に乗せられる事になってしまう。

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監督、脚本を手がけたのはケヴィン・スミス。1994年の殆ど自主製作の作品『クラークス』で注目され、その後『モール・ラッツ』『チェイシング・エイミー』『ドグマ』といった一風変わった題材のコメディ作品を作り出す。今作はサスペンスフルな展開の中に、彼独自のユーモアやブラックジョークなども盛り込まれている。思わず彼の目論見にハマってしまうラストの展開は信じられない!

『レッド・ステイト』予告編

好きな宗教絡みの映画だが、この映画もいろんな意味で面白い。聖書は必読だし、聖書の世界感も知っておく必要がある映画。聖書を知らないと、日本人にはたぶん気が狂った映画でしかない。

出典: wowowfan.jugem.jp

どこまでリアルでどこからが現実のデフォルメなのか、私にはちょっとわかりません。とにかく、あまりの異世界っぷり、常識の通じなさっぷりに、ゾクゾクしっぱなしの88分でした。

出典: takitaki.cocolog-nifty.com

殺伐とした展開や重いメッセージを全部ぶち壊すような最後の一言が超さいこうで、痺れまくった私ですよ。あくまで想像ですけども、監督はあの一言を撮りたいが為にこの映画を作ったんだと思うな!

出典: sukifilm.blog53.fc2.com

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