ライジングインパクト(ライパク)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ライジングインパクト』とは、鈴木央によるゴルフを題材にしたスポーツ漫画。1998年に『週刊少年ジャンプ』にて連載を開始し、打ち切りで終了した。その後の反響が大きく、ストーリーを引き継いだ状態で同誌で連載を再開。連載終了後、完結編が『赤マルジャンプ』にて掲載された。2024年に「Netflix」にてアニメ化される。
主人公のガウェイン・七海は、「世界一の飛ばし屋」を夢見る少年。ある日ゴルフと出会い、ゴルフの名門校・キャメロット学院に通うことになり、ゴルファーとして成長していく。

『ライジングインパクト』の概要

『ライジングインパクト』とは、日本の漫画家・鈴木央によるゴルフを題材にしたスポーツ漫画。集英社の発刊する『週刊少年ジャンプ』1998年52号から連載を開始した。わずか数ヶ月後、同誌の1999年16号で打ち切りの形で連載を終了している。しかし連載終了の反響が大きく、終了から3ヶ月後、ストーリーを引き継ぐ形で同誌で連載を再開。1999年27号から2002年12号まで連載され、再び打ち切りの形で終了した。その後、完結編が『赤マルジャンプ』2002年春号にて掲載されている。連載終了から20年以上経った2024年、ストリーミング配信サイト「Netflix」でアニメ化し独占配信されることが判明。2024年6月にシーズン1、8月にシーズン2がそれぞれ配信される。

主人公のガウェイン・七海(ガウェイン・ななうみ)は、東北の片田舎で暮らす小学4年生の少年。夢は「世界一の飛ばし屋」になることで、学校の友達と野球でどれくらいボールを遠くへ飛ばせるかを競っていた。そんなガウェインはある日、リフレッシュ旅行で東北を訪れた女子プロゴルファーの西野霧亜(にしの きりあ)と出会う。霧亜がゴルフボールを遥か彼方に飛ばしたことで、ガウェインはゴルフに興味を持つようになった。ガウェインは霧亜のもとでゴルフの勉強をするために田舎を出て東京へ向かう。そしてゴルフの名門校・キャメロット学院に通うようになった。さまざまなゴルファーと出会い、ガウェインは一流のゴルファーになるため、「世界一の飛ばし屋」になるため成長していくのだった。

『ライジングインパクト』のあらすじ・ストーリー

ガウェインとゴルフの出会い

主人公のガウェイン・七海(ガウェイン・ななうみ)は、東北地方福島の田舎に暮らす小学4年生の男の子。夢は「世界一の飛ばし屋」になることであり、日々友達と野球ボールを遠くまで飛ばすのを競っていた。ある時、ガウェインの地元に女子プロゴルファーの西野霧亜(にしの きりあ)がリフレッシュのためにやってきた。自分よりも遥か遠くにボールを飛ばすことができる霧亜やゴルフというスポーツに、ガウェインはあっという間にのめり込んでいく。霧亜はガウェインが試し打ちをする際のフォームの美しさやボールがクラブに当たった瞬間のインパクト音などから、ガウェインにはゴルフの才能があると確信。ガウェインには今からでもゴルフを専門的に学ばせるべきだと思った。しかしガウェインは山奥の家で祖父・七海大造(ななうみ だいぞう)と2人暮らし。大造を置いて東京に出てこいとは霧亜も言えなかった。

霧亜が東京に帰ってから数日。大造はガウェインがゴルフにかける思いを知り、ガウェインを東京へ送り出す。ガウェインは霧亜の元でゴルファーとして教育を受けることになった。ガウェインはゴルフクラブの中で一番飛距離が出るドライバーはとても得意だったが、ゴルフはボールを飛ばせればいいという競技ではない。四苦八苦しながらもガウェインは一生懸命ゴルフに取り組み、公式大会へと出場。ボールをホールに入れるパッティングの天性の才能を持つランスロット・ノーマンという少年が優勝し、ガウェインは2位だった。しかしその大会での活躍を評価されたガウェインは、ゴルフの名門校・キャメロット学院の関係者にスカウトされることとなる。ガウェインは霧亜の元でゴルフを習いたいと頑なになっていたが、霧亜がガウェインを説得。ガウェインはキャメロット学院の日本校に入学することになった。

