猫楠 南方熊楠の生涯(水木しげる)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『猫楠 南方熊楠の生涯』とは、1991年から『ミスターマガジン』で連載された水木しげるによる伝記漫画。粘菌の研究で有名な南方熊楠の生涯を猫の視点から観察し分析している。史実に基づいた描写の他、水木しげるが得意とする妖しげな雰囲気をまとわせた世界観が魅力。熊は熊野/那智(ナチ)の地(ナ)霊(チ)の化身と作中で熊楠が猫に語るように、常人には理解難しい奇抜な行いをしながらも、その行いには深い意味とエネルギーが秘められていると感じられる内容となっている。

作者・水木しげるはこの作品に関しての対談の中で”妖力や脳力が高まると性欲も高まる”として卑猥な表現は妖力の副作用であるとしている。
水木は熊楠の妖力の凄さをこの漫画で甦らせようとして執筆したという。

5utomato1994
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