「名作」とはもういえない…?「キャプテン翼」が駄作に成り下がってしまった理由まとめ

サッカーに励む少年たちの友情と成長を描いたことで知られる名作漫画『キャプテン翼』。まだJリーグが無かった時代に登場した本作は、その後の国内のサッカーブームの火付け役になりました。日本はもちろん、海外の選手たちの中にも愛読者が多いとされる本作ですが、それだけの人気を誇っていたにもかかわらず、いつの頃からか「つまらなくなった」という声が聞かれるように…。一体なぜなのでしょうか。この記事でまとめたので、その理由を知りたい方はこのままお進みください。

井沢はキャプテン翼FIELD DREAM2では読者人気投票によって石崎を抑えてスタメンに選抜されているので人気は高いと思います。キャッチフレーズ「フィールドソルジャー」はこのとき初めて目にしました。

出典: detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

元はMFだから培った視野の広さと状況判断は衰えてないし、MF・DFと融通が利くのも、使い勝手がいいんだと思う。

若林くんのように職人技レベルまで一つのポジションを極めるのもいいけれど、井沢くんのように幅広く網羅できるのも、プレイヤーとしては魅力的だと思うのよ。

そりゃあ3M(岬くん・松山くん・三杉くん)レベルと比較されたら辛いですが……
修哲トリオの滝くん・来生くんの扱いに比べれば、断然恵まれていますよ。

出典: blog.goo.ne.jp

●不必要なまでに多すぎる交通事故

無印から数えて、何故かあまたの事故が起こりまくる。
事故の被害者は選手だったり、家族だったり、とにかくキャラを選ばない。

作中でのチーム間、および選手間のパワーバランス調整のために、作者が意図的に交通事故という展開を選択しているのは言うまでも無い。

その漫画家としてのワンパターンな引き出しに、読者は呆れるばかりである。

松山の彼女事故で怪我させたの明らかに赤井を起用するためだね。

出典: kohada.2ch.net

●トンデモサッカーとリアルサッカーの板挟み

数多の必殺シュートが飛び交い、フィールドに閃光や龍や鳳凰までもが出現するキャプ翼サッカー。
現実を無視したトンデモサッカーだが、これが同作品の人気の一翼を担った要因のひとつでもある。

その翼たち作中のキャラは、今ではれっきとしたプロのサッカー選手になっている。
実在の選手をモデルとしたキャラも登場するプロサッカーでの戦いを描くには、作風をリアル路線に変更せねばならない。
ここに、現実と虚構の板挟みとなったキャプ翼の苦悩が垣間見える。

2002以降は変に現実よりになったからなおさら違和感があるね
あの超人キャラたちがJリーグ入りで実在選手と同レベルだなんて

出典: kohada.2ch.net

小学校、中学校時代はみんな超人だったのに、年齢が上がると人間に近づいていくのが意味不明
シュートの速度なんて、プロ入りした日向なんて中学校時代の1万分の1以下だろう

出典: kohada.2ch.net

キャプ翼からトンデモ要素を取り除いたら、誰が読むのよこの漫画?

出典: any-road-2002.at.webry.info

実在の選手をモデルにしたキャラ(通称もどき選手)も多数登場するが…

もどきキャラとは言え実際に活躍している選手の格を落とすわけにはいかず、かといって翼たちの活躍も描かないわけにはいかない。

過去作で超人級のプレイを見せてきた翼たちが「リアルサッカー」という枠組みに押し込められた要因の一つがコレだ。

●ノロノロ描写で延々と見せられる翼VSナトゥレーザ

出典: blog.livedoor.jp

サンターナがWY編のラスボスだとすれば、ナトゥレーザは真ボスといったところである。
翼とナトゥレーザのライバル関係はプロ編以降も変わらない。いやそれどころか、読者が望まぬ方向性に過熱していると言っても良い。
見開き大ゴマ連発でダラダラ続く翼とナトゥレーザの試合に感銘を抱いた読者が果たして全国に何人いるというのか?

青年誌以降は翼VSナトゥばっかりで飽きた
読み切り混ぜればもう4~5回は試合してるし

出典: kohada.2ch.net

ナトゥレーザは、ワールドユース初登場の時とイメージが違いすぎる
もう少しシャイなイメージかと思ったが、あんなに翼に執着した子供みたいに
なるとは思わなかった。

出典: kohada.2ch.net

『ROAD TO 2002』であれだけ長くやったレアル戦(クラシコ)も、
リーグ戦の1試合に過ぎないんだよなぁ…。

出典: uzu-uzu.ldblog.jp

●ついにはフィールドに天使が舞い降りる

出典: girlschannel.net

この漫画は一体どこを目指しているのか?

●どいつもこいつもオールラウンダー

出典: gamy.jp

主要国のエースキャラはオールラウンダータイプが多い。
ドリブルもパスもシュートも全てが一級品という設定だ。

本来ならばとてつもない存在であるはずのオールラウンダーだが、何でもできるという特性がかえってキャラの個性を薄めている感さえある。

作中では誰もかれもがオールラウンダーばかりで何ら珍しくもないのだ。何の特徴も無い没個性キャラが大量生産されている結果に繋がっている。

■ おすすめ動画

【キャプテン翼】 ドライブシュートだ! 【Captain Tsubasa】

www.youtube.com

■ 関連まとめ

harryblack
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@harryblack

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