ニセモノの錬金術師(異世界でがんばる話)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ニセモノの錬金術師』とはKADOKAWAのMFCレーベルや「カドコミ」で掲載・連載されている、杉浦次郎原作でうめ丸作画の異世界転生ファンタジー漫画である。異世界転生した錬金術を生業とする人間のパラケルススと、奴隷の少女ノラやエルフのココを中心として物語が描かれており、一見するとスローライフな世界観が特徴。身体欠損や、直接ではないが性的な描写など、一般的な漫画では敬遠される踏み込んだ表現もこの漫画ならではである。錬金術や呪術、奴隷、エルフなど魅力的なファンタジー要素が詰め込まれている。

呪い

呪いは人の心の力。「呪われた」と相手が心のどこがで気づかないと力を発揮できない。呪いが当たり前にあると信じている者と縁を結ぶことでその人の心は呪いを感じ始める。そうして呪いの下準備がなされる。上手く縁を結べれば色々効果があるが、とにかく呪術をかけやすくなる。

奴隷

魔術のひとつである呪術によって契約した市民以下の存在。身体に印の紋様「奴隷の部屋」が刻まれてそこに長い術式が書かれている。契約によって縛られ、催眠に近く破る行為ができない。基礎契約は「1、主人の命令は絶対。2、1に反しない限り自分の生命を守る」でこれに個別の契約が乗っかる。金銭によって取引されることが多いが呪術師によって契約の呪術をかけさえすれば奴隷となる。契約は奴隷にした者も同じく守らなければならない。領収書は呪い付きで1日遅れるごとに体調が悪くなっていく。この国では、奉仕し続ければ契約によっていち市民への道が開けているのだ。

第一資料(プリマ・マテリア)

魔術師が「マナ」と呼ぶもの。第一資料は火・気・水・土・肉体・金属、「この世界」に存在するあらゆるものの素材となる。これに働きかけることで魔術師は魔法という奇跡を起こし、錬金術師はあらゆる物質を作ろうとする。この第一資料が魂の入れ物として変化したものが霊体。さらにその霊体の入れ物として肉体があるとされている。

エルフ

この世界の神話によれば世界の最初の人類は、エルフであるとされている。神から滴るマナで、神と同じように身体も心も美しい完璧な生命であるエルフが作られた。他にも生き物が作られたが、成功したといえるのはエルフだけだった。神はエルフを愛し、永遠の寿命を持たせ世界のあらゆるものを好きなように変えられる力を授けたが、エルフが人間を好きになってしまったために、永遠に生きるという不死の力は無くなった。

授かりし者(ギフテッド)

ノルンが名付けた名称。この世界とは別の世界からやってきた者たちのこと。特別な力を持っているため、授かりし者と呼んでいる。アレウスが1、2年に1人程度の割合でこの世界に異世界転生させているらしい。

パラケルスス関連

天地万能のレシピ

チートスキル。作りたいもののレシピ、必要な材料や手順をなんでもこのノートに出すことができる。一度に出せる枠は5つ。紙は無限に増えるが増やすたび疲れる。手順や材料が複数ある場合は頭の中で選ぶ。このレシピの所有者がレシピに書かれている通りに作ればどんなヘタクソでも必ず完成する。枠は作り終えると回復する。

セーブメーカー

チートスキル。念じるといつでも「セーブポイント」と呼ばれる宝石を作れる。作れるのはひとつだけ。ふたつめをつくったらひとつめは消滅する。この宝石を砕くことで「それを作った時」に記憶を持ったまま戻ることができる。代償は砕いた時点での「1番たいせつなもの」。それに関する記憶や気持ちが失われてしまう。

照応のベル

パラケルススが錬金術で作った商品のひとつ。同じ時間に作られた同じ重さと外見の物が同期され、色形すべてが同じであればあるほど強い効果が現れるベル。同期しているベルはひとつを鳴らせばすべて同じように鳴る。ふたつだけ作った場合は上の穴を覗くと片方から見た景色が見える。

魔法爆弾

taeka yamamoto
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