キャメロット杯

ガウェインはキャメロット学院・日本校に入学。最初は生意気だと目をつけられていたが、ガウェインのドライバーの確かな実力や張り合っているのが馬鹿らしくなるほどの能天気で楽観的な性格などから、周りは次第にガウェインを認めていった。

ある時、キャメロット杯というキャメロット学院の生徒同士で行う大会が開催される知らせが来る。キャメロット学院は日本校以外に米国校と英国校があり、キャメロット杯はその3校のそれぞれの代表者が戦うというもの。ガウェインはキャメロット杯に出場するために、日本校内での選抜大会に出場。ガウェインはなんとかキャメロット杯への出場権を獲得した。そしてガウェインは他の選抜メンバーと共に開催地のキャメロット学院・英国校へと飛んだ。

キャメロット杯が始まり、ガウェインはさらなる強者達との戦いの中でゴルファーに与えられる天性の才能”ギフト”を開花させる。ガウェインが持つ”ギフト”は「ライジングインパクト」と言い、ボールを打つ際にボールとクラブの真芯を捉え、信じられない飛距離を出せるというものだった。ガウェインは大会に検討したが、ガウェインは個人戦の途中、同じ組の英国校のパーシバル・ロレンスの打った球を頭に受け、負傷してしまう。しかしその負傷をきっかけにガウェインに秘められていたゴルフの才能が開花する。ガウェインの父親はウーゼル・フェニックスというゴルファーで、不世出の天才肌で天才ゴルファーだった。ガウェインはその才能を受け継いでいたのだ。

ガウェインは覚醒してから驚異的にスコアを伸ばす。しかし最後には倒れてしまい、途中棄権を余儀なくされたのだった。

新たな勢力グラール・キングダム

キャメロット杯が終了した後、グラール・キングダムというゴルファー養成学校の生徒が姿を現した。一癖も二癖もあるグラール・キングダムの選手達とガウェイン達は戦うことになるのだった。

『ライジングインパクト』の登場人物・キャラクター

主要人物

ガウェイン・七海(ガウェイン・ななうみ)

CV:久野美咲

『ライジングインパクト』の主人公の少年。東北地方の福島の田舎で祖父の七海大造(ななうみ たいぞう)と2人暮らしをしていた。母親の七海笑子(ななうみ しょうこ)はガウェインが産まれてすぐに亡くなっている。初登場時は小学4年生。

「世界一の飛ばし屋」になるのが夢で、プロ野球でホームラン王になろうとしていた。しかしゴルフと出会い、その道に進んでいく。ボールとクラブの真芯を捉え、信じられない飛距離を出せる「ライジングインパクト(太陽の光跡)」という”ギフト”を持っている。父親のウーゼル・フェニックスも同じ”ギフト”を持っていた。キャメロット杯では頭にゴルフボールが当たった衝撃で秘めていたゴルフの才能が開花。楽観的で能天気で明るい性格だが、覚醒時は別人かと思えるほどに冷静な性格になる。顔つきもぷにぷにとした間の抜けたものからキリッと精悍な顔つきに変わり、この状態の時は「ガウェイン・フェニックス」と呼ばれる。

ランスロット・ノーマン

CV:花守ゆみり

『ライジングインパクト』の主人公ガウェイン・七海の生涯のライバル。女性と間違われるほどの端正な顔立ちを持つクールな少年。ただゴルフにかける思いは熱い。パッティング際にラインが光り輝いて見えるという”ギフト”「シャイニングロード(月の導き)」を持っており、どんな難関なパッティングも1打に沈める。姉のカジェリ・ノーマンも同じ”ギフト”を持っている。

パッティング以外もそつなくこなし、同じ年代の中では圧倒的な力を持ちすぎて孤立していた。自分を倒そうという気概を持つ人間が周囲にいないのを憂えており、ガウェインの後を追うようにキャメロット学院・日本校に入学する。

ガウェインの関係者

七海大造(ななうみ だいぞう)

主人公ガウェイン・七海の祖父。ガウェインの母・笑子の父。優れた技術を持つゴルフクラブ職人である。笑子はガウェインを産んですぐに亡くなったため、以来男で1つでガウェインを育ててきた。ガウェインのゴルフにかける思いを知り、ガウェインを女子プロゴルファー・西野霧亜の元へ送り出した。

七海笑子(ななうみ しょうこ)

主人公ガウェイン・七海の母。大造の娘である。ガウェインを産んですぐに亡くなった。

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