ゴッドファーザー(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ゴッドファーザー』とは、イタリア系移民のNYマフィアを描いた三部作「ゴッドファーザー・シリーズ」の第1弾。マリオ・プーゾ脚本、フランシス・フォード・コッポラ監督で送る、マーロン・ブランドやアル・パチーノ出演のアカデミー賞3部門獲得の作品だ。ヴィトー・コルネオーレを中心とした、コルネオーレファミリーを巡る、1940年代のマフィアの「愛」「権力」「金」などを描いている。

「Never tell anybody outside the family what you are thinking again.(誰にも自分が何を考えているか、知られてはいけない)」は、クライアントとの交渉場面で、ヴィトーがトニーを叱った言葉だ。成功している者は、常に警戒し、慎重であることを表しているのかもしれない。

ピーター・クレメンザ「Luca Brasi Sleeps with the Fishes.(ルカは魚と共に死んでいる)」

「Luca Brasi Sleeps with the Fishes.(ルカは魚と共に死んでいる)」はシチリア式のメッセージ。ルカを暗殺した者たちから、コルネオーレファミリーへのメッセージだった。これによりコルネオーレファミリーは、タッタリアファミリーが本気でコルネオーレファミリーに喧嘩を売ってきたことを察した。

マイケル・コルレオーネ「It’s not personal, Sonny. It’s strictly business.(これは私情じゃない。完全にビジネスだ)」

It’s not personal, Sonny. It’s strictly business.(これは私情じゃない。完全にビジネスだ)」は、ヴィトーが暗殺されかけ、ファミリーで策略を練っている時の、マイケルの発言だ。マフィアの実績がないマイケルだったが、論理的に説明することで、彼の案は採用される。

ヴィトー・コルレオーネ「I want you to use all your powers and all your skills.(お前のできるすべてを尽くしてほしい)」

左からヴィトーとボナセーラ

「I want you to use all your powers and all your skills.(お前のできるすべてを尽くしてほしい)」は、ヴィトーが無様に撃たれてしまった長男ソニーを偲び、クライアントを頼る場面。ここで初めて、ヴィトーは涙を流す。マフィアのトップだとしても、家族を大切にする愛情の深さを感じるひと言である。

ピーター・クレメンザ「Leave the gun. Take the cannoli.(銃を置き、カンノーリを持っていけ)」

左からウィリーとピーター

「Leave the gun. Take the cannoli.(銃を置き、カンノーリを持っていけ)」は、ピーター・クレメンザがファミリーを裏切った、ポーリー・ガットを処刑した時の場面。ピーターが自分の部下に、ポーリーを撃たせた後に、家族のために買っていたカンノーリは忘れるな、という文脈。これは彼がアドリブで発したセリフだそうだ。イタリア人がカンノーリを愛していることが、とてもよく分かる。

『ゴッドファーザー』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

偶然登場した猫が出演

もともと猫がいるシナリオではなく、偶然いた野良猫だったという。

ゴッドファーザーと名付けられたカクテルが誕生

ゴッドファーザーと名付けられたカクテルがある。ゴッドファーザーはウィスキーがベースで、アマレットを加えたカクテル。今作『ゴッドファーザー』がもとになっていると言われており、イタリアのリキュールであるアマレットが使われている。

出演候補ではなかったアル・パチーノ

1作目でロバート・デニーロが出るはずだった。しかし出演料などを理由に、キャスティングができず、無名のアル・パチーノが起用された。

カンペを読みまくっていたマーロン・ブランド

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