ギターウルフ(Guitar Wolf)の徹底解説まとめ

ギターウルフとは、ロックンロール、ガレージロック、パンクロックから強い影響を受けた音楽性で、国内外を問わず世界中のファンや有名ロッカーから支持を集める日本を代表するロックバンドである。1987年に結成してから革ジャン革パン、3コードを基本とした音楽スタイルを貫ぬき、狂気ともいえる圧巻のライブパフォーマンスで1993年以降は海外ツアーを行い世界中を飛び回っている。2017年以降は自身が主催するロックフェス「シマネジェットフェスヤマタノオロチライジング」を開催している。

ギターウルフの概要

左からビリー、セイジ、トオル

ギターウルフとは、1987年にセイジ(ギター、ボーカル)ビリー(ベース)が中心となり結成したロックンロール、ガレージロック、パンクロックから強い影響を受けたサウンドが特徴の日本を代表するロックバンドである。1991年にドラムがトオルに変わる。当初は誰も楽器の経験がなかったため、スタジオに入っても練習にならなかったと発言している。メンバーはそれぞれ、ギターウルフ、ベースウルフ、ドラムウルフと名乗っているが、これは彼らが影響を受けたアメリカのパンクバンド「The Ramones」がメンバーの名前の後ろにRamoneと付けるのにちなんでいる。必ず革ジャン、革パン、サングラスを着用するこだわりをもっている。楽曲は3コードを基本としたシンプルなロックンロールで、一環としてそのスタイルを崩さない。ほとんどの楽曲でセイジが作詞作曲を担当しており、独特のユーモアとワードセンスがバンドのイメージの一つになっており、宇宙やバイクを題材にした曲が多い。セイジはアメリカのパンクロッカー「JOAN JETT」の大ファンで、タイトルにジェットと付いている曲が多数存在する。レコーディングは一発録りで、上手く演奏することよりもその場の空気感や臨場感を大事にしている。ライブでは凄まじい爆音と激しいライブパフォーマンスを繰り広げ、そのスタイルは唯一無二である。ステージに登場したら必ずビールを一気飲みし、アメリカのロックバンド「MC5」のカバー「Kick Out The Jams」を演奏時にはステージに客を上げギターを弾かせるのがライブの定番になっている。

ギターウルフの活動経歴

結成から2004年まで

1987年に結成し1991年にドラムのトオルが加入。
1993年アメリカツアーを行いGONER RECORDSと契約。アルバム『WOLF ROCK』でデビューする。
1996年にアメリカを代表するインディーレーベルMatador Recordsと契約し、3ndアルバム『ミサイルミー』をリリースする。
日本では1997年にキューンレコードと契約し、アルバム『狼惑星』でメジャーデビュー。その後も精力的に活動を続け圧倒的なライブパフォーマンスで、日本国内、北米、ヨーロッパなど世界中から熱烈な支持を受けファンを獲得していく。
1998年には「FUJI ROCK FESTIVAL」 に出演。1999年にはアルバム『ジェットジェネレーション』をリリースし、ギターウルフのメンバーが主演の日本のホラーコメディ映画『WILD ZERO』で、楽曲提供と映画内ではアクションを披露している。
2002年『ロックンロールエチケット』、2004年『LOVEROCK』とコンスタントにアルバムをリリースする。
2004年にはギターウルフのトリビュートアルバム『I LOVE GUITAR WOLF very much』がリリースされ、「ジョン・スペンサーブルースエクスプロージョン」「Jマスシス(Dinosaur Jr)」「ジム・オルーク(SONIC YOUTH)」「THE DATSUNS」など海外の大物アーティストが参加した。
2005年にベースのビリーが心不全のため38歳で急逝し、追悼の意を込めたベストアルバム『GOLDEN BLACK』を発表する。

2005年以降

UG加入後のギターウルフ。左から、UG、セイジ、トオル。

同年9月にギターウルフのファンであり楽器経験がない19歳の新ベーシストUGが加入し、以後2017年までベーシストを務める。UGはロックはギターウルフしか聴いたことがなく、ヒップホップを好んでいたという。セイジはUG加入の理由について「UGが入ることによって予想できない新たな爆発を生み出したかった」と語っている。
2007年にUG加入後初のアルバム『DEAD ROCK』セルフカバーアルバム『火星ツイスト』をリリース。2010年にはアルバム『宇宙戦艦ラブ』をリリース。2013年にはアルバム『野獣バイブレーター』2016年『チラノザウルス四畳半』をリリースする。2017年にベーシストのUGが脱退を表明。その後に新ベーシストをオフィシャルサイトで募集し、ヒカルが加入する。同年10月にはギターウルフ結成30周年プロジェクトの「シマネジェットフェスヤマタノオロチライジング」をセイジの地元である島根県松江市で開催する。シマネジェットフェスの資金はチケット収入とクラウドファンディング、セイジ自らが資金を出した。翌年2018年2月にベース担当ヒカルが脱退、同年3月に新ベーシストとして岩手県奥州市出身、GOTZの加入が発表されヨーロッパツアーを行う。同年9月29日には「シマネジェットフェスヤマタノオロチライジング2018」を開催。その後にギターウルフレコードを設立し、2019年にはGOTZ加入後初のアルバム『LOVE&JETT』をリリースした。9月21日には3回目となる「シマネジェットフェスヤマタノオロチライジング2019」を開催している。2020年には「シマネジェットフェス」をオンライン配信で開催し世界中からギターウルフと交流のあるバンドが参加した。

ギターウルフのメンバー

現メンバー

セイジ

ギター、ボーカル担当、島根県出身、1963年9月22日生まれ。バンドの中心メンバーで、ほとんどの楽曲で作詞作曲を担当している。アメリカのロックアーティストJOAN JETTの大ファンで、誕生日が同じである。音楽の原点はアメリカのロックミュージシャン「リンクレイ」の「RUMBLE」であり、シンプルなイントロを聴いたときに「これでいいんだ」と思いギターを弾き始めたと語っている。革ジャン、革パン、サングラスがセイジのトレードマークであり、顔を洗うときでもサングラスは外さない徹底ぶりである。日本のカワサキ製のバイクを好んでおり、曲のタイトルや歌詞に「バイク」「オートバイ」という単語が度々登場する。

トオル

ドラム担当、東京都出身、1969年8月29日生まれ、1991年に加入。常に髪型はリーゼントで、いつもそのスタイルをキープしている。両肩にはウルフの入れ墨が入っていてギターウルフへの愛が感じられる。ライブでは上半身裸になり激しい曲やどんなに長い曲でもテンポを崩さず叩き続け、ギターウルフのリズムを支えている。

GOTZ

ベース、ボーカル担当。岩手県奥州市出身。2018年EUツアーから加入。バンドを始めたのは30を過ぎてからで、ギターウルフ加入以前は岩手で活動していた。ライブでは暴れまわりマイクを咥えたり客席にダイブするなど激しいパフォーマンスを見せる。

旧メンバー

ビリー

ベース、ボーカル担当。群馬県出身。ギターウルフ結成時のメンバー。2005年に心不全のため急逝。襟足を伸ばしたオールバック、サングラス、革ジャン、白いタンクトップ、ベースを低く構えるスタイルと、がなるような歌声でロックンロールという言葉が似合う男である。ブリブリと唸るような歪んだベースサウンドが特徴でコーラスやメインボーカルも器用にこなし、ギターウルフ結成時から急逝するまでドラムのトオルと共にリズム隊を支えた。

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