目次

  1. 同時上映って…?
  2. 『ドラミちゃん ミニドラSOS!!!』(1989年)
  3. 火のついた少年たちの「冒険心」
  4. シリアスに「道具」の危うさを語る
  5. 大人になった「のび太」たち
  6. 「道具」を知り尽くしたのび太パパ
  7. 『ドラミちゃん・アララ少年山賊団』(1991年)
  8. もう一人の「ダメ先祖」
  9. 見守るドラミちゃん・のび平にあげた「道具」
  10. 見守るドラミちゃん・臨戦態勢で・・・。

同時上映って…?

飽くまでメインは『ドラえもん』。つまり、『ドラえもん大長編』の後に、続けて上映された作品ということです。

『ドラミちゃん ミニドラSOS!!!』(1989年)

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あらすじ:時は2011年。のび太の机は「ボロ机」と呼ばれながらも、息子ノビスケのものとなっていました。その引き出しが、十数年ぶりに時空を移動する超空間と繋がり、一つのボールが飛び出してきます。ガキ大将ノビスケは、身に覚えのないボールをジャイアンの息子とは思えないほど気弱なヤサシに押し付けるのですが、中に入っていたのは「ミニドラ」。「返品しなくてはいけない」ミニドラですが、「面白そうだし、『ひみつ道具』で遊んでみよう」となります。ドラミちゃんと少年たちの追いかけっこは意外な方向へ・・・。

火のついた少年たちの「冒険心」

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大長編でパパたちがどんな苦労をしたかも知らず・・・。

現実の21世紀よりも科学文明は進んでいますが、それでもまだネコ型ロボットや、ひみつ道具の類は開発されていないご様子。父親となったスネ夫(息子の名はスネ樹)はミニドラを見て「懐かしいな、ドラえもんじゃないか」とかつての冒険談について語ります。「ママ~!」と泣き叫んでいたことは伏せて。とはいえ、「ポケットからなんでも出せる」ことを知った少年たちは、「じゃあ、さっそく・・・」となるのですが、ご承知の通り、ミニドラは出す道具もミニサイズ。それでも使い道を工夫すれば結構楽しく遊べるものと分かり、ドラミちゃんの目的を知りつつもノビスケ達は「もう少しミニドラと遊びたい」と、こっそり隠そうとし、果ては逃亡を図ります。

シリアスに「道具」の危うさを語る

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どら焼きあげると道具を出してくれます。

『ドラえもん』本編や大長編ではそれなりに活躍(ドラえもん直したり)するミニドラですが、今作では「どら焼きがないとただの赤いチビロボット」です。しかし、なまじひみつ道具を持っているがために危険な存在でもある。ドラミちゃんはそんなミニドラを回収するためこの時代に来たのでした。回収しなくてはならない理由。それはミニドラ、というよりもひみつ道具の危険性のためです。今作のミニドラは生まれたてで赤ん坊同然。道具の使い方、どら焼き好きということはプログラムされているようですが、善悪の区別や状況把握能力が備わっておらず、どら焼きを与えられれば言われるままに道具を出してしまうのです。

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道具は使いよう。

『ドラえもん』本編を見れば、ひみつ道具の使用方法を誤ることの恐ろしさは十二分にわかること。本編ではコメディタッチに描かれている「道具の危険性」を、今作ではシリアスに描いています。ミニドラそのものが一種の道具のようでした。「どら焼きがないと、何も出してくれない」という設定が、何だか意味深です。

大人になった「のび太」たち

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で、何でノビスケの部屋にミニドラが送られてきたかというと・・・子供時代ののび太のせいです。のび太がミニドラを注文したのですが、字がへたくそすぎて配達員が「もういいや」と超空間にポイ・・・しかし、そんな少年時代のポカを埋めるべく、また息子を助けるべく父親になったのび太が「助ける案」を出す。普段は気弱なヤサシをどやし、息子を泣かせたノビスケに「鍛えてやって!」と言うジャイアンですが、涙もろい性格は変わっておらず、息子の危機に涙します。逆にスネ夫は泣いていませんでしたが、うろうろと落ち着かない様子でした。大人になった部分、変わらない部分が描かれており、危機に瀕した少年たちを救うべく知恵を授けます。

「道具」を知り尽くしたのび太パパ

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作中、もっとも「道具」の恐ろしさを知る男

この時、ひみつ道具ではない「ある道具」が使われます。ひみつ道具の酸いも甘いも味わい尽くしたのび太だけに、巧妙に道具を使い、息子たちを助けようとするのです。「さすが、ドラえもんスピンオフ!」といった感じです。

『ドラミちゃん・アララ少年山賊団』(1991年)

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もう一人の「ダメ先祖」

あらすじ:セワシの先祖の中に、「のび太以上にドジな者がいた」ということが分かりますが、その先祖、のび平が山賊に襲われている最中、調査ロボットのアララが帰ってきてしまった!ドラミちゃんは調査も兼ねて戦国時代へ赴くこととなりました。領主の家に奉公しているおしず曰く村は日照りのせいで凶作が続き、村を捨てたものもいるとのこと。しかも山賊まで出る・・・・その正体は、「村じゃ食べていけないから」と少年山賊団を結成し、暮らしていた子供たちでした。その中に、襲われていたはずののび平も加わっていたのです。

見守るドラミちゃん・のび平にあげた「道具」