『キャプテン翼』の扱いが不遇なキャラクターまとめ!カール・ハインツ・シュナイダーなど

ここでは歴史に残るサッカー漫画『キャプテン翼』の作中で、扱いが不遇なキャラクターをまとめた。ジュニアユース編のラスボスだったカール・ハインツ・シュナイダー、「敵の間は強いが味方になるとショボい」キャラクターの代表格と言える若島津健などを紹介している。

① カール・ハインツ・シュナイダー

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ドイツの若き皇帝

第一作のジュニアユース編のラスボス。

西ドイツ(当時)のエースストライカーで必殺のファイヤーショットは若林相手でもPA外から2分の1の確率でゴールを奪えるほどの威力だ。

翼達全日本と世界一の座をかけて決勝戦で死闘を演じた。

オールラウンダーにして作中屈指のエースストライカー。
若林とはライバル関係にある。

人気、実力ともにトップクラスのキャラでありながら、続編以降はかませ犬的扱いを受けることが多い。

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皇帝無残

ワールドユース編ではオランダ(テストマッチ)に1-3で敗れ、WY予選グループではステファン・レヴィン率いる同組のスウェーデンにも敗北する。
それでも予選を1位通過し準決勝まで進むが、ブラジル相手に0-5の大敗を喫した。

なお現在連載中のライジングサンにおいて、ブラジル戦はシュナイダーとミューラーが欠場していたことが述べられている。

ネオ・ファイヤーショットなる新必殺技を編み出したらしいが(カルツ談)、作中でそれを披露する機会には恵まれなかった。

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マドリッドオリンピックで因縁のブラジルと再戦するも…

現在連載中のライジングサンでは、かつて敗北を喫したブラジルと再戦。
雪辱に燃えるシュナイダーだが、当のブラジルはリバウール、サンターナ、ナトゥレーザの3大エースを温存する策に出たため、読者が望むガチンコ勝負には至らなかった。

ブラジル相手に立て続けにゴールを奪うも、シュナイダーの凄さよりもブラジルGKサリナスの劣化の方が目立つ有様であった。

オールラウンダーであるはずのシュナイダーだが、リバウールに「守備は苦手」の烙印を押されてしまう。

② 若島津健

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FWとGKの二刀流プレイヤーに転身するも…

おなじみの空手キーパー。
手刀や三角飛びなど空手技を駆使したセービングは有名。

「敵の時は強いが味方になると微妙」にモロに当てはまるキャラであり、ファインセーブと大量失点の振り幅がとにかく大きい。

昨今ではGKとFWを兼任する二刀流キャラとなった。

初期作からGKでありながらオーバーラップによる攻撃参加も度々見せる。
攻撃型のGKという個性を持ち、若林によれば「攻撃力に関しては自分以上」とのこと。

若林とのGKレギュラー争いに熱意を燃やし、その思いの強さゆえに監督の見上にまで反旗を翻すキャラであったはずだが、近年ではあっさりとFW・GK二刀流に落ち着いた。

FWプレイヤーとしては日向、新田どちらともコンビを組めるというメリットがある。
作中では速さの新田に対して高さの若島津という個性づけがなされた。

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しかしキャラ被りも多い…

メキシコのミラクルキーパーエスパダスも似たようなプレイスタイルのキャラである。
翼を思わせるようなドリブル突破にチーム屈指のアシスト数と、攻撃面では若島津以上と作中で明言された。

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今ではミューラーまでもが二刀流である

ドイツ幻のキーパーで無印では文句なく最強GK。
ライジングサンにおいて「フィールドプレイヤーとしても一流」という後付け設定が付加され、巨体ながらのオーバーラップによる華麗なボールさばきを披露。

これにより若島津の個性がさらに激減した。

③ 立花兄弟(政夫・和夫)

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空中サッカーを得意とする双子の兄弟

キャプ翼がトンデモサッカーたる理由はいくつかあるが、そのひとつは間違いなく立花兄弟による空中サッカーだろう。
必殺のスカイラブハリケーンはもはや説明不要である。

双子=二人でセットという個性が漫画的に扱いづらいのか、日本代表の試合では毎回負傷退場の憂き目にあう。

ジュニアユースのアルゼンチン戦、WY編のメキシコ戦、そしてG23のオーストラリア戦など。
決勝の大舞台には立てない運命のようだ。

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新主人公の葵の加入によりスタメン落ち

ワールドユース編のもう一人の主人公・葵の加入、さらに心臓病を患っていた三杉の復活という諸事情により、立花がスタメンから外れることになった。

一応は「温存」というフォローが入るも、当の立花兄弟は「層の厚い日本でのレギュラーは難しい」と受け止めていた模様。

ワールドユース編では合宿を離れ、山籠もり特訓で「山猿キープ」「ムササビジャンプ」という新個人技をひっさげて再合流するも、出場した試合はアジア予選の中国戦とWYグループリーグ初戦のメキシコ戦のみである。

大人の体格となった今では、足への負担が大きすぎて得意の空中サッカーが実質使用不可になってしまった。

G23では豊富な運動量を活かしてダブルボランチという新たな個性を見出し、アジア予選で活躍するも(試合描写は特に無し)、3点差以上の勝利が必要なオーストラリア戦で封印していたスカイラブハリケーンを使用したことにより負傷離脱した。

④ ジノ・ヘルナンデス

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