ロジカとラッカセイ(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ロジカとラッカセイ』とは2018年4月~2019年7月まで『くらげバンチ』で掲載されていた、紀ノ目によるほんわか系SFファンタジー漫画である。とある惑星を舞台に、人間の子供・ラッカと不思議な生き物・ロジカが謎の円盤を見つけたり、森を探索したりと毎日を楽しく過ごすというストーリーになっている。一見、ほんわか日常物に感じるが、惑星の謎や主要人物の1人であるしーさんの生い立ちなどはハード且つダークなものとなっている。一風変わったキャラたちが織りなす日常とうっすらと漂うダークな雰囲気が魅力的な作品。

アベルの学友

アベルの学友。アベルは落ちこぼれであると馬鹿にしていじめていた。しかし、落石に潰された父親を助けてもらったためいじめはしなくなった模様。

先生

アベルの通う学校の先生。何かと優秀であったカインと比べては心無い言葉をアベルにぶつけている。しかし、アベルが人命救助をしたさいには手のひらを返して、アベルを褒める言葉をかけた。

雪山の住人

フキョウ

雪山に住むヨーカイ。狐を擬人化したかのような姿で、暑いのがにがてで雪山に住んでいる。行方不明者を探してやってきたラッカたちと仲良くなり、食事を振る舞ったりと愛想の良い性格をしている。元々雪山で友達のモンジローと暮らしていたが、突然モンジローが姿を消したことに寂しさを抱えていた。雪山で遭難したものを看病したりと優しい一面を持つ。

実は、冷淡な性格で雪山にやってきたラッカたちを食べるつもりで優しくしていた。上記の雪山の遭難者を看病したというのも嘘であり、死にかけであったために食べたことをモンジローに告げている。また、好きだと告白してきたモンジローに対して「ありがとう」と返すなど、自身からモンジローに好意があるかどうかははぐらかしている。雪山を下山するラッカたちを見送るフキョウの影は、隣に並ぶモンジローの影を食べようとしているように見えるため、モンジローのことも食料と見ている可能性がある。

モンジロー

フキョウに好意を抱く大男。雪山でフキョウと暮らすために、北の大地まで寒さに強い獣の毛皮を取りに旅に出ていた。フキョウが雪山の遭難者を看病したと偽って食べたことに気づいていた。彼女が恐ろしいヨーカイであることを知りつつも、彼女のそばにいることを選んだ。

しーさん関係者

ナル

兄を慕う少女。笛の演奏の修行に出た兄・シグをずっと待っている。しかし、シグは海で遭難して死んだという話が周囲に広まっており、ナルは死んでいるシグをずっと待ち続けている気の毒で頭の悪い子と思われている。シグから届くという白紙の手紙を大事に読んでいる。母親からは「シグが死んだとなぜ信じられないのか」と怒鳴られている。しかし、ナルは兄を信じているからこそ、生きて帰ってくるのを待っているのである。人見知りしない性格で、初対面のしーさんにもぐいぐいと話しかけていた。しーさんが心の奥底で抱えていた寂しさに気づいた唯一の人物。

シグ

ナルの兄。芸術家で特に笛の演奏が得意で、特徴的な金色の横笛をもっている。「究極の音色を完成させる」と言い、家族の元から旅立った。笛の修行の最中、海を渡っているときに嵐に遭遇して遭難し大怪我を負う。この事故で死んだという話が、故郷に広まってしまいナル以外は信じていた。しかし、大怪我を負いながらも生きており、負傷した腕を義手に変えることで楽器演奏を続けながら旅をしている。最後の巨人を探すしーさんと出会い、巨人の手がかりとなる話をした。

ネジカ

元巨人・ルーモと暮らすジカ族。同じ種族であるためロジカにそっくりな外見をしている。海を渡った先にある孤島で暮らしており、ルーモを守るためなら斧を持って戦おうとするなど勇敢な性格をしている。また、ジカ族特有の好奇心旺盛、臆病な一面を持つ。船で遭難して大怪我を負っていたシグを看病した。ある時、毒の島に落ちた隕石が気になって毒の島を訪れて、ルーモを拾う。ルーモを家族として大事にしている。

ルーモ

TTK_82013
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