ロジカとラッカセイ(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ロジカとラッカセイ』とは2018年4月~2019年7月まで『くらげバンチ』で掲載されていた、紀ノ目によるほんわか系SFファンタジー漫画である。とある惑星を舞台に、人間の子供・ラッカと不思議な生き物・ロジカが謎の円盤を見つけたり、森を探索したりと毎日を楽しく過ごすというストーリーになっている。一見、ほんわか日常物に感じるが、惑星の謎や主要人物の1人であるしーさんの生い立ちなどはハード且つダークなものとなっている。一風変わったキャラたちが織りなす日常とうっすらと漂うダークな雰囲気が魅力的な作品。

エルミ

歌が上手な少女。羊の角が特徴。家の庭先で歌を歌ったり、花の世話をするなど女の子らしい。カゲオに触れられた際には思わず悲鳴を上げて、手を振り払ってしまうほどの男性嫌い。カゲオが男性嫌いのエルミは偽物という妄想を膨らませた結果、殺害されてしまった。

タジコ

絵を描くのが好きな少女。エルミのご近所さんで、たまに話す程度の仲。カゲオに好意を抱いている。しかし普段物静かでミステリアスなカゲオが、エルミのことになると人が変わったように明るく笑った姿を見て、偽物のカゲオなのではないかという妄想に取り憑かれる。その後、本物のカゲオを助けに行かなければと、ナイフを持って家を出ていった。

『ロジカとラッカセイ』の用語

とある惑星

ロジカとラッカの家周辺

ラッカたちが住む星。実は地球であるが、人間はラッカしかいない。遥か昔に人類は大きな戦争を繰り返しており、その争いの中で造った巨人から放たれる毒素によって地球は人類が住めないほど荒れてしまった。人類が宇宙へと旅立ち、しーさんが巨人を討伐していったことで、新たな文明が生まれるほどまで回復した。今では、自然豊かな星となっている。

ジカ族

オウジカ

大きな目玉に尖った口が特徴の種族。基本的にジカ族は子供と同じくらいの背丈しかないが、中には4~5メートルに成長する個体もいる。この大型個体はオウジカと呼ばれ、自由に動くことをやめて繁殖に専念するようになる。繁殖は分裂によって行われ、1体のオウジカから20~50体ほど生まれる。これを数回繰り返すと、オウジカは静かな眠りにつくという。生まれたジカ族は3日ほどかけて形をなしていき、独り立ちする。ジカ族の性格は、陽気でロマンチスト、寂しがり屋で臆病。さらに、好奇心旺盛で詰めが甘い。ジカ族は独り立ちしたあとに住む場所を見つけるための旅をする。住む場所を見つけたジカ族は、運命の家族を待つ。これは、ジカ族に伝わる伝説にある、ひとりぼっちで過ごしていたジカ族の元に巨大な種が降ってきたというものが関係している。その種を立派に育て上げてたジカ族は種の子と家族になり、もう寂しくなくなったというものであった。
ジカ族は家族として迎え入れた者を大切に育てるため、迎え入れられた家族もジカ族が好きになる。

プラント族

プラント族のトゥイーディア

植物のような姿が特徴の種族。この種族の者は皆見目麗しいが、20年と生きることができないほど短命である。本編ではマシューの旦那・トゥイーディアがこの種族である。

魔法

魔法で巨石を壊すアベル

魔法使いが使用する不思議な技のこと。元々は大昔に魔王によって作られた魔薬から派生したものといわれている。魔薬はかつて人類が使用していたもので、服用することで目にみえないものが見えるようになる、尋常ではないほどの力を使えるようになる、睡眠を取らずとも活動できるようになるといった効果を得る。この魔薬と生命の種が混ざりあったことで魔法使いが生まれた。魔法は主に物を浮かせたり、壊したりなどすることができる。
魔法には階級が存在する。B級魔法は質量の小さな物、小石や木の枝などにかけることが可能。A級魔法は質量の大きな物、密度の高い金属、大岩などにかけることが可能。特級魔法は魂のある生物へ魔法をかけることが可能。特級魔法使いは希少で100年に1人の割合で生まれるという。

巨人

毒を振りまく巨人

大昔の人類によって造られた兵器。人類が大きな戦争を繰り返していたときに創造され、その体から放たれる毒素によって一晩に何億もの生き物を殺した。この戦争は世界中を巻き込み、戦争が終わる頃には巨人の毒素によって、地球は毒の星と化していた。巨人は全部で13体造られており、しーさんによって倒されていった。地球が元の姿を取り戻すに連れて、巨人たちは活動しにくくなり隠れるようになった。そして、崩れ行く体と止められない毒の放出、死ぬことのできない状態に巨人たちは苦しんでいた。

元々はとある博士の「星を作る研究」によって生まれたものだった。しかし、戦争が始まったことで、この研究を元に巨人を戦争の道具として使われるようになった。

NOAH(ノア)

隕石に襲われる宇宙船NOAH

TTK_82013
